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映画『ラッシュアワー』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ラッシュアワー』の概要:ジャッキーがハリウッド映画に進出した第1弾となる作品。ジャッキー・チェン扮するリー捜査官とクリス・タッカー扮するトラブルメーカー刑事のコメディ作品。二人の掛け合いとアクションにどんどん引き込まれていく。

映画『ラッシュアワー』 作品情報

ラッシュアワー

  • 製作年:1998年
  • 上映時間:97分
  • ジャンル:アクション、コメディ、サスペンス
  • 監督:ブレット・ラトナー
  • キャスト:クリス・タッカー、ジャッキー・チェン、エリザベス・ペーニャ、トム・ウィルキンソン etc

映画『ラッシュアワー』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『ラッシュアワー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ラッシュアワー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ラッシュアワー』 あらすじ【起・承】

ロスの中国領事館の娘が誘拐される事件が起こる。総領事のハンは娘を取り戻すため、友人であり信頼のおけるリー捜査官を香港から呼び寄せた。しかし、FBIはよそ者の介入をよしとせず、地元ロス市警のカーター刑事に捜査協力を要請した。しかし、このカーターはというとロス市警切ってのトラブルメーカー。当の本人はこれでFBIの捜査官になれるのではと大いに張りきる。トラブルメーカーのカーターに課せられた任務は、ハン総領事が呼び寄せたリー捜査官の動きを監視すること。なんといってもメンツもありFBIとしてはウロウロされても困る。体よく追い返す事ができれば良いのだ。

総領事からの要請で香港から来るリー捜査官(ジャッキー)は凄腕、武術の達人。けれど、余計なことは一切話さないという男。このリー捜査官をカーターは自分の任務を遂行するためにリーを出し抜こうとする。ところがリー捜査にとって誘拐された少女は彼の友人の子どもでもあり、救出に執念を燃やしていた。そんな2人が行動を共にするのだが、リーは早くもカーターの魂胆を見抜き、単身で領事館に乗り込んでいく。その時、犯人から身代金要求の連絡が入る。FBIが逆探知でビルを特定はしたものの、彼らの目の前でビルは爆発。その時丁度、リー捜査官が追っていた国際犯罪組織のサンを発見するが逃げられてしまうのだ。
一方、カーターはというと、犯人たちのアジトを発見する。手柄を立てるのはこの時とばかり張りきって大乱闘。

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映画『ラッシュアワー』 結末・ラスト(ネタバレ)

結局リーはこのことで結局香港へ送還されることになってしまった。何もできず、失意のまま送還されようとするリーの前にカーターが現れた。カーターはリーに捜査に戻ろうと説得する。カーターの同僚で爆弾に詳しいタニアも加わり捜査を続けることになった。

ハン領事はグリフィン(トム・ウィルキンソン)の説得もあって身代金を払うことにする。

場面は中国博覧会会場。文化遺産を展示する会場ではハン総領事がスピーチをしていた。すると、カーターが叫んだ。「爆弾があるぞ!」パニックに陥る客が右往左往していると、本性を現したのはハンの友人で香港警察のトーマス・グリフィンだった。苦労して集めた美術品を奪われた見返りに身代金を要求したというグリフィンは「娘の体に爆弾を仕掛けた」と脅して逃げようとする。リーは文化財を庇いながら戦いジュンタオ=グリフィンを追いかける。幹部のサンはカーターが射殺。グリフィンともつれ合い宙づりになる二人。リーのきている爆弾ベストにグリフィンが掴まる状態でベストがちぎれ、先にグリフィンが落下する。二人の活躍で犯人一味は見事逮捕され、ハンの娘も無事に救出されたのだった。

映画『ラッシュアワー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ラッシュアワー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ジャッキーのアメリカでの興行収入1億円作品

ジャッキー・チェンが出演したアメリカ映画で国内興行収入が初めて1億ドルを突破した作品。全米で「レッド・ブロンクス」が大ヒットしたこともあり、本格的にハリウッドに進出した。この映画で認知度も上がりハリウッドスターになった作品ともいえる。コメディとアクションが絶妙なバランスで入っている構成でジャッキーとクリスの二人が共演した刑事映画の1作目。なんといっても無口な捜査官とトラブルメーカーの刑事が織りなす軽快コメディアクションは観終わってすっきりする。アクションといえば、終盤でジャッキーが旗を滑り降りるシーンは観ている方もドキドキする。『ラッシュアワー』がシリーズ化されるのも分かる。

お調子者カーター役のクリス・タッカー

カーター役のクリス・タッカーのどこから出てくるのかと思う声には戸惑い、正直うるさいという感じがしていたが、話が進むうちにいつの間にか「憎めないこのお調子者!」という感覚になってくるから不思議だ。人気コメディアンの弾丸トークは最高に笑える。また、エドウィン・スターの「War」を歌うジャッキーなどとことん楽しませてくれる。ブレット・ラトナー監督の感覚なのか、アクションとコメディの絶妙バラスに脱帽。バディ映画としても楽しませてくれる。

ジャッキーにとっては一番好きじゃない映画

2012年、ジャッキーはこの『ラッシュアワー』についてのインタビューで、最も好きじゃない映画と答えている。「でも、皮肉なことに、アメリカとヨーロッパでは本当に人気なんだよね」とも。どの映画にもやる意義があるし、伝えたいことがある。だけど『ラッシュアワー』には出演する理由がないというジャッキー。共演者や監督からするとなんとも言えないコメントである。この絶妙なアクションコメディは観る人を楽しませていることもジャッキーの心の片隅においてもらいたいと思ったりする。


クリス・タッカーの声が予想よりはるかに高くてギャップに萌えた。カンフー風なアクションもよかったけど、コメディに全力を注いでいる気がしたところと、流れるようなテンポの良さが自然とストーリーを盛り上げてくれる。

黒人と中国人である二人がお互いのエスニシティをいじり合う緩さが最高の文化交流映画である。こういうバディ映画がもっと増えて欲しい。そしてthe beach boys の「California girls」の曲も良かった。(女性 20代)


正反対の性格のふたりがコンビを組まされて、絆を深めていくバディ物のお手本のような作品。ジャッキー・チェンの名作は数あれど、バディ物で名作と言えば本作をおいて他にないだろう。

クリス・タッカーのマシンガントークとジャッキー・チェンのアクションが合わさるとこんなにも面白いものが作れるのかと感心する。字幕でも吹き替えでも楽しめる稀有な作品。最後のNGシーンも見逃さずにしておきたい。ラスト含めて満足度の高いエンターテインメント作品だ。(男性 30代)

映画『ラッシュアワー』 まとめ

言葉も習慣も感覚も違う2人。一人は使命を帯びて必ず友人の娘を救い出すと決意する無口だが武術の達人の捜査官。片やロス市警のトラブルメーカーで問題児のずーっとしゃべりまくりの刑事。二人とも何でこんな奴と組まなきゃいけないんだと思いつつも事態としては進行していく。2人がバディと認め合うまでが片思いの恋愛映画コメディ版という感じもして面白い。そして犯人逮捕まで時間がないから力を合わせるしかないということになってからのテンポの良さが心地よい。

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