映画『ラッシュアワー2』の概要:カーター刑事は休暇を満喫するため、友人であるリー警部の地元の香港を訪れていた。だが、リーが勝手にアメリカ大使館の爆破事件の捜査を始めたため、休暇を満喫できずにいた。しかも、その爆破事件はリーの過去の因縁に繋がっていた。
映画『ラッシュアワー2』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:ブレット・ラトナー
キャスト:ジャッキー・チェン、クリス・タッカー、クリス・ペン、ドン・チードル etc
映画『ラッシュアワー2』の登場人物(キャスト)
- リー(ジャッキー・チェン)
- 香港警察の警部。武術が得意で、肉体を使って敵を倒していく。真面目な性格で、遊ぶことが苦手。5年前に警察官だった父を亡くしている。
- ジェームズ・カーター(クリス・タッカー)
- ロス市警の刑事。休暇を楽しむため、香港を訪れる。明るくお茶らけた性格。リーの忠告を無視し、事件を引っ掻き回す。
- フー・リ(チャン・ツィイー)
- タンの部下。武術を扱うが、銃の扱いにも長けている。イザベラのことを信用しておらず、目を付けている。
- リッキー・タン(ジョン・ローン)
- 犯罪組織のボス。イザベラのことを気に入っており、友人として手元に置いている。5年前まで警察に勤めており、リーの父の相棒だった。だが、リーの父に不正が見つかり、リーの父を殺害して警察を退職する。ただ、そのことについての証拠はなく、真偽は不明のままである。
- イザベラ・モリーナ(ロゼリン・サンチェス)
- シークレットサービスの捜査官。偽札について捜査しており、タンの組織に潜入している。
- スティーヴン・レイン(アラン・キング)
- ロスのお金持ち。ホテル王の異名を持つ。タンの友人であり、カジノの共同経営者。
- スターリング(ハリス・ユーリン)
- シークレットサービスの捜査官。香港警察と合同捜査をする気はなく、勝手なことばかりするリー達のことを煩わしく思っている。
映画『ラッシュアワー2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ラッシュアワー2』のあらすじ【起】
ロス警察のカーターは、リー警部の地元である香港で休暇を満喫していた。リーが車で街を案内していると、アメリカ大使館で爆破事件が起こったと連絡を受ける。通訳の2人が亡くなっていた。香港警察はタンが首謀者ではないかと疑っており、クラブにいることを突き止めていた。リーはカーターにパーティーに参加すると嘘を吐き、クラブに向かった。
リーはクラブに着くと、トイレに行くと偽って捜査を開始した。その間、カーターは店の中央で歌って踊っていた。カーターが目立つ行動をするため、リーはこっそり呼び出して潜入捜査中であることを打ち明けた。そして、犯罪組織のボスであるタンを探すように頼んだ。
リー達はタンの仲間であるフー・リの姿を見かけるが、店から逃げられてしまう。後を追いかけてマンションに追い詰めるが、逆に屋上から突き落とされて逃げられてしまう。リー達は屋台の上に落ちたことで、奇跡的に助かった。
次の日、嘘を吐かれて殺されかけたカーターの機嫌は最悪だった。リーはカーターの機嫌を直すため、マッサージ店を訪れた。そこは、美しい女性がマッサージをしてくれる店で、カーターの機嫌はよくなった。その店にタンが現れる。リーは応援を呼ぶため、その場を離れた。その間に、カーターが先走ってタンに声を掛けてしまう。タンは怒りを露わにし、手下達に後のことを頼んで店を出て行った。リー達は手下に捕まり、裸の状態で道路に捨てられてしまう。
映画『ラッシュアワー2』のあらすじ【承】
リー達は警察署内にあるリー専用のオフィスを訪れ、服に着替えた。カーターは今までの鬱憤が爆発し、休暇を楽しまないリーを理解できずに非難した。だが、リーも途中で捜査を放り投げる気はなく、2人は口喧嘩をしてしまう。
リーは警視から、アメリカのシークレットサービスに所属するスターリングを紹介される。スターリングは大使館で殺害されたのは、組織の密輸を調べていた税関の係官だとリーに教えた。密輸品は不明だった。スターリングは事件の裏にタン以上の大物が関わっていると睨んでいた。そして、捜査はシークレットサービスで行うため、リーに事件に関わるなと忠告した。
リーのオフィスに何者かが爆弾を持ち込んだ。リーはカーターが巻き添えを食らって死んだと思い、ショックを受けた。だが、カーターは街に出かけており、無事だった。その夜、リーは警視から、タンが船上でパーティーを行うことを教えられ、捜査に向かった。カーターの方も街中でタンの姿を見かけており、後を追って船上パーティーに潜入していた。
カーターは船で美しい女性、イザベラに出会う。だが、彼女はタンの知り合いの女性だった。しかも、ロスのお金持ちであるスティーヴンとも通じていた。その後、カーターはリーと再会を果たすが、タンに呼び出しを受ける。
カーターは別室で待機することになり、リーが1人でタンと会話をすることになった。タンは大使館の爆破に関係しておらず、内部の敵の犯行だと弁明した。タンの組織で内部抗争が起こっているのだ。だが、リーはその話をすぐに信じることはできなかった。その時、フーが突然現れ、タンを射殺した。タンは撃たれた衝撃で、船の上から落ちてしまう。リーが手下を倒している間に、フーはボートで逃走した。
映画『ラッシュアワー2』のあらすじ【転】
スターリングは怒りを露わにし、リーに事件に関わらないように言明すると、カーターにすぐ帰国するよう指示を出した。カーターも休暇を潰されて腹を立てており、荷物を纏めて帰ろうとした。だが、リーはカーターを呼び止め、タンと因縁があることを打ち明けた。それは、警察官だったリーの父を、元相棒のタンが殺害したという衝撃の内容だった。5年前、リーの父は密輸事件を調べ、タンの不正を見抜いていた。だが、立証する前に殺害されてしまったのだ。証拠は消えており、未解決のままだった。
カーターの父も殉職しているため、カーターはリーの気持ちが理解できた。捜査を続行するため、リーと一緒にロスに向かうことを決める。今回の事件にスティーヴンが絡んでいると睨んだのだ。それは、銃声を聞いても悲鳴を上げずに立っていた姿を見て、一般の人間ではないと思ったからだった。
ロサンゼルス、レイン・タワー。リー達はスティーヴンの部屋を監視した。そこには、イザベラの姿もあった。しばらくすると、スティーヴンはどこかに出かけていき、イザベラだけが部屋に残った。その後、部屋に荷物が届けられる。カーターは配達人の女性を見て、警察署ですれ違った女性だと気づく。包みの中は爆弾だと思ったリー達は、急いでイザベラの部屋に走った。だが、包みの中はただの現金だった。イザベラはシークレットサービスとして潜入捜査を行っていることをリー達に打ち明けた。
リー達はイザベラの部屋に招かれ、話を聞くことになる。イザベラは偽札を調査するため、税関の犯罪に加担している係官役として潜入捜査を行っていた。その偽札は本物と同じ用紙に政府の凹版印刷機を使って印刷するため、本物とほぼ同じ出来栄えだった。シークレットサービスの調査で、1959年にアメリカがイランとの友好関係の印に贈った凹版印刷機を、5年前にタンが入手していることが分かっていた。
イザベラはリーとカーターに協力を要請するが、それは事件から締め出すための嘘だった。2人はそうとも知らず、フーを逮捕しようと意気込んだ。そして、賭博場を営む情報屋の店を訪れた。そこの店主は客から偽札を掴まされおり、偽札を持ち込んだ男の詳細をリー達に教えた
リー達は偽札を持ち込んだ男の元を訪ねるが、逆にフー達に殺されそうになる。しかし、イザベラの機転により、生きたまま捕らえられる。フーはイザベラのことを信用していなかったが、上からの指示でイザベラの言う通りにするしかなかった。その後、リー達はトラックの荷台に捕らえられるが、近くにあった偽札を持って逃走することに成功する。
映画『ラッシュアワー2』の結末・ラスト(ネタバレ)
リー達は下水道を通ってマンホールの上に上がった。そこは、ラスベガスのカジノ街で、タンが所有する船と同じ名前のお店を発見する。リー達は服を着替えると、カジノに潜入した。そこにはイザベラの姿があった。イザベラはリーに、フーに疑われて身動きが取れないので、協力してくれと頼んだ。
リーはイザベラから、集計室に偽札の原版が保管されていることを教えられる。カーターが騒ぎを起こして警備員を呼びよせている隙に、リーが集計室に忍び込んだ。だが、監視カメラで姿を捕らえられ、侵入しているのがばれてしまう。リーは口に小型爆弾を無理矢理入れられて、捕らえられる。連れて行かれた先には、タンとイザベラの姿があった。タンは身動きの取れないリーの姿を見て、小馬鹿にしたように笑い、リーの父を殺害したことを認めた。
タンはフーにリーの殺害を命じて部屋を出た。次の瞬間、イザベラはフーと手下達を逮捕しようと銃を向けた。だが、フーの反撃に遭い、戦いは拮抗した。リーも手を縛られた状態で何とか応戦するが、部屋の外に投げ飛ばされてしまう。賭博場は騒然とした。フーはイザベラを銃で撃ち起爆スイッチを押すが、リーはカーターの助けを借りて爆弾を吐き出していた。
カーターはフーと戦い、フーを気絶させた。その隙に、リーはタンを追いかけた。タンは原版を持ち出そうとしていたスティーヴンを刺殺していた。リーはタンを追い詰め、銃を突きつけた。だが、リーが後から来たカーターに意識を向けた一瞬の隙に、タンは拘束を逃れて銃に手を伸ばした。リーはカーターを助けるため、タンに飛び蹴りをした。タンはそのままビルから落下してしまう。その時、爆弾を持ったフーが部屋に現れる。リー達はビルから伸びていた紐を伝って命からがら脱出する。フーは爆弾に巻き込まれて死んでしまう。
スターリングはリーに感謝の言葉を述べた。イザベラもリーに感謝を伝えると、リーにキスを贈った。そして、スターリングと共にニューヨークに旅立った。リーはカーターにお礼を伝えると、感謝の印に父の警察バッジを贈った。
映画『ラッシュアワー2』の感想・評価・レビュー
リーとカーターのコンビがまた見られると思い、わくわくしながら映画を見たが、期待を裏切ることなく、さらに面白くなっていた。リーの父親を殺害したタンとの因縁を果たすために、カーターと協力して様々な事件に向かっていくのだが、激しいアクションシーンも前回より迫力が増しており、また怪しい人達との駆け引きや、内部の潜入捜査など、頭を使うシーンもたくさん入っていた。最後はカーターの思いやりが詰まっており、リーが長年思い続けていた父親への想いが募って、二人ならではの強い絆が見られた。(女性 20代)
日本では清純派女優のイメージで人気だったチャン・ツィイーが今作でハリウッドデビューを飾り悪役を演じているが、演技に少々無理している感じを受けた。それはそれで初々しくて可愛かったが。
内容はいまいち薄いが、ジャッキー・チェンのカンフーアクションは流石だし、クリス・タッカーとの掛け合いも、ますます良いコンビぶりが発揮されているので、娯楽映画としてあまり深く考えずに家族で楽しく観られる映画だ。
最後のNG集も出演者たちの素顔が垣間見えて面白い。(女性 40代)
ジェッキー・チェン×クリス・タッカー大好きなコンビです。前作も面白かったですが、今回は笑いもアクションも、さらにパワーアップして大満足、リーとカーターの掛け合いが最高に面白く最高でした。さらにチャン・ツィイーが今作でハリウッドデビュー。可憐でアジアンビュティーな美しさに目が釘づけになりました。クリス・タッカーはしゃべり、ジャッキーはアクションで魅せる痛快アクションコメディー、まさにエンターテイメントな作品で楽しめました。(女性 30代)
ストーリー展開は置いといて、とにかくアクションとコメディを楽しめる作品です。今作では1よりもクリス・タッカーのアクションシーンが増え、爆破や落下など派手なシーンも増えたので見応えがあります。香港が舞台なのでアメリカとはまた違う雰囲気も楽しめます。
惜しいのはチャン・ツィーはせっかく綺麗なのに良さがあまり出ていない点です。見せ場は最後の爆弾シーンくらいでしょうか?演技力のある女優なのにこの作品では無理しているように見えて残念です。(女性 30代)
シリーズもの二作目は飽きが来やすいと自負しているが、本作はエンドクレジットにさえ愛しさを感じる。ジャッキー・チェンとクリス・タッカーのコンビがとにかく相性抜群である。二人無しでは成り立たないアクションのコンビネーションとジョークが癖になる。
舞台は変わって香港となり、中華の雰囲気もアメリカ映画にして楽しめるポイントだ。そしてやはりクリス・タッカーの饒舌と明るさには惚れ惚れしてしまう魅力がある。(女性 20代)
1作目同様、クリス・タッカーのマシンガントークと全盛期ジャッキー・チェンのコミカルアクションは健在。それに、チャン・ツィイーが可愛い。物語も前作から繋がっていて、コンビ仲も深まっている。物語は単純だが、単純なものの黒幕に関しては最後まで悟らせないので、脚本も悪くない。
アクションのアイディアとパターンが素晴らしい。お約束の爆発シーンもある。テンポも良く、NGシーンも含めてメンバーの仲の良さが画面越しに伝わってくるのも良い。(男性 30代)
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