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映画『セーラー服と機関銃』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『セーラー服と機関銃』の概要:1981年公開で、当時社会現象にもなった薬師丸ひろこ主演の名作。どこにでもいる普通の女子高校生だった星泉が、ある日突然ヤクザの親分の座を担うこととなる。薬師丸ひろ子が歌う同タイトルの主題歌も有名。

映画『セーラー服と機関銃』の作品情報

セーラー服と機関銃

製作年:1981年
上映時間:112分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:相米慎二
キャスト:薬師丸ひろ子、渡瀬恒彦、風祭ゆき、大門正明 etc

映画『セーラー服と機関銃』の登場人物(キャスト)

星泉(薬師丸ひろ子)
平凡な女子高校生だったが、ある日を境にヤクザの組長の座を継ぐことになる。
佐久間真(渡瀬恒彦)
目高組構成員の一人。泉にとって最も頼りになる存在。
三大寺マユミ(風祭ゆき)
ある日突然泉の前に現れた謎の女性。泉と共同生活を始める。
政(大門正明)
元暴走族だった目高組の構成員。
ヒコ(林家しん平)
刑務所で出会った佐久間の後を追い、目高組に入った男。
明(酒井敏也)
目高組構成員の一人。構成員の中では最も下っ端。
黒木刑事(柄本明)
泉の父親が麻薬の密売人であることを告げてきた刑事。しかし実は・・?
浜口(北村和夫)
浜口組の組長。組長として威厳のない泉を馬鹿にする。
太っちょ / 三大寺一(三國連太郎)
ヤクザの大親分で、マユミの父親。

映画『セーラー服と機関銃』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『セーラー服と機関銃』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『セーラー服と機関銃』のあらすじ【起】

星泉はどこにでもいる平凡な女子高生。まだ小さい頃に母親を失った泉は、そのあと父親と二人で生活してきた。しかし、その父親もこの度交通事故で帰らぬ人となってしまったのだ。泉は葬儀で父親に最後の挨拶をするのだが、線香をあげる参列者の中で、全く見知らぬ男性がいることに気がつくのだった。

そして葬儀も滞りなく終わり、泉は疲れ果てて自宅へと戻った。すると何と、見たこともない女性が自宅にいたのである。身構える泉に対して、その女性、マユミは一通の手紙を差し出してきた。それはマユミに対して泉の父親が送った手紙だった。その手紙には、自分に何かあれば泉を頼むといった文言が記されていた。

それからというもの、マユミは泉のマンションに転がり込み、二人は共同生活を送ることとなる。そして、泉の知らないところで泉の人生が大きく変わろうとしていた。その次の日のこと、泉はいつものように高校へと向かっていた。すると、自分の高校に着いた泉はとんでもない光景を目にすることとなる。なんと、黒スーツの男たちが複数人立っていたのだった。

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映画『セーラー服と機関銃』のあらすじ【承】

そして、その黒スーツの男たちは、なぜか泉を待っていたのだった。泉はその男たちの中に、父親の葬儀で見かけた謎の男がいることに気づく。その男、佐久間と仲間は、泉を車に乗せると何処かへ走り去っていくのだった。車が止まった場所は、目高組というヤクザの事務所だった。

組といっても構成員が4人しかいない小さな事務所であるが、その4人は泉に対して驚きの事実を伝えてくる。目高組の3代組長が先日亡くなったのだが、その組長が泉の遠い親戚にあたるというのだ。そして先代は、後継者は自分の血縁の者から選んで欲しいと言い残していた。本来であれば泉の父親に頼むところであったが、既に彼は故人。すると4人は、泉に4代目目高組組長を務めて欲しいと懇願してくるのだった。

勿論平凡な女子高生である泉はそれを断るが、4人は諦めず食い下がる。そして泉は、その熱意に負けて組長の座を引き受けてしまうのだった。こうして昨日まではただの女子高生であった泉は、佐久間、政、ヒコ、明という4人の部下を持つヤクザの組長となったのだ。

映画『セーラー服と機関銃』のあらすじ【転】

泉は目高組の組長として、浜口という男に挨拶をしにいくが、泉がセーラー服を着たただの女子高校生だったために鼻で笑われてしまう。そんな、生活が一変してしまった泉は、疲れ果てて家へと帰った。するとなんと、家の中が何者かに荒らされていたのである。そして、いるはずのマユミの姿も忽然と消えてしまったのだった。

混乱する泉の前に、黒木という刑事が姿をあらわす。そして、黒木は泉に、彼女の父親がヘロインの密輸に関わっていたという話を聞かされるのだった。しかし更に泉にとって悲しい出来事が続く。構成員のヒロと明が殺されてしまったのだ。また、泉も「太っちょ」と呼ばれるヤクザの大親分に拉致されてしまう。

太っちょは、彼女の父親が隠した麻薬を差し出せと言うのだった。しかし彼女には全く思い当たる節がない。絶体絶命の状況を救ったのは、実は太っちょの娘であったマユミと、マユミの愛人の黒木だった。しかし、二人は泉を救ったヒーローというわけではない。実は、黒木こそが本当の麻薬の密輸人で、罪を泉の父親になすりつけた張本人だったのだ。

映画『セーラー服と機関銃』の結末・ラスト(ネタバレ)

黒木は自らに嫌疑の目がかかった時、泉の父親のカバンに咄嗟に麻薬を詰め込んでいた。そして、マユミが泉のマンションに転がり込んできたのも、何処かにあるはずのその麻薬を探し出すためだったのだ。

そしてマユミは見つけた麻薬を、ローションに溶かして隠した。黒木がその瓶を取りに行こうとしたのだが、何とそこに浜口率いる浜口組が立ちはだかったのだ。組員は黒木を殺すと、その瓶を横取りする。

しかしその時、事の顛末を知った泉が動いた。彼女は機関銃を手にすると、セーラー服のまま浜口の元に乗り込んだのだ。そして、例の麻薬入りローションの瓶を破壊してみせたのだった。しかし、戦いの最中政が命を落としてしまう。こうして、目高組は佐久間と泉を残すのみとなった。

二人は目高組を解散させ、泉は平凡な女子高生、佐久間はカタギとして生きていく決意をするのだった。しかし数ヶ月後、泉は警察に呼び出される。そして警察には、ヤクザの喧嘩を仲裁し、刺されて帰らぬ人となった佐久間の遺体があるのだった。

映画『セーラー服と機関銃』の感想・評価・レビュー

昭和角川映画の代表作!今観ても面白い。
薬師丸ひろ子と優しいやくざ達のやり取りに心が温まる。
前半の軽やかな雰囲気から後半に向けて徐々に重く切なくなっていくストーリーが素晴らしい。
話の展開はとてもテンポよく進んでいくので、集中して観ていられた。
薬師丸ひろ子が歌うエンディング曲も最高。(女性 40代)


薬師丸ひろ子の代表作である今作。主題歌や名台詞は知っているものの鑑賞するのは初めてでした。
普通の女子高生がある日突然ヤクザの組長になると言うとんでもないストーリーなのですが、内容もかなりハチャメチャでこれが代表作か…と微妙な気持ちになりました。
この作品のファンが多いのは確かなのですが、2021年の今見ると主人公の薬師丸ひろ子はなんだか垢抜けなくて、それでいて破天荒な行動をするので見ていてヒヤヒヤしてしまいます。
当時、この作品にハマった人が多かったのは時代が良かったのかもしれませんね。(女性 30代)

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