12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『スプリット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スプリット』の概要:ジェームズ・マカヴォイという実力派俳優の存在がないと成立しない、非常に演技力を問われる映画。サスペンス好き、そしてジェームズ・マカヴォイファンには必見の一本。

映画『スプリット』の作品情報

スプリット

製作年:2017年
上映時間:117分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:M・ナイト・シャマラン
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー、ジェシカ・スーラ etc

映画『スプリット』の登場人物(キャスト)

ケビン(ジェームズ・マカヴォイ)
23の人格を持つ多重人格者。ケビンの中の人格が暴走し、ケイシーたちを誘拐するに至る。
ケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)
無表情で、同級生の中でも浮いている少女。親から虐待を受けている。
カレン・フレッチャー(ベティ・バックリー)
ケビンの主治医で精神科医。ケビンが不安定であることを見抜く。
マルシア(ジェシカ・スーラ)
クレアの親友で、クレアの言うことに絶対の信頼を置いている。
クレア(ヘイリー・ルー・リチャードソン)
誕生日会を開いていた張本人。他二人と共に誘拐される。

映画『スプリット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スプリット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スプリット』のあらすじ【起】

その日、ケイシーは同級生であるクレアの誕生日会に嫌々出席していた。パーティから帰る際、クレアの父親が車を出してくれることになり、ケイシー、クレア、マルシアは同じ車両に乗り込んだ。しかし、なんと乗り込んできたのはクレアの父親ではなく見知らぬ男だった。その男はクレアの父親を殴り倒すと、少女達を失神させ車を走らせる。

そして次に少女達が目を覚ますと、彼女達は謎の密室に閉じ込められていたのだ。恐怖におののく少女達。しかし、そんな少女達の耳に彼女達を拉致した男性とは違う、女性の声が飛び込んでくる。その女性が自分達を助けてくれるのではと期待する少女達。しかし部屋の扉を開け入ってきたのは、仕草や服装は女性であるものの、間違いなく彼女達を拉致した男性だった。

そしてまた別の時、その男は全く違う様子を見せる。そんな男の様子を見たクレアはとある結論に至る。なんと、彼女達を誘拐したその男は、複数の人格を一つの体に抱える、多重人格者だったのである。

映画『スプリット』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『スプリット』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『スプリット』のあらすじ【承】

その頃、フレッチャーという精神科医のもとには複数のSOSメールが送られていた。その送り主はケビンというフレッチャーの患者の男性。そしてそのケビンこそが、少女達を誘拐している張本人だった。フレッチャーはケビンが不安定な状態にあることを見抜き彼を呼び出すが、現れたケビンは全く問題のない風を装うのだった。

一方その頃、少女達は天井の通気口からの脱出を試みていた。しかし途中でケビンに見つかってしまい、3人は別々の部屋に隔離されてしまう。しかし、ケイシーはケビンの人格の一人、ヘドウィグと距離を縮めることに成功していた。ヘドウィグの部屋に案内されたケイシーは部屋にトランシーバーを見つけ外部との接触を図るが失敗、現れた別人格によって部屋に戻されてしまう。

一方、フレッチャーは定期的にケビンとの面会を続けていた。そしてフレッチャーは、現在ケビンの最も表に出ている人格が、デニスという男性のものであることに気がつく。デニスは、今まで表に出る権利を持たない人格だった。

映画『スプリット』のあらすじ【転】

そしてデニスは、ケビンの24番目の人格「ビースト」について語り始める。フレッチャーは当初、その存在のことを信じてはいなかった。しかし、ケビンの人格達の変化を見るうちに、そのビーストという存在に対して疑問を持ち始めたフレッチャーは、ケビンの家へと向かった。そして運悪く、そこで監禁された少女達を見つけてしまうのだった。ケビンは、目撃者となったフレッチャーを薬で眠らせ殺してしまう。

一方その頃、ケイシーは部屋からの脱出をはかっていた。針金を使い上手く扉の鍵を開けたケイシーは、他の二人を助けに向かう。しかし、マルシアもクレアも血だらけになって倒れていた。そして、ちょうどクレアの上には男性がまたがり、彼女を貪り食っていた。

それはケビンの24番目の人格、ビーストが現れた姿だった。筋骨隆々、血管の浮き出たビーストは今までケイシーが見てきたどの人格とも違っていた。そしてビーストは人間とは思えない身体能力を見せ、ケイシーに襲いかかる。

映画『スプリット』の結末・ラスト(ネタバレ)

ケイシーは部屋にあった銃を構えながら必死にビーストから逃げようとするが、ビーストは執拗に彼女を追ってくる。そしてケイシーは狙いを定め、とうとうビーストに向けて引き金を引いた。しかしなんと、屈強なビーストの身体は銃弾をも弾いてしまうのだった。

ケイシーはとうとう逃げ場がなくなり、絶体絶命の危機に陥る。しかし、ビーストは彼女を襲う手を突然止めるのであった。それは、彼女の身体についた無数の傷を見たためだった。ケイシーは、両親から酷い虐待を受けていた。そしてそれは、ケビンにも通じることだった。ケビンは両親から虐待を受け、こうして複数の人格を作り上げる結果となったのだ。

ビーストはケイシーをその場に置き去りにし、どこかに去っていった。そしてケイシーは翌日発見され保護された。彼女たちが監禁されていた場所は、とある動物園にある地下施設だった。警察はこの事件を重く捉え事件解決に乗り出すが、結局犯人と思われる人物は見つからなかった。こうして、ケビンは世に解き放たれたまま今も街に潜んでいるのだった。

映画『スプリット』の感想・評価・レビュー

異常者に少女たちが捕まり監禁されるホラー映画は数多くあると思うが、この映画の肝となるのは、ジェームス・マカヴォイ演じる多重人格を持つ異常者。少年から女性(丸坊主にも関わらず!)までの様々な人格を演じ切る彼の巧みな演技力が相まって、異常さ、気持ち悪さ、映画全編に渡る不穏な空気感が半端ない。M・ナイト・シャラマンの久々のヒット作でもある今作は、ただのB級ホラーと決めつけず、すべての映画ファンが見るべき一作である。(男性 20代)


なぜだかシャラマン監督の作品だとも三部作である事も知らずに観ており、やたらとノイズを感じた。映画なら本来こうするだろうということが起こらない。そのモヤモヤが鑑賞後に制策経緯を知ることで解けた。つまり次回作への遠慮があって表現が中途半端になったということだ。作品同士の繋がりは映画界の可能性を広げるだろうが、その為に作品を作っては本末転倒ではないか。一本の独立した作品であればもう少し面白かったはず。残念でならない。(男性 30代)


解離性同一性障害で、それぞれの人格ごとに全く違うキャラクターに見える演技力に脱帽です!本当の女性にも見えるし、無邪気な9歳の子どもにも見えてくるので、本当に凄いです。
ホラーっぽいテイストで決して明るい話ではなく、スリリングでハラハラします。ラストで人間離れした化物のようになるので、それが急に現実離れしたように感じてしまって少し残念でした。
アンブレイカブルの続編となっているけれど、前作を知らずにこの1作だけ観ても楽しめます。(女性 20代)


本作は、精神科医のフレッチャー博士が患者のケビンに23の人格が宿っていることを突き止めるも、彼には既に24人目の人格が現れ出していたというサイコスリラー作品。
23の人格の男ケビンを演じ分けたジェームズ・マカヴォイの怪演には圧倒された。
あらすじだけを辿ると難解なストーリーを想像してしまうが、「多重人格」という精神疾患が忠実に表現されていて、ケビンの分裂した心の奥に踏み込んでいく過程やメッセージ性を感じる作品だった。(女性 20代)


M・ナイト・シャマラン監督によるサスペンス映画。あの『アンブレイカブル』にも通じる物語となっている。
シャマラン監督独特の雰囲気とストーリー展開は健在で、飽きさせずに最後まで一気に観させてしまう。
最強の人格・ビーストが現れ、どんなクライマックスになるかとドキドキしていたら、監禁されていた高校生・ケイシーの「過去」が解放される鍵を握っていた。よくある多重人格ものとは一味違い、最後は悲しさもあり、考えさせられる内容だ。
そして何と言っても、ジェームズ・マカヴォイの多彩な演技だろう。各人格の仕草も見事に演じ分けている。(男性 40代)


多重人格を演じたジェームズ・マカヴォイの演技力が素晴らしいからこそ、引き込まれる作品だった。少女達の怯えている表情がとてもリアルで、ホラー映画とはまた違った不気味さと気持ち悪さを感じた。ケビンの生い立ちにも軽く触れられていたので、キャラクターの心理を考えながら見られたのが良かったと思う。
ケビンが逮捕されなかったことで、見終わった後もしばらく気持ち悪さを引きずっていた。これから彼がどのように生きていくのか、また別の少女達を襲うことになるのか、非常に気になる終わり方だったと思う。(女性 30代)


シャマランもDCやMARVELに出てくるようなヒーロー軍団を作りたかったのは分かりますが、怪力ブルース・ウィリスの次は超多重人格マカヴォイってやっぱり彼の頭の中は誰にも分かりません。
多重人格なんて言葉はよく聞きますが、1人の人間の中に23も人格があるなんて信じられませんよね。ジェームズ・マカヴォイの演技力は本当に素晴らしかったです。しっかりと人格を演じ分けていました。
しかし、まるで超人血清を打ったかのようなビーストにはかなり驚きましたよね。今回はこう来るのかシャマラン…と度肝を抜かれました。(女性 30代)

関連作品

次作 ミスター・ガラス
前作 アンブレイカブル

みんなの感想・レビュー