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映画『夜に生きる』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『夜に生きる』の概要:その男は、何も欲してはいなかった。ただ、たった一人の女性の愛が欲しかった。そして、その愛を欲したがために彼の人生は大きく変わっていく。深い愛に生きた、渋い男の人生譚。

映画『夜に生きる』の作品情報

夜に生きる

製作年:2016年
上映時間:129分
ジャンル:サスペンス、フィルムノワール
監督:ベン・アフレック
キャスト:ベン・アフレック、エル・ファニング、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ etc

映画『夜に生きる』の登場人物(キャスト)

ジョー・コフリン(ベン・アフレック)
チンケな泥棒だったが、とある男への復讐を誓い、嫌いなギャングに身を落とす。
ロレッタ・フィギス(エル・ファニング)
女優を目指しハリウッドに向かうが、その道中で薬物漬けにされてしまう。
トム・コフリン(ブレンダン・グリーソン)
ジョーの父親。警察署長を務めており、ジョーに対して非常に厳しく接する。
ディオン・バルトロ(クリス・メッシーナ)
泥棒時代からジョーの相棒を務める男性。
エマ・グールド(シエナ・ミラー)
アルバートの愛人。ジョーと愛し合っていたが、無理やりその中を裂かれる。
グラシエラ(ゾーイ・サルダナ)
ジョーの仕事のパートナーで、非常に慈悲深く聡明な女性。ジョーと恋に落ちる。
フィギス本部長(クリス・クーパー)
ロレッタの父親。ジョーのことを気に入っていたが、とあることから全てが狂いだす。
RD・プルイット(マシュー・マー)
KKKの一員。黒人とつるむジョーのことが気に入らない。

映画『夜に生きる』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『夜に生きる』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『夜に生きる』のあらすじ【起】

舞台は1920年代、禁酒法時代のボストン。ジョー・コフリンという青年は、警察署長である父を持ち、恵まれた生活を送っていたはずだった。しかし、父は仕事に熱中し、ジョーに対して非常に厳しく接し続ける。それはジョーに立派になって欲しいという気持ち故の行為であったが、ジョーはそんな父親に次第に反発するようになる。そしてジョーは、仲間と共に泥棒家業に手を出し始めるのだった。

そんなジョーには心から愛する一人の女性がいた。彼女の名前はエマ・グールド。彼女は巷を震撼させているアイルランド系ギャングのボス、アルバートの愛人だった。そんな彼女に手を出したと知れれば二人とも無事では済まないことは目に見えている。二人は密かに逢瀬を続けるが、そんな二人の様子を目にした者がいた。それは、アルバートに敵対するギャング集団のボス、マソ・ペスカトーレだった。

マソはこのことをバラされたくなければアルバートを殺すようにジョーに命じる。しかしジョーはあくまでもチンケな泥棒であり、殺人者ではない。そこでジョーはキッパリと、アルバート暗殺を断るのだった。

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映画『夜に生きる』のあらすじ【承】

しかし、このままこの街に居座っても二人に明日はない。そこで、二人はアルバートの手の届かない場所まで逃げようと、駆け落ちの約束をする。逃避行の資金を作るため、ジョーは仲間と共に最後の仕事にとりかかる。

しかしなんと、その際彼らに不幸が起こり警察とのカーチェイスを繰り広げる羽目になってしまう。そして最悪なことに、その途中彼らを追っていた警官が死んでしまったのだ。こうして、ジョー達は警察から指名手配されることになる。ジョーはそれでもエマがいるパーティー会場に向かい、彼女と駆け落ちをしようとするのだった。

しかし、そこには全てを知ったアルバートが待ち伏せていた。ジョーはアルバートに殺されかけるが、そこにジョーを捕まえに来た警官達が現れる。皮肉にも警官に登場によって命を救われたジョー。彼の拘留期間は、父親の力もあり約3年間に決まった。しかし、ジョーが刑務所から出る頃、父親は既に亡くなっていた。そして、ジョーは自分とエマの仲を引き裂いたアルバートに復讐を誓うのだった。

映画『夜に生きる』のあらすじ【転】

アルバートを殺すため、ジョーは大嫌いなギャングになることを決める。そしてマソの傘下に入ったジョーは、かつての泥棒仲間のディオンと共にラム酒の密造の仕事にとりかかるのだった。そこでジョーは運命的な出会いを果たす。仕事のパートナーであるグラシエラという聡明な女性と、ジョーは恋に落ちる。

仕事も私生活も、何もかもが順調に思えた。しかし、白人でありながら黒人との距離が近いジョーを快く思わない者がいた。白人至上主義者のKKKである。その中でもRDという男性の嫌がらせは激しく、挙げ句の果てには黒人を殺して回る暴挙まで働いていた。

ジョーは、彼の叔父であるフィギスに脅しをかける。フィギスの娘は女優になるためハリウッドへと向かったのだが、なんと途中で悪い人間の手に落ち薬物漬けにされていた。彼女の居場所を教えて欲しければRDの居場所を吐けというのだ。そしてフィギスから掴んだ情報を元にジョーはRDに会い、そして彼を殺すのだった。

映画『夜に生きる』の結末・ラスト(ネタバレ)

一方、ロレッタは悪の手から救われたが、その衝撃から立ち直れずにいた。しかし彼女は宣教師、人々を導く女神として人前に立つようになる。圧倒的な支持を得るロレッタは、カジノを公衆の面前で批判する。ちょうどその頃、ジョーはカジノの建設を進めていたところで、ロレッタのこの行動に頭を悩ませる。マソはロレッタを消せと命じるが、ジョーにはどうしてもそれができなかった。ジョーはカジノ建設を諦めるが、その後ロレッタは自ら死を選ぶ。

そして、暫くしてマソがジョーの元を訪れる。何と、マソはアルバートと手を組み、ジョーを殺そうとしていたのだ。しかし、ジョーは彼らのそんな行動を読んでいた。反対に彼らに銃口を向けたジョーは、マソとアルバートの両方を殺害する。

復讐を果たしたジョーはギャングを引退、自分の後任にディオンを指名し、自身はグラシエラと息子と共に幸せな生活を送っていた。しかし、ある日娘を失い錯乱したフィギスがジョーの家に乗り込んでくる。フィギスの乱発した銃弾にあたり、グラシエラは命を落としてしまうのだった。

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