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映画『宇宙兄弟』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『宇宙兄弟』の概要:かつて、宇宙飛行士を目指した幼い兄弟がいた。その後弟は夢を叶え宇宙飛行士になるが、兄は夢から離れた場所にいた。しかし弟に後押しされ、彼は再び宇宙への道を歩み始める。伝説のコミック、ついに実写化!

映画『宇宙兄弟』の作品情報

宇宙兄弟

製作年:2012年
上映時間:129分
ジャンル:SF、ヒューマンドラマ
監督:森義隆
キャスト:小栗旬、岡田将生、麻生久美子、濱田岳 etc

映画『宇宙兄弟』の登場人物(キャスト)

南波六太(小栗旬)
南波兄弟の兄。自動車関係の仕事をしていたがクビになり、弟の策略もあり宇宙飛行士を目指す。
南波日々人(岡田将生)
南波兄弟の弟で宇宙飛行士。六太こそ宇宙飛行士にふさわしいと考えている。
伊東せりか(麻生久美子)
宇宙飛行士を目指す女性。聡明で明るい。
溝口大和(新井浩文)
最終試験に残った一人。嫌味な人物。
真壁ケンジ(井上芳雄)
六太と同世代の、宇宙飛行士を目指す仲間。六太と仲良くなる。
星加正(堤真一)
JAXA職員。幼い頃の南波兄弟を知っており、密かに六太を応援している。

映画『宇宙兄弟』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『宇宙兄弟』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『宇宙兄弟』のあらすじ【起】

昔、こよなく宇宙を愛し、絶対に宇宙飛行士になると誓い合った兄弟がいた。二人の少年の名前は六太と日々人。無邪気で天才肌な弟の日々人に対して、六太はプライドが高く、努力家の兄だった。

そしてそれから時は流れ2025年、何と日々人は幼い頃からの夢を叶え宇宙飛行士の職についていた。しかし、六太は夢を諦め、自動車関係の仕事についていた。元々仕事のできる六太は仕事でもそれなりの成果を上げていたが、彼の上司が六太の目の前で日々人の悪口を言うのを聞いてしまったのだ。弟が大好きな六太はそんな上司を許せず、何と思いっきり殴り飛ばしてしまう。そうして六太は32歳にして仕事を失った。

再就職を志すも、その上司から同系統の職場に話が伝わっており、六太の就職活動は中々上手くいかないのだった。そんな現状に肩を落とす六太だったが、何とそんな六太にある日JAXAから手紙が届いたのである。そしてその封筒には、宇宙飛行士選抜試験の書類審査合格通知が入っていたのだった。

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映画『宇宙兄弟』のあらすじ【承】

もちろん六太にその封筒への心当たりはない。実は、その書類は日々人が六太に内緒で勝手に出したものだった。日々人は六太の能力を誰よりも買っており、兄こそ宇宙飛行士に相応しいと常々思っていたのだ。そして日々人は、子供時代に交わした「一緒に月面に立つ」と言う約束をまだ忘れてはいなかった。

日々人に諭され、六太は駄目元でそのテストを受けることにする。六太自身、宇宙飛行士になるという夢を諦めきれていなかったのだ。しかし宇宙飛行士になる試験は厳しく、その後の体力テストや適性検査など、様々な試練の中で700人の参加者達は数十人にまで数を減らしていた。そして見事、六太もその中の一人に残ったのである。試験の最中六太は真壁やせりかといった信頼できる仲間と出会い、共に厳しい試練を乗り越えていくのだった。

そして、とうとう人数は6人にまで絞られた。真壁達は最終試験を受けるべく国際宇宙ステーションと同じ作りの施設の中で、宇宙に飛び立った時を想定し10日間を過ごすこととなるのだった。

映画『宇宙兄弟』のあらすじ【転】

国際宇宙ステーションに入った六太達は、その中でJAXA側に言い渡されるミッションをこなしていた。そのうちの一つが模型作りである。粛々と模型を作っていたメンバーだったが、ある時、六太はJAXAの職員である星加という人物に、その模型を壊すように密かに命令を受ける。

星加は幼い頃の南波兄弟を知る人物で、六太が宇宙飛行士を志したことを密かに喜んでいた。そんな星加が何故そのような命令を下したのか。それは、わざと仲間内の雰囲気を悪くさせ、その時のそれぞれの反応や対処法を見ようとしたためだった。そして星加の狙い通り、折角作った模型を壊されたメンバー内の空気は明らかに重くなる。

一方その頃、日々人は月にいた。子供の頃から憧れ続けていた月にテンションの上がる日々人だったが、何と月面を走行中、他の宇宙飛行士とクレーターの下へと落ちてしまう。身動きが取れないまま、月は夜を迎える。月の夜は、マイナス60度にまで気温が下がる氷の世界。そんな中、宇宙服を着ているとはいえ長時間外にいれば、無事ではいられないことが目に見えていた。

映画『宇宙兄弟』の結末・ラスト(ネタバレ)

そして六太は、そんな弟の危機を最終試験の途中で知らされることとなる。それを聞いた六太は、心配のあまり一度は試験を棄権しようかと考えるが、今本当に自分がやるべきことを考え直す。そして、今自分が日々人にできることは、日々人が望んでいる宇宙飛行士になることだと思い最終試験を続けることとなる。

目の前のことに全力で取り組み始めた六太は、一度は険悪になったメンバーの仲を再び取り戻すことに成功する。そして、六太のその姿はJAXAに好意的に映り、見事六太はテストをクリアするのだった。

そして日々人も、地球を見つめていた。日々人は、六太のことを思い出したのか、一度は諦めかけていた心をもう一度奮い立たせるのだった。そして、負傷した仲間を背負い、クレーターから脱出。ふらふらになりながらも何とか基地まで辿り着くのだった。

そしてその怒涛の年から数年、月面には、六太と日々人、南波兄弟が二人揃って立っていた。彼らは、とうとう幼い頃からの夢を叶えたのだった。

映画『宇宙兄弟』の感想・評価・レビュー

小栗旬と岡田将生の演技が、まさに漫画の中の南波兄弟であり、漫画を見ているような感覚になる。兄弟であるからこそ兄の素質を理解しており、また弟を信じたからこそ試験に受かることもできた。最後は二人で一緒に夢見た月へ行くこともでき、兄弟愛や信頼関係の深さが際立っていた。コンパクトで分かりやすくストーリーをまとめていたため、とても見やすかった。漫画を見た後に映画を見たが、それぞれのキャラクターを細かく再現しており、キャストを見るだけで豪華な面子だと感じた。(女性 20代)


漫画は読んだことがないが、原作を知らなくても映画だけで充分楽しめた。宇宙飛行士になるための試験内容など専門的なことも知れて、娯楽として楽しめる上に知的好奇心も刺激された。

宇宙に興味をもったキッカケや宇宙に夢中になった少年時代の描写が微笑ましく、大人になってからの挫折や葛藤も描かれ、ハラハラする場面がありながらも、最後には夢を叶えるというハッピーエンドで清々しい気分で見終えた。兄弟以外のキャラクターも含め、それぞれが温かい心を持っているのもよかった。(女性 40代)


物語としては、原作が人気コミックなだけあって大変入り込める、わかりやすくて面白い話だった。
この映画で強く感じたのは、小栗旬の上手さである。普段は格好良い役が多く、男前なイメージがついているにも関わらず、この映画では本当に役に忠実で、良い意味で格好良くないない。これは単純に演技力だけで成り立つものではないと思う。ありきたりな表現にはなるが、完全に役に成り切っていたと感じた。
本当に兄弟に見えるような小栗旬と岡田将生の演技力がこの映画の大きな魅力である。(男性 20代)


小栗旬と岡田将生のまず見た目が原作のキャラクターとよく似ていて、良いキャスティングだなと思った。友達や姉妹とはまた違う、男兄弟ならではの深い絆が描かれていて素敵な物語だった。紆余曲折を経て、二人で誓った夢を叶えて終わったところも感動した。宇宙飛行士になるまでの過酷な試験が描かれていて、大変な職業なんだなと改めて思った。夢を持つ大切さと現実の大変さが同時に感じることができるので、ぜひ若い世代に見て欲しい作品だと思う。(女性 30代)


大人気マンガを小栗旬と岡田将生で実写化。宇宙を題材にした作品の中でも、また違った角度からアプローチをしているアイデアが素晴らしい。
弟に先を越されながらも、諦めずに宇宙飛行士を目指す六太の姿に心を打たれた。「志」というものがどういうものなのか、自分自身に問いかけられる。
そして、そうした兄を信じる弟。その弟が宇宙で行方不明になってしまうなど、兄弟に困難が立ちはだかる。兄弟愛は奇跡を起こせるのか。
続編がありそうな雰囲気だが、必ず観たい作品である。(男性 40代)


漫画の絵からしっかり飛び出したような、兄弟二人のビジュアル。しかし、小栗旬がむっくん役なのはかっこ良すぎて、漫画のださいところから醸し出されるかっこよさはない。頭がアフロなだけで常にカッコ良い。まだ完結していない長編コミックを前半はうまくまとめて映画に持っていったな、と思う反面、最後は正直雑に大団円に持っていった感が否めず、まだ映画にするのは早かったのではないか、と感じました。ただ、子供に夢やロマンを魅せる、という意味ではいい感じの映画には仕上がっていると思います。(女性 30代)


ムッタとヒビト。宇宙が大好きなこの兄弟のアニメシリーズが大好きで、弟と一緒にいつも見ていました。30分のアニメなのにものすごく熱くて、感動させてくれるんです。そんな作品の実写化とあれば見るしかありません。
正直な感想としてはもっともっと見たかったです。映画という限られた時間の中にムッタとヒビト、2人のストーリーがぎゅっと詰め込まれていて、仕方ないことですが、もっとゆっくり細かいところまで見たかったです。
ストーリーもキャストもものすごく良かったです。アニメシリーズや漫画未読の人も間違いなく楽しめる作品になっています。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. アリィ より:

    多くの人に夢、希望を振り撒いてくれる最高の映画です。中でも、宇宙飛行士になるためのテストが大変興味深いものでした。グループで共同生活したり、敢えてトラブルを起こして反応を見たりとどれも見逃せません。皆で宇宙について語るシーンには、目頭を熱くしました。夢を追うのに、年齢は関係ないのだと思います。月面を歩くシーンがかなりリアルで、見ている側も宇宙探索しているようでした。また、月から見た地球が美しすぎて悩みが吹き飛びました。