映画『セーラー服と機関銃 卒業』の概要:1981年に薬師丸ひろ子主演で映画化された「セーラー服と機関銃」の続編映画。原作は赤川次郎の小説「セーラー服と機関銃・その後」。都市開発を目論むやくざに抵抗するため復活する目高組と、泉の恋を描いた。
映画『セーラー服と機関銃 卒業』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:アクション、ラブストーリー、フィルムノワール
監督:前田弘二
キャスト:橋本環奈、長谷川博己、安藤政信、大野拓朗 etc
映画『セーラー服と機関銃 卒業』の登場人物(キャスト)
- 星泉(橋本環奈)
- 強気で男勝りな性格の女子高生。男友達が多い。父親は幼い頃に、母親は中学生の時に他界している。父親代わりだった叔父は目高組の先代組長だったが、泉の目の前で殺された。跡を継いで目高組の組長になるが、争っていた浜口組と協定を結んで組は解散。今はめだかカフェの店長。
- 土井(武田鉄也)
- 元・目高組の若頭。泉の保護者でもある。
- 月永(長谷川博己)
- 浜口組若頭補佐。頭もいい。泉の父を殺した犯人で、ずっと隠れて暮らしていた。
- 浜口(伊武雅刀)
- 目高組と敵対していた浜口組の組長。
- 安井(安藤政信)
- 堀内組のフロント企業、ホリウチ都市デザイン社長。堀内組の組長は、安井が毒を盛って寝たきりにさせられたという噂もある。猟奇的な一面を見せる。
- くさかべ隼人(鶴見慎吾)
- 市長選に立候補し、当選した新市長。借金まみれで、安井の言いなり。口だけは達者。
- 真淵(古舘寛治)
- やくざとつながりのある刑事。お金欲しさに安井と手を組む。
映画『セーラー服と機関銃 卒業』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『セーラー服と機関銃 卒業』のあらすじ【起】
女子高生の星泉は、少し前まで目高組の組長だった。
敵対していた浜口組との抗争の末に、商店街に手出ししないという協定を結んで組は解散。
そして目高組はめだかカフェになった。
しかし、若頭をしていた土井、組員の祐次と晴雄の3人を従えてのカフェの売り上げは最悪。
そんなめだかカフェに、ひとりの女子高生が助けを求めてくる。
モデル事務所に登録したが、莫大な登録料を取られた上にホステスまがいのことをさせられ、売春までさせられそうになったという。
事務所に乗り込む泉たちだったが、浜口組がバックについていると言われてしまう。
その帰り道、浜口組から呼び出される泉。
浜口組のシマで、ドラッグ入りのクッキーを売っているだろうと詰め寄られる。
しかし泉たちには覚えがないことで、協定を破ってモデル事務所のバッグについている浜口組に怒っていた。
浜口組若頭補佐の月永は、他の組の仕業ではないか考えていた。
後日、泉は店員の祐次と晴雄を連れて、クッキーの売人を見つけ出す。
売人たちは、浜口組の下請けだと言う。
泉は刑事の真淵に通報するが、適当にあしらわれてしまう。
映画『セーラー服と機関銃 卒業』のあらすじ【承】
月永は、ホリウチ都市デザインという会社を隠れ蓑にした、堀内組が動いているという情報を掴む。
泉の学校の女子生徒が、クッキーが原因で錯乱、事故死してしまう。
安井はその事故を利用し、仲間にしていた真淵の存在も使い、浜口組を傘下に入れることに成功する。
納得がいかない月永は泉と土井を呼び出し、安井を潰すために手を組まないかと提案する。
月永が泉の叔父を殺したと知る土井は、いい顔をしない。
安井の言いなりであるくさかべが市長に選ばれると、やくざ撲滅運動を提案させる。
そしてその矛先は、めだかカフェに向かっていた。
ホリウチ都市デザインに就職が内定した泉の友達は、内定を取り消されると言って、泉を避けるようになる。
住民たちの多くがめだかカフェに押し寄せ、やくざ撲滅の住民運動を行う。
土井は嘘の傷害罪で捕まった。
泉は、月永と手を組む決意をする。
そしてクッキーの売人から情報を聞き出しに向かう、泉と月永。
その売人は、クッキーを売るよう指示したのが安井だと証言する。
売人は殺され、モデル会社社長も遺体となって見つかる。
映画『セーラー服と機関銃 卒業』のあらすじ【転】
安井を潰す証拠を固めていた月永は、自分に賛同する組員の存在も明かす。
そして泉は、目高組の復活を宣言する。
浜口組と真淵、安井たちが飲んでいる場に乗り込んだ泉は、月永が集めたホリウチ都市デザインの裏側、くさかべとの繋がりを暴露する。
しかしその証拠は偽物だった。
月永は部下に裏切られ、祐次と晴雄も動きを止められ、泉は首に縄をかけられる。
我慢の限界だった浜口組の組長は安井と手を切る宣言をするが、安井に撃ち殺されてしまう。
そして泉は、叔父を殺したのは月永だと教えられる。
浜口組と安井の部下たちとの銃撃戦が始まる。
安井はその場から去っていった。
泉は月永に助けられる。
真淵が月永に銃を向けているとわかり、それを止めた泉は、真淵に捕まり銃口を向けられてしまう。
泉を助けるため、持っていたダイナマイトに火をつける祐次。
その場から逃げ出した泉、月永、晴雄。
しかし3人を逃がすために祐次は撃たれ、命を落とす。
そして撃たれながらも泉を逃がすためにトラックを運転していた晴雄は、途中で息を引き取った。
映画『セーラー服と機関銃 卒業』の結末・ラスト(ネタバレ)
晴雄を土の中に埋めた泉と月永。
泉は月永を責めるが、月永はそういう世界なのだと泉に言い聞かせる。
そして許せないのなら自分を殺すように銃を渡すが、泉は撃てなかった。
警察から抜け出した土井を迎えに行った月永。
泉はセーラー服に着替え、隠していたマシンガンを手にした。
そして3人はホリウチ都市デザインに乗り込む。
安井の部下の殺し屋の命を奪い、真淵、くさかべ、安井に銃口を向ける泉たち。
くさかべと真淵は安井を裏切ろうとするが、安井に撃ち殺されてしまった。
月永は泉をかばって撃たれ、土井も倒れる。
土井に撃たれて一度は倒れた安井だったが、泉に銃を突きつける。
その安井に短刀を刺して息の根を止めた月永は、泉の腕の中で死んだ。
泉は死んだ月永にキスをした。
そして土井は、すべての罪を背負って警察に出頭した。
その後、月永のお墓に花を供えて話しかける泉。
祐次と晴雄の遺骨は、叔父と同じお墓に入れることができた。
土井は、刑務所の中で同窓会のようになっているらしかった。
そして、泉はめだかカフェに帰った。
映画『セーラー服と機関銃 卒業』の感想・評価・レビュー
橋本環奈はとても可愛くてセーラー服も良く似合っていた。
ただ、どうしてもスカスカの声が気になって集中できなかった。
後半はほとんど声になっていなくて聞きとり辛い。演技は上手いのでもったいない。声を張りあげる事のない役で観てみたい。
結局、橋本環奈の周りは武田鉄矢を残して皆死んでいったが、何のために死んでいったのかよくわからない。(女性 40代)
薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』を鑑賞した際に、なんだか芋っぽくてダサいと感じた私は、今作の橋本環奈演じる星泉は可愛くて仕方ありませんでした。
彼女のセーラー服姿がとにかく可愛くて、華奢でちっちゃい体なのに威勢が良いというギャップがたまりません。
泉の保護者的立ち位置の武田鉄矢はこれまでのイメージを覆すような弾けたキャラクターを演じているのでビックリしました。過去のイメージを払拭したいのか分かりませんが、そこまでしなくても…と少し引いてしまいました。(女性 30代)
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