この記事では、映画『猿ノ王国』のストーリー（あらすじ）をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『猿ノ王国』の作品情報
出典：https://video.unext.jp/title/SID0076819
| 製作年 | 2021年 |
|---|---|
| 上映時間 | 77分 |
| ジャンル | サスペンス |
| 監督 | 藤井秀剛 |
| キャスト | 坂井貴子 越智貴広 種村江津子 分部和真 |
| 製作国 | 日本 |
映画『猿ノ王国』の登場人物（キャスト）
- 佐竹愛奈（坂井貴子）
- テレビ局PTVのディレクター。ついこの間までドラマ班だったが報道に回ってきた。自分が力を入れて制作した特集が再編集されると知り、怒って編集室に乗り込むが、後輩ディレクターの竹野内、編集マンの宮と共にそのまま何者かに監禁されてしまう。
- 元川益信（越智貴広）
- テレビ局PTVの新人ディレクター。制作を担当した「コロナワクチン」に関する特集が問題視され上層部に呼び出される。「真実を追求する」というジャーナリストとしての信念のもと、入念な取材を重ねて裏を取ったが、一方的に変更を指示され怒りを爆発させる。
- 千葉里美（種村江津子）
- 局内を実質的に牛耳っているキャスター。権力の座にあぐらをかき、トップの顔色を常に窺っている。元川の制作した「コロナワクチン」の特集が責任問題になることを恐れ、オンエアを中止しようと各所に圧力をかける。
- 西優一郎（納本歩）
- 番組プロデューサー。局で実権を握る千葉の言いなりで、命令されるがままに動く。千葉の指示で佐竹が組んだ特集を潰すように言われるが、自分も責任を取らされたくないので下の人間に罪を被せようとする。
- 竹野内壮（分部和真）
- 佐竹の後輩ディレクター。佐竹が制作した特集が再編集されることを知り、編集室へ向かう彼女に同行するが、内心では上に睨まれないよう波風を立てず穏便に済ませたいと思っている。編集室に閉じ込められた直後は悠長にしていたが、やがて本心を露にし始める。
- 宮竜（足立雲平）
- PTVの地下にある編集室で作業する編集マン。佐竹の組んだ特集映像の素材を再編集するよう西から指示される。自主映画の編集が趣味で、編集室に私物の小道具を置いている。佐竹と竹野内に編集作業を阻止され、そのまま二人と共に編集室に監禁されてしまう。
映画『猿ノ王国』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『猿ノ王国』のあらすじ【起】
コロナ禍のとあるテレビ局。報道キャスターの千葉は、番組プロデューサーの西とニュース素材を確認し唖然とする。コロナワクチンの安全性を疑問視する内容で、責任問題に発展することを恐れた千葉は、西にオンエアを中止するように指示する。
コロナワクチンの特集を制作した新人ディレクターの元川は、上司の宮地と共に局の25階にある取締役室に呼び出される。元川は常務の崔に、入念に裏を取っているからそのまま放送させてほしいとお伺いを立てる。しかし、面倒を避けたい崔は再編集を指示、宮地も元川をかばうどころか言われた通り編集し直すと言い出す。
局の地下にある編集室。ドラマ班から報道に異動してきたディレクターの佐竹が、後輩ディレクターの竹野内を連れて編集マンである宮のところに押しかけてくる。佐竹が制作した特集番組の素材が無断で再編集されると聞きつけて怒鳴り込んできたのだ。絶対に改変させないと引かない佐竹に対し、局の方針も理解するよう竹野内がなだめていると、いつの間にか編集室の扉が開かなくなっており三人は外に出られなくなってしまう。
映画『猿ノ王国』を無料視聴できる動画配信サービスと方法については、以下の記事をご覧ください。
映画『猿ノ王国』のあらすじ【承】
取締役室。しばらくして千葉と西がやって来た。再編集をしているようだから問題ないと崔は千葉のご機嫌を取る。一方、元川は何としても放送を断行するため先手を打っていた。知り合いで毎朝新聞の記者である坂井枝に頼んで、局の内情をリークしてもらおうと画策していたのだ。
元川は、卑劣なやり口で平然としている上層部の態度に我慢できなくなり、再編集するなら立ち合わせてほしいと申し入れる。しかし、拒否され無条件で容認するように迫られる。元川の不満は爆発し、これまで疑問に思っていた社内の縦割り体制を激しく非難した。
坂井枝は元川の依頼に応じ、知り合いで局のドラマ班にいる名越にアーカイブ室から特集の素材が入ったファイルを盗んで来てほしいと依頼する。怖気付く名越だったが、坂井枝に弱みを握られており渋々応じる。
編集室に閉じ込められた三人は、互いに「この中の誰かが仕組んだことではないのか？」と疑心暗鬼になっていた。竹野内が独断で天井の通風口から脱出しようと試みるが失敗し、三人の間で疑惑は深まるばかりだ。
映画『猿ノ王国』のあらすじ【転】
名越はアーカイブ室に侵入し、ファイルをUSBに取り込んで部屋をあとにする。しかし、その後ファイルを削除するためにやって来た西に感づかれてしまう。西はドラマ班のディレクター柳沢を呼び出して、名越を見つけてUSBを取り戻せと迫る。さらに部下に指示して裏工作を図り、元川にすべての責任を被せようとする。名越は局の人間に見つからないようひとまずトイレに逃げ込むが、誤ってUSBを便器の中に落として流してしまう。
取締役室。社長秘書が来るという連絡を受けて千葉たちは慌て始める。やって来た秘書は、社長から報告を求められているので結論だけ手短に話せと千葉たちに凄む。千葉はオンエアしないと断言するが、元川は社長に直談判させてくれと懇願する。
編集室。佐竹は棒を使い天井の火災報知器を作動させて助けを呼ぼうと試みる。しかし、誤って竹野内の目を棒で突いてしまう。血を流しながら「どうしてくれるんだ」と騒ぎ立てる竹野内。
名越の行方が分からず焦る柳沢は、空のUSBを用意して部下の女に取締役室へ持っていけと指示する。柳沢の部下の女は半年前の佐竹で、編集室で起きている監禁騒ぎはそれから半年後の出来事だった。
映画『猿ノ王国』の結末・ラスト（ネタバレ）
編集室。竹野内の流血は、映画の小道具である血糊を使った芝居だった。それを見た佐竹は安心し、小道具箱の包丁で自分の首を切って見せる。しかし、包丁は本物で佐竹は血を流して倒れてしまった。残された二人はパニックで掴み合いになり、宮が竹野内を本物の包丁で刺し殺した。
取締役室。佐竹がUSBを持ってくるが、確認もせず千葉は即座に破壊した。そして、社長秘書によって仕向けられた抹殺者によって、元川は自殺に見せかけて始末されてしまった。実は元川は佐竹の弟だった。佐竹は弟を助けようとしたが叶わなかった。
編集室。部屋の鍵を閉めたのは、千葉の命令で西に指示された宮だった。宮の電話を受けて駆け付けた千葉と西は惨状に愕然とする。すると、佐竹が突如起き上がり、千葉と西を立て続けに襲い締め殺した。実は佐竹も血糊と小道具の包丁を使って芝居をしており、死んでいなかった。佐竹が特集に固執していたのは、半年前の弟の無念を晴らすためだった。
数日後、河原でゴミを集める清掃員が、名越がトイレに流してしまったUSBを拾う。やがて、その素材は誰かによって動画配信サイトにアップされ、真実は拡散されていくのだった。
映画『猿ノ王国』の感想・評価・レビュー
この映画の感想・評価・レビューはまだ投稿されていません。
映画『猿ノ王国』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『猿ノ王国』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
映画『猿ノ王国』を見逃した人やもう一度見たい人のために、以下の記事では映画『猿ノ王国』を無料で視聴できる動画配信サービスと方法について紹介しています。
ぜひ、以下の記事もご覧いただき、映画『猿ノ王国』を視聴してみてはいかがでしょうか。
みんなの感想・レビュー