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映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』の概要:猿インフルエンザによってほとんどの人間が死滅した時代。生き残った猿のリーダーシーザーは人間の軍隊に家族を殺されてしまう。これまで越えてはいけない一線を我慢してきたシーザーだが、ついに今作で人間の一番醜いところに近づいてしまうのであった。

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映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』の作品情報

猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)

製作年:2017年
上映時間:140分
ジャンル:SF、アクション
監督:マット・リーヴス
キャスト:アンディ・サーキス、ウディ・ハレルソン、スティーヴ・ザーン、アミア・ミラー etc

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』の登場人物(キャスト)

シーザー(アンディ・サーキス)
猿のリーダー。今までは人間への理解を示していたが、家族を殺されたことで復讐に囚われる。
モーリス(カリン・コノヴァル)
心優しいオラウータン。人間の少女ノヴァの面倒を見る。
マカロック大佐(ウディ・ハレルソン)
猿を殲滅させようとするアルファオメガのリーダー。
ノヴァ(アミア・ミラー)
シーザー達が道中で会う少女。猿インフルエンザによって言葉を話せなくなっている。

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』のあらすじ【起】

15年前、猿インフルエンザと呼ばれる感染症により、耐性を持たない人間は死亡していた。そのため大半の人間がこの世からいなくなっていた。そんな人間とは反比例し、人間並みに知性を付けた猿達は数を増やしていった。

猿たちの中でもとりわけ高い知能を手に入れていたリーダーのシーザーは、人間と干渉しないことで平和な暮らしを送っていた。だが、全ての猿が人間への理解を示しているのではなく、人間を恨むコバ派の猿数頭はシーザーを裏切り人間と戦い始めてしまう。

コバは人間達の住むエリアを武力で制圧したため、人間達の怒りを買ってしまい、猿への反撃はすでに歯止めが利かない状況に陥っていた。

人間の軍隊アルファオメガがシーザー達の拠点へ侵攻し、彼らの住処の迎撃にあたる。襲撃を予測していなかった猿たちは次々と命を奪われてしまう。だが、猿の援軍が加わり人間達を逆に捕らえることに成功する。シーザーは戦争を望まないことを強調するため、人間達を無傷で解放するのであった。

新天地の情報を入手しに行っていたブルーアイズは、今すぐにでも移動すべきだと主張する。だが、シーザーはすぐに大人数を連れて行くのは不可能だと判断するのであった。

だがその晩、シーザー達の寝込みを襲いアルファオメガを指揮するマカロック大佐たちが襲撃しに現れる。シーザーは侵入に気づき、撃退するも、射殺された妻とブルーアイズを発見する。

マカロック大佐はシーザーからの攻撃を受ける前にその場を去るのであった。

翌朝シーザー達は新天地へ移動を開始する。幼い息子のコーネリアスを仲間に託し復讐するため、シーザーはモーリス、ルカ、ロケットと共に軍隊を追う。

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映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』のあらすじ【承】

軍隊を追いかける最中、シーザーは海辺で煙が上がっているのを見つけ周辺を捜査する。民家に入ると1人の少女がいた。モーリスが少女と対話を試みるが、彼女は言葉を発することができなかった。少女を置いていけないモーリスはシーザーに頼み、旅に同行させる。

シーザー達は軍隊のキャンプを見つける。そこで裏切り者であるウィンターを見つける。シーザーは、シーザー達の存在を人間に知らせようとしたウィンターの命を奪う。

翌朝、移動する軍隊の後を追うとすると雪山で人間達が発砲していた。軍隊が去った後、発砲音の付近に近づくと人間が倒れていた。まだ息をしている人間を見ると少女と同じく全く話すことができない状態であった。

その後も軍隊を追っていると1匹のチンパンジー、バットモンキーと出会う。バットモンキーから人間達のキャンプ場があることを知り、案内してもらうことになる。

シーザー達は軍隊の本拠地へ到着し、偵察を開始する。だが、人間に見つかりルカは命を落とすのであった。

人間への復讐に囚われたシーザーはかつてのコバと同じになっていた。基地の近くには、新天地に向かったシーザー達の仲間が捕まっていた。その直後、人間の味方になったレッドに襲われ、シーザーも捕まってしまう。

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』のあらすじ【転】

シーザーが目を醒ますと、マカロック大佐がいた。家族の命を奪ったマカロック大佐に復讐したい一心のシーザーだったが、猿達の檻がいる檻へ収監される。

翌朝、猿達は鎖に繋がれ強制労働を強いられていた。だが、言うことを聞かないシーザーや他の猿たちに対しマカロック大佐は、指示に従わないと仲間の猿を殺すと脅し従うのであった。

その日の夜、レッドがシーザーをマカロック大佐の元に連れて行く。シーザーはマカロック大佐へ兵士を殺した理由を聞く。マカロック大佐の息子は猿インフルエンザにかかり言葉を失った。そのとき、父親である自分が息子の命を奪ったことと同じことを兵士にもしているためだと説明した。

また、マカロック大佐は自分達とは別組織で敵対する人間の軍隊からの攻撃を迎撃するため、猿達に壁を作らせていたのであった。

一方、基地の外にいたモーリス達はシーザーや他の猿達の様子を救出するべく脱出計画を立てていた。モーリスは基地の真下につながっている地下道を見つける。

その頃、少女はシーザーが捕まっている基地の中に入ってしまう。彼女はシーザーに水と食料を与え、猿達の援助を行う。

だが、大佐達が近づいてきたため、ロケットが人間の前に姿を現し、代わりに捕まる。そこでロケットはシーザーへ脱出計画を伝えるのであった。

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、モーリスは基地につながる道を掘り進め、逃げ道を作ることに成功する。夜になり警備も手薄となったため、シーザーは脱出を試みる。看守の一人を捕まえ、鍵と武器を入手した猿達は脱走を始める。

シーザーは他の猿達とは別行動をとり、復讐のため一人でマカロック大佐のところへ行くことを決意する。

その頃、アルファオメガと敵対する軍隊が侵攻を開始し、ミサイルが基地に撃ち込まれる。
シーザーはマカロック大佐の部屋へ行くがそこは異様なまでの静けさに包まれていた。部屋を詮索するとマカロック大佐はベッドに倒れていた。大佐も猿インフルエンザにかかっており言葉を発せなくなっていた。シーザーは殺すのを止め、マカロック大佐へ銃を手渡し、彼は自ら命を絶った。

猿達の救出が完了した頃、アルファオメガの敵勢力もほぼ基地を制圧していた。そんな最中、雪崩が発生し、飲み込まれた敵勢力も全滅するのであった。猿達は木に登り避難していたため全員助かった。

猿達は新天地を目指し行動を開始する。だが、シーザーは戦いの最中、撃たれて瀕死の状態であった。周囲には隠していたがモーリスだけは気が付いていた。シーザーは息子のコーネリアスの安全をモーリスから聞き、安堵すると共に静かに息を引き取った。

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー) 』の感想・評価・レビュー

猿の惑星新3部作の最終章。今回は前作までは理性を保てていたシーザーが復讐に身を染めてしまう。猿達の中でも一番人間に理解があったからこそ、復讐心に燃える気持ちもまた人間と近かったのは悲しくも理解できてしまう。人間の戦争と同じくやられたらやり返すが止まらないが、戦争は始めた時点でどちらも悪者。不変なこの因果は人間の欲が深く絡んでしまっていることを猿の映画で思い知らされるとは…。(MIHOシネマ編集部)


新シリーズ最終章となる今作は、猿インフルエンザで人類のほとんどが滅亡した世界が舞台となります。高度な知能を持つシーザーは人間に対して怒りや憎しみの気持ちを持っていましたが、一線は越えない理性も持ち合わせていました。しかし、家族を殺されたことでその理性がプツンと切れてしまった今作。
人間と猿の全面戦争とも言えるストーリーだった前作から2年。今作では人間の仲間になる猿がいたりと設定もだいぶ変わっていました。
とにかく考えさせられることが多いこのシリーズですが、今作は人間とは…悪とは…とかなり深い部分まで考えさせられました。(女性 30代)


一番最初の『猿の惑星』の出来事にどのように繋がるかが長年のファンの疑問だったが、今作でその経緯が語られ、すっきりした気持ちになった。

ただのリブートではなく、過去作にきちんと繋がる話だったのが個人的には評価が高い。

それに一作目からシーザーの人生(猿生?)を見守ってきたので、ひとつの大きな歴史の目撃者になったような味わい深い感動がある。

内容に関しては、人間達の愚かさを嘆くばかりだ。しかも人間同士の争いによって滅亡するというシナリオは決して映画だけの話ではなく、現実的にこれから起こってもおかしくない。(男性 30代)

関連作品

前作 猿の惑星 新世紀(ライジング)

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