映画『ネイビーシールズ』の概要:CIAのエージェントが麻薬カルテルに捕まった。エージェントを奪還すべく特殊部隊ネイビーシールズが任務に着任する。だが事態は単なる麻薬取引ではなくテロ事件まで波及してしまう深刻な事態へと進んでしまうのであった。隊員役には現役の隊員がキャスティングされているため臨場感ある戦闘シーンは必見。
映画『ネイビーシールズ』の作品情報
上映時間:113分
ジャンル:アクション、戦争
監督:ルイス・ティーグ
キャスト:チャーリー・シーン、マイケル・ビーン、ジョアンヌ・ウォーリー=キルマー、リック・ロソヴィッチ etc
映画『ネイビーシールズ』の登場人物(キャスト)
- ローク・デンヴァー
- ネイビーシールズのチーム7に所属し、部隊を指揮するリーダー。息子が生まれる前に任務へ行く。
- リサ・モラレス(ロゼリン・サンチェス)
- CIAエージェント。麻薬カルテルの捜査に当たっていたが敵に捕まってしまう。
- アブ・シャバール(ジェイソン・コットル)
- 麻薬カルテルのリーダー。表面上は麻薬組織だが実態はテロ組織。彼はアメリカで自爆テロを画策する。
- クリスト(アレックス・ヴィードフ)
- シャバールと取引をする麻薬ディーラー。
映画『ネイビーシールズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ネイビーシールズ』のあらすじ【起】
コスタリカのインターナショナルスクールで爆破テロ事件が発生。アメリカ大使館の大使が巻き込まれ死亡する事態になり世界ではテロへの脅威が身近になりつつある情勢になっていた。
一方イスラム過激派で麻薬ディーラーのクリストを調査する任務に着ていたCIAエージェントロスとモラレス。クリストは麻薬で多額の資金を調達し、武器を密輸している危険人物であった。ロスとモラレスは隠れ家でくつろいでいると配達員に扮した麻薬カルテルの一員の襲撃を受ける。ロスは射殺され、モラレスは拉致されてしまう。
モラレスの拉致事件はアメリカ本国にすぐに伝わる。ローク大尉率いるネイビーシールズには、モラレス救出の任務が伝達される。ネイビーシールズは各自準備を整え、麻薬カルテルの本拠地があるコスタリカへ行く。ネイビーシールズが通常通りに入国してしまうと敵組織が情報をキャッチし救出が不利になってしまう。そこで入国がばれないよう航空機を使用する。上空から降下し敵地へ乗り込んだネイビーシールズは現地調査を開始する。
映画『ネイビーシールズ』のあらすじ【承】
その頃モラレスは、情報を引き出そうとする麻薬カルテルからの拷問を受けていた。一刻を争う事態にネイビーシールズは、敵の隠れ家への侵入する突撃部隊と周辺の湖で突撃部隊の戦線離脱時に迎えに行くサポート部隊の2チームに分かれ行動を開始する。
麻薬組織の基地の周辺にある湖に潜りながら突撃部隊は敵の見張りを静かに撃退していった。麻薬カルテルの隠れ家を見つけたチームは侵入し奪還任務を本格的に始動させる。隠れ家の中では麻薬カルテルの一員が迎撃態勢を整えていたため、チームは反撃を受ける。途中隊員が負傷するがターゲットのモラレスを見つける。
だが、その直後麻薬カルテルの増援部隊がやってくる。モラレス奪還チームは、車に乗り込み味方の合流ポイントへ向かう。奪還チームは想定以上の劣勢状態に陥りながらもサポート部隊がいる合流ポイントを目指す。湖で待っていたサポート部隊と合流した奪還チームは、戦力が上回ったことで麻薬カルテルの兵士へ迎撃し撤退させることに成功する。
映画『ネイビーシールズ』のあらすじ【転】
麻薬カルテルのリーダーシャバールは、麻薬ディーラーのクリストに会いに行く。クリストはCIAに目をつけられたことで今後の契約は継続しないことを伝える。
カルテルを救出したチームは基地へ帰還する。そこでモラレスが持っていた情報から、シャバールの本当の狙いは麻薬ではなくアメリカへテロリストを送り込むことであったことを知る。
テロを阻止するためチームは直ちにシャバールがいるアフリカのソマリアへ偵察に向かう。ソマリアの飛行場では不審な航空機が複数着陸する。そこでは武器の引き渡しが行われていた。
一方ネイビーシールズは、南太平洋にいるクリストの捕獲に成功する。クリストからテロに関する情報を入手すべく尋問を開始する。クリストは家族の安全の保障を条件に情報を渡すことを決める。クリストからの情報では、探知できない自爆ベストを着た16人がアメリカへ入国しテロ行為を働こうと画策しているというものであった。
情報をもとにセドロス島に着陸したチームは、敵組織の制圧を図る。ロケット弾や手榴弾等、高火力武器が飛ぶかう中、チームは敵部隊の占拠に制圧に成功し任務完了と思われた。だが、本部から占拠した敵組織は半数であり、残りの残党はアメリカ国境に近づいているとの報告が入り、チームは作戦を続行するのであった。
映画『ネイビーシールズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ネイビーシールズはメキシコ部隊と合流する。ローク達が持っていた情報とメキシコ部隊から情報を合わせた結果、シャバール達はメキシコにあるミルク工場の地下トンネルを使い、アメリカ本国へ入国を図ろうとしていると推測された。ローク達は、国境を越えさせないため残りの残党8人をすぐさま追いかけることにする。
ローク達が推測した通りのポイントに残党は潜伏していた。ターゲットである残党を見つけたローク達は敵組織と戦闘を開始する。
潜伏先に侵入したチームだったが、隙をついた敵兵が手榴弾を投げる。仲間を守るため、ロークは身を挺して手榴弾の爆撃を防ぐ。だがその結果、命を落としてしまうのであった。デイブ中尉達はクリストを追い詰めテロを未然に防ぐことに成功するのであった。
任務が終了し、デイブ中尉はローク大尉から生前預かっていた手紙を大尉の妻に渡す。手紙には生まれたばかりのロークの息子へ宛てた手紙であった。ロークは息子に会うことはできなかった。だが、たしかに息子へかけがえのないメッセージを手紙に残して、この世を去った。人生を賭して平和のために守り抜いたロークの想いは、残された人達へ受け継がれるのであった。
映画『ネイビーシールズ』の感想・評価・レビュー
今作は隊員が現役隊員であるため、戦闘シーンが非常にリアル。そこには他作品で描かれるような超絶的な能力がある隊員はいなく、厳しい環境下で最善を尽くし戦う姿が描かれている。生々しく決して美談にはならない。だが、それが戦争。美しいものではない。これを観ることで命という重さを再認識できるではないだろうか。また宗教や思想も各々自由だが、決して手段は誤ってはいけない。命を尊重させること以上に大切なものはこの世にないのだから。(MIHOシネマ編集部)
出演者は演技のプロではないし、ストーリーが練り込まれているわけでもない。でも、現役シールズ隊員が出演しており、実弾使用の戦闘シーンのリアリティが半端ではない。再現度を求める人は大絶賛。しかし、物語の起伏やどんでん返しを求めている人には退屈に思えるだろう。映画というよりドキュメンタリーとして見るのが吉。
実話に基づいた話ということで、平和の陰で何が行われているのかを視覚的に見せられて、自分がいかに平和ボケしているかも考えさせられた。(男性 30代)
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