12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『スケア・キャンペーン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スケア・キャンペーン』の概要:「未体験ゾーンの映画たち2017」で日本公開された、コリン・ケアンズ&キャメロン・ケアンズ監督脚本のサスペンスホラー。どっきり番組スタッフが、過激さを求めて行った演出が、暴走していく様子を描いた。

映画『スケア・キャンペーン』の作品情報

スケア・キャンペーン

製作年:2016年
上映時間:76分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:コリン・ケアンズ、キャメロン・ケアンズ
キャスト:ミーガン・ワーナー、イアン・メドウズ、オリヴィア・デヨング、ジョシュ・クォン・タート etc

映画『スケア・キャンペーン』の登場人物(キャスト)

エマ(ミーガン・ワーナー)
養成所に通っていた売れない女優だったが、ホラーどっきり番組「スケア・キャンペーン」の仕掛け役に抜擢された。マーカスとは恋人だったが、別れたばかり。破局後も、何度か関係を持ってしまったことに頭を悩ませている。楽観的なマーカスに苛立つことが多い。アビーに対し、何かと世話を焼く。最後の出演として、グレンデール精神病院で驚かす側のナース役として出演するが、裏があるとは思いもしなかった様子。
マーカス(イアン・メドウズ)
「スケア・キャンペーン」のリーダー格の男性。マーカスを中心にして番組内容を決めていて、病院でのダブルどっきりを思いついたのもマーカスのよう。エマの忠告を聞き流したり、破局後もパートナーだと言うなど、軽さが目立つ性格。「養成所」のことを「劇団」だと思い込んでいた。
アビー(オリヴィア・デヨング)
新しく幽霊役として採用された若手女優。ホラー映画が好きで、怖がることもない。タブレット端末やスマホを手放すことがなく、本番直前まで動画を見るほど。面倒を見てくれるエマを慕っているが、仕事に手抜きはしない。
ヴィッキー(シグリッド・ソーントン)
テレビ局の職員で、「スケア・キャンペーン」のボスの女性。ネット動画「マスクフリークス」に人気を奪われて、番組の視聴率が下がりっぱなしになっていることを嘆いていて、普段よりも過激な内容をスタッフたちに要求する。
ローハン / トレント(ジョシュ・クォン・タート)
90年代に閉鎖されたグレンデール精神病院の庭師で、患者だった男性。退院後には暴力事件などを起こしていた。不気味な雰囲気で、病院内を知り尽くしていると言ったり、子供が隠れてはいけない場所があると告げる。小児科病棟に勤務できると言われ、病院に呼び出された。
本名はトレントで、役者。エマを騙すために、ローハンという殺人鬼を演じた。プライドが高い。
番組スタッフ<エマ(ミーガン・ワーナー)、マーカス(イアン・メドウズ)、アビー(オリヴィア・デヨング)、ディック(ジェイソン・ギャリー)、JD(パトリック・ハーヴィー)、トニー(スティーヴ・モーツァキス)、スージー(カサンドラ・マグラス)>
ホラーどっきり番組、「スケア・キャンペーン」の番組スタッフ。アビーが入る前は、アヤコというアジア人の幽霊役の女優がいたが、ジョージが銃を持ち出したせいか辞めている様子。トニーは手持ちのカメラ、ディックは編集や音響など、JDは特殊メイク、スージーは細々としたサポート。エマは進行役で、マーカスがリーダー。内容を考えるのもマーカスの役目。

映画『スケア・キャンペーン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スケア・キャンペーン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スケア・キャンペーン』のあらすじ【起】

「出る」と噂のある死体安置所の、夜間警備の仕事をすることになったジョージ。
勝手に、少女の遺体が放置されていたり、その遺体が動き出してパニックになる。
先輩にあたるエマに連絡するが、相手にされない。
そこでジョージは、護身用の銃を持ち出した。

監視カメラで、その様子を見たエマは、慌ててネタばらしをする。
ジョージは、ドッキリ番組「スケア・キャンペーン」の標的だった。
しかし、ジョージが銃を持ち出したことに不安を覚えたエマは、番組を辞める決意を固める。
そんな中、新しい幽霊役として、アビゲイルを採用することになる。

テレビ局の上司ヴィッキーは、過激なネット動画「マスクフリークス」の人気のせいで、「スケア・キャンペーン」は打ち切りの危機だと告げる。
番組継続のためには、もっと刺激的な作品を生み出さなければならなかった。

そして、グレンデール精神病院の跡地を使い、新作の撮影が始まる。
標的になるのは、グレンデール精神病院の庭師をしていた過去があり、患者でもあった、ローハンという男だった。

映画『スケア・キャンペーン』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『スケア・キャンペーン』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『スケア・キャンペーン』のあらすじ【承】

不気味な雰囲気のローハンは、変装したアビーに驚かされると、パニックになってアビーを刺し殺してしまう。
そして、その場で隠れて撮影していたトニーも、ローハンに殺されてしまう。

エマが駆け付けると、アビーは窓から落とされて死んでいた。
トニーの遺体も発見するが、別の場所に隠れていたローハンは、エマを執拗に追ってくる。

隠れていた女性スタッフ、スージーの元に逃げ込むが、スージーも殺されてしまう。
キッチンに隠れていたJDの元へ向かい、鍵を閉めてやり過ごしたエマ。
つないでおいたパソコンのビデオ通話からは、ヴィッキーの許可が出るまで、警察には通報できないと言うマーカスとディックが映っていた。
そこに現れたローハンは、マーカスとディックを殺害。

車で逃げようとするエマとJDだったが、鍵が見当たらない。
JDは鍵を探しに、建物内へと戻る。
車の後部座席からローハンが現れ、パニックになったエマは、隠し持っていた手術道具でローハンの手を刺して逃げた。

映画『スケア・キャンペーン』のあらすじ【転】

マーカスたちスタッフ全員は生きていて、殺人鬼ローハン役を演じていたトレントは、雇われた役者だった。
すべて、エマへのドッキリだったのだ。

怪我をさせられた事に怒ったトレントは、車に仕掛けられていた監視カメラを閉じる。
すると、そこに「マスクフリークス」のメンバーが現れ、トレントは本当に殺されてしまった。

何も知らないマーカスたちは、エマへのドッキリを続けていた。
しかし、ディックの姿が、JDのパソコン通話画面に映ってしまう。
慌てて消したディックは、背後にマスクフリークスのメンバーがいると気付かず、殺されてしまった。

JDのパソコンを見て、自分が騙されていたと知ったエマは激怒。

一方、連絡が途絶えたトレントの様子を見に行ったマーカスは、車の中でトレントの遺体を発見。
更に、マスクフリークスの殺人鬼たちの存在を知る。

車のそばにいたマーカスと、不気味な仮面をかぶったマスクフリークスの殺人鬼に会ったエマは、それもドッキリだと思っていた。
しかし、殺人鬼たちは本物だった。
なぜか殺されずに済んだマーカスとエマは、仲間を助けるために、建物内に戻る。

映画『スケア・キャンペーン』の結末・ラスト(ネタバレ)

マーカスは、仲間の中にスパイがいると考えていた。
しかし、ディック、JD、トニー、スージーの惨殺死体を見つけてしまう。
アビーは連れ去られ、箱の中に閉じ込められて、地中に埋められてしまった。
酸素が無くなり、苦しむアビーの様子を中継しながら、エマとマーカスに助けてみればいいとあざ笑う殺人鬼たち。
それが、視聴者たちが求めるものらしい。

マスクフリークスのメンバーの1人を、偶然刺し殺してしまったエマ。
マスクの下は、幼さが残る少年だった。

埋められたアビーを助け出した、エマとマーカス。
しかし、マスクを被った殺人鬼集団は、3人を助けるつもりはなかった。
進行役のエマだけは助けると言い、マーカスかアビー、どちらか1人を連れて逃げていいと告げた殺人鬼たち。

エマはアビーを連れて、その場から逃げた。
エマとアビーを助けるために残ったマーカスは、アビーが閉じ込められた映像のリテイクを見せられる。
アビーは、マスクフリークスの仲間だったのだ。
そしてマーカスは殺された。

映画『スケア・キャンペーン』の感想・評価・レビュー

B級、いやC級のホラー映画という枠組みに入るのだろうが映像はきつい、しかし斬新とまでは言えないもののアイデアがあり面白く見られた。特に黒幕が人間でした。と分かってからもその人数と組織力の高さに絶望させられるというのが、潔くなくて逆に面白い。なんでそうなるの。主人公たちがあほすぎる。など文句のつけようは多くあるだろうが、古来よりホラー映画はそういうもので、霊的スポットに罰当たりな行いでもしないとストーリーが始まらない。(男性 30代)


本作は、どんどん過激になっていく人気ドッキリ番組「スケア・キャンペーン」の恐怖を描いたオーストラリアのサスペンスホラー作品。
番組の撮影中に本物の殺人鬼が撮影クルーたちを殺していくのだが、どこまでが計画なのか嘘と真実の判断がつかず非常に混乱した。
スタッフたちが次々に殺されていくシーンはとてもグロテスクだが、友達と観たら盛り上がりそうだ。
80分という時間の中でテンポよく展開していくしっかりとした内容で、あっという間に終わった感じがして、もう少しこの臨場感を味わいたかった。(女性 20代)


こういうTV番組ってヤラセだとわかっていても見てしまうし、ありえないと思いながらもしっかり恐怖を感じてしまいますよね。
最近はYouTubeなどで自分好みの動画を探せるので、わざわざTV番組として放送する必要性が無くなってきているのも分かります。だからこそもう一度盛り上げる為にと躍起になっている姿は応援したくなるほどでした。
そこからの嘘か本当か分からない展開もハラハラドキドキさせられるので終始面白く見られました。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー