映画『デス・オブ・ザ・ワールド』の概要:未知のウィルスによって荒廃した世界で生きる人間たちの様子を描いた、ホラーサスペンス映画。オーストラリアのファンタスティック・プラネット映画祭で、監督賞にノミネートされている。
映画『デス・オブ・ザ・ワールド』の作品情報
上映時間:80分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:アンドリュー・ロバートソン
キャスト:セバスチャン・ビーコン、クリス・キース、カーター・ロイ、エイミー・ラトバーグ etc
映画『デス・オブ・ザ・ワールド』の登場人物(キャスト)
- ジャック(カーター・ロイ)
- ネルの夫で、バーディーの父親。もしも自分が同じ立場だったら、という考えで、ラッセルを助ける。感情的になることはあるものの、心優しく穏やかな人間。隠れるようにひっそりと暮らしていて、用心深い。一緒に行動していたカイルに対して、家族同様の信頼を寄せている。ラッセルの兄が安全な共同生活の話をしていると聞いても、夢物語だと考える。
- ネル(エイミー・ラトバーグ)
- ジャックの妻で、バーディーの母親。ラッセルを連れ帰ったジャックに対して良い顔をしなかったが、ラッセル自身に問題がないとわかると、一緒に行動することを受け入れる。
- カイル(クリス・キース)
- ジャックたちと行動を共にする、初老の男性。ラッセルと同様に、ジャックたちに助けられて、そのまま一緒に暮らすようになった。ラッセルを連れて帰ったジャックに危険性を訴えるが、同じ立場だったために言い包められてしまう。
- バーディー(エヴァ・グレース・ケルナー)
- ジャックとネルの娘。8歳になったばかり。無邪気な少女で、危機感が薄い。ぜんそくを患っていて、吸入器が手放せない。ラジオがお気に入り。
- ラッセル(セバスチャン・ビーコン)
- レスたちと行動を共にしていたが、殺人も厭わないようになったメンバーに嫌気がさして逃げ出した男性。安全な共同生活をしている兄がいる。事故を起こして動けずにいたところを、ジャックに助けられる。事故で片足を骨折してしまったため、松葉杖が手放せない。
- レス(トラヴィス・グラント)
- ラッセルと行動を共にしていた男たちのリーダー。仲間が食料を盗んだように見せかけて制裁を加えたり、危害を加える必要のない相手を殺すなど、残虐な行為を楽しんでいる。逃げようとしたラッセルにも、見つけ出して制裁を加えると告げていた。
映画『デス・オブ・ザ・ワールド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『デス・オブ・ザ・ワールド』のあらすじ【起】
新種のウィルスの感染が広がり、世界は荒れ果てた。
かろうじて生き残った人々は、武装して他人からすべてを奪うか、ひっそりと身を隠して生き延びるしかなくなった。
ジャックは、妻ネルと8歳になったばかりの娘バーディー、助けたことがきっかけで一緒に住むようになった初老の男性カイルと、4人で静かに暮らしていた。
バーディーの8歳の誕生日を祝えたことに、喜びを感じるジャックたち。
一方、レスを中心として集団で暮らす男たちは、他人が隠れ住んでいる家を襲っていた。
そして、人を傷つけることに楽しみを覚えるようになっていた。
リーダーのレスは、たとえ逃げても必ず見つけ出すと脅すが、1人の男が逃げ出した。
ある日、食料や日用品を探しに出たジャックは、足を骨折した男性ラッセルを見つけ、家に連れて帰る。
ラッセルは、兄が仲間と集団生活をしていて、そこに向かう途中だったと言う。
そしてラッセルは、レスの元から逃げる途中だった。
食料を探し回るジャックは、レスたちの集団が人を殺す場面を見てしまう。
映画『デス・オブ・ザ・ワールド』のあらすじ【承】
1人で裏庭で遊んでいたバーディーが死体を見つけてしまい、悲鳴を上げた。
レスたちの集団に居場所を知られ、襲われるのではないかと不安になるジャック。
その日の夜は、何度も家の外から物音が聞こえた。
バーディーのぜんそくの吸引器が残り少なくなり、ジャックたちは移動を考え始める。
ラッセルも、ジャックたちの家から出ていこうとしていた。
直後、不安は的中する。
凶器を持ち、家の周囲を取り囲むようにしてあらわれたレスたち。
ジャックたちは荷物をまとめて、車で逃げ出そうとしていた。
置き忘れたラジオを取りに行ったバーディーを救ったラッセル。
そして、ラッセルに銃を向けたレスを殺し、助け出したジャック。
5人は家から無事に逃げ出すが、カイルは撃たれて死にかけていた。
なんとか助けようとするが、食料を渡すよう銃を向ける男から逃げるだけで、精一杯だった。
燃料も足りず、瀕死のカイルを助けるためには、ラッセルの兄に助けを求めるしかなかった。
映画『デス・オブ・ザ・ワールド』のあらすじ【転】
ジャックは、ラッセルに車を渡し、助けを呼んでほしいと頼む。
しかしラッセルは、自分が残ると言い張る。
カイルは自分だけが残れば良いと言って、隠れていた古い小屋からジャックたちを送り出した。
カイルを置いて出発したジャックたちだったが、途中で車の燃料が尽きてしまう。
歩いて、ラッセルの兄の居場所を探し始めるジャックたち。
近道をするため、森の中を進んでいく。
一方、残されたカイルは死んでしまった。
死んだカイルに残された荷物は、何者かたちが奪っていった。
ラッセルを先頭にして森の中を進むジャック、ネル、バーディー。
途中、テントを張ってたたずむ、不気味な人物を見かける。
隠れ家への印を見つけ、先を急ごうとするラッセル。
ジャックとネルは野宿を提案するが、ラッセルはそれを無視し、やがて道に迷ってしまう。
バーディーが咳き込みはじめ、ジャックは強引にラッセルを止めた。
その夜、ライトを付けて森の中を歩き回る集団に遭遇しかけたジャックたち。
映画『デス・オブ・ザ・ワールド』の結末・ラスト(ネタバレ)
朝になり、出発前に水を補充しに出かけたジャック。
そして、銃を構えて木の間に潜む男たちを見つける。
直後に銃声が聞こえ、ラッセル、ネル、バーディーのもとへ向かうジャックだったが、ラッセルは撃たれて死んでいた。
しかし、ネルとバーディーの姿はどこにもない。
慌てて探し回るジャック。
ネルとバーディーは男たちにさらわれ、食料もすべて奪われてしまった。
強姦されそうになっていたネルを助けるため、男たちに銃を向けるジャックだったが、隠れていた仲間に撃たれてしまった。
そしてネルとバーディーにも銃を向ける男たちだったが、別の集団が助けに入る。
落ちていた銃を拾ったネルも応戦し、ジャックを撃ったメンバーは全員倒れた。
ジャックたちを助けた集団は、ラッセルの兄と仲間たちだった。
ラッセルとカイルは死んでしまったが、ラッセルの兄たちから治療を受けることになったジャック。
ネルとバーディーも一緒に、ラッセルの兄たちに保護されることになった。
映画『デス・オブ・ザ・ワールド』の感想・評価・レビュー
ウイルスの蔓延により崩壊してしまった世界。自分だったらどんな行動を取るのか考えながら鑑賞すると、目に見えない「ウイルス」の怖さをより強く感じられると思います。
感染=死に繋がるので、むやみに動き回ることは出来ません。しかし、食糧は底をつき、空腹に耐える人々。私だったら生きることに絶望し、今いる場所に隠れ続けるかなと思いましたが、生き残るための正解は行動を起こすことでした。
私の場合、安全な場所を目指す初期段階で死にそうだなと思いましたが、適度な緊張感もあり意外と面白く見られました。(女性 30代)
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