映画『バイオハザード ザ・ファイナル』の概要:人気ホラーアクション映画「バイオハザード」シリーズの6作目で、完結編。アンデッドと戦い続けるアリスが失った過去の記憶の謎と、真の黒幕の企み、そしてアンブレラ社との最終対決を描いた。
映画『バイオハザード ザ・ファイナル』の作品情報
上映時間:107分
ジャンル:SF、ホラー、アクション
監督:ポール・W・S・アンダーソン
キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ショーン・ロバーツ、ルビー・ローズ etc
映画『バイオハザード ザ・ファイナル』の登場人物(キャスト)
- アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
- 10年前に起こった、アンブレラ社の地下研究施設ハイブでのTウィルス流出の場に居合わせ、アンデッドと戦い続けてきた女性。それ以前の記憶をすべて失っていて、子供時代のことも覚えていない。腕っぷしが強く、頭の回転も速い。Tウィルスに感染してもアンデッド化しない体で、T細胞を体内に持っている。アンデッドから世界を取り戻すためにウェスカーと手を組むが、ウェスカーに裏切られていた。ウェスカーへの復讐を持ち掛けられ、レッドクイーンの頼みを聞き入れてハイブを目指すことになる。
- クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)
- アリスと共に戦ったことのあるタフな女性で、アリスの友人。感染とは無縁とされた船“アルカディア”がアンブレラ社によって襲撃された際、アリスとはぐれ、アンブレラ社に捕らえられた。捕獲され運ばれる途中でヘリを墜落させて逃げ、ドクに助けられていた。命の恩人であるドクとは恋人関係にある。クリスという兄がいるが、“アルカディア”で生き別れた以降、行方はわかっていない。
- ドク(オーエン・マッケン)
- ラクーンシティで暮らす生存者たちのリーダー。アンデッド用のトラップやバーケードを作り、身を守りながら暮らしていた。アンブレラ社のヘリを墜落させたクレアの命の恩人で、恋人でもある。
- アルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)
- アンブレラ社の幹部で、アリスの宿敵。アイザックス博士の忠実な部下。ワシントンにアリスと仲間たちを呼び寄せ、アンブレラ社を辞めたと嘘をつき、アリスを利用した後で裏切った。
- アイザックス博士(イアン・グレン)
- アンブレラ社の経営者の1人で、アリスに殺されたはずの人物。しかし殺されたのはクローンで、オリジナルはアンブレラ社の地下で低温保存されていた。オリジナル体は人体改造を施されていて、アリスの攻撃パターンなどを予測することができる。沈着冷静で、アンブレラ社の上層部だけが生き残る「浄化作戦」の計画を立てた、真の黒幕。
アンブレラ社の武装集団を率いて、地球上すべての生物を抹殺する「浄化作戦」の指揮を取る、アイザックス博士のクローン。自分こそが本物だと思うよう設計されているため、自分がクローンだとは思っていない。オリジナルとは違い、感情的になりやすく、恐ろしいまでにアリスへの執着を見せる。 - アリシア・マーカス(現在:ミラ・ジョヴォヴィッチ / 幼少期:エヴァ・アンダーソン)
- アンブレラ社の創設者、ジェームズ・マーカスの一人娘。25年で90歳の体になるという、老化が早く進む難病プロジェリアを患っていたが、父親が発見したTウィルスによって救われる。父親の死後、後見人でもあるアイザックスの共同経営者の地位と、アンブレラ社の株の半分を手に入れた。Tウィルスの効果は持続せず、プロジェリアの再発によって、車イスが手放せない老婆のような体になってしまった。アリスが失った記憶を知っていて、レッドクイーンがアイザックスを裏切るよう仕組んだ張本人。
- レッドクイーン(エヴァ・アンダーソン)
- ジェームズ・マーカスが記録した、少女アリシアの姿と音声データをもとにして作られた最強の人工知能で、アンブレラ社のセキュリティシステム。人命を尊重すること、アンブレラ社の社員を傷つけないことをプログラムされていて、一般人に対しては容赦なく攻撃を行う。ハイブでTウィルスが流出した際、感染拡大を防ぐためにアリスを殺そうとした。生存者抹殺のプログラムを止めてほしいとアリスに頼み、抗ウィルス剤の情報を流す。
映画『バイオハザード ザ・ファイナル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バイオハザード ザ・ファイナル』のあらすじ【起】
アンブレラ社の創設者、ジェームズ・マーカス教授は、老化が早く進む難病プロジェリアの娘アリシアを救うために、治療薬の研究をしていた。
そして同時に、アリシアの姿や音声のデータを残した。
傷ついた細胞を修復するTウィルスの発見により、アリシアは救われた。
Tウィルスは、他の難病の治療薬にもなったが、副作用によってアンデッドが生まれる。
共同経営者アイザックス博士は、真実を公表しようとしたジェームズを殺害。
父親が殺される現場を目撃したアリシアだったが、後見人のアイザックス博士に逆らえなかった。
アイザックス博士は、アリシアのデータを使って、人工知能レッドクイーンを作り出す。
その後、アンブレラ社の研究施設ハイブから漏れ出したTウィルスが原因で、世界は終わりを迎えようとしていた。
ウェスカーから共闘を持ち掛けられ、裏切られたアリスは、荒れ果てた世界で孤独に戦い続けていた。
レッドクイーンは、48時間後に、地球上の生存者全員の抹殺が完了するとアリスに伝える。
アンブレラ社の社員を傷つけられない自分に代わり、Tウィルスに感染した全ての生物を殺す散布用抗ウィルス剤を手に入れ、世界を救ってほしいと頼むレッドクイーン。
映画『バイオハザード ザ・ファイナル』のあらすじ【承】
ウェスカーへの復讐を持ち掛けられたアリスは、レッドクイーンの頼みを引き受けた。
散布用の抗ウィルス剤が保存されているハイブを目指し、動き始めたアリス。
しかしアンブレラ社の罠にかかり、「浄化作戦」のために動いていたアイザックスに捕らえられる。
アイザックスの片腕を奪い、捕まっていた戦車から逃げ出したアリス。
ラクーンシティに辿り着いたアリスは、生存者たちが仕掛けたアンデッド用の罠にかかる。
そこには、かつての仲間クレアがいた。
クレアに状況を説明したアリスは、ドクをリーダーとした生存者たちと協力して、アイザックスが連れて来るアンデッドたちと戦う。
アンデッドの群れを火の海に沈め、アイザックスが乗る戦車にも火を放つが、逃げられてしまう。
爆発によってできた穴から、ハイブに潜入しようとするアリス。
アリスへの協力を申し出たクレアと、ドクを中心とした生存者たちも一緒だ。
一方、アイザックスの命令で、ハイブのセキュリティを最強にしたウェスカー。
レッドクイーンに命じて、アンデッド化した犬“ケルベロス”を放つ。
仲間を失いながらも、ケルベロスを撒いて、ハイブに潜入したアリスたちの前に、レッドクイーンが姿を見せる。
映画『バイオハザード ザ・ファイナル』のあらすじ【転】
人口の増加によって世界が終わると予見したアイザックスは、故意にTウィルスをばらまき、アンブレラ社上層部たちが生き残る計画を立てた。
社員を殺せないのと同時に、人命を優先させるとプログラムされたレッドクイーンは、人類抹殺を企むアイザックスへの矛盾から裏切りを実行。
レッドクイーンは、アリスの近くにアンブレラ社のスパイがいると告げた。
アリスの前から逃げたアイザックスは、別の戦車に乗ってアリスの後を追っていた。
ウェスカーが仕掛けた警備システムに捕えられたアリスは、クレアたちとはぐれてしまう。
骨と皮だけになった巨大なアンデッドを倒し、ドクと合流したアリス。
アリス、クレア、ドク以外のメンバーは、全員死んでしまった。
以前ハイブに潜入した際に忘れた武器を手に入れ、アンブレラ社の幹部たちが安全に眠る低温貯蔵室に爆弾を仕掛けた。
ウェスカーは、オリジナルのアイザックスを目覚めさせる。
抗ウィルス剤を持つ本物のアイザックスを見つけたアリスだったが、裏切っていたドクに銃を突きつけられる。
そこに駆け付けたクレアも、ウェスカーに動きを止められる。
そして、Tウィルスの効果が続かず、老婆のような見た目になったアリシアが現れる。
レッドクイーンの裏切りを仕込んでいたのは、アリシアだった。
映画『バイオハザード ザ・ファイナル』の結末・ラスト(ネタバレ)
アリスは、プロジェリアを発病しないようにプログラムされた、アリシアのクローンだった。
アイザックスの共同経営者アリシアは、ウェスカーを解雇。
一般人を攻撃できるレッドクイーンは、ウェスカーに致命傷を負わせる。
そしてアリスは、ウェスカーに爆弾のスイッチを握らせた。
アリスに裏切り者だと見抜かれていたドクは、弾が入っていない銃を渡されていて攻撃できず、クレアに命を奪われた。
アリスは、Tウィルスに感染した自分が死ぬ可能性を知ったうえで、抗ウィルス剤を持ったアイザックスを追う。
アイザックスに殺されかけるアリスとクレア。
傷を負いながらも隙をついて手りゅう弾を仕込み、抗ウィルス剤を奪って外に脱出したアリス。
追ってきたアイザックスは、自分を本物だと思うクローンによって殺され、クローンのアイザックスはアンデッドに殺された。
ウェスカーが息絶え、アリシアと共にハイブは爆破された。
抗ウィルス剤を拡散させたアリスは、気を失った。
クレアに起こされたアリスは、レッドクイーンから、健康な細胞は攻撃しない抗ウィルス剤だったと教えられる。
そして、アリシアの記憶を受け取ったアリスは、再び旅に出た。
映画『バイオハザード ザ・ファイナル』の感想・評価・レビュー
ついにバイオハザードシリーズの完結である。
ローラも出演しているなど、日本で話題になっていたが、Tウィルス誕生の秘密や、アンブレラ社上層部による地球人類の浄化作戦の全貌など、全てが明らかになっていく。
アンブレラ社の創設者の娘であるアリシアを、そのままミラジョヴォビッチが演じるという力の入れようである。
ウェスカーの最後は、アリシアがウェスカーを解雇するという、レッドクイーンの特性を逆手にとった方法だったのだが、決着がついたのでこれはこれで有りなのかと思える。(男性 30代)
長かった戦いがやっと終結!風呂敷を広げ過ぎた感じがしていましたが、アンブレラ社の目的、アリスの正体など全ての謎が明らかになりスッキリしました。相変わらずミラ・ジョボヴィッチのアクションは素晴らしく、シリーズ全編を通して見応えがありました。でも、ずっと敵対していたウェスカーの死に際があっさりすぎて面白かったです(笑)。ラストのアリスに記憶が戻るところは感動しました。ラストが見れたことに嬉しくもあり、寂しくありますが、とにかくミラお疲れ様でした!(女性 30代)
ミラ・ジョボビッチ主演のSFアクションシリーズ第6弾。本シリーズの最終章となり、Tウィルスの秘密や黒幕の存在、アリスの正体などこれまでのシリーズで明かされなかったなぞが明らかになる。
これまでのシリーズを象徴する様々な演出を満載した最終章にふさわしい作品。
物語の最後で「私はアリス…」ではじまるおなじみの語りは自身もクローンであると知りショックを受けていたアリスがクローン元であるアリシアに認められ再び立ち上がる姿を象徴している。(男性 30代)
シリーズを経るごとにストーリー展開への批判を受けてきたバイオハザードシリーズだったが、最終章にしてうまくまとめ上げたという印象。アクションシーンも毎度の如く華やかであり、見事に有終の美を飾った。ポール・W・S・アンダーソン監督はおそらくバイオハザードを一本の映画の尺で終わらせることはできず、彼が手がけた4本全てで物語を制作したのだと思う。もしこれからリブート作品が生まれるとしても、彼のように筋の通ったバイオハザードを制作することは難しいのではないだろうか。(男性 20代)
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