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映画『スカーレット・レター』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『スカーレット・レター』の概要:独立戦争以前。新大陸である米国へ、英国から海を渡って来たヒロイン。彼女はその地で運命の男性と恋に落ちる。人妻であったヒロインだったが、男性の子供を妊娠。このことにより、姦通の罪で逮捕されてしまう。気丈な女性が真剣な愛を胸に、戦う様を描いている。

映画『スカーレット・レター』の作品情報

スカーレット・レター

製作年:1995年
上映時間:135分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ローランド・ジョフィ
キャスト:デミ・ムーア、ゲイリー・オールドマン、ロバート・デュヴァル、リサ・ジョリフ=アンドー etc

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映画『スカーレット・レター』の登場人物(キャスト)

ヘスター・プリン(デミ・ムーア)
聡明で美しく、知的で気丈な女性。男をも言い負かすほどの強さを持ち、口が堅く情が深い。アーサーと運命の出会いを果たし、彼との間に娘を儲ける。
アーサー・ディムズデイル(ゲイリー・オールドマン)
宣教師。聡明で男前。優しく知的。ヘスターに一目で恋をするが、気丈な彼女の強さに苦しむ。
ロジャー・チリングワース(ロバート・デュバル)
ヘスターの夫。インディアンに襲われた船に乗っていたが、捕虜として捕らえられる。妻と浮気相手に、陰湿な手で復讐をするが、間違って違う男を殺害してしまい自殺する。

映画『スカーレット・レター』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スカーレット・レター』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スカーレット・レター』のあらすじ【起】

1666年、マサチューセッツ湾の植民地。ヘスター・プリンは希望を抱いて、英国から新大陸米国へやって来た。

英国から遅れてやって来る夫に、家を準備して待っていろと言われたヘスター。彼女は早速、家を用意し畑を耕すために使用人を3人手配した。当時、淑女は自宅で大人しくしているのが当たり前の時代である。彼女のように行動的で強気な発言をする女性は、まだ珍しかった。

教会の礼拝に参加する日を忘れていたヘスター。迎えに来た知事夫妻に小言を言われつつ、準備をして荷車で山道を向かった。しかし、荷車が泥に嵌って動けなくなる。女1人では抜け出せそうにない。困っていると、たまたま通りかかった男性が助けてくれた。

男性は宣教師でアーサー・ディムズデイルと言った。美しく清廉で、それなのに色気のある男前な男性で、ヘスターは彼の説教にうっとりとしながら聞き入るのだった。
2人は行く先々で、互いの紹介に声を掛けられる。一目見た時から惹かれ合っていた2人だったが、ヘスターはすでに人妻である。必要以上の接触は避けるべきだと自重し合う。

アーサーが読者家だと知ったヘスターは、自分の蔵書を貸し出すことにした。彼は聖書の翻訳で忙しくしていたが、彼女の好意をありがたく受け取るのだった。

映画『スカーレット・レター』のあらすじ【承】

ヘスターはまだ若く、美しい女性だった。しかも、働き者で知的、泥に汚れるのも厭わない。
アーサーは彼女に惹かれ、どうにもならなくなり、とうとう愛の告白をしてしまう。
対するヘスターも、彼に惹かれていることを自覚し、彼の好意に応えようとする。だが、アーサーは我に返り、姦通により罰を受けると己を律し、彼女の元を去って行くのだった。

それ以来、ヘスターは滅多に町へ下りなくなり、アーサーは先住民のインディアン居住区へ逃げるように移ってしまう。
しばらく後、アーサーの元に、英国の船がインディアンに襲われたと知らせが入る。その船にはヘスターの夫が乗っていたはずだが、生き残りは1人もいないとのことだった。

アーサーはヘスターの元へ向かい、その知らせを話す。すると、彼女は毎日、夫から解放されることを神に祈っていたと言う。
法律上、夫の死亡が確認できない場合、7年間は誰とも付き合ってはいけないことになっていた。だが、会わないでいた間、2人は互いに思いを募らせている。もう、片時も待てないと燃えるような口付けを交わし、滾る思いを遂げるのだった。

季節は秋から冬へ。凍えるようなある朝、ヘスターは長老審問会に出頭を命令される。女達の集いで口にした言葉が、異教の罪に問われているらしい。更に嘔吐している姿を町人に何度か見られており、姦通を疑われる。ヘスターは堂々とした態度で、妊娠していることを告白。相手の男を愛しているため、罰を受けることなど恐れないと言い放ち、逮捕されてしまう。

映画『スカーレット・レター』のあらすじ【転】

アーサーはヘスターが妊娠していることを知らなかった。彼は名乗り上げようと話すも、ヘスターはアーサーの将来を憂い、沈黙を保つと言う。ただし、窓にハンカチを結んだら、真実を告白して欲しいと言うのだった。

ヘスターが拘留されて、5カ月が経過。アーサーは長老会に抗議を続け、牢への面会を毎日、断られ続けた。そして、牢の窓にハンカチが結ばれる日を待ち続ける。
ヘスターは辛い牢生活で何度も窓にハンカチを結ぼうとして、思い留まる日々を送っている。子供は日々成長し、腹は大きく膨れていた。
そして、彼女は釈放されないまま、牢の中で女の子を出産するのだった。

アーサーが知事を説き伏せることに成功。ヘスターと子供に会うことがようやく叶った。彼は自分の娘を腕に抱き、洗礼を施す。
ヘスターを釈放するには、広場で改悛の意を表さなければならない。皆の前で真実を明かし、相手の男も罰せよと言う。だが、彼女は決して口を開かず、とうとう姦通の証を胸に縫い付けられるのだった。
姦通の罪を現す緋文字をスカーレット・レターと呼ぶ。ヘスターが胸に縫い付けられた文字がそれだった。

そうして、ヘスターはようやく我が家へ帰宅。だがその夜、思わぬ客がやって来る。船の沈没で死んだと思っていた夫ロジャーが、生きて帰って来たのだ。ロジャーは妻の裏切りを全て知っており、ヘスターを厳しく罰する。そして、彼は相手の男をも陥れようと画策するのだった。

町へ買い出しに出掛けたヘスター。彼女が来る度、必ず太鼓を叩く少年が付いて回り、姦通した罪深い女の来訪を町人に知らせる。ヘスターはそれでも毅然とした態度で買い物を続けるのだ。そんな彼女の姿を見守るアーサー。彼も密かに苦しんでいた。

映画『スカーレット・レター』の結末・ラスト(ネタバレ)

ロジャーはヘスターの夫であることを隠し、医者だと名乗って町へ入り込んでいる。彼は妻の浮気相手を見つけ復讐し、ヘスターの心を取り戻そうとしていた。

月日が経っても、ロジャーは追及の手を休めない。アーサーとヘスターの災難は続く。ロジャーの言葉に操られた知事たち長老会は、やっきとなってヘスターの周囲を嗅ぎ回り、ことあるごとに罰するのであった。

そんな折、忠実で言葉の話せないヘスターの使用人が、死体となって発見される。彼女は魔女の生贄になったとロジャーに言われ、ヘスターの相談役で友人の女性を審問。更に、ヘスターの娘を悪魔の子だと指摘するのだった。

ヘスターの友人が処刑されれば、ヘスターも危ないと察したアーサーは、彼女と娘に会うことを決意。会って抱き合う場面をロジャーに目撃される。浮気相手を発見したロジャーはその夜、復讐の準備を終え、山道を行くアーサーと思われる男を殺害することに成功した。

しかし翌朝、発見された死体は知事の息子。彼はヘスターが町に来た時から彼女を狙っており、その夜もヘスターに追い返されたのだ。そこを狙われたと思われる。

このことにより、町ではインディアンの襲来が噂される。ロジャーは噂を耳にし、違う男を殺したことに気付くのだった。
結局、ヘスターと友人の女達は逮捕されることになり、町ではインディアンが阻害され始める。アーサーはインディアンの友人に助けを求め、ロジャーの元へ向かった。だが、ロジャーは部屋で首を括り、すでに息絶えているのである。

広場で首に縄をかけられたヘスターを、アーサーが来て救う。彼は真実を語り、自分を殺せと代わりに首へ縄をかけた。緊張が高まる中、インディアンの襲撃が始まる。アーサーの友人が仲間を連れて来たのだ。たちまち、町内は騒然となり、大勢の人々が命を落とした。

この騒乱により、ヘスターは緋文字を外すことを許される。そして、彼女は晴れて愛する男と娘の3人で暮らすことができるようになる。しかし、ヘスターはこの町に縛られ、囚われたくないと言い、旅立つことを決意。娘とアーサーの3人で、新しい土地へと希望を胸に、旅立って行くのだった。

映画『スカーレット・レター』の感想・評価・レビュー

本作は、知的で気丈な女性ヘスター・プリンが、真剣な愛を胸に戦う姿を描いたナサニエル・ホーソーンのアメリカ文学『緋文字』を原作としたヒューマンドラマ作品。
原作との違いは多少あるが、この時代の男尊女卑や、自己主張を押さえつけるような理不尽さには非常に腹が立った。
しかし、最後は娘を含めた3人の生活の新たなスタートを感じさせる終わり方に希望を感じた。
やはり、男性にも負けない芯の強い女性はかっこよく、とても魅力的で憧れる。(女性 20代)


今の時代とは全然違い、女性が意見を言うだけでも白い目で見られる時代。常に毅然とした態度を取っていたへスターは、カッコ良い女性だなと思った。ヘスターのことを一途に思い続ける、アーサーも素敵だった。様々な困難が立ちはだかり、なかなか結ばれない二人にはヤキモキした。親子三人が幸せな結末を迎えられて良かったと思う。ただ、ロジャーに対しては、違う人を殺してしまい自殺してしまう結末が、可哀そうでならなかった。(女性 30代)


男尊女卑が激しい時代であるが故の不平等さや生きづらい時代だったのだと思う。新大陸へ渡ったからと言ってこれまでの生活や様式が改まるはずもない。不倫は良くないとは思うが、夫が高圧的だったら誰でも鬱憤は貯まるし、へスターの性格だったら尚更だろう。それも夫のような男だったら、現代だったら願い下げもいいところである。へスターの芯の強さは、現代女性の強さにも繋がる気がする。彼女が受けた罰は酷いものだったし、とても悔しかったが、悲惨な結末でも最後は解放されて自由になったと思えば、これで良かったのだろうとも思う。(女性 40代)


ゲイリー・オールドマンが大好きな私にとって彼はどんな役を演じていても最高なのですが、今作で彼が演じたアーサーは非の打ち所のない最高のキャラクターだったと思います。
女性としての信念や正義を曲げずに、常に気丈に振る舞い強い態度を取っていたヘスターは、同じ女性として憧れてしまうほど強くて美しい女性でしたが、彼女のことを一途に想い続けるアーサーもめちゃくちゃ素敵でした。共に困難を乗り越えた2人。そして2人の間に生まれた子供が希望を持って生きていく様子が目に浮かぶラストでした。(女性 30代)

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