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映画『青天の霹靂』あらすじとネタバレ感想

映画『青天の霹靂』の概要:お笑い芸人の劇団ひとりが監督、脚本、主演、原作を務めた、初監督作品である。(脚本は共同)全国300スクリーンで公開され、動員も上々であった。

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映画『青天の霹靂』 作品情報

青天の霹靂

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:96分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ、ファンタジー
  • 監督:劇団ひとり
  • キャスト:大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり、笹野高史 etc

映画『青天の霹靂』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

映画『青天の霹靂』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『青天の霹靂』のあらすじを紹介します。

轟晴夫(大泉洋)は路地裏のマジックバーでマジシャンとして働いている。後輩のマジシャンがテレビ出演などを果たす中、晴夫はほそぼそとバーで日夜接客に励むのだった。ある日、ようやくテレビ番組のオーディションの話が晴夫のもとに舞い込み、足取り軽く家路についた晴夫だったが、晴夫のもとにかかってきた電話はオーディションの合否ではなく、警察からのものだった。警察によると、晴夫の実の父が遺体で発見されたという。生き別れ状態だった晴夫は遺体の面会に向かう。天国から地獄に落ちた気分の晴夫だったが、そんな最中、突然彼に雷が落ちる。

目を覚ました晴夫は、自分が過去にタイムスリップしたことを知る。過去の世界で生きていくために、仕事を求めうろついていた晴夫は、そこで若かりし頃の父(劇団ひとり)と出会い、二人でコンビを組んでマジックを舞台で披露することとなり、次第に劇場で人気を得て、観客からも評判を呼ぶようになる。

父と話を重ねていくうちに、晴夫は母(柴咲コウ)が自分を身ごもっていることを知る。しかし、自分を出産すれば、母の命が危ないということも同時に知ってしまうのだった。出生の秘密を知った晴夫は、自身の威信をかけて舞台に挑むのだった。

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映画『青天の霹靂』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『青天の霹靂』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

序盤の畳み掛けは秀逸

物語序盤、具体的には晴夫が過去にタイムスリップする前の描写がとても効果的であるといえる。主観的に晴夫が自分の惨めさに気付いてどんどん落ちていく、というシーンなのだが、その描き方が初監督とは思えないほど上手い。後輩マジシャンに小馬鹿にされるという描写や、水道の配管が破裂して部屋中が水浸しになるなど、思わず観ている側の同情を誘うようにできている。

初監督作品と思えない予算の使い方

本作に特徴的なのは、細かい部分に至るまでわざわざセットを組んでいるという点である。アパートの部屋の中も、最終的には水浸しにするわけだから実際のアパートでロケする訳にはいかない。そのため、セットを組むのは必然的なのだが、そのセットでの撮影も必要最小限にとどめているため、細かく映像が切り替わり全体のテンポアップに一役買っている。高額な予算をかけてセットを組むと、もったいない精神からか、細かくカットを切ってそのセットをいろんな角度から見せてしまう監督が多い中、この判断はとてもクレバーだというほかない。

劇団ひとり監督作であることを押し出さない宣伝方法

原作、監督、出演、脚本を劇団ひとり自身が手がけているのだが、本作の予告編では劇団ひとりが出演していること以外は全く打ち出していない。これは監督自身の自信の現れかもしれない。ほかの芸人監督が自分の監督作であることを積極的にアピールしているのとは対照的である。実際、興行的にも成功しているし、劇団ひとり監督が持つ手腕の確かさを証明する形となっているのだはないだろうか。確かに、終盤に行くに連れてあざとさが鼻につきだすというのも否めないが、それでも初監督作とは思えない出来である。


劇団ひとりの才能を嫌でも感じさせられた今作。初監督作品でここまで素晴らしいストーリーとクオリティのものを作り上げるなんて彼の頭の中は一体どうなっているのでしょう。
劇団ひとり=芸人というイメージがあったので勝手にお笑い要素の多い作品かと思っていましたがタイムスリップなどファンタジーな展開はあるものの、ストーリーはかなりしっかりとした作りで、観客の心をつかむのが本当に上手いなと感じました。
この作品を見た多くの人が晴夫に共感し、同情し、涙してしまったのでは無いでしょうか。これからも素敵な作品を作って欲しいなと思います。(女性 30代)

映画『青天の霹靂』 まとめ

本編開始直後に始まる大泉洋のマジックも、代役を立てること無く実際に本人が演じている。それを下手な撮り方で見せてしまうと、せっかくの役者の努力にも関わらずその努力が水の泡になることもあるが、本作ではカットを割らずに撮影することで大泉洋と晴夫という役が一体になって見えるようになっている。忙しい合間を縫って練習したというマジックであったが、その努力の跡が見られる非情に完成度の高い演技であった。(ちなみに筆者はマジック歴10年である。)

初監督作のこの完成度を見るに、やはり続編への期待が高まるのはしかたがないことである。はっきりいって、劇団ひとりの処女作、「陰日向に咲く」の映画版を監督した平川雄一朗よりはずっと上手い。ぜひ期待したい。

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