映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の概要:長年人々に愛される名作、『宇宙戦艦ヤマト』の40周年を記念して作成された作品の一つ。今までの宇宙戦艦ヤマトとは違う、完全オリジナル版となっている。『宇宙戦艦ヤマト』のファンは勿論、初めて見る人にも勧めたい一本。
映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の作品情報
上映時間:112分
ジャンル:アニメ、SF
監督:出淵裕
キャスト:菅生隆之、小野大輔、桑島法子、鈴村健一 etc
映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の登場人物(キャスト)
- 古代進(小野大輔)
- 宇宙戦艦ヤマトの戦術長。突如目の前に現れた謎の惑星の調査に降り立った。異星人とも分かり合えるという信念を持つ、まだ年若き青年。
- フォムト・バーガー(諏訪部順一)
- 古代が謎の惑星内で出会ったガミラス人。戦艦ヤマトに恨みを抱いていたものの、古代と生活を共にするうち、少しずつ彼に感化されていく。
- レーレライ・レール
- 古代達が迷い込んだ惑星の巫女。迫害されていく仲間を守るために、古代達に幻影を見せていた。
映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のあらすじ【起】
2199年、地球に危機が迫っていた。なんと、ガミラスの猛攻を受けた地球は、人類滅亡まであと1年間というタイムリミットを課されたのである。そんな事態を解決するために派遣されたのが、宇宙戦艦ヤマトだった。
そして、それから7ヶ月間が経過した。イスカンダルに到着したヤマトは、地球再生の鍵となるコスモリバースシステムを見事手に入れていた。それだけでなく、なんとヤマトは最大の敵であったガミラスとも和解を果たしたのだ。自分達の仕事を見事成し遂げた宇宙戦艦ヤマトの面々は、誇らしげに地球への帰路についた。
しかし、そんな頃、宇宙では不穏な動きが起きていた。ガトランティスという国が新たな武器を手に入れ、敵対する艦隊を殲滅していたのである。そして、そんなガトランティスは地球へと向かうヤマトの前にも現れる。ガトランティスはヤマトに攻撃をしかけてくるが、運の悪いことにその時艦長である沖田と副長である真田が動ける状態ではなかったのだ。
映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のあらすじ【承】
二人に代わり、戦術長である古代が急遽指揮を執ることになる。ガトランティスの狙いは、ヤマト艦隊そのものだった。古代はなんとかガトランティスの猛追を振り切り、逃げのびることに成功する。しかし、ワープをしたヤマトは、不思議な空間に迷い込む。それは、レーダー類が一切役に立たない異空間だった。
さらに不可思議な状況は続き、なんとヤマトは何者かに操られるように、勝手にとある惑星へと進んで行くのだ。辿り着いたその惑星を調査するため、古代を含む数名が選出され、惑星へと乗り込むのだった。
しかし、彼らが惑星に足を踏み入れた瞬間だった。なんと、惑星と外部空間が断絶され、古代達は惑星内に取り残されてしまったのだ。そして、探索を続ける古代達の前に信じ難いものが現れる。日本において最も有名な戦艦、「大和」が現れたのだ。しかし、大和は既に地球で沈没しており、こんな場所にあるはずがない。古代達は調査のために大和に足を踏み入れるが、その内部は戦艦ではなく、まるでホテルのような作りになっていた。
映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のあらすじ【転】
そして、ホテルの中で、古代達はかつて敵対関係にあったガミラス人と鉢合わせてしまう。最悪なことに、そのガミラス人はヤマトに恨みのある者ばかりだったのだ。しかし、なぜか彼らは古代達をザルツ人と認識しているようで、彼らは行動を共にすることになるのだった。
そして、全く脱出の目処が立たないまま、1週間が経過した。中にはフラストレーションを露わにする者も現れ始め、事態は悪化の一途をたどる。しかし、ある日、桐生が動かないはずのエレベーターに乗り、ホテルの11階に辿り着いたのだ。古代達もそんな桐生を追うが、しかし、そこではガミラス人のメルヒとネレディアが桐生に対して銃口を向けていた。
実は、彼らがザルツ人ではなく地球人であることに気がついたのだ。ヤマトに恨みを抱くガミラス人のバーガーも、そのことを聞き慌てて古代に銃口を向ける。しかし、彼は引き金を引くことはなかった。この1週間で、バーガーと古代の間には絆かできていたのである。
映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、バーガーはなぜかそのまま仲間であるはずのネレディアに銃口を向けたのだ。実は、そこにいるネレディアは偽物で、バーガーはそのことに気がついていたのだ。そのネレディアの正体は、ジレルという惑星の巫女、レーレライ・レールだった。彼女には他者の心を読み取り幻影を見せるという能力があり、古代達に幻術をかけていたのだ。それは全て、迫害され数を減らしているジレル人を守るためだった。
しかし、レーレライは古代の心に触れたことで彼を認め、彼らへの警戒を解くのだった。しかし、その頃ガトランティスの艦隊がヤマトを追いこの惑星へと辿り着いていた。古代はヤマトへと戻り、ガトランティスとの戦いを決意する。そして、バーガーが率いるガミラス艦隊と手を組んだヤマトは、見事ガトランティス艦隊に勝利するのだった。生き延びたジレル人達は、安寧の地を求めどこかへ旅立っていた。そして、古代はバーガーに別れを告げると、再び地球に向かって発進するのだった。
映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』の感想・評価・レビュー
SFアニメの名作「宇宙戦艦ヤマト」をリメイクしたTVシリーズの劇場版。ヤマトが地球に帰還する途中の物語を描く。
かつて戦ったフォムトとの共闘は敵同士であっても分かり合えると表現している。逆に、分かり合えた古代とフォムトが戦っていた理由が立場の違いによるものであり、これについては彼らに幻術を掛けたレーレライ、ヤマトを襲撃したガトランティスも同様であるが、結果的には両者はまったく別の形で古代達と接する事となる。ここは人が分かり合うことの難しさを表現しているようでならない。(男性 20代)
TVシリーズのファンにはたまらない作品でした。『宇宙戦艦ヤマト 2199』のTVシリーズは父親が大好きで何度も見せられました。最初は全く興味がなかったストーリーも父と一緒に見ていると、色々なことを教えてくれてそれが楽しくなり、いつの間にか好きになっていました。
今作は完全オリジナルストーリーの新作で、TVシリーズのファンは冒頭からうるうるしてしまう最高の作品でした。
TVシリーズを見ていない人は、『追憶の航海』を見てからこの作品を見ると、ここに至るまでのストーリーがしっかりとわかると思います。(女性 30代)
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