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映画『セラフィム・フォールズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『セラフィム・フォールズ』の概要:リーアム・ニーソンとピアース・ブロスナンによる、息詰まる追跡劇。南北戦争終結後、カーヴァーはギデオンという男を追っていた。2人はセラフィム・フォールズという土地で起きた、ある事件に深く関わっていた。

映画『セラフィム・フォールズ』の作品情報

セラフィム・フォールズ

製作年:2006年
上映時間:115分
ジャンル:アクション、西部劇
監督:デヴィッド・フォン・アンケン
キャスト:リーアム・ニーソン、ピアース・ブロスナン、マイケル・ウィンコット、アンジェリカ・ヒューストン etc

映画『セラフィム・フォールズ』の登場人物(キャスト)

カーヴァー(リーアム・ニーソン)
4人の用心棒を雇ってギデオンを追う男。南北戦争では旧南軍の大佐で、ギデオンに強い恨みがある。
ギデオン(ピアース・ブロスナン)
カーヴァーから追われる男。南北戦争では旧北軍の大尉で、敵を100人以上殺したと言われる強者。

映画『セラフィム・フォールズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『セラフィム・フォールズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『セラフィム・フォールズ』のあらすじ【起】

南北戦争が終わった1860年代。南部ネバダ州の雪深い山中で、ウサギの肉を焼いていたギデオンは、何者かに銃で撃たれて左腕を負傷した。山を駆け降りると激流に落下し、滝から落ちるもののどうにか這い上がり逃走を続ける。彼を追跡しているのはカーヴァーという男。4人の男を雇ってギデオンを執拗に追っていた。

ギデオンは焚き木で体を温めると、左腕に撃ち込まれた銃弾を、歯を食いしばって取り除いた。しばらく休んでいると、カーヴァーたちの馬の足音が聞こえたため木の上に隠れる。息を潜めて木の上からナイフを落とし、一味のひとりを殺害。銃を奪って逃走を続けた。

山小屋の馬を盗もうとしたギデオンだったが、その家の姉弟に見つかり、怪我の手当てや食事の世話をしてもらう。そこに父親が帰宅したため、馬を買うと交渉するが断られる。幼い弟はギデオンに妙に懐いた。

一方、カーヴァーに雇われているヘイズは、追跡が16日も続けていることをぼやいていた。カーヴァーは倍の金を払うと言い、仕事を続けるよう命じる。

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映画『セラフィム・フォールズ』のあらすじ【承】

その夜、ギデオンは馬を盗んで山小屋を出て行った。翌朝、カーヴァーが山小屋を訪れる。その家に不釣り合いな金貨を見つけて、ギデオンを庇っているのではと家族を脅迫。すると弟は、馬は盗まれ、金貨は自分が盗んだのだと答えた。カーヴァーは納得し、一頭の馬を家族に残してギデオンの追跡を続けた。

ギデオンは金貨が盗まれていることに気付いて憤慨する。焚き木の煙でカーヴァー一味をおびき寄せるが、カーヴァーに気付かれて銃を向けられる。何故こんな目に遭わせるのかと問うと、カーヴァーは「セラフィム・フォールズ」と答えた。その一言で全てを察したギデオンは再び逃走。逃げる途中で罠を仕掛けて、一味のひとりを殺害した。

ギデオンは丘の上で銀行強盗団と遭遇する。強盗団のひとりが彼を見て、アンティータムの戦いで敵を百人以上殺した北軍の大佐だと気付く。そうとは知らない強盗団のひとりが、ギデオンを追いかけて殺されてしまった。

その直後に通りがかったカーヴァーは、強盗の死体を発見。一味のひとりが、強盗の死体で賞金をもらうため、この仕事を抜けると言い出す。怒ったカーヴァーは男の馬を銃殺。男は強盗の死体と共に、丘に取り残されるのだった。

映画『セラフィム・フォールズ』のあらすじ【転】

ギデオンは鉄道の建設現場に立ち寄り、食べ物を盗んでいたところを見つかって捕らえられる。その後、カーヴァーも建設現場に現れた。ギデオンは見張りの男を倒し、カーヴァーに見つからないよう馬を盗んで逃亡した。

その夜、カーヴァーとヘイズは宗教集団のテントに宿泊することになった。夜の宴で酒を飲んで寝入る2人。翌朝からギデオンの追跡を再開させるが、銃の弾が抜かれていることに気付く。たった1発しか残っていなかったが、カーヴァーにとっては1発あれば十分だった。

荒野を走り続けたギデオンの馬は、体力が尽きて卒倒する。ギデオンは馬がこれ以上苦しまないよう、銃で殺害した。その後、内臓を取り出して馬の中で身を隠し、追って来たカーヴァーたちを襲撃。ヘイズが死ぬと、カーヴァーは3年前の出来事を語り始めた。

それは南北戦争が終わって数か月後のことだった。北軍のギデオン大尉が隊を率いて、セラフィム・フォールズにあるカーヴァー大佐宅を襲撃。赤ん坊がいる家に火を放ち、妻と長男を巻き込んで殺害したのだった。

映画『セラフィム・フォールズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

砂漠の真ん中で2人は殴り合いとなり、カーヴァーが倒される。ギデオンは馬と銃を奪ってその場を去り、水たまりで水を飲んだ。すると水の番人に、馬を置いて行けと脅される。一方、意識を取り戻したカーヴァーも水たまりに行き、水の番人から馬を譲り受けた。カーヴァーは馬に跨り、ギデオンの追跡を続行する。

ギデオンは砂漠の真ん中で、薬売りのマダム・ルイーズと遭遇。マダムは一発の銃弾を差し出し、馬と交換せよと要求した。一方、カーヴァーは馬から転げ落ちた後、徒歩で追跡を続けていた。彼もマダムと遭遇し、水筒の代わりに弾が1発だけ入った銃を手に入れる。

灼熱の荒野でカーヴァーとギデオンは最後の決闘となった。ギデオンはカーヴァーを撃った後、彼に銃を持たせて、「決めるのはお前だ」と言う。カーヴァーは妻の名を呼びながら、銃を放棄した。ギデオンは許してくれと言って、カーヴァーに水筒の水を飲ませる。ギデオンがナイフを荒野に投げ捨てた後、2人は何も言わずに別々の方向に歩き始めるのだった。

映画『セラフィム・フォールズ』の感想・評価・レビュー

追うだけで絵になるリーアム・ニーソンと、追われるだけで絵になるピアース・ブロスナンによる追跡劇。撃ち合いシーンは少なくて、とにかくひたすら追うだけなのに、不思議と最後まで引き込まれた。

体に撃ち込まれた弾を自力で取り除くという、アクション映画のお約束シーンをP・ブロスナンが熱演。見ているこちらも思わず身悶えしてしまった。乾いた荒野が最後の決闘に相応しく、2人が選んだ結果に胸が熱くなる。いい余韻の残る作品だった。(MIHOシネマ編集部)

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