映画『セレニティー』の概要:人口が増加したため、人間は地球を捨てて新たな太陽系に活路を見出した。太陽系内の惑星を取りまとめる同盟と独立派による戦争が起きるが、同盟の勝利で幕を閉じた。そんな中、同盟に追われる兄妹がいた。
映画『セレニティー』の作品情報
上映時間:119分
ジャンル:SF、アクション、アドベンチャー
監督:ジョス・ウェドン
キャスト:ネイサン・フィリオン、ジーナ・トーレス、アラン・テュディック、モリーナ・バッカリン etc
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映画『セレニティー』の登場人物(キャスト)
- マルコム・レイノルズ(ネイサン・フィリオン)
- 通称マル。宇宙船「セレニティー号」の船長。かつては独立派に所属し、義勇兵として戦っていた。便利屋として盗みなどの仕事も行う。戦争によって優しい性格が変わってしまった。
- サイモン(ショーン・メイハー)
- 宇宙船「セレニティー号」の医師。妹のリヴァーのことを誰よりも大切にしている。
- リヴァー(サマー・グロー)
- 17歳。脳に細工を施されており、戦いに優れている。予知能力がある。同盟に追われている。
- 工作員(キウェテル・イジョフォー)
- 同盟に所属する工作員。脱走したリヴァーを追跡する。武術に優れている。目的のためなら手段を選ばない、残忍な部分がある。
映画『セレニティー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『セレニティー』のあらすじ【起】
人口が増加したため、人間は地球を捨て宇宙へと旅立った。人間は新たな太陽系に活路を見出し、長年にわたる環境改造により第2の地球を生み出した。やがて、太陽系内の惑星を取りまとめる同盟(アライアンス)が設立された。独立派は統一を嫌い戦争を起こすが、同盟の勝利によって安全が保障され誰もが文明の恩恵を受けられるようになった。
サイモンはある場所から妹のリヴァーを救い出し、宇宙船「セレニティー号」に身を寄せた。船長のマルコム(通称マル)は、サイモン達が同盟から追われている身であることを承知の上で彼らを匿っていた。サイモンを医師として働かせ、リヴァーの予知能力を活用していた。
サイモンはリヴァーや仲間と共に、同盟の保安部が企業に支払う給与を奪いに行った。金を回収しているとき、リヴァーが人食い人類リーヴァーズの襲来を予知する。マルは仲間と共に急いで脱出した。途中で一緒に町を出たいと頼んでくる男がいたが、マルは乗車を拒否した。男はリーヴァーズに襲われてしまう。マルは男を射殺した。リーヴァーズが乗った船に追跡されるが、何とか全員生きて「セレニティー号」に戻って来ることができた。しかし、サイモンは妹を危険な目に遭わせたことに怒り、マルと口論になった。サイモンは報酬を受け取った後、「境界」で下船することにした。
映画『セレニティー』のあらすじ【承】
船員のゾーイは、サイモン達を見捨てようとしているマルに苦言を呈した。兵士だったときは、助けを求めてきた男を見捨てるようなことはなかった。船員のケイリーもサイモン達を放っておくことに不満を募らせるが、マルはサイモン達が下船するのなら引き止める気はなかった。
マル達は「境界」と呼ばれる場所に下船し、バーで商談を行った。すると、リヴァーが突然暴れ出し人々を襲った。サイモンが「エタ・コラン・ナ・スメック」と唱えると、リヴァーが気絶して倒れた。マルは一体何が起きたのか分からず困惑し、サイモンに説明を求めた。サイモンはリヴァーを助けてくれた男が、「リヴァーは脳に細工を施されている。万一のときに唱えろ」と言葉を教えてくれていたことを明かした。マルは8ヶ月も一緒にいたのに秘密にしていたサイモンを責めた。
マル達はリヴァーに何が起きたのか知るため、情報屋のミスター・ユニバースに助けを求めた。一緒にリヴァーが暴れる前の映像を確認していると、バーにあるモニターを見て「ミランダ」と呟いていたことが分かった。モニターに流れていたCMにサブリミナルメッセージが使われており、それが引き金になって暴れ出したのだ。同盟がリヴァーを見つけるために行った可能性が高かった。
映画『セレニティー』のあらすじ【転】
マルはリヴァーのことを相談するため、かつての船員のブック牧師がいる惑星ヘブンを訪れた。すると、かつての船員で、現在は教師として働いているイナーラから仕事を頼みたいと連絡をもらう。マルは敵の罠だと分かっていたが、助けるために彼女の元に行くことにした。船を仲間に任せ、単独でイナーラの元に向かった。すると、やはりリヴァーを追ってきた工作員の男がいた。工作員は圧倒的な力を持っておりマルはやられそうになるが、イナーラが用意していた閃光弾に助けられる。工作員が怯んだ隙に、マル達は逃げ出した。
マル達はリヴァーを隠すため、ブック牧師の元に向かうことにした。そんな中、リヴァーは仲間やサイモンを襲い、閉じ込めていた部屋から逃げ出した。マルがリヴァーを見つけると、惑星の検索を行っていた。リヴァーは「ミランダ」の名前が惑星の名前であることをマルに伝えた。しかし、無人惑星だったため、何の情報も見つけられなかった。
マル達が惑星ヘブンに到着すると、村人達が惨殺されていた。ブック牧師もマルが見守る中亡くなってしまう。同盟による脅しなのは明らかだった。怒ったマルは、現状を打破する糸口を見つけるために「ミランダ」に行く決意をする。
映画『セレニティー』の結末・ラスト(ネタバレ)
マル達が「ミランダ」に降り立つと、外傷のない遺体がたくさんあった。変色や苦しんだ様子もなく、死んだ理由が分からなかった。マル達は信号の発信元を辿り、建物の中に入った。リヴァーが機械を動かすと、女性の記録映像が映し出された。女性は人間の攻撃性を弱めるパクシロン塩基(PAX)を大気中に散布したことを語った。人間が戦争を止めたため実験が成功したと思われたが、それ以外にも仕事や子作りなどありとあらゆる活動を止めてしまい3000万人の人が亡くなってしまう。さらに、PAXに逆反応を示す人口の0.1%の人がリーヴァーズとなってしまう。マル達は同盟がリーヴァーズを作り出したのだと悟る。
マル達はミスター・ユニバースの助けを借り、女性の記録映像を全宇宙に公開することにした。しかし、工作員によってミスター・ユニバースは殺されてしまう。マル達は自分達の船を囮にしてリーヴァーズを引きつけ、工作員達が乗っている船を襲わせた。工作員は脱出ポットに乗り船から脱出した。
マル達の船も攻撃を受けるが、何とか不時着に成功する。しかし、操舵士のウォッシュが攻撃を受け亡くなってしまう。妻のゾーイや仲間達はショックを受けるが、リーヴァーズの攻撃を防がなければならなかった。マルは仲間に戦いを任せ、ミスター・ユニバースのアジトに向かった。そこで、彼の遺体を発見する。システムは壊されていたが、彼が大切にしていた女性型ロボットが辛うじて生きており、予備システムが残っていることを教えられる。
マルの前に工作員が現れる。マルは工作員を倒し、女性の記録映像を公開した。一方、リーヴァーズと戦っていたマルの仲間やサイモンが怪我を負ってしまう。リヴァーは兄の怪我にショックを受け、今度は自分が守る番だと立ち上がった。防護壁を閉じて仲間を守り、たった1人でリーヴァーズを倒した。そこに同盟の兵士が現れるが、工作員は攻撃を諦め発砲を許可しなかった。
リヴァーは「セレニティー号」の操縦士になった。「セレニティー号」は宇宙へと飛び立った。
映画『セレニティー』の感想・評価・レビュー
アメリカで放送されていたテレビドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争シリーズ』の劇場版作品。テレビドラマが未視聴な人に対しても比較的分かりやすく作られていたと思うが、SFやアクション要素の他に人間ドラマが主になっているため、どうしても疑問に思う箇所があった。細かいところを気にしなければ、全体的に丁寧に作られていると思うしSFが好きな人なら楽しめる作品になっていると思う。リヴァー役のサマー・グローのアクションシーンも迫力があってカッコ良かった。(MIHOシネマ編集部)
テレビドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』シリーズの劇場版作品。テレビドラマ版を見たことが無いため、物語に入り込めない部分は正直あった。でも、気軽に見られるSF映画として、単体で十分楽しめる作品だと思う。戦いに優れているリヴァーには一体どんな秘密が隠されているのか、惑星を取りまとめる同盟はなぜリヴァーを追うのか、謎が謎を呼ぶ展開で最後まで楽しめた。リヴァー役のサマー・グローがカッコ良く、冷たい視線がとても印象的だった。(女性 30代)
SFファンなら誰もが知っているであろう伝説のドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』の完結編となる今作。ドラマでは語られなかった謎はしっかりと解明され、キャラクター設定も作り込まれているのでとても面白く見られました。
ドラマを見ていなくてもストーリー的には難しくないので内容は理解しやすいと思います。設定が作り込まれている割には、ちょっとチープなセットっぽいシーンもあってドラマっぽさを残していたのも好印象でした。(女性 30代)
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