映画『モンスター上司2』の概要:ニック、デール、カートの3人は、嫌な上司から逃れるため独立して起業することを決意する。3人で作った商品をテレビでPRすると、北米の大手カタログ通販会社「ボルダー物流」から連絡がきた。
映画『モンスター上司2』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:コメディ
監督:ショーン・アンダース
キャスト:ジェイソン・ベイトマン、チャーリー・デイ、ジェイソン・サダイキス、ジェニファー・アニストン etc
映画『モンスター上司2』の登場人物(キャスト)
- ニック・ヘンドリックス(ジェイソン・ベイトマン)
- デールとカートの友人。3人の中では一番常識的な人物。デール達によく振り回されている。
- デール・アーバス(チャーリー・デイ)
- 妻がおり、子供もいる。子供は3つ子で、全員女の子。元上司のDr.ジュリア・ハリスから体を求められていて困っている。
- カート・バックマン(ジェイソン・サダイキス)
- お馬鹿で間抜けな性格だが、どこか憎めない人物。女好きで、美しい女性を従業員として雇おうとする。
- Dr.ジュリア・ハリス(ジェニファー・アニストン)
- デールの元上司。歯科医。(肉体関係の)依存症。自分のことを拒むデールを執拗に追いかける。
- レックス・ハンソン(クリス・パイン)
- バートの息子。父同様、人を騙すことに罪悪感を持っていない。父のお金を手に入れるため、ニック達を脅して狂言誘拐を行う。
- バート・ハンソン(クリストフ・ヴァルツ)
- 北米の大手カタログ通販会社「ボルダー物流」の社長。息子より金が大切。商売のためなら騙すことを厭わない悪人。
映画『モンスター上司2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『モンスター上司2』のあらすじ【起】
ニック・ヘンドリックス、デール・アーバス、カート・バックマンの3人は、嫌な上司に苦しめられていた。そこで、独立して起業することを決意する。販売することにした商品は新シャワーヘッドで、発案者はデールだった。3人でテレビに出演し、商品を紹介して出資者を募った。
北米の大手カタログ通販会社の「ボルダー物流」から、シャワーの件で会いたいと連絡がきた。ニック達は意気揚々と会社を訪れ、レックス・ハンソンと話した。ニック達は発明の特許を手放す気はなく、自分達で製造した物を販売して欲しかった。しかし、レックスは中国で製造し、販売しようとしていた。莫大な開発費を渡すと言われ、ニック達は話し合った。その結果、取引を断ることにした。
レックスの父で社長のバートが部屋にやってくる。バートはアメリカンドリームを掴もうと頑張るニック達を気に入り、銀行を紹介して10万個の商品を独占して販売することを約束した。ニック達は喜び、握手を交わし合った。
ニック達は倉庫を借りて従業員を雇い、10万個の商品を作り上げた。完成を伝えるため、ゴルフをしているバートに会いに行った。そこで、注文の取り消しを伝えられる。ニック達は50万ドルの借金をしていたため、取り消されれば破産してしまうことになる。バートはニック達の会社が差し押さえられた後、10万個を競売でタダ同然の値段で落札し、特許も手に入れようとしていた。レックスは父の手腕を褒め称えた。ニック達はあまりのことに愕然とする。
映画『モンスター上司2』のあらすじ【承】
ニック達は助言を得るため、元上司で現在刑務所に入所しているデビッド・ハーケンに会いに行った。その結果、騙されたことを馬鹿にされ、会社を潰し従業員を無職にしたことを貶された。
ニックは反対していたが、カートとデールはレックスを誘拐し身代金をせしめることを考えた。そこで、詐欺師のマザー・ファッカーに相談した。ジョーンズはターゲットの家に忍び込み、酒の中にドラッグを入れて眠らせることを提案した。ニック達はドラッグを入手する手段がなかったため、病院に忍び込んで笑気ガスを入手することにした。
デールとカートが病院に忍び込み、ニックが外で見張りを行った。すると、大勢の人が病院の中へと入っていった。ニックはデール達に危機を知らせるが、デールとカートはおしゃべりに夢中で気づかなかった。大勢の人はデール達に気づかず、依存症の集会を始めた。その中には、デールの元上司であるDr.ジュリア・ハリスの姿もあった。
ニックは火災報知機を鳴らしデール達を助けようとするが、警備員に見つかってしまう。ニックは依存症の振りをして集会に参加することになった。そんな中、デール達が物音を立ててしまう。ニックは積極的に話し、ジュリアの興味を引いてデール達のことがバレないようにした。
映画『モンスター上司2』のあらすじ【転】
ニック達はレックスの家を訪れた。デールとカートがニックのクレジットカードを使ってドアの鍵を開けようとするが、失敗してしまい部屋の中にカードが落ちてしまう。そこに、家政婦がやってきた。ニック達は家政婦が家の中に入った隙に忍び込み、カードを回収した。そのまま逃げようとするが、運悪くレックスが帰ってきてしまい家の中に隠れるしかなくなる。デール達は笑気ガスを使って脱出しようとするが、自分達が吸ってしまい眠ってしまう。
ニック達がレックス邸を後にすると、車のトランクの中にレックスがいた。レックスは誘拐に気づき、ニック達をからかったのだ。そして、ニック達を仲間にして狂言誘拐を実行しようとしていた。最近、お金や色んなことで上手くいっておらず、レックスは父に対して不満を持っていた。ニック達は嫌がるが、レックスは既に父親に脅迫状を送っていた。さらに、実行しなければ誘拐されたと言って警察に通報すると脅される。ニック達は誘拐の計画を進めるしかなかった。
Dr.ジュリアは監視カメラの映像を確認し、ニック達が病院に忍び込んだことを知る。一方、ニック達はバートに電話をかけ、お金を用意しなければ息子を殺すと脅した。作戦は順調に進んでいると思いきや、ニック達が倉庫に帰ると警察がいた。バートが金の支払いを拒否し、警察に通報したのだった。
ニックは警察が関与した以上、計画を中止すべきだとレックスに進言した。しかし、レックスは止める気はなかった。カートとデールもレックスに賛成した。ニックは3人に押し切られ、これからの計画についてとりあえず話し合うことにした。
映画『モンスター上司2』の結末・ラスト(ネタバレ)
ニックはレックスの作戦に乗り、誘拐計画を続行することにした。ニック達は警察から追跡されないようにするため、プリペイド携帯をマザー・ファッカーから手に入れた。しかし、カートが誘拐用の携帯と自分の携帯を間違えてベンチに設置してしまう。ベンチにはバートが到着しており携帯に気づかれたため、カートの携帯のまま作戦を進めるしかなかった。
ニック達がホテルから取引現場に移動しようとしていると、Dr.ジュリアが現れる。Dr.ジュリアは自分を拒んだデールとベッドを共にするため、3人のことを尾行していたのだった。話の流れで、ニック達全員でDr.ジュリアの相手をすることになる。デールは嫌がるが、ニック達に説得される。すると、そこに浮気を疑ったデールの妻が、追跡アプリを辿って現れる。妻は浮気をしたと誤解し、ショックを受けて怒って帰っていった。デールは妻に捨てられたことにショックを受け、Dr.ジュリアをバスルームに閉じ込めた。
ニック達は取引現場に行き、バートから金を受け取った。バートの服を奪って彼に成りすまし、警察の捜査をかく乱しようとした。しかし、バートに服の提供を拒まれてしまう。一触触発の中、突然銃声が鳴り響きバートが死んだ。撃ったのはレックスだった。レックスはニック達に罪を着せて金を独り占めする気だったのだが、父親に見捨てられたことで考えを変え、父の遺産を手に入れて殺人の罪をニック達に擦りつけることにしたのだった。ズボンの裾が血で汚れていたため、レックスはカートのズボンを奪って履き替えた。そして、誘拐された振りをするため、倉庫に向かった。
ニック達が遺体の前で口論していると、車に乗ったマザー・ファッカーが駆けつける。マザー・ファッカーは警察を誘導して倉庫に先回りし、レックスがいないと分かれば話を信じてくれるはずだとアドバイスした。ニック達はマザー・ファッカーの案に乗ることにした。
ニック達は倉庫に到着するが、レックスの方が早く着いていた。マザー・ファッカーはいつの間にか消えており、ニック達は警察に逮捕される。その時、レックスが履いているズボンの中のカートの電話が鳴った。刑事は携帯を持っていたのに通報しなかったレックスに疑問を抱き、携帯を見せるよう命令した。レックスは逃げられないと悟り、刑事を人質に取った。
デールはレックスのせいで家庭が崩壊したと怒り、レックスに襲いかかった。しかし、撃たれてしまう。その隙に刑事は反撃し、レックスは取り押さえられた。その後、デールは入院することになり、妻とは和解することができた。ニック達は逮捕されたが、デールが刑事を助けたことで不起訴になった。
会社は倒産し、刑務所の中にいるデビッドが会社を買い取った。2か月後、デビッドのお蔭で商売は順調だった。ニック達もデビッドの下で働いた。マザー・ファッカーは盗んでいた身代金を使い、フローズンヨーグルトのフランチャイズ店を出そうとしていた。
映画『モンスター上司2』の感想・評価・レビュー
ニック、デール、カートの仲が良いところが何よりも素敵だなと感じた。騒動を起こしてばかりの男達だが、憎めないキャラクターだと思う。特に、デールとカートのちょっとお馬鹿なやり取りがおもしろい。ジェニファー・アニストンやジェイミー・フォックスなど、有名俳優&女優の振り切った演技が素晴らしい。この作品でなければ見られない姿だと思う。ニック達が起業して成功したところも見たかったが、この作品に合った終わり方だったと思う。(MIHOシネマ編集部)
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