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映画『シャザム!』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『シャザム!』の概要:2019年公開のヒーロー映画であり、原作はDCコミックスから出版されている。DCコミックスのヒーロー達が同じ世界で活躍するDCエクステンディット・ユニバースの7作品目である。

映画『シャザム!』の作品情報

シャザム!

製作年:2019年
上映時間:132分
ジャンル:SF、アクション、コメディ
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
キャスト:ザカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー、マーク・ストロング etc

映画『シャザム!』の登場人物(キャスト)

ビリー・バットソン(アッシャー・エンジェル)
本作の主人公であり、ひょんなことから異世界で魔術師からシャザムの力を与えられる。幼い頃、遊園地で母親とはぐれてから多くの里親の家を転々としているが、本当の母親を探し続けている。
シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)
ビリーがスーパーヒーローに変身した後の姿。力は強く体も頑丈で、手から稲妻を出すことができる。
サデウス・シヴァナ(マーク・ストロング)
幼い頃異世界に飛ばされ魔術師と対面したが、シャザムの力を貰うことができず、魔術師を恨んでいる。再び異世界に行った際、七つの大罪の力を得る。
フレディ・フリーマン(ジャック・ディラン・グレイザー)
ビリーの養兄弟にあたり、ヒーローオタクである。シャザムに変身して途方に暮れていたビリーに手助けをする。

映画『シャザム!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シャザム!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シャザム!』のあらすじ【起】

ニューヨーク州北部1974年、少年サデウスは父親と兄と共に車に乗っていた。すると突然、父親と兄が消えてしまう。恐る恐る車から降りると、そこは異世界であり、サデウスは魔術師に出会った。魔術師に力を与えると言われたが、純粋な心を持っていなかったため、現実世界に戻されてしまうのであった。

フィラデルフィア、14歳の少年ビリーは昔母親に捨てられてからというもの、多くの里親に引き取られては、家出を繰り返していた。今回も本当の母親を見つけるため、パトカーに忍び込んだため補導されてしまった。そして再び新しい里親がビリーを引き取ってくれることとなった。

新しい里親の家には、他の里子が数人おりビリーは歓迎されたが、ビリーはどうせ本物の家族ではない里親達と仲良くするつもりはないようであった。

一方その頃、少年であったサデウスは成長し、再び魔術師に会うために研究を続けていた。そしてついに異世界に行くことに成功し、魔術師に再び出会い、人間世界に災厄をもたらす7つの大罪を呼び起こしてしまう。

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映画『シャザム!』のあらすじ【承】

その頃ビリーは初めての登校、学校には馴染めず新しい家族達のことも信用できずにいた。そして、電車に乗り込んだ時異世界に飛ばされてしまう。そこでビリーは、魔術師に出会いシャザムの力を得ることになった。ビリーは、魔術師の杖を掴んでシャザムと唱えると、筋骨隆々の大人の男に変身した。シャザムになったビリーは大人の姿のまま現代に戻ってしまう。

新しい里親の家族達は、ビリーが居なくなってしまったと思い探していた。大人の姿から戻れずに困ったビリーは、同じ家の養兄弟のフレディに助けを求めに行った。フレディはヒーローなどに詳しく、頼る人のいないビリーは、フレディを頼るしかなかった。スーパーヒーローになったビリーを見てフレディは興奮しており、フレディと共にどんな力があるか試し、コンビニ強盗を撃退する。

その後、結局元の姿に戻ることができなかったビリーとフレディは、里親の家に戻るが、養姉妹にシャザムになった姿を見られてしまう。焦ったビリーはシャザムと唱えることで元に戻ることを知ることができた。

映画『シャザム!』のあらすじ【転】

その頃サデウスは、父親に復讐をするため父親の経営する会社に向かっていた。そして復習を果たしたサデウスであったが、ヒーローであるシャザムが誕生したことを知る。そしてシャザムを殺さなければ自分がやられると考え、シャザムを殺そうと決めたのであった。

一方、ビリーとフレディはシャザムの能力のテストを繰り返し、その様子を動画サイトに上げていた。その動画はみるみる人気になり、シャザムの存在は段々と世間に知られるようになっていた。そんな時ビリーは、里子の姉が悩んでいることを知った。姉は大学には合格したものの、里親の家族と離れ離れになってしまうことを悩んでいた。本物の家族ではないのに家族と離れ離れになることを悩んでいる姉を見て、理解することができないビリーであった。

ある日、ビリーが調子に乗って空に稲妻を打った時、その稲妻がバスにあたり、バスが橋から落下しそうになる。間一髪のところでビリーが自ら助け、バスの乗客に感謝され、ヒーローともてはやされるが、それが原因でフレディと喧嘩してしまう。

そこに七つの大罪の力を手に入れたサデウスが現れ、突然ビリーに襲い掛かってくる。シャザムは無敵だと思っていたビリーであったが、サデウスは街を壊しながら追ってくる。まだ14歳のビリーには本当の悪役と戦うことは荷が重く、逃げることしかできなかった。ビリーは変身を解き、その場を離れることに成功するが、フレディがシャザムと知り合いだと知ったサデウスはフレディを捕まえてしまうのであった。

映画『シャザム!』の結末・ラスト(ネタバレ)

その頃、家族達はシャザムとフレディがテレビで話している姿を目撃し、ビリーがシャザムであることに気付いてしまう。また、ビリーは本当の母親の場所を突き止め、母親に会いに家を出ていってしまう。そして、ビリーが居なくなった後の家に、フレディを人質に取ったサデウスがやってくる。

ビリーは、2駅先に住む母親の元を訪れた。しかし母親には新しい家族がおり、まだ若かった当時、ビリーを育てる自信がなく、ビリーを捨てたのだと言った。そしてビリーは母親と離れてしまう。そこにフレディから電話があり、家にサデウスがいることを知る。

急いでシャザムに変身したビリーは家に帰るが、養兄弟達はすでにサデウスに捕まっていた。そしてサデウスは、シャザムの力と引き換えに家族を解放すると伝え、異世界でビリーから力を奪おうとするが、兄弟達がそれを阻止する。そしてビリーは家族を救うためにサデウスと戦うことを決意する。

しかし、ビリーはサデウスが放った七つの大罪達に苦戦を強いられる。そして再び兄弟を人質に取られてしまったビリーは、サデウスにシャザムの力を与えると見せかけて、兄弟達にシャザムの力を与える。養兄弟達がスーパーヒーローになり七つの大罪とサデウスとの戦いが始まる。

兄弟達は、初めての変身に不慣れながらも、力を使いこなし七つの大罪を退治していく。そしてビリーはサデウスから七つの大罪の力を抜き取ることに成功し、七つの大罪を異世界に封印する。そして、ビリーは新しい家族を認め、本当の家族になることができたのである。

映画『シャザム!』の感想・評価・レビュー

今作はアクション映画であるが、コメディ要素もあり、スッキリとした気分で鑑賞することができる。シャザムは、スーパーヒーローで絶大な力を持ちながらも中身は子どもであり、精神的にはまだまだ弱いところがある。そんな完璧ではない姿に親近感が湧き、応援したくなるようなヒーローであると感じた。また、映画の最後にはDCエクステンディット・ユニバースに繋がるようなシーンもあり、続編に期待が高まるような内容になっている。(MIHOシネマ編集部)


ビリーの生い立ちがなかなかハード。新しい家族ができたことは良かったと思うが、母親の真相がとても切なかった。
シャザム役のザッカリー・リーヴァイの演技が上手く、本当に無邪気な子供が力を使いこなそうと頑張っているようにしか見えなかった。シャザムは最初から完璧というよりは、失敗をしながら少しずつ成長していく様子が見られるのでおもしろかった。そして、ビリーを支えるフレディが良い奴で、友達であり兄弟でもある特別な関係性が素敵だった。(女性 30代)


ビリーが本当の母親を探し続ける姿は切なくて可哀想になりましたが、ストーリー的には笑える要素も多くてテンポが良いので終始楽しんでみることが出来ました。
DCコミックが原作ということですが、こういったアメコミヒーローに苦手意識のある私は期待せずに鑑賞していました。しかし、今作のシャザムは強くてかっこいいヒーローと言うよりかは一生懸命頑張って人を助けようとしているヒーローなので、物凄く好感を持てました。
今後の他の作品にも関係してくるような描写もあり、新しいヒーローに期待が膨らみます。(女性 30代)


これまでD.C.作品と違いコメディに振ったゆえに、非常にポップで見やすい作品。物語としては面白いが、主人公と魔術師シャザムのキャラクターにどうも好意的になれない。

敵役のサデウスの少年時代に「お前は相応しくない」という烙印を押した魔術師シャザム。その後、少年にアフターケアも何もない。そのこともあって、サデウスはコンプレックスの塊のような人間に成長してしまう事になる。その点が大分、魔術師シャザムのせいではないかと感じてしまう。

では、主人公がどれだけ「相応しい」のかと言えば、やっていることは犯罪のオンパレード。とてもいい人間には見えない。結局、選んだのは魔術師シャザムの好みの問題か、と気になり過ぎて共感できなかった。(男性 30代)


よくあるヒーロー映画。可もなく不可もなく。
呪文により自由に姿を大人の勇者に変えられるが、中身は14歳の子供ということもあり変に気が強くなることもない。非現実的なことが起きればちゃんと驚くし、弱気になり逃げ出す。演出として「ヒーロー」という存在をただ強いだけで終わらせない人間味のある描写は新鮮だった。
ヴィランの魔術である七つの大罪、魔物たちが体から抜けると能力を失うのは人間の欲に対する本質をつかんでいて面白かった。(男性 20代)

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