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映画『闇金ウシジマくん Part3』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『闇金ウシジマくん Part3』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『闇金ウシジマくん Part3』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『闇金ウシジマくん Part3』の結末までのストーリー
  • 『闇金ウシジマくん Part3』を見た感想・レビュー
  • 『闇金ウシジマくん Part3』を見た人におすすめの映画5選

映画『闇金ウシジマくん Part3』の作品情報

闇金ウシジマくん Part3

製作年:2016年
上映時間:131分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:山口雅俊
キャスト:山田孝之、綾野剛、本郷奏多、白石麻衣 etc

映画『闇金ウシジマくん Part3』の登場人物(キャスト)

丑嶋馨(山田孝之)
闇金業者カウカウファイナンスの社長。10日で5割という超高金利で金貸しをしている。基本的に笑うことがあまりなく、取り立ての際は容赦ない。
戌井(綾野剛)
丑嶋の幼なじみであり情報屋。丑嶋に情報を提供する。
沢村真司(本郷奏多)
工事現場などで肉体労働をしているが、将来に不安を感じている若者。金持ちになるという夢を叶えるために、ネットビジネスのセミナーに参加する。
天生翔(浜野謙太)
月収1億円稼ぐ男として、ネットビジネス商材を売っているカリスマ。セミナーに参加した真司にもビジネス商材を売り込む。
加茂守(藤森慎吾)
メーカー勤務のサラリーマン。結婚しているが不倫関係にある女性がおり、更にはキャバクラ嬢にも入れ込んでいる。
曾我部(水沢慎吾)
加茂守の同僚。度々加茂から金を借りている。

映画『闇金ウシジマくん Part3』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『闇金ウシジマくん Part3』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『闇金ウシジマくん Part3』のあらすじ【起】

闇金業者カウカウファイナンスの社長丑嶋は、10日で5割という高金利で金貸しをしていた。毎日借金の取り立てのために、多くの債務者を訪ね容赦なく金をむしり取っていく。

人材派遣会社に登録し、肉体労働で何とか生活を送っていた沢村真司は、将来に不安を感じていた。正社員とは違い、何の保証もない今の生活からどうにかして抜け出したかった。

真司がいつものように同僚の男と飲みに行っていた時、同僚の男が闇金業者の丑嶋から取り立てを受ける。返済が間に合わない同僚の男に5000円貸してくれと頼まれるが、真司は5000円貸す余裕すらなかった。それを見た丑嶋は金に困ったら貸してやると言った。

そんなある日、真司は天生翔のネットビジネスセミナーの広告を見る。胡散臭いと思った真司であったが、セミナーが無料であったため、参加してみることにした。セミナーに参加したのは良いものの、実践的な講習を受けるためには100万円が必要だと言われる。

真司は金持ちになりたかったため、両親に頼み込んで95万円を用意し、残りの5万円を丑嶋から借金をすることで100万円を用意した。

映画『闇金ウシジマくん Part3』のあらすじ【承】

真司は講習を受け始め、自分のブログを開設するが、なかなかうまくいかない。それでも真司は努力を重ね、地元の友達などに商材を売りつけることで成功していく。しかし、その際真司は更に丑嶋から借金を重ねてしまう。

真司以外にも、天生翔のセミナーを受けてから金を借りに来る債務者がいたこともあり、丑嶋は情報屋の戌井に天生翔について調べさせる。その結果、天生翔のセミナーを受けても成功するものは少なく、ねずみ講のようなこともやっていることがわかる。

そして真司は、天生翔の真似をすればよいことに気づき、沢村真司塾を立ち上げた。ネット弱者にネットビジネスのDVDを売りつけ、真司は大金を手にする。そんなある日、天生に呼び出された真司は、天生の生誕祭のチケットを売りさばくように言われる。しかし、天生は投資に失敗したことでもう金がなくなってしまったため、生誕祭は引退式となった。

しかし実際には天生は金を隠し持っており、愛人と共に海外に逃亡する計画を立てていた。それに感づいていた丑嶋と戌井は、天生の愛人の家に行き、天生に関わった者達の損害賠償金として金を回収する。

その後真司は、誰かを踏み台にして生きていく人生に嫌気が差し、新たなビジネスを一から始めようと決めるのであった。

映画『闇金ウシジマくん Part3』のあらすじ【転】

メーカー企業の人事に勤務している加茂守は、曽我部に金を渡していた。加茂は結婚していたが、保険会社の女性と不倫しており、その不倫現場を曽我部に目撃されてから度々金をたかられていた。また、加茂はいたずら電話が数十件かかってくるなど、嫌がらせを受けていた。この嫌がらせも曽我部が行っていると、加茂は考えていた。

曽我部に貸す金に困った加茂は、丑嶋のもとに借金をしに行くが、加茂は現在不倫相手以外にキャバクラ嬢に入れ込んでいた。加茂はキャバクラ嬢をアフターに誘うために、更に借金を重ねていった。

そして加茂がいつものようにキャバクラに行こうとしていた時、探偵から声を掛けられる。キャバクラ嬢とホテルに入るところを写真に撮られており、口止め料として30万円を要求される。

ただでさえ借金があり、曽我部にも金を貸している加茂はどうすることもできなくなり、丑嶋に30万円を借りに行く。しかし丑嶋には金を貸してもらえないどころか、返済を催促される。

頼みの綱であった丑嶋にも断られてしまった加茂は、取引先に200万円の水増し見積りを作るように言い、200万円を手に入れる。

映画『闇金ウシジマくん Part3』の結末・ラスト(ネタバレ)

その後、曽我部に再び呼び出された加茂は、これ以上金を払えないと怒る。しかし、曽我部は今まで借りた分の金を加茂に返すつもりであった。曽我部は加茂を脅していたわけではなく、金を借りていただけであった。また、加茂に嫌がらせをしていたのも曾我部ではないことが発覚し、加茂は安心した。

しかし、嫌がらせをしていたのは曾我部ではないとすると、誰なのか加茂は疑問に思った。そんなある日、急に加茂は何者かにさらわれる。加茂に嫌がらせを繰り返していたのは、以前加茂が借金をし、踏み倒した闇金であった。さらわれた加茂はすぐに金を用意しろと脅される。

会社で不正を働き得た200万円があるものの、お金が足りなかった加茂は、丑嶋に事情を話し、金を手に入れる。金を用意した加茂は、指定した場所に金を置いていった。そこに加茂を脅した闇金が金を回収に来るが、そこに丑嶋も現れる。そして加茂が用意した金を巡って争いになるが、最後は丑嶋が金を持って行く。

加茂は、会社で行った不正が発覚し、社員を退職に追いやるための部署に異動させられる。また、妻にも離婚を言い渡されてしまう。

映画『闇金ウシジマくん Part3』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

漫画原作の実写映画であるが、キャスティングが良く違和感なく映画を楽しむことができる。特に、主人公の丑嶋役の山田孝之は、初めこそ少し違和感があるが、漫画の雰囲気を上手く出している。原作ファンも、原作を知らない人でも楽しめる内容になっている。ストーリーも、2時間程に2つの話を上手くまとめていると感じた。闇金業者が主人公ということもあり、話の内容は少し重いものになっているが、闇金や借金の怖さを実感することができる。(MIHOシネマ編集部)


情報商材で荒稼ぎしている天生翔を浜野謙太が演じているが、どことなく癪に障る話し方、表情、全てがぴったりで思わず笑ってしまう。このキャラクターのモデルは与沢翼ではないかと噂されているが、尚更浜野謙太ははまり役に思う。後半でどん底へと突き落とされた天生翔の顔はなかなか衝撃的である。
本郷奏多の演技は安定で上手いのはもちろんのこと、白石麻衣の演技も違和感なく何より可愛い。ウシジマくんらしい物語といった感じで、このシリーズが好きな人は安定して楽しめる作品だろう。(女性 20代)


「お金が欲しい」という欲望が、どれほど人を狂わせるのかをリアルに突きつけられた作品。加賀まりこの怪演も強烈だったし、夢を追うフリーターや転売ヤーの転落が生々しくて怖かった。ウシジマの冷静な判断と一線を越えない倫理観が、逆に際立っていて、人間としての強さすら感じた。社会の裏側を覗き見た気分になる一本。(20代 男性)


女性としては観るのがキツいシーンも多かったけど、それでも目を逸らせない現実があった。生活のために身体を売る子、バイトで食いつなぐ男、皆「普通」の若者だったのが怖い。山田孝之さんの演技がやっぱり圧巻で、淡々とした態度の中に複雑な感情が見える気がした。エンタメというより社会派ドキュメンタリーのよう。(30代 女性)


シリーズの中でも特に心に刺さった一本。人間の弱さと愚かさが、何ともリアルで嫌になる。でも、その中にちらっと見える希望や、ウシジマなりの優しさが、逆に救いでもある。金に支配されたくないと思いながら、自分も少し危ない橋を渡ってるかもと反省させられた。身につまされる映画だった。(40代 男性)


大学生だけど、正直ちょっと他人事とは思えなかった。SNSで「楽して稼げる」って誘惑は当たり前にあるけど、それがどんな地獄の入り口か、この映画を観てゾッとした。テンポも良くて観やすかったけど、内容はずっしり重くて、観終わった後しばらく無言だった。人生を考え直すきっかけになったかも。(10代 女性)


『ウシジマくん』シリーズの魅力は、人間のどこか滑稽で哀れな部分を容赦なく描くところ。Part3は特に、夢と現実のギャップに苦しむ若者の姿が強調されていて、どのキャラにも共感できた。ウシジマが時折見せる“情け”にもグッとくる。金って怖いけど、現実の厳しさもまた忘れちゃいけないと教えてくれる映画。(50代 男性)


原作漫画の大ファンとして観たけど、実写版も負けてない。原作の持つドロッとした空気感がしっかり表現されてて、映像の力ってすごいなと改めて感じた。特にフリーターくんが堕ちていく過程はリアルすぎて息苦しかった。山田孝之のウシジマ像もブレなくて、彼以外じゃ成立しないキャラになってると思う。(30代 男性)


久しぶりに邦画でここまで引き込まれる作品を観た。最初はウシジマの冷酷さに反感を抱いたけど、見ていくうちに「これが現実なんだ」と思い知らされた。むしろウシジマは希望を与える存在にすら感じる。描写は過激だけど、それ以上に“人間”がちゃんと描かれていて、ただのバイオレンス作品じゃないと実感。(40代 女性)


「金は命より重い」とか「自己責任」という言葉が頭に残った。社会に出て何年か経つと、映画の中の世界が実際にありえる話だと感じる。借金や自己破産の知識も自然と入ってくるし、リアルに役立つ一面もある。ウシジマがなぜ闇金業を続けるのか、彼なりの正義を感じる場面もあって、ただの悪役じゃないのが良い。(30代 男性)

映画『闇金ウシジマくん Part3』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『闇金ウシジマくん Part3』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

冷たい熱帯魚

この映画を一言で表すと?

「日常の裏に潜む狂気が、静かに牙をむく衝撃作」

どんな話?

熱帯魚店を営む気弱な男が、カリスマ的な経営者と出会い、次第に犯罪の深みにはまっていく。現実離れした事件をもとに、人間の欲望と暴力の果てをリアルに描いた実録サスペンス。

ここがおすすめ!

『ウシジマくん』と同様に、「人間の弱さと欲望」がテーマ。淡々と進む日常の中で徐々に壊れていく心理描写が秀逸で、観終わった後の喪失感が強烈。園子温監督の代表作のひとつです。

万引き家族

この映画を一言で表すと?

「善悪のグレーゾーンに生きる人々の、切なく温かい物語」

どんな話?

東京の下町で慎ましく暮らす“万引き”を生業とする一家が、社会の隙間で生きる姿を描く。ある少女との出会いをきっかけに、彼らの秘密と絆が浮かび上がっていく人間ドラマ。

ここがおすすめ!

『ウシジマくん』に共通する「社会の底辺で生きる人間のリアル」がテーマ。是枝裕和監督の温かくも厳しい視点が、見る者に問いを投げかけます。決して説教臭くない描き方が魅力です。

新宿スワン

この映画を一言で表すと?

「欲望渦巻く新宿で、生き抜く若者の成り上がり物語」

どんな話?

スカウトマンとして歌舞伎町に飛び込んだ若者・白鳥龍彦が、裏社会でのし上がっていく姿を描く。金と女と暴力が交錯する中で、人間関係と信念が試されていく熱血エンタメ作品。

ここがおすすめ!

『ウシジマくん』のファンなら絶対刺さる、欲望と裏社会を描いたスタイリッシュな作品。伊勢谷友介や綾野剛などの豪華キャストの熱演が見どころ。エンタメ性も高くテンポも抜群です。

凶悪

この映画を一言で表すと?

「この世で最も恐ろしいのは、“理性ある悪”である」

どんな話?

雑誌記者が、死刑囚から告発された未解決事件を取材するうちに、想像を超える凶悪犯罪と“本当の悪”に直面していく。実際に起きた事件を基にした衝撃の実話サスペンス。

ここがおすすめ!

『ウシジマくん』の“社会の闇”とは違う、“人間そのものの闇”に焦点を当てた作品。山田孝之とピエール瀧の鬼気迫る演技は圧巻。リアルな犯罪描写と心理戦に息を呑むこと間違いなし。

ゼイリブ(They Live)

この映画を一言で表すと?

「“見えない支配”を暴く、社会風刺系SFアクションの異色作」

どんな話?

社会の底辺で生きる男が、不思議なサングラスを手に入れたことから、支配階級が実は“異星人”だったことを知る。現実の裏に隠された構造を描いた、カーペンター監督による傑作。

ここがおすすめ!

一見B級風だが、資本主義やメディア洗脳を痛烈に批判した、知的エンタメ。『ウシジマくん』で描かれる「搾取構造」が、まさにこの映画のテーマそのもの。サブカル好きにも刺さる一本。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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