映画『Shopgirl 恋の商品価値』の概要:2005年制作のアメリカ映画。原作はスティーヴ・マーティンの同名ベストセラー小説。監督はアナンド・タッカー。出演はクレア・デインズ、ジェイソン・シュワルツマン、脚本も兼任したスティーヴ・マーティンなど。
映画『Shopgirl 恋の商品価値』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:107分
- ジャンル:ラブストーリー
- 監督:アナンド・タッカー
- キャスト:スティーヴ・マーティン、クレア・デインズ、ジェイソン・シュワルツマン、ブリジット・ウィルソン=サンプラス etc
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映画『Shopgirl 恋の商品価値』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『Shopgirl 恋の商品価値』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『Shopgirl 恋の商品価値』のあらすじを紹介します。
高級デパート・サックスの婦人用手袋売り場でレジ係として働いているミラベル(クレア・デインズ)は、なかなか恋人を作る事が出来ない孤独な女性である。ロサンゼルスで淋しく独り暮らしをする毎日を送っていた。
そんなある時ミラベルは、コインランドリーで自称アーティストというの変わり者の青年ジェレミー(ジェイソン・シュワルツマン)と出会う。お金がなく恋に不器用なジェレミーに、いつしか心が魅かれていくミラベル。
だが同時にミラベルは、60歳近いオシャレな大富豪の紳士レイ・ポーター(スティーヴ・マーチン)と出会ってしまう。強引だがエスコートがうまく、大人の魅力にあふれたレイにも心が魅かれていくミラベル。
決して本気の恋愛関係にはなれないと知りながらも、ミラベルは一緒にいると夢のように楽しいレイと付き合うことにする。最初は肉体関係のみでも構わないと思っていたミラベルだったが、次第に本気になってしまい、いつしかのめり込んでしまう。やがて彼との関係に虚しさと辛さを感じ始めたミラベルは、ジェレミーの事を思い出すようになっていくが……。
果たしてミラベルの恋は実るのだろうか。そしてミラベルは、ジェレミーとレイのどちらを選ぶのだろうか……。
映画『Shopgirl 恋の商品価値』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『Shopgirl 恋の商品価値』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
スティーヴ・マーティン著のベストセラー本の映画化
今作の原作はなんとスティーヴ・マーティンの処女作の映画化である。コメディ俳優としてのイメージが強い彼だが、これほどまでも王道のラブストーリーを書くとは驚きである。しかも彼は脚本だけではなく、今作の最重要キャラクターであるレイ・ポーターを自ら演じている所が興味部会。
今作はミラベルという女性が、貧乏で誠実な青年ジェレミーと、お金持ちだが不誠実な初老の男レイ・ポーターの間で揺れ動くという、まさに王道ラブストーリーである。このオシャレなプレイボーイ、レイ。ポーターを、喜劇俳優であるスティーヴ・マーティンが非常に真面目に演じている。だが原作者自らがカッコいい役を演じているという所や、クレア・デインズとのラブシーンが非常に多く役得であるという点からも、全体的に彼にいい印象が持てないのは残念である。元々彼はこういう役が似合っていない以上、他の役者さんに任せた方が良かったのではないかと思えてならない。
先が読めてしまう陳腐な展開
ストーリー展開自体も陳腐である。誠実な青年をふってまでも、ミラベルはお金持ちの男の元へ行ってしまう。だが、この男が不誠実な性格であるのは序盤で判明してしまう以上、この先イザベルが結局ジェレミーの元に戻ってしまうのは誰もが読める展開である。
王道ラブストーリーとは、たとえ先が読めても観客を楽しませる技量が必要となるのだが、この作品にはそれが足りないのが残念である。
そもそも、貧乏人イコール誠実、お金持ちイコール不誠実という図式が、あまりにもステレオタイプ過ぎるのだ。そこの工夫が足りなかったのが、今作の最大の弱点である。
それでも、ジェイソン・シュワルツマンお得意の不器用なキャラクター造形は面白く、今作唯一の掘り出し物といってもいいかもしれない。
こんな事してるから恋人ができないんだよ…と思ってしまった私は厳しすぎるでしょうか?ミラベルは恋人と言う存在が欲しかっただけで、心から愛した人と結ばれたいなんて気持ちは無かったのでしょう。
出会い方や付き合い方は人それぞれで、正解なんてないと思いますが、ミラベルの自分のことしか考えていない行動にイライラしました。人は鏡だと言います。自分が相手に対して思いやりや優しさ、愛情を持っていればそれは必ず返ってくるんです。それをミラベルに知って欲しい…。
ストーリーもあっさりしているので、一度見れば十分かなと思います。(女性 30代)
映画『Shopgirl 恋の商品価値』 まとめ
性格の違う男二人の間で揺れ動く女心、というのはラブストーリーの王道である。今作はその王道を恐れずに描いたある意味勇敢な作品だと言える。全体的に残念な部分は多いものの、見どころがない訳ではない。それは今作のヒロインを演じたクレア・デインズである。「ロミオとジュリエット」以来、清純派としてラブストーリーに出演する事の多い彼女だが、今作ではアダルトな魅力を振りまいているのが特徴だ。映像ではキレイに描いているものの、レイ・ポーターとの恋愛劇はハッキリ言って愛人稼業でしかない。そんな大胆な女性を演じているクレア・デインズの姿を見る事は、他の映画ではそうできない体験だろう。クレア・デインズファン必見の一作だ。
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