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映画『少林サッカー』あらすじネタバレ結末と感想

映画『少林サッカー』の概要:少林拳を広めたいと思いながら日々を過ごすシン青年はサッカーの選手で黄金の右脚といわれたファンと出会い、サッカーチームを結成。ファンは引退の原因を作ったハンのチームとの戦いで勝利し誇りを取り戻すアクションコメディ。

映画『少林サッカー』 作品情報

少林サッカー

  • 製作年:2001年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:アクション、コメディ、スポーツ
  • 監督:チャウ・シンチー、リー・リクチー
  • キャスト:チャウ・シンチー、ン・マンタ、ヴィッキー・チャオ、パトリック・ツェー etc

映画『少林サッカー』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『少林サッカー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『少林サッカー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『少林サッカー』 あらすじ【起・承】

かつてサッカー界で黄金の右脚と呼ばれた選手だったファン。ある日、チームメイトだったハンから八百長すれば小切手を渡すといわれ、八百長試合に加担する。そのことでPKをわざと外したファンは怒った観衆に囲まれて自慢の右脚が使い物にならなくなった。

20年の時が経ちハンの雑用係に成り下がったファンは、ハンから、あの時の八百長は仕組まれたものだったことを明かされる。自暴自棄になり街をさまようファンが出会ったのは少林寺拳法を世の中に広めたいと願う青年シン。少林拳をすれば人生が変わる。脚が不自由でも少林拳は習えるとまとわりつくシンに、ファンは空き缶を投げつけたが、その空き缶をシンははるか遠くに蹴り上げてしまった。仕事を終えて歩いていると店先で饅頭を作る女の子ムイに出会う。それも太極拳の動きを取り入れ、流れるように饅頭を作る彼女に目が釘付けになる。。ムイは容姿に自信が持てず、心を閉ざしていたがシンの優しさに徐々に心を開いていくのだった。その後、壁にめり込む空き缶を見つけたファンはシンの才能と脚力に惚れ込み、サッカーをするように勧める。

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映画『少林サッカー』 結末・ラスト(ネタバレ)

シンの夢は少林拳を世の中に普及させること。そのためにサッカーを上手く使えば良いと考えた。そのためには人数がいる。そこで、シンは一緒に少林拳を修業した兄弟と一緒にサッカーチームを作ろうと考えたのだ。そして兄弟一人一人に当たるのだが、それぞれの兄たちは生活に追われ、かつての光はどこへ消えたのかと思うような状態になっていた。しかし、シンの熱意に負けサッカーチームを作ることになり、ファンが監督を引き受けることになった。

最初の練習試合は勝つためには反則をなんとも思わない不良サッカー軍団。徹底的に追い詰められた少林チームだったが、奇跡が起きる。兄弟たちが覚醒し鮮やかなプレイで圧勝となる。その不良チームの参加で少林チームはファンを監督に迎え大会に出場することに。

順調に勝ち進む少林チームは最後にハン率いるデビルチームと戦うことになった。デビルチームは新型薬物のドーピングと反則プレーで少林チームを一人づつ潰していく。しかし、ハンに買収されている審判や大会関係者は反則も問題にしない。

とうとう、7人だけとなり試合続行ができなくなった時、頭を丸めて男装したムイがゴールキーパーを買ってでた。続行となった試合だが、ゴールキーパーのムイに襲い掛かるボール。しかし、ムイはそのボールを太極拳で難なく受け止め、シンにボールをパス。シンが放ったシュートは、デビルチームとゴールを吹き飛ばし決勝点になり優勝。一方、ハンは禁止薬物使用で逮捕され、シンの思い通り少林拳が世の中に広がる。

映画『少林サッカー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『少林サッカー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

香港の歴代興行成績トップの作品

2001年7月香港初公開した際、当時、歴代最高の興行収入をあげた。日本での公開は2002年で、同年の年間収入で第8位というヒットとなる。脚本・監督・出演もするチャウ・シンチーはブルース・リーのファンクラブ名誉会長を務める。

彼はこの作品を作り上げるために、チャウ・シンチーは1年かけて自分の上半身の体づくりをしたそうである。第21回香港電影金像奨の最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀男優賞を受賞した。

究極のコメディ映画

なんといってもワイヤーアクションを駆使して選手は空を飛びまくるし、ありえない火を噴くボールや突風、ギャグの連発に笑いが止まらない。ばかばかしいほど笑いが出てくると思いきや、ほろっとさせられるシーンもありで飽きない。ダメダメな人間になってしまっているそれぞれのシンの兄弟が、シンの少林拳を復活させるという熱意に負けてやったこともないサッカーに挑戦する。ところが普段は冴えない兄弟の一人一人に少林拳の神が降臨して嘘のようなプレイを始める。アニメ「イナズマイレブン」の試合のシーンに出てくるようなプレイの続出なので、子どもは大喜びである。お腹を抱えて笑いながら見れる娯楽作品。

太極拳で饅頭

このみんなにいじめられているヒロインのムイは大極拳を使って饅頭を作るという設定はどうしたら出てくるのだろう。それにも増して、ムイが恋に目覚めてどんどん可愛くなっていき、最終盤ではありえなく可愛くなってその上、ピンチのチームを救う女神のようになってしまうから面白い。


笑って楽しめる最高のおバカ映画。友人と「そんなことにはならないだろ」と突っ込みながら見るのに最適な娯楽作品だ。

これを見ていると、悩んでいるのが馬鹿馬鹿しくなる。

漫画から飛び出してきたような強烈なキャラクターと挙動。そしてカッコいいチャウ・シンチー。そして落ちぶれた仲間が再起して勝利する、王道のストーリーが心を燃え上がらせる。リアリティを追求しなくても十分映画としては面白いし、通用するという事を実証してくれた。(男性 30代)


いやいや、こんなのありえないでしょと思いつつも、面白くて癖になるので何度も見てしまう今作。これまで香港映画は見たことがありませんでしたが、今作のおかげで面白い作品も沢山あるんだと教えてもらいました。
公開は2001年。20年前の作品ですが、今でもふとした瞬間にこの作品の挿入歌を思い出すし、太極拳を使って饅頭を作るムイを思い出してクスッと笑ってしまいます。
最初から最後までとにかく笑える作品なので、余計なことは考えずに大笑いしながら見て欲しいです。(女性 30代)

映画『少林サッカー』 まとめ

笑いの質としては賛否両論あるかもしれないが、なんといっても娯楽映画の決定版という感じの映画である。
ムイと淡い恋があるのかと思いきやそういう感情ではないとスパっと切ってしまう割にはこの地味なヒロインが実は重要なカギを握っていたりする。チャウ・シンチーの「カンフーハッスル」に出てくるヒロインとはちょっと違う。「火星に帰れ」のフレーズでは思わす噴き出してしまった。コメディ映画をなめてはいけないと思える作品。

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