映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は？

映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』の概要：魔の海域上空で謎の生物と衝突した飛行機は、乗客を乗せたまま無人島へ不時着した。島には放射性廃棄物の影響で巨大化した危険生物が無数に潜んでおり、生き残った彼らは島を脱出するために巨大生物とサバイバルを繰り広げる。

映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』の作品情報

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映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』の登場人物（キャスト）

リン・ウェイ（ロー・ガーリョン）

オーストラリアから中国へ向かうアリスGZ261便に搭乗していた男性。妻の葬儀のため呼び出され、5年ぶりに娘と再会した。元軍人。

イーイー（ピンイン・リアオ）

リン・ウェイの娘。母と自分を捨てた父を恨むと同時に愛情を求めている。チェン・ジエとの交際を頭ごなしに否定され、さらに確執を深める。

チェン・ジエ（ビンシャン・ウォン）

イーイーの彼氏。交際を認めてくれないリン・ウェイへ、イーイーと同じメルボルン大学で歴史を専攻していると説明したが実際は学部が異なり、エンジニアとしての才能を発揮する。

映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）

映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』のあらすじ【起】

1945年。核燃料を積んだ米軍の飛行機は、北太平洋にある魔の海域・ドラゴントライアングル上空を飛んでいた。飛行機は突如現れたプテラノドンのような生き物と衝突し、アメリカ人乗組員の一人はなんとか近くの無人島に降り立ったものの、もう一人は降下中に巨大なワニに食べられてしまった。

現在。飛行するアリスGZ261便に搭乗するリン・ウェイは、トイレからイーイーとチェン・ジエが出てくる場面を目撃し二人を咎めた。そこへ大きな揺れが襲い、乗客らは慌てて降りてきた酸素マスクを宛がった。機長はトラブルを回避するために急きょ針路を変え、飛行機はドラゴントライアングル上空へと方向を変えた。

ドラゴントライアングルへ差し掛かったアリスGZ261便は、プテラノドンのような生き物と衝突したことでエンジンが破損し、機体にも穴が開いてしまった。数人の乗客が外へ投げ出され、機長は水上への緊急着陸を決行したが座礁し、機体は半分に割れてしまった。

意識を取り戻したリン・ウェイは、側に横たわるイーイーと共に無人島へ上陸した。浜辺には生き残った乗客らがおり、その中にはチェン・ジエもいた。イーイーは彼へ駆け寄ったが、リン・ウェイは二人が近づくことを許さなかった。

乗客の一人である若い女性、リーチーは「飛行機事故にあったの、しかも不思議な生物を目撃しちゃった」と動画サイトへのライブ配信を行っていた。一方で乗務員の男性は携帯も無線も通じないと嘆き、リン・ウェイは救助が来るのは早くても24時間後だろうと予測した。その時、ジャングルの奥から不気味な唸り声が聞こえた。

映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』のあらすじ【承】

リン・ウェイとチェン・ジエは、博識なルー先生と共に水源を探すためジャングルへ入った。チェン・ジエはリン・ウェイへ、1年前からイーイーと交際しており、自分はメルボルン大学で歴史を専攻していると自己紹介したが、リン・ウェイは「娘との交際は認めない」と言い切った。

一方浜辺に残ったイーイーは、妊婦の乗客と会話をしていた。彼女に父親との不仲を心配されたイーイーは、母の葬式のために父をオーストラリアへ呼んだと話した。

ジャングルを進む三人は、ボロボロの小屋を発見した。そこにはアメリカ空軍が残したメモがあり、中には水源の場所が記されていた。さらに、この島には巨大ワニがいるとも記されていた。リン・ウェイはイーイーを心配し、二人と共に足早に浜辺へと戻った。

浜辺では僅かに残った飲料水を求めて、妊婦の夫リー・ジーと欲深い男ツァオ・ファンが小競り合いをしていた。二人を止めようと割って入った乗務員は海へ投げ飛ばされ、忍び寄っていたワニの餌食になった。それを見た乗客らはパニックを起こし、みなジャングルへ向かって逃げ出した。

リー・ジーとその妻、イーイー達は大きな川へ辿り着いた。そこへ、浜辺にいた個体より遥かに巨大なワニが姿を現し、足を負傷していた乗客が食べられてしまった。逃げる彼らと合流したリン・ウェイ一行だったが、チェン・ジエは逃げ遅れた人を助けるため川へ飛び込もうとした。そリン・ウェイはそんな彼を引き留め、「勇気と衝動は別物だ」と諭した。

映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』のあらすじ【転】

リン・ウェイは、イーイー達を小屋へ連れ帰った。ルー先生は娘との口論が絶えないリン・ウェイに話し掛け、自分も息子と1年ぶりに会うため帰る途中なのだと明かした。そんな二人の頭上へ、アメリカ人の白骨死体が落下した。リン・ウェイは彼の乗っていた飛行機の通信機を見つけ、早急に救助を要請しようと言った。

翌朝、目を覚ましたイーイーやチェン・ジエは、小屋の周りに巨大なクモの巣がかかっているのを発見した。一行は眠っている巣の主達を起こさないよう慎重に小屋を脱出したが、乗客の一人が悲鳴を上げてしまったため巨大クモの餌食となり、イーイー達はさらにジャングルの奥へと逃げた。

行き場を無くし再び小屋へ籠城したイーイー達は、巨大クモに囲まれてしまった。リン・ウェイはクモの注意を逸らし娘達を逃がした後、ルー先生と共に巨大クモと戦った。1匹は仕留めたが、ルー先生はクモに背中を刺され絶命した。リン・ウェイは切り落としたクモの足を武器にイーイー達の後を追った。

リン・ウェイ、イーイー、チェン・ジエ、リー・ジー夫妻は、遂にアメリカ空軍の飛行機を発見した。機内には核原料の残骸が残っており、リン・ウェイはこれが原因で島の生物が巨大化したのではないかと呟いた。チェン・ジエは通信機器を修理し、救助を要請した。救助隊は島のすぐ側まで来ており南東に上陸すると告げられた一行は、現在地の反対方向を目指して進んだ。

映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』の結末・ラスト（ネタバレ）

リン・ウェイ達は、共に逃げたリーチーを犠牲にして生き延びていたツァオ・ファンと合流した。彼は心臓の移植手術を控えており、薬を服用しながらジャングルを彷徨っていた。南東を目指す一行は大きな河に差し掛かり、リン・ウェイの先導で河を渡ろうとした。そこへ巨大ワニが再び姿を現し、リー・ジーは妻を助けて命を落とした。

対岸へ辿り着いたリン・ウェイは自ら囮になり、アメリカ軍の置き土産であるマシンガンを武器に巨大ワニと対峙した。我先にと逃げ出したツァオ・ファンは、目の前を走るイーイーを突き飛ばしたが流れ弾に当たってしまい、心臓へ負荷がかかったことで絶命した。転んだイーイーは、リン・ウェイの元から逃げてきた巨大ワニの尻尾に服が引っかかり、ねぐらまで引きずられていった。

イーイーを追うリン・ウェイとチェン・ジエは、広大な洞窟へと足を踏み入れた。リー・ジーの妻は、眠っているワニの側に落ちる夫の一部を発見し絶望した。そうした食べ残しの中で目を覚ましたイーイーは自分を探す父の呼びかけに答えたが、ワニも目を覚ましてしまった。リン・ウェイはまたしても囮になりイーイー達を逃がしたが、チェン・ジエは彼を助けるため洞窟へ戻った。

チェン・ジエは勇敢な行動によってワニを斃し、リン・ウェイの命も救った。リン・ウェイは娘と彼の交際を認め、一行はやって来た救助隊と合流した。

映画『シン・ランペイジ 巨獣大決戦』の感想・評価・レビュー

どこかで観た映画のテンプレートをツギハギしてできたような作品だった。

頑固で屈強な父親、反抗する一人娘と交際を認めてもらうために奮闘する彼氏、臨月の妊婦とその夫、手術を控えたエゴイストの男、動画を撮るのをやめない女…韓国パニック映画のステレオタイプをなぞっただけで新鮮味のない登場人物に加え、脚本も何番煎じか分からないほど既視感のあるものだった。

邦題につられて鑑賞するのは非常に危険である。“巨獣”はワニとクモの2種類しか出てこない上、『キングコング 髑髏島の巨神』のようなモンスター同士の“大決戦”は永遠に観られない。

無意味な死と混乱の連続で、人には勧められないトンデモ映画だった。（MIHOシネマ編集部）