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映画『カリフォルニア・ドールズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『カリフォルニア・ドールズ』の概要:名優ピーター・フォーク主演のスポーツドラマ。女子プロレスラーのカリフォルニア・ドールズは、実力はあるけどなかなか目が出ず、マネージャーのハリーと巡業の旅を続けていた。そんなある日、2人にチャンスが訪れる。

映画『カリフォルニア・ドールズ』の作品情報

カリフォルニア・ドールズ

製作年:1981年
上映時間:112分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、スポーツ
監督:ロバート・アルドリッチ
キャスト:ピーター・フォーク、ヴィッキー・フレデリック、ローレン・ランドン、バート・ヤング etc

映画『カリフォルニア・ドールズ』の登場人物(キャスト)

ハリー(ピーター・フォーク)
カリフォルニア・ドールズのマネージャー。ドサ回りの試合ばかり契約して彼女たちから文句を言われながらも、強い絆で結ばれている。愛車はオンボロの黄色いキャデラック。
アイリス(ヴィッキ・フレデリック)
カリフォルニア・ドールズ。しっかり者の性格で、先行きを不安がるモリーを励ましている。リノの試合に出たいがために、興行師の大物エディに対して枕営業を行う。
モリー(ローレン・ランドン)
カリフォルニア・ドールズ。金髪。レスラーになる前はコールセンターで働いていた。プロレスラーで成功したいという野心を持っている。
エディ(バート・ヤング)
プロレスの大物興行師。ドールズのギャラを値切ってばかりでハリーから恨まれ、愛車を壊される。それ以来ハリーを目の敵にしている。

映画『カリフォルニア・ドールズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『カリフォルニア・ドールズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『カリフォルニア・ドールズ』のあらすじ【起】

女子プロレスのタッグ・チーム「カリフォルニア・ドールズ」のアイリスとモリーは、いつも地方のドサ回りばかりしていた。マネージャーのハリーは興行師とのギャラ交渉で値切られてばかりで、1試合たったの240ドル程度。移動手段はハリーが運転するオンボロのキャデラックで、食事はハンバーガー、宿泊は安いモーテルだった。

ある日ドールズは、日本から来たミミ萩原とジャンボ堀と対戦する。試合はドールズが勝つものの、興行師のエディにギャラを値切られてしまった。ハリーは不満が爆発し、エディの車をバットでボコボコにぶち壊す。先が見えない現状に不満を漏らすモリーに、アイリスは3人で頑張ろうと励ますのだった。

冬場でも車の暖房を使わず、トレーニングは移動を兼ねた40キロ走など、節約の旅を続けるドールズたち。現状を打開するためにイメチェンを提案するハリーだったが、彼女たちは小細工をしたくないと反対して喧嘩となる。ハリーはチャンスを掴みたければ俺の言うことを聞けと、熱いまなざしで2人を説き伏せるのだった。

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映画『カリフォルニア・ドールズ』のあらすじ【承】

次の試合は初対戦のトレド・タイガースに決まった。タイガースの地元オハイオで開催されるため、客の大半はタイガースファン。しかし、ガールズはイカサマなどしたりせず、タイガースに勝利した。

次に向かうはシンシナシティ。500ドルの試合だと聞かされていたが、実は泥レスリングだった。冗談じゃないと帰ろうとするドールズを、ハリーはギャラの水準を上げるためだと説得する。ドールズは納得して泥レスに出場。泥まみれでブラが外れて観客に笑われながらも、最後まで仕事をこなすのだった。

試合が終わった後、アイリスは泣きながらハリーに悔しさをぶつける。ハリーは彼女に優しくキスをして抱き合った。プロレス雑誌にドールズの記事が掲載される。期待の新生と書かれて大喜びのモリー。ランキングではドールズが3位で、1位はタイガースだった。

次のシカゴの試合では、再びタイガースと対戦となった。タイガースは前回の仕返しとばかりに、反則を繰り返す。審判もタイガースに有利な判定ばかりで、ドールズは不服なまま負けてしまった。

映画『カリフォルニア・ドールズ』のあらすじ【転】

ネバダ州リノで王者ビッグママの世界王者決定戦が開催されることになり、その前座試合にタイガースが出ることが決まる。アイリスは対戦相手にドールズを選んでもらうため、興行師のエディに枕営業を仕掛けた。アイリスがエディと寝たことを知ったハリーは大きなショックを受けるが、それはカリフォルニア・ドールズのためにやったこと。翌日には3人でリノの試合を頑張ろうと一致団結した。ハリーはカジノバーで持ち金600ドルを2520ドルに増やして、ドールズの宣伝に必要なものを買い揃える。

ドールズとハリーはついにリノにやって来た。宿泊先はこれまでの安モーテルと違い、ベルボーイのいる高級カジノホテルだ。ハリーは自分で用意したドールズのポスターを貼りまくる。その後、エディとばったり会って火花を散らし、ハリーはドールズの勝利に、エディはタイガースの勝利に900ドルを賭け合った。

ハリーは何かを企んで、ステージ裏を走り回った。音楽スタッフに裏金を渡し、地元の子供を集めてドールズの応援歌を練習させたりするのだった。

映画『カリフォルニア・ドールズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

いよいよ前座試合が始まった。トレド・タイガースが堂々と入場した後、ハリーは手配していた演出を開始する。音楽スタッフと子供たちの応援歌で会場を盛り上げて、ドールズが登場。羽根の付いたゴージャスなコスチュームをまとい、私たちが主役だと言わんばかりに華やかに入場した。

そして試合開始。ドールズはのっけから技を決めて観客は熱狂するが、しばらくすると審判はドールズに不利な判定を始めた。タイガースの反則技は全て見ぬふり。しかし、余りに不正判定をやり過ぎたため、会場ではドールズを応援する声が増え始める。するとその声に押されて、ドールズは反撃開始。審判の不正行為は止まらず、ブーイングの嵐となる中、ドールズは審判も巻き込んで大乱闘を起こした。

ドールズはリング外で大暴れした後リングに戻る際に、タイガースに芸術的な回転エビ固めを決める。北米タッグ・チームの王者はカリフォルニア・ドールズに決定し、リングにハリーも上がった。ドールズはリングの真ん中で、誇らしげにチャンピオンベルトを掲げるのだった。

映画『カリフォルニア・ドールズ』の感想・評価・レビュー

何がジェーンに起ったか?』や『ロンゲスト・ヤード(1974)』のロバート・アルドリッチ監督の遺作となったスポーツドラマ。テレビドラマ「刑事コロンボ」の名優ピーター・フォークがマネージャー役で登場し、ドールズと泥くさい巡業の旅を繰り広げる。アメリカ各地を転戦しているので、工業地帯から田舎町など80年代アメリカの風景が次々と流れ、ロードムービーとしても楽しめる。

カリフォルニア・ドールズの2人がプロレスラーと思えないほど美しい。ギャラが安くても頑張り続け、チャンピオンを目指す彼女たちの姿に胸がジーンと熱くなる。ラストの試合は圧巻で見応えがあった。(MIHOシネマ編集部)

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