映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』の概要：操り人形による政治風刺映画。世界警察「チーム・アメリカ」は平和を守るため、世界のテロリストに立ち向かう。過激なベッドシーンの描写があり、人形劇なのにR指定となった。
映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』の作品情報
上映時間：98分
ジャンル：アクション、コメディ、ミュージカル
監督：トレイ・パーカー
キャスト：トレイ・パーカー、マット・ストーン、クリステン・ミラー、マササ etc
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映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』の登場人物（キャスト）
- ゲイリー（声：トレイ・パーカー）
- ブロードウェイで活躍するミュージカル俳優。高い演技力は買われてチーム・アメリカにスカウトされる。アラブ人に変装して潜入捜査をする。
- リサ（声：クリステン・ミラー）
- チーム・アメリカの隊員。心理学者。恋人をテロリストに殺害され失意の底にいたが、ゲイリーと出会って新たな恋に落ちる。
- クリス（声：マット・ストーン）
- チーム・アメリカの隊員。俳優に対して偏見があり、俳優出身のゲイリーがチームに加わることを快く思わない。
- サラ（声：マササ）
- チーム・アメリカの隊員。超能力者。ゲイリーに一目惚れをして、リサに恋愛相談をする。
- キム・ジョンイル（声：トレイ・パーカー）
- 北朝鮮の最高指導者。大量破壊兵器を製造し、世界のテロリストに渡している。チーム・アメリカを批判しているハリウッド俳優協会と手を組む。
映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』のあらすじ【起】
パリのエッフェル塔。多くの人々が行き交う穏やかな広場にアラブ人のテロリストたちが現れる。大量破壊兵器の取引を始めようとしていたところへ、世界警察チーム・アメリカが登場。バズーカ砲やロケット弾で撃ちまくり、テロリストだけでなくエッフェル塔やルーブル美術館も破壊した。メンバーのリサはこの戦いで、婚約者を失ってしまう。
ブロードウェイでは人気俳優のゲイリーが、エイズをテーマにしたミュージカルで観客を魅了していた。楽屋にチーム・アメリカの責任者スポッツウッドが現れて、ゲイリーを秘密基地に連れて行く。高い演技力を評価されてメンバー入りを期待されるが、ゲイリーは自分には関係ないと拒否。一度は帰ってしまうゲイリーだったが、リンカーン大統領像などアメリカの歴史的建造物を巡りながら、地球平和のために立ち上がることを決意する。
一方北朝鮮では、キム・ジョンイルがアラブ人テロリストに大量破壊兵器を渡していた。キムはある計画を早く進めるため、テロリストの早期育成を命令する。
映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』のあらすじ【承】
最先端の手術によって、ゲイリーの顔は毛むくじゃらのアラブ人の顔に整形された。早速潜入捜査を開始するため、メンバーと共にカイロに飛ぶ。戦闘機はカイロの市場のど真ん中に着陸。ゲイリーは持ち前の演技力でアラブ人になり切り、酒場の潜入に成功する。
ゲイリーは酒場の客に向かって、「この辺りでテロの予定はないか」と直球の質問を投げた。彼は怪しまれてテロリストに拘束されるが、作り話で信頼を得て、テロリストと行動を共にすることになった。
ゲイリーがテロリストのジープで砂漠を走り始めた時、背後からチーム・アメリカの車両が追跡し、ゲイリーが乗っていると知らずにミサイルを発射する。弾は逸れてピラミッドやスフィンクスを破壊しながらも、テロリストを退治。ゲイリーはリサに助け出された。
一方アメリカでは、アレック・ボールドウィンやティム・ロビンスなどハリウッド俳優たちは、ピラミッドを破壊したチーム・アメリカを批判し始める。
映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』のあらすじ【転】
カイロから帰国したチーム・アメリカは、テロリストの壊滅を祝って祝杯を挙げていた。ゲイリーとリサは互いの身の上話をしながら心を通わせ、口づけを交わす。2人は寝室で裸になり、様々な体位で一晩中愛し合うのだった。
その頃パナマ運河では、大量破壊兵器が使用され、街が破壊されていた。チームはテロリストがまだ壊滅していないことを知り動揺する。A・ボールドウィンは再びチーム・アメリカ非難を展開。彼を俳優として尊敬していたゲイリーは自己嫌悪に陥り、チームを去ってしまう。ゲイリーに片思いをしていたサラは、リサとゲイリーが関係を持ったことに気付いてリサと喧嘩となった。
メンバーの心がバラバラのまま、チーム・アメリカは北朝鮮軍と空中戦を始めた。秘密基地ではマイケル・ムーアが自爆テロを決行し、メインコンピューターのインテリジェンスが破壊されてしまう。ゲイリーは酒場でやけ酒をして、体が埋もれるほど嘔吐して気を失った。
A・ボールドウィンは俳優が立ち上がる時だと決起集会を開いた。近日行われる世界平和式典の新しいパートナーに、キム・ジョンイルを迎えることを発表する。
映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』の結末・ラスト（ネタバレ）
チーム・アメリカのメンバーは北朝鮮の牢屋に捕らえられ、キムの大量破壊兵器による世界征服計画を知る。基地に戻ったゲイリーは、北朝鮮にいるメンバーを助けるため、隊員に復帰しようとした。そんな彼に、スポッツウッドは信頼を取り戻したければ私に口淫をしろと要求。ゲイリーは不本意ながらも要求に応じ、その後、特殊訓練を受けて北朝鮮に向かった。
北朝鮮の世界平和式典会場には世界各地から要人が集まっていた。ゲイリーは地下に侵入し、捕虜となっていたメンバーを救出。チームは一致団結し、マット・デイモンなど俳優たちと戦いを繰り広げ、次々と倒してメインステージに到達した。
ゲイリーはキムの悪事を暴くため、NGワード連発で演説をした。その後、大量破壊兵器のタイマーを解除する。キムは高所から落ちて串刺しとなった。その体からゴキブリ姿の宇宙人が現れ、宇宙の彼方に去って行く。チームは人類を救ったことで、世界中から称賛を受けるのだった。
映画『チーム★アメリカ ワールドポリス』の感想・評価・レビュー
操り人形のパペットを使った、トレイ・パーカー監督による風刺コメディ。世界を守るという名目で世界を破壊しまくるチーム・アメリカ、北朝鮮の世界に与える脅威など、国際的な政治問題を過激すぎるユーモアで笑い飛ばしている。
最も強烈だったのは、ゲイリーとリサのベッドシーンだ。これらの過激なシーンのおかげで、人形劇なのにNC-17（日本のR-18）に指定されている。俳優が次々と惨殺されるシーンもあり、当の本人たちの反応はどうだったのかとても気になった。（MIHOシネマ編集部）
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