映画『トレマーズ ブラッドライン』の概要:「トレマーズ4」の11年後に発表されたシリーズ5作目。巨大地底生物グラボイズと戦い続ける男バード・ガンマー。新たな相棒トラヴィスと共に、アフリカ大陸に現れた狂暴な新種と死闘を繰り広げる。
映画『トレマーズ ブラッドライン』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:アクション、コメディ、ホラー
監督:ドン・マイケル・ポール
キャスト:マイケル・グロス、ジェイミー・ケネディ、パール・スシ、ブランドン・オーレ etc
映画『トレマーズ ブラッドライン』の登場人物(キャスト)
- バート・ガンマー(マイケル・グロス)
- 巨大地底生物グラボイズ退治の達人。独自のサバイバル術を世に伝えるため、ビデオ動画を撮影している。北半球にしか現れないはずのグラボイズがアフリカ大陸に出現し、新相棒のトラヴィスと現地に飛ぶ。
- トラヴィス・B・ウェルカー(ジェイミー・ケネディ)
- フロリダ出身のカメラマン。自称バートの熱狂的ファンで、パートナーになりたいと馴れ馴れしい態度で売り込みに現れる。バートに同行してアフリカ大陸に行き、グラボイズと戦う。
- ナンディ・モンタブ博士(パール・ツシ)
- 南アフリカの女性獣医師。ひとり娘のアマーレと暮らしている。弓矢が得意であり、自宅を襲撃したアスブラスターを矢で退治する。
映画『トレマーズ ブラッドライン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トレマーズ ブラッドライン』のあらすじ【起】
ネバダ州の荒野。地底生物グラボイズ退治の達人バート・ガンマーは、独自のサバイバル術を世に伝えるため、ビデオ撮影をしていた。そこへバートの熱狂的なファンという男、トラヴィスが現れ、同行撮影をしたいと申し出る。
さらにそこへ、南アフリカ野生動物省の役人と名乗るエリックが現れ、南アフリカにグラボイズの変異種アスブラスターが人間を襲ったと報告する。トラヴィスは勝手に交渉を始め、4年間の動画制作費を条件に南アフリカに行くことが決まった。
南アフリカに到着したバートは、トラヴィスからもらったばかりの自動小銃HK91が税関で止まっていると知り呆然とする。エリックは怪物を退治するのではなく、捕獲してくれとバートに依頼。バートは銃無しで戦うのは無謀であり、まして捕獲など不可能だと断言した。
トラヴィスは現地の女性獣医師、ナンディ・モンタブ博士の家を訪問。庭では彼女の娘アマーレがバッテリーの電流を地中に流し、ミミズ退治で遊んでいた。トラヴィスはアマーレのいたずらでミミズを食べてしまい、ナンディが申し訳なさそうに謝罪する。トラヴィスは彼女に一目惚れをし、村の祭りに行く約束をした。
映画『トレマーズ ブラッドライン』のあらすじ【承】
グラボイズの化石を発掘していたカップルが、グラボイズに襲撃される事件が発生する。現場に急行したバートは、アフリカのグラボイズはアメリカのよりも細身で狂暴であることが分かり、その変異に驚愕するのだった。
その夜、トラヴィスはナンディと村の祭りに出掛ける。村人たちの踊りは、アスブラスターとの戦いを表現したものであった。同じ頃、車の修理工場にアスブラスターが現れ、整備士たちが襲われる。駆け付けたバートは猟銃で挑むがまるで役に立たず、ひとりの整備士がアスブラスターにさらわれてしまう。バートは熱を探知させないように遮熱服を着て冷静に戦うが、アスブラスターに逃げられてしまった。
バートはナンディからマシンガンを渡されると闘志を燃やし、エリックとガイドの男と共に、アスブラスターが発見された場所に向かった。するとそこには、卵を守る一匹のアスブラスターが。アスブラスターを撃って炎上させるが、ガイドの男が下敷きになって死んでしまう。バートが巣から卵を拾い上げると、エリックは態度を豹変。ピストルを突き付けて卵を渡せと脅迫した。
映画『トレマーズ ブラッドライン』のあらすじ【転】
エリックの正体は密輸業者であった。バートをゲージに閉じ込め、卵を奪って去ってしまう。バートは炎天下のゲージの中でひとり、サバイバル術を実践する。自分の尿を体にかけたり飲み干すなどして、何が何でも生き延びようとした。しばらくすると、ようやくトラヴィスが車で助けに現れる。しかし、ゲージを牽引中に車が横転してしまい、2人は徒歩で移動することになった。
一方、ナンディの自宅付近で微震が発生する。何者かの気配を感じた彼女は、弓矢で退治に向かう。アスブラスターはキッチンで隠れていたアマーレを襲うが、ナンディが背後から矢を放ち、間一髪で娘を助け出した。
バートとトラヴィスはエリックの車が置き去りになっているのを発見する。エリックはグラボイズの体から分離した、「動く触手」に襲われていた。ガンマーに助けられるエリックだったが、その直後に地中から現れたグラボイズに飲み込まれてしまう。
トラヴィスはひとりで洞窟に入り、アスブラスターの卵の山を見つける。手榴弾で爆破させるが、全滅には至らなかった。ガンマーはロケット砲を搭載したヘリを呼んだ。ヘリは到着後にグラボイズに襲われ、操縦士を飲み込んでしまった。
映画『トレマーズ ブラッドライン』の結末・ラスト(ネタバレ)
バートとトラヴィスは牛の群れを通り抜けてヘリに乗り込み、ロケット砲で洞窟の卵を全滅させた。グラボイズに飲み込まれたはずの操縦士は奇跡的に生きており、バートとトラヴィスを乗せてヘリを離陸させた。
トラヴィスはバートに、自分の母親はかつてバートが一夜を共にしたジャスミンであると告白する。トラヴィスはバートの息子だったのだ。バートはこれまでのトラヴィスの活躍を振り返り、血のつながり(ブラッドライン)を認めざるを得ないと感じるのだった。
グラボイズがとうとう村に出没する。アマーレがバスケットの中に隠し持っていた卵が原因だった。トラヴィスは自ら囮になってグラボイズを引き付けている間に、バートがアマーレを救出する。さらにナンディの提案で、落雷を利用してグラボイズを電気ショック死させることになった。村人たちも協力して罠を作り、グラボイズ退治作戦は成功する。
村人たちはグラボイズの丸焼きを囲み、勝利の宴を開いた。バートはトラヴィスに、今後もパートナーとして協力してくれと頼むのだった。
映画『トレマーズ ブラッドライン』の感想・評価・レビュー
カルト的人気のB級モンスターパニック映画「トレマーズ」シリーズの5作目。今回の舞台はアフリカ大陸。地底怪物グラボイズハンターのバート・ガンマーが、南アフリカで独自の変異を遂げた新種と激闘する。
さらに、バートに息子がいることが判明し、頼もしい新相棒として活躍した。この2人は次作の「トレマーズ コールドヘル」でも、コンビで登場している。
今回もバート・ガンマーは生命力が高かった。特にゲージでのサバイバルシーンは強烈で、ギラギラと放つオヤジパワーから目が離せなかった。(MIHOシネマ編集部)
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