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映画『トレマーズ4』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『トレマーズ4』の概要:トレマーズ1作目より100年前の世界を舞台とした所謂エピソード・ゼロ。リジェクションの街は、鉱山に出没する化け物・グラボイズのせいで多くの人々が去り寂れていた。そこへやってきた鉱山の持ち主、ハイラム・ガンマーは鉱山再開に向けて動き出すが……。

映画『トレマーズ4』の作品情報

トレマーズ4

製作年:2004年
上映時間:101分
ジャンル:ホラー
監督:S・S・ウィルソン
キャスト:マイケル・グロス、サラ・ボッツフォード、ビリー・ドラゴ、ブレント・ローム etc

映画『トレマーズ4』の登場人物(キャスト)

ハイラム・ガンマー(マイケル・グロス)
シリーズ通して登場する兵器マニア、バート・ガンマーの先祖。鉱山のオーナーで、金持ちゆえにいささか高圧的で世間知らず。子供相手にも大人げない振る舞いを見せたりと、住人らからは当初不安の目で見られていた。バートとは違い銃すら所持しておらず使い方さえも知らなかった。しかし、優しさも持ち合わせており全くの無礼者というわけでもない。
クリスティーン・ロード(サラ・ボッツフォード)
ややおんぼろのホテルの経営をしている女性。初めは傍若無人なガンマーの人柄に不信感を募らせるも、彼の本来の性格を知る内に次第と心を許していく。
黒手のケリー(ビリー・ドラゴ)
鉱山の化け物退治にガンマーが雇った凄腕のガンマン。その腕前は本物だが、少々近寄りがたいオーラを放つ黒ずくめの男。
フアン・パディラ(ブレント・ローム)
借金のある牧場の持ち主で、ガンマーとコンビを組みグラボイズ退治へと向かうことになる。
テコパ(オーガスト・シェレンバーグ)
クリスティーンの使用人。インディアンの末裔で、客が金代わりに置いていった彫像を自分そっくりの男前だと言い張る。
ピヨン・チャン(ロウ・ミン)
雑貨屋を経営する中国系の男性。
ルー・チャン(リディア・ルック)
ピヨンの妻。中々に気性の激しい性格だが、街への思い入れは強い。
フゥ・チャン(サム・レー)
ピヨンとルーの息子。まだ子供だが身体が小さいことから狭い場所へも入れるため、労働させられている。ガンマーの乗ってきた自転車を直してあげたことで、謝礼代わりにその自転車を貰った。

映画『トレマーズ4』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『トレマーズ4』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『トレマーズ4』のあらすじ【起】

1899年ネバダ州、その町リジェクションは銀鉱山が収入源だった。しかし鉱山内で謎の化け物が現れ作業員17名が死亡してしまい住人らは街を去っていく。鉱山が再開しない限り街はゴーストタウンと化し客もいなくなってしまう。街を出たくとも金がなくて出られず、謎の化け物にも悩まされる住人達。そんな中、フィラデルフィアから鉱山のオーナーだと言うハイラム・ガンマーが街を訪れる。しかし鉱山での件を一切聞かされていなかったガンマーは驚き、事実を知るというフアンとの接触を試みる。街でホテルを経営しているクリスティーンに連れられホテルへ向かうガンマーだが、傍若無人な振る舞いにクリスティーンらも呆れ顔。するとそこへ、例のファンが戻ってきた。

ファン曰く鉱山にはまだたっぷり銀があるが未知の化け物のせいで誰も近づけない。ガンマーはフアン達と化け物退治に向かおうとするが何とガンマーは銃を持っていない。おまけに出発する際には自転車で荒野を移動しようとする常識外れぶりだった。不安になる住人達。

鉱山内へと向かったガンマー達は内部で犠牲者の遺体を発見するも、結局例の化け物とは遭遇しなかった。そのため、安堵しながら近々鉱山を再開するとの決定をして一先ず野営することに。火を焚き休みにつこうとする一同の中で、馬たちが騒ぎ出したかと思うとメンバーのうちの1人でもあるソギーが突如姿を消してしまう。すると何かの物音と共に、ソギーを探しに行ったブリックの悲鳴が聞こえてくる。続けざま、野営をしていたガンマー達の元にも奇妙なその物音は迫ってきた。その瞬間、土の中から巨大なミミズのような怪物が姿を見せたかと思うと一同に襲い掛かってきた。襲い掛かってきたミミズはグラボイズといい、シリーズを通して登場するミミズ型の化け物である。(本作中では『土のドラゴン』と呼ばれるが便宜上グラボイズで統一)銃で応戦するも、その幼体らによってガンマーとフアンを残しその他メンバーは土の中へと引きずり込まれてしまう。鉱山に現れた化け物の正体はこのグラボイドだったのだ。グラボイドは土の中だけを移動できるようで、岩の上には上がれないようだ。ガンマーとフアンは仕方がなしに岩を伝い、リジェクションの街まで引き返すことに。

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映画『トレマーズ4』のあらすじ【承】

街へ戻るなりに、グラボイズのことを話し銃で撃とうとしても高速で土に逃げるせいで仕留められなかったことを話すガンマーとフアン。奴らを倒すために、ガンマーの案で凄腕のガンマンを雇うことになる。ガンマンを待つ間、クリスティーンにホテルの滞在費を請求されるガンマーだがツケで支払うと言い、西部では現金払いが掟だと言い返すクリスティーン。現金が出せないなら物でもいいとガンマーが身に着けているカフスと時計を要求するが、ガンマーは銀行が再開するまではお断りだと頑なに拒否する。しかし後日、ガンマーはクリスティーンの元に謝罪にやってくる。実の所、ガンマーの手元にはもう資産がなく残されたのはこのカフスと時計のみらしい。何があったのかと聞けば、ガンマーの父の痴呆が進んだ頃、家にある財産をはたいて買ったのがあの鉱山だったのだという。それから非礼の数々を詫び、鉱山が再開したら支払いを全て済ませてここを出て行くというガンマー。

そしてある嵐の晩、その男は現れた。男の名は黒手のケリー、ガンマーが求人伝令を出したガンマンだった。ケリーの腕前は確かなようだが、報酬は前金でなくては応じないと言いガンマーはカフスと時計を渡し契約は成立する。そしてガンマー、ケリー、フアンはグラボイズ退治へと馬に乗り旅立つ。道中、グラボイズの卵の殻を見つけ、鉱山から引かれている温泉でグラボイズらが孵化したのではないかと予測するガンマー。更には鱗を見つけ、脱皮し急成長したのではないかと恐ろしい憶測が立つ。その矢先、街の貨物運びの老人・フレッドの荷台が真っ二つになり荒野に放置されているのを発見する。一同が近づくと、フレッドの遺体が中から見つかりささやかながら墓を建ててやる。それからもグラボイズを探しにどこへ向かうか決めていると、フアンがもう少し先にある貨物駅なら安全ではないかと提案する。鉱山の事件以来、補給馬車が運行しておらず駅の中は誰もいなかった。そこで一晩を明かすことになるが、繋いであった馬達が何かの気配を察知して逃げ出してしまう。眠っているガンマー達の室内に例のグラボイズらが侵入してくる。咄嗟に飛び起き、銃で応戦するが前に出会った個体より成長しているようであった。馬達が逃げ出してしまい一歩も動けなくなってしまったせいで籠城戦を強いられるガンマー達。ケリーは銃を撃ったことのないガンマーにも射撃してもらうと言い聞かせ、へっぴり腰の彼に銃の扱いをレクチャーする。頑丈な床板が突き破れないと知るや、引き剥がそうと食らいついてくるグラボイズ達。内部に電信機を見つけ、ガンマーに促されるままフアンはリジェクションの街に信号を送る。信号がガンマー達からのものだと気付いたフゥがそれを伝えると、クリスティーンが様子を見に行くと言って立ち上がる。

映画『トレマーズ4』のあらすじ【転】

その頃貨物駅では、巨大に成長した成体のグラボイズが床下から飛び出してきた。襲われるフアンだったが、ケリーの攻撃で何とか追い払うことに成功する。そのあまりの巨大さにケリーももっと強力な武器じゃなくては太刀打ちできないと言い、とにかくありったけの銃弾をぶちまけろと応戦の構えを取る。しかしケリーがグラボイズに飲み込まれ殺されてしまい、残された2人も弾切れになり窮地に陥る。そこで馬車に乗ったクリスティーンに何とか合流し助けられる。

街へと戻ったガンマーだったが、グラボイズを倒すことをすっかり諦めきってしまい、街を出ることを提案する。しかし皆ここに残ると言うだけだった。ガンマーはクリスティーンやフゥが引き止めるのも聞かず故郷へと戻ってしまうのだった。

ある日、フアンが谷を馬に乗って歩いているとグラボイズらが街を目掛けて土煙を上げて移動しているのを発見し、フアンは慌てて住人たちに知らせに行く。いつ到達するか分からないが確実に街を目指して向かってきているという。逃げ場がないと知るや、この街リジェクションも終わりだとクリスティーンは諦めの言葉を吐く。

一方、故郷へ戻っていたガンマーだったがフィラデルフィアへと向かおうと駅に行くと駅員がリジェクションの街から「巨大な虫が谷を通過した。街が危ない。至急助けを」と電信が来ていると言い、くだらないと鼻先で笑った。

グラボイズの襲撃を恐れ、住人らは町を離れるためにそれぞれ準備をしていた。荷物を纏めていると、途端土煙と共にこちらへ向かってくる何かを見つけ「奴らか?」と身構える。しかしグラボイズらは北から来る筈だと一同が目を見張っているとそこに現れたのは何と大量の銃器を武装し馬車に乗ってきたガンマーの姿だった!

映画『トレマーズ4』の結末・ラスト(ネタバレ)

ケリーと出会うまではろくに銃も持ったことのなかったガンマーだったが、彼は何やら威力の高い銃という銃を集めてきたようだ。財産のなかったはずの彼は時計を売り、それらを得たようだ。それぞれ住人に手渡していき、自身は口径が2インチもあるという超巨大なパント・ガンを装備しグラボイズらを迎え撃つという。命を懸けて戦おうと言うガンマーに賛成だと住民らも同意し決意を固める。

近く来たる襲撃の日に備え、グラボイズ対策を練る一同。音による陽動作戦の末、奴らを仕留めようということとなり住人らはトラップを仕掛け銃に弾を詰めいよいよ戦いを覚悟する。そしてとうとう街へ姿を現した成体となった巨大グラボイズ。住人らの一斉射撃とガンマーのパント・ガンによる一撃で1匹目を無事に仕留めることに成功する。すぐさま次のグラボイズが2匹向かってきたため配置へと戻る一行。次に襲ってきたグラボイズも、機転を利かせた発想で銃ではなく音の先にノコギリを仕掛けておき撃退する。残る1匹はこちらの攻撃法を学習したらしく注意深く土に潜りながら街の周囲を旋回し始める。どう対処すべきか考えるガンマー達だったが、爆弾を作って吹き飛ばす計画を立てる。しかし爆弾の制作中に物音に気付きチャンの店を破壊するグラボイズ。それぞれ再び武器を手にグラボイズへ攻撃するが急所へは至らず致命傷は与えられずにピンチに至る。爆弾作りを待っていられないとガンマーは蒸気トラックのホイールにゴムを結び付け、長く伸ばしたそれをグラボイズの胴体に引っ掛ける。蒸気トラックに引きずられて生き、そのまま命中したグラボイズは激突して粉砕してしまう。見事全部のグラボイズを追い払った住民らは、誰の犠牲もなく得た勝利にガンマーを褒めたたえるがガンマーは「皆のお陰だ」と喜びを分かち合うのだった。

やがて鉱山の再開が再び決まり、再度オーナーとなったガンマーは「グラボイズのことを口外しないこと」、「きちんとした壁のあるホテルを建て、破壊されたチャンの店を修理すること」を通達し、更には「ファンの牧場の借金の返済を済ませる」ことを約束する。更には街の名を「パーフェクション(最高)」と改名し、鉱山の監督として街に残ることを決めたガンマー。銃の腕はからっきしのままだったが、そんな彼でも無事に射止めたのはクリスティーンのハートだった。2人で高台に家を建て住むことを決め、ガンマーはクリスティーンからプレゼントされたガトリングガンを乱射しながら、これでいずれは腕が上がるだろうと大笑いする。

映画『トレマーズ4』の感想・評価・レビュー

シリーズでは主人公を食いかねない存在感を放つ人気キャラ・武器マニアのバート・ガンマーの先祖を主人公に添えた、新たなるトレマーズ。グラボイズとの戦いも去ることながら、初めは高圧的なガンマーが人間的成長を遂げ住人らと仲良くなっていくドラマも見ていて熱い。最後は皆で力を合わせグラボイズを追い払い、勝利と共に恋人まで得るという王道ハッピーエンドには思わずこちらまで大笑いすること請け合い。(MIHOシネマ編集部)

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前作 トレマーズ3

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