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映画『希望の灯り』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

クリスティアンは深夜のスーパーマーケットで働き始め、在庫係を担当することになった。不慣れな仕事に悪戦苦闘するが、同僚達は皆優しく仕事を教えてくれた。そんな中、クリスティアンは同僚のマリオンに一目惚れをする。

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映画『希望の灯り』の作品情報

希望の灯り

タイトル
希望の灯り
原題
In den Gangen
製作年
2018年
日本公開日
2019年4月5日(金)
上映時間
125分
ジャンル
ラブストーリー
ヒューマンドラマ
監督
トーマス・ステューバー
脚本
クレメンス・マイヤー
トーマス・ステューバー
製作
ヨヘン・ラウベ
製作総指揮
不明
キャスト
フランツ・ロゴフスキ
サンドラ・フラー
ペーター・クルト
ヘニング・ペカー
マティアス・ブレンナー
製作国
ドイツ
配給
彩プロ

映画『希望の灯り』の作品概要

旧東ドイツ出身のトーマス・ステューバー監督と原作者のクレメンス・マイヤーが共同で脚本を執筆し、制作された作品。1989年ベルリン崩壊後の旧東ドイツの深夜のスーパーマーケットが物語の舞台になっており、無口な青年と同僚達の交流が描かれている。主演を務めたのは、ダンサーや振付師としても活躍しているフランツ・ロゴフスキ。ヒロインを務めたのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』(16)で「ドイツアカデミー賞・主演女優賞」を受賞したザンドラ・ヒュラー。

映画『希望の灯り』の予告動画

映画『希望の灯り』の登場人物(キャスト)

クリスティアン(フランツ・ロゴフスキ)
27歳。体にタトゥーが彫られている。無口な青年。深夜のスーパーマーケットで働くことになり、在庫係に配属される。
マリオン(サンドラ・フラー)
39歳。深夜のスーパーマーケットで働いており、スイーツセクションを担当している。不思議な魅力を持った女性。
ブルーノ(ペーター・クルト)
深夜のスーパーマーケットで働いており、飲料セクションを担当している。クリスティアンに仕事を教え、親子のような関係を育む。東ドイツ時代のことを、よく懐かしんでいる。

映画『希望の灯り』のあらすじ(ネタバレなし)

1989年ベルリン崩壊後の旧東ドイツ・ライプツィヒ。クリスティアンは深夜のスーパーマーケットで働くことが決まり、在庫係を担当することになった。似たような商品が並んでおり仕事を覚えるのに悪戦苦闘するが、同僚達は皆優しく丁寧に仕事を教えてくれた。特に中年のブルーノは彼のことを気にかけ、親子のような絆を芽生えさせた。

ブルーノは東ドイツ時代にトラックの運転手として働いていた。彼はその時代を懐かしんでいた。一方、クリスティアンは同僚で年上のマリオンに一目惚れをする。休憩所で一緒に珈琲を飲み、密かに関係を育んだ。

クリスティアンはフォークリフトの免許を取得し、同僚達から祝福される。仕事を前よりもこなせるようになった矢先、ブルーノが出勤して来なくなった。

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映画『希望の灯り』のネタバレあらすじ結末と感想
映画『希望の灯り』のネタバレあらすじと感想。ストーリーを結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説しています。映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載。

映画『希望の灯り』の感想・評価

原作者クレメンス・マイヤー

本作はクレメンス・マイヤー原作の短編集『夜と灯りと』の中に収録されている、短編小説『通路にて』を元に制作されている。『夜と灯りと』にはベルリン崩壊後のドイツに暮らす人々が登場するのだが、その中でも「負け組」と呼ばれる人々にスポットが当てられている。『夜と灯りと』はドイツの文学賞の1つである「ライプツィヒ・ブック・フェア文学賞」を受賞しており、高い評価を受けている。

原作者のクレメンス・マイヤーは旧東ドイツ出身で、本作の監督を務めたトーマス・ステューバーもまた旧東ドイツ出身である。そんな彼らが共同で脚本を担当しており、深夜のスーパーマーケットを舞台に細々と生きる人々の姿を優しく繊細に描き出している。

第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品作

ベルリン国際映画祭は1951年から始まり、1年に1度開催されている。カンヌ国際映画祭やヴェネツィア国際映画祭と共に世界三大映画祭と呼ばれており、世界中からの関心がとても高い。映画祭にもそれぞれ特色があり、カンヌ国際映画祭は併設されている国際見本市が大きく注目されており、ヴェネツィア国際映画祭は世界最古の歴史を持つ映画祭である。その中でベルリン国際映画祭は社会派の作品が集まる傾向にあり、大都市ベルリンで開催されていることから来場数も多い。

コンペティション部門では世界中から優れた作品が集められ、最優秀作品には金熊賞が贈られる。日本の作品も『千と千尋の神隠し』(01)や『武士道残酷物語』(1963)が金熊賞を受賞している。本作もそのコンペティション部門に出品され、ドイツ国内で大きな注目を集めた。

無口な青年と心優しい人々

ベルリン崩壊後の東ドイツの深夜のスーパーマーケットが舞台となっており、少しどこか物悲しさを感じる雰囲気の作品となっている。ドイツが統一されたことに喜ぶ者ばかりではなく、中年男性のブルーノのように東ドイツ時代を懐かしむ者も少なくない。過去を振り返り現状に少しの寂しさを感じながらも日々を懸命に生きる、ごくありふれた人々の日常が優しく描かれている。

主人公のクリスティアンは無口な青年で、彼の視点でゆっくりと物語を楽しめるようになっている。アクション映画のような派手さはないが、クリスティアンとマリオンの恋の行方はどうなるのかブルーノはなぜ職場に来なくなったのか、気になる要素がたくさん散りばめられており大人の方向けのしっとりとした作品になっている。

映画『希望の灯り』の公開前に見ておきたい映画

映画『希望の灯り』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『希望の灯り』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

ヴィクトリア

フランツ・ロゴフスキの代表作。140分全編ワンカットで撮影されたことで有名で、「2015年ベルリン国際映画祭・最優秀芸術貢献賞」など数々の賞を受賞している。ベルリンの街が物語の舞台になっており、完全リアルタイムで撮影が行われた。用意された台本は僅か12ページしかなく、ほとんど俳優達が即興で演技を行っている。

ベルリンに引っ越してきたヴィクトリアは、クラブで踊り騒いでいた。店から出たところで、4人の男性(ゾンヌ、ボクサー、ブリンカー、フース)と出会う。ヴィクトリアは彼らとお酒を盗み、おしゃべりをして楽しいひと時を過ごした。しかし、事態が一変するような出来事が起きる。ボクサーはギャングのアンディと関わりがあり、彼の頼みを無碍にすることはできなかった。

詳細 ヴィクトリア

ありがとう、トニ・エルドマン

サンドラ・フラーの代表作。2016年、日本でも話題になった『ムーンライト』や『ラ・ラ・ランド』が公開される中、多くの映画誌がベスト1に選んだのがこの『ありがとう、トニ・エルドマン』である。性格が正反対で上手くいっていない父娘の姿が描かれており、サンドラ・フラーは娘のイネスを演じた。

悪ふざけが大好きな父ヴィンフリートとキャリアウーマンの娘イネス。2人の関係は上手くいっておらず、会ってもぎくしゃくしていた。ヴィンフリートはダサいスーツに変なカツラ、変な入れ歯をつけ、トニ・エルドマンと名乗ってイネスの前に姿を現した。イネスは怒るが、喧嘩をするうちに少しずつ父との距離が近づいていった。父は仕事に忙殺される娘を、ただ心配していたのだった。

詳細 ありがとう、トニ・エルドマン

東ベルリンから来た女

旧東ドイツの田舎町が物語の舞台になっている。ドイツ出身のクリスティアン・ペツォールトが監督・脚本を担当している。「第62回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(監督賞)」を受賞し「第85回アカデミー賞外国語映画賞・ドイツ代表」に選ばれるなど高い評価を受けている。医師としての使命と国外脱出の間で心揺れる女性の姿が描かれている。

1980年夏、旧東ドイツ、ベルリンの壁崩壊の9年前。田舎町の病院に謎めいた女医・バルバラが赴任してきた。バルバラは西側への出国を申請したため、左遷させられて来たのだ。とある理由から密告の義務を課せられている医師のアンドレは、バルバラに心を奪われる。バルバラは東ドイツの秘密警察による監視の目を掻い潜りながら、西ドイツにいる恋人に会い密かに国外脱出を計画していた。しかし、誠実なアンドレに惹かれていき、2人の男性の間で心が揺れ動いた。

詳細 東ベルリンから来た女

映画『希望の灯り』の評判・口コミ・レビュー

映画『希望の灯り』のまとめ

主人公のクリスティアンとマリオンの恋愛だけではなく深夜のスーパーマーケットで働く人達の日常が描かれているため、どちらかと言えば若い人よりも大人の方がゆったりと物語を楽しむ作品になっている。ベルリン崩壊後のドイツが物語の舞台になっており、明るくも少し物悲しさを感じる時間が作品内に流れている。クリスティアンを中心に、統一後のドイツで人々がどのように生きたのか、彼らの気持ちに思いを馳せながら作品を楽しんで欲しい。

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