映画『トレマーズ3』の概要:地底怪物グラボイズとの戦いを描いた「トレマーズ2」の続編。ネバダ州の砂漠に新種が現れる!怪物退治の達人バート・ガンマーは武器の知識を駆使して、尻から火を噴いて空を飛ぶ新種のモンスターに立ち向かう。
映画『トレマーズ3』の作品情報
上映時間:104分
ジャンル:アクション、コメディ、ホラー
監督:ブレント・マドック
キャスト:マイケル・グロス、シャーロット・スチュワート、ショーン・クリスチャン、スーザン・チャン etc
映画『トレマーズ3』の登場人物(キャスト)
- バート・ガンマー(マイケル・グロス)
- ネバダ州の田舎町パーフェクションで地底怪物グラボイズと闘い続け、怪物退治の達人として名を馳せるガンマニア。機関銃、爆弾、対空砲など本格的な武器を所有し、自宅地下にはグラボイズ対策の防護壁を設置している。正確に時を刻むセシウム腕時計がお気に入り。パーフェクションの土地の地主でもある。
- ジャック・ソーヤー(ショーン・クリスチャン)
- グラボイズ・サファリというインチキ体験ツアーを開催している男。バートに憧れており、共にグラボイズや新種モンスターに立ち向かう。元プロ野球選手。
- ジョディ・チャン(スーザン・チャン)
- 小売店を営む中華系の女。グラボイズを中国のパンダのように町の名物にして、専門ショップを開きたいと思っている。
映画『トレマーズ3』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トレマーズ3』のあらすじ【起】
第1作目から11年。ガンマニアのバート・ガンマーは、地底怪物グラボイズ退治の達人としてその名を知られていた。アルゼンチン政府から変異種シュリーカー駆除の依頼を受けた彼は、暗闇の荒野に群れをおびき寄せ、自前の対空砲で群れを一掃した。
モンスター退治を終えたバートは、人口5人のネバダ州パーフェクションに戻り、中華系女性ジョディが営む小売店に立ち寄った。この町はグラボイズの町としてそこそこ有名になっており、店の前にはグラボイズの看板が立ち、店内にはグラボイズのコミック本も売られていた。彼はジョディから、グラボイズ・サファリというツアーを始めた男がいると知らされる。
それはジャックというよそ者が始めたツアーだった。ジープに客を乗せて砂漠を走らせ、安っぽいカラクリでグラボイズが現れたように演出するというインチキツアーだったが、客にはそれなりに満足していた。
ジャックが次のツアーに出発すると、本物のグラボイズが出現し、茂みでスタンバイしていた仲間が食べられてしまう。その場に居合わせた町の住民ミンディが、グラボイズは音に反応するという習性をジャックに伝達。彼は缶ビールを遠くに放り投げてグラボイズを引き付け、その間にどうにか逃げることができた。
映画『トレマーズ3』のあらすじ【承】
自前の震度計でグラボイズの動きを感知したバートは警報を発令し、ジョディの店に司令本部を設置する。彼の調べでは、グラボイズは現在3匹。爆弾搭載のラジコンカーで撃退する準備をした。ところが、町に内務省調査官が現れ、グラボイズ狩りの禁止を告げる。グラボイズは絶滅危惧種であるため、保護するというのだ。
狩りの禁止を告げられたバートは、仕方なく帰宅した。その夜、白いグラボイズがバートの自宅に接近するが、地下に設置した防護壁が侵入を防いだ。一方、ツアーの中止で失業したジャックは、調査官の生け捕り作戦を手伝う仕事を得る。
翌日にはバートも生け捕り作戦に加わることになった。バートとジャックが荒野で仕掛けの準備をしていると、そこに不動産業のメルビンがやって来る。バートの土地の買い上げ話で言い合いになっていると、突然、地下からグラボイズが出現する。油断をしていたバートは、一瞬で飲み込まれてしまった。
突然のハプニングに立ち尽くすジャックに、グラボイズの腹の中にいるバートから無線連絡が入る。辛うじて生きていた彼は、ジャックにグラボイズを自宅に誘導するように指示。ジャックは指示通りに誘導し、グラボイズを防護壁に激突死させた。その腹を切り裂いて、胃の中からバートを救出。バートはよろめきながら、このことは内密にしてくれと言い残して自宅に入った。
映画『トレマーズ3』のあらすじ【転】
調査隊の役人全員は、変異種シュリーカーに殺された。バートはジャックらと共に、赤外線感知器でシュリーカーを追跡する。その途中、グラボイズに追い詰められ、彼らは岩の上で一夜を明かした。朝になり、バートは無線機から爆音を鳴らしてグラボイズを引き付けて、その場から逃げた。
岩場でシュリーカーの抜け殻を発見している間に、バートの愛車は崖から落ちて炎上していた。すると、シュリーカーから脱皮した二足歩行の鳥、アスブラスターを目撃する。アスブラスターは尻から火を噴射させて空を飛び、上空から住民のミゲルを殺害した。その後、アスブラスターはジョディの店にいるナンシー親子を襲ったが、彼女たちは店の貯蔵庫に逃げて難を逃れる。
バートはジャックとジョディを連れて自宅に避難した。家の中は彼が人生をかけて収集した銃や兵器が並び、数年分の携帯口糧が満載だった。この家は地下怪物に対する防御は完璧だったが、空からの防御は不完全だった。すぐにアスブラスターの襲撃に遭ったため、バートは自宅に時限爆弾をセットし、非常用シューターで脱出した。
脱出した直後、バートの自慢の自宅はアスブラスターと共にぶっ飛んだ。そこに、ナンシーからアスブラスターを捕獲できたわと連絡が入る。アスブラスターに携帯口糧を食べさせたら昏睡状態になり、簡単に捕獲できたそうだ。判断が裏目となって全てを失ったバートは、神の無慈悲を恨むのだった。
映画『トレマーズ3』の結末・ラスト(ネタバレ)
数匹のアスブラスターが上空を旋回する中、バートたちはマットレスを頭上に乗せて姿を隠し、廃品置き場へと移動する。彼らは廃材をかき集めて銃を作り、1匹ずつアスブラスターを仕留めていった。
全てのアスブラスターを倒したと思った矢先、地下から白いグラボイズが出現する。どうやらグラボイズは、バートのセシウム腕時計の超音波を感知しているようだった。バートは逃げようとして、廃材のバネに絡まり動けなくなる。さらに残党のアスブラスターも上空から現れ、彼らは絶体絶命のピンチとなった。
ジャックはセシウム腕時計をアスブラスターに乗るように投げた。すると、グラボイズは腕時計ごとアスブラスターを飲み込み、地中に消えた。ジャックは元プロ野球選手だったことを明かした。
その後、パーフェクションはグラボイズのいる町として脚光を浴び、観光客で賑わうようになった。ナンシー親子は捕獲したアスブラスターを高値で売却し収入を得た。まっとうに働こうと洗車業を始めたジャックは、ジョディをドライブデートに誘った。
バートは岩の上に座り、白いグラボイズを手懐けていた。そこへ、不動産業のメルビンがやって来る。バートはこの町がグラボイズ保護区と決定したことを教え、白いグラボイズを出現させると、メルビンを岩の上に置き去りにして立ち去るのだった。
映画『トレマーズ3』の感想・評価・レビュー
『トレマーズ』は1990年から始まり、2018年まで息長く続いているパニックシリーズ。地底怪物グラボイズは、『トレマーズ2』では二足歩行のシュリーカーに変異し、今回は空飛ぶ怪物アスブラスターへと進化。飽きさせない工夫を感じる。
元々は脇役だったマイケル・グロスが2で準主役となり、この3以降は主役にステップアップしている。彼が演じるバート・ガンマーという味のあるキャラで、今回はグラボイズに食べられたり、自慢の自宅を判断ミスで爆破させたりして、大いに楽しませてくれた。(MIHOシネマ編集部)
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