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映画『幸せへのキセキ』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『幸せへのキセキ』の概要:『幸せへのキセキ』(原題:We Bought a Zoo)は、ベンジャミン・ミーの実話を基にした作品。妻を亡くして以来壊れかけていた家族関係を修復するため、郊外にある動物園付きの家を買う。

映画『幸せへのキセキ』 作品情報

幸せへのキセキ

  • 製作年:2011年
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
  • 監督:キャメロン・クロウ
  • キャスト:マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソン、トーマス・ヘイデン・チャーチ、パトリック・フュジット etc

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映画『幸せへのキセキ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『幸せへのキセキ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『幸せへのキセキ』のあらすじを紹介します。

ジャーナリストとして働くベンジャミン・ミーは、14歳の息子と7歳の娘を持つシングルファーザー。妻を亡くしてからというもの、彼の家庭は壊れかけていた。特に14歳の息子ディランの心の傷は大きく、学校でも問題視されるようになっていた。このままではよくないと感じたベンジャミンは一念発起し、仕事を辞めて郊外に移り住むことにした。ところが、不動産屋に紹介された家はなんと動物園がついていたのだ。娘のロージーが動物園をとても気に入ったため、ベンジャミンは戸惑いながらもその家に住むことを決める。

その動物園はローズムーア動物公園。それまではオーナーの不在により閉鎖されていたが、飼育員たちによって多くの動物が飼育されていた。ベンジャミンは、ケリー・フォスターをはじめとする飼育員たちと共に動物園の運営再開に向けて動き出す。

心を閉ざしていたディランも、動物園のスタッフの少女、リリーに心を開くようになり、徐々に打ち解けていった。ベンジャミンは家族の絆を取り戻していく。

着実に再開に向けて準備は進んでいたが、設備の資金や動物の治療費などで出費はかさみ、資金不足により一時は動物園再開不可能かと思われる事態に見舞われる。それによりオーナーとしての信頼を失いかけるが、この資金難を救ったのは亡き妻の遺産だった。

様々な困難を乗り越え、いよいよ動物園の再開当日を迎える。オープンの時間には、動物園の再開を待ち望んでいた地元の人々で溢れかえっているのだった。

映画『幸せへのキセキ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『幸せへのキセキ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

実話をもとにした感動ストーリー

作品のもとになったダートムーア動物園は、映画の中で語られる通り、元々農場を買った家族が長年運営していたが、無事故だったにも関わらず、動物の福祉問題により営業停止を余儀なくされたという。半年以上の空白時間を経て、ベンジャミンが動物を守るため全財産を投じて動物園を購入した。実際の動物園では200頭以上の動物がいたそうだ。

映画のストーリーもおおむね事実に沿った形で進むが、一つ違うのがベンジャミンの家族のこと。映画では妻は既に亡くなっていて、悲嘆にくれる家族が幸せを探すというのが一つのテーマであるが、実際は動物園買収当初ベンジャミンの妻は健在だった。後に病気で亡くなる。

事実の通りに映画を作ったとしたら、それはそれでベンジャミンは慈善家として素晴らしい行いをして、家族の死も乗り越えた感動のストーリーといえるだろう。しかし、この映画は妻の死を動物園買収以前に据えた。バラバラの家族が幸せになるために動物園を購入するという動機を作る事によって家族愛と動物園再興という二つのテーマが上手く交わる。そして、ベンジャミンは最愛の妻を亡くしているという、マイナスからのスタート。これがラストの幸福の度合いを高めているように感じた。

サイドストーリー

ベンジャミンの息子、ディランは多感な時期に母を亡くし、死を強く意識するようになり、父にも反発する。新しい家に引っ越してからも、なかなか心を開こうとはしなかった。これを変えたのが動物園スタッフのリリーで、同年代の彼女によってディランは前向きになっていく。中盤ではディランがリリーを傷つけてしまい仲違いするが、最終的にはお互い思い合っていることを知って仲直りする。この二人のストーリーは決してメインではないけれど、ほほえましくていいなあと思った。

反対に、これ必要?と感じたのが、ベンジャミンとケリーの関係。最初は突然やってきて素人なのに動物園を運営するというベンジャミンに対してあまりいい感情を持っていなかったけれど、共に障害を乗り越えていくうちに絆が深まる、というのはわかる。が、ケリーはベンジャミンを男性として意識するようになり、動物園がオープンした日に二人はキスをする。スカーレット・ヨハンソンがキャスティングされている時点でなんとなくそうなるんだろうなとは思っていたけれど、家族愛をテーマにしていて、それは必要ないのでは?と感じた。


日本の映画業界は邦題をつけるのが本当に下手ですよね。「幸せ」というワードを入れればヒットすると思っているのかもしれませんが、原題に忠実な邦題をつけた方が、観客に「見たい」と思わせるんじゃないかなと感じます。今作もそうで、タイトルに幸せとつけたことでハッピーエンドを迎えるのが目に見えてしまうし、スカーレット・ヨハンソンとマット・デイモンが良い関係になるだろうというのも想像がつきます。
せっかく親子の絆や家族の愛を描いているのになんだかとても勿体なく感じました。(女性 30代)

映画『幸せへのキセキ』 まとめ

主演にマット・デイモン、脇をスカーレット・ヨハンソンやトーマス・ヘイデン・チャーチら豪華俳優で固めていて、子役は可愛くて、さらに大人顔負けの演技ですごくよかった。

この映画は、設定も面白くてストーリー展開も良かったのだが、なんだか陳腐に感じてしまうのはタイトルのせいではないだろうか原題はWe Bought a Zooだが、邦題は『幸せへのキセキ』。タイトルだけでなんとなくストーリー展開が分かってしまう。それがいいという人もいるのかもしれないが、原題の方がシンプルかつストレートで、どんなストーリーなのか興味が持てるタイトルではないだろうか。洋画の邦題はハートフルな感じを意識してかしばしば残念なものになりがちなので、そこが残念だった。

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