映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』の概要:発明家のガオガオさんが、しまじろうの考えをモチーフに、「モグール号」と呼ばれる乗り物を開発した。しまじろうはその乗り物に乗ろうと思ってはしゃいでいたが、お母さんから危険だからダメだと言われてしまう。
映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』の作品情報
上映時間:60分
ジャンル:ファンタジー、アニメ
監督:平林勇
キャスト:南央美、高橋美紀、山崎たくみ、杉本沙織 etc
映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』の登場人物(キャスト)
- 縞野しまじろう(南央美)
- トラの男の子。サッカーが好き。元気で活発。妹のはなちゃんと仲良し。困っている人を放っておけない、優しい心の持ち主。
- 緑原みみりん(高橋美紀)
- しまじろうの友達。ウサギの女の子。泣き虫。お花が大好きで、女の子らしい子。
- 空野とりっぴい(山崎たくみ)
- しまじろうの友達。オウムの男の子。お調子者。食べるのが大好き。
- 桃山にゃっきい(杉本沙織)
- しまじろうの友達。猫の女の子。負けず嫌い。体を動かすのが好きで、走るのが得意。
- ガオガオさん(稲葉実)
- ライオンの男性。発明家。役に立つ道具を発明する一方、そそっかしくてドジな一面もある。
- ココ(小清水亜美)
- 砂漠のにじのオアシスで、母と祖父の3人で暮らしている。
映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』のあらすじ【起】
縞野しまじろうは妹のはなちゃんと泥遊びをして遊んでいた。さくらお母さんの朝食ができたと言う声で家の中に入るが、泥を落としてこなかったせいで、床が泥だらけになってしまう。しまじろうはお母さんに叱られ、肩を落として落ち込んだ。しまたろうお父さんは元気な子供達を見て朗らかに笑い、お風呂に入ってくるよう言いつけた。
しまじろうが泥遊びをしていたのは、地下を掘って進む乗り物に見立てた石で遊んでいたからだった。発明家のガオガオさんが、そのしまじろうの石(「モグール号)」に見立てた乗り物を完成させていた。しまじろうは早く乗りたいと浮かれるが、お母さんは安全かどうか心配して、見るだけに留めるよう注意した。しまじろうは何をしてもお母さんが怒るため、拗ねて家を飛び出してしまう。
しまじろうは、友人の緑原みみりん・空野とりっぴい・桃山にゃっきいと共に、完成した「モグール号」を見に行った。だが、他の友人達も安全面の心配から、親に乗るなと注意されていた。
ガオガオさんは「モグール号」の中をしまじろう達に説明した。「モグール号」にはレーダー機能が搭載しており、見えないところに何があるか調べられるようになっていた。しまじろうは探し物がすぐに見つけられると、目を輝かせてガオガオさんの話を聞いていた。
映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』のあらすじ【承】
ガオガオさんは親が心配しない内に子供達を家に帰そうと、ドアの開閉ボタンを押した。だが、ガオガオさんが押したのは、自動運転ボタンだった。「モグール号」は地面を掘り、地下深くへと潜っていった。「モグール号」の進路の先には、マグマがあった。船内も熱くなり、このままでは危険だった。ガオガオさんは危険を回避しようとするが、レバーが重くて動かなかった。しまじろう達に声を掛け、虹色メガホンを上に向けて回すよう頼んだ。それは、ガオガオさんの発明品で、困ったときに助けてくれるアイテムだった。しまじろう達がメガホンを回すと、「モグール号」が上向きに動いた。
「モグール号」は青空の下に飛び出したが、砂山にぶつかってしまって動かなくなってしまう。直すには時間が必要だった。外の気温は暑く、辺りを見回しても岩しかなかった。しまじろう達は無事に帰れるのか不安を抱く。ガオガオさんは必ず家に帰すことを約束し、届くか分からないがしまじろう達の親にメールを送ることにした。さくらはしまじろう達が砂漠にいるとメールをもらい、困惑した。しまたろうは動揺するさくらを励まし、信じて待とうと声を掛けた。
しまじろう達は助けを求める声を聞き、急いでその場に向かった。助けを求めていた子供は、「モグール号」が砂山に突っ込んだ衝撃で、体が埋まってしまっていた。しまじろう達は急いでその子を助けた。その子の名はココ。ココはお母さんとはぐれてしまい、砂漠の中を捜し歩いていた。ココがお母さんとピクニックに行ったとき、巨大なボールの玉が迫ってきて砂嵐に見舞われてしまう。その時、巨大な足が迫ってきて、お母さんは弾き飛ばされてしまったのだ。
映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』のあらすじ【転】
ココはにじのオアシスで暮らしていたが、もう1つ砂漠にはハートのオアシスという場所があった。ココはそこにお母さんがいるのではないかと思い、探しに行こうとしていた。しまじろうは「モグール号」のレーダーでハートのオアシスの場所を探すよう、ガオガオさんに頼むことにした。ガオガオさんが調べてみると、レーダーにココのお母さんの姿が写った。
ガオガオさんが修理を行っている間、しまじろうはヨット草を使いハートのオアシスまで向かった。ヨット草は風を受け、遠くまで行くことができた。ガオガオさんはしまじろう達に虹色メガホンを渡した。それを持っていると、レーダーで探知することができるのだ。
しまじろう達は途中で物音が聞こえたため、その場所に近づいて行った。音の正体はガラガラ蛇だった。しまじろう達は物陰に隠れながら必死に逃げた。しかし、ガラガラ蛇に食べられてしまう。しまじろう達は驚くが、ガラガラ蛇はしまじろう達と遊びたかっただけだった。ガラガラ蛇のヘビコは、しまじろう達を背中に乗せて運んだ。
映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』の結末・ラスト(ネタバレ)
虹のメガホンには通信機能もついていた。ガオガオさんは「モグール号」を砂山から出した後、しまじろう達に呼びかけた。レーダーで確認すると、しまじろう達はハートのオアシスの近くにいた。だが一方で、巨大な何かもハートのオアシスに近づいていた。「モグール号」にあるレーダーでは、それが何かまでは分からなかった。とりっぴいは空を飛び、直接確認した。すると、巨大なボールのような玉が転がっているのが見えた。その時、ココはお母さんから聞いた話を思い出す。この砂漠には山のように大きなフンコロガシがおり、止めるのは不可能だという話だった。このままではフンコロガシがハートのオアシスに直撃してしまうため、ココのお母さんが危険だった。ガオガオさんは修理を終えた「モグール号」を操縦し、ハートのオアシスまで急いだ。
しまじろう達は走りながら、必死にフンコロガシに止まるよう呼びかけた。しかし、しまじろう達が小さすぎて、フンコロガシには声が届いていなかった。ハートのオアシスまで走っていくと、ココのお母さんはワニがいるせいで身動きが取れなくなり困っていた。しまじろうとココが助けに行こうとしていると、背後からフンコロガシの玉が迫ってきた。しまじろう達が恐怖で悲鳴を上げたとき、「モグール号」が現れ守ってくれた。だが、フンコロガシの力が強く、「モグール号」の力だけでは押し返すことができなかった。ガオガオさんはしまじろう達に、虹色メガホンを使ってフンコロガシの目を回すよう頼んだ。しまじろう達はフンコロガシの目の前で、虹色メガホンを回した。フンコロガシは目を回すが、倒れるまではいかなかった。しまじろう達は力を合わせ、フンコロガシを押し倒した。
ココは無事お母さんと再会した。だが、目を覚ましたフンコロガシが玉を押したせいで、「モグール号」が壊れてしまう。玉はハートのオアシスに突っ込んだ。空からはオアシスの水が雨のように降り注いだ。砂漠には虹がかかり、ピンクの花が咲き誇った。それは100年に一度起こると言われている、砂漠の伝説の現象だった。
「モグール号」は修理不可能なほど壊れてしまったため、ガオガオさんはスイッチを押して蝉の形に変形させた。それは、一度しか使えない装置だった。ガオガオさん達はその蝉の乗り物に乗り、帰ることにした。しまじろうは別れる間際、自分が作った「モグール号」の置物をココに渡した。
しまじろう達は無事にお母さん達と再会を果たした。しまじろうは自分の体が泥だらけのため、抱きしめてもらえないのではないかと思っていた。だが、お母さんは無事に帰ってきたしまじろうに喜び、強く抱き締めた。
映画『劇場版 しまじろうのわお! しまじろうと にじのオアシス』の感想・評価・レビュー
発明家のガオガオさんの凄いけれどもおっちょこちょいなところがおもしろかった。子供のときに見ていたことを懐かしく感じつつ、ストーリーもしっかりあるので、大人でも意外と楽しめる作品だと思う。母親に対してちょっと素直になれない部分があったり、困っている友達のために頑張ろうとしたり、子供ならではのしまじろう達の自由な行動が可愛いかった。子供のことを大切に思う、親の深い愛情について描かれていたのも良かった。(女性 20代)
幅広い世代の人たちが知っている「しまじろう」私も子供の頃にしまじろうのアニメを見ていて、トリッピーやミミリン、ペイズリー・からくさ・ドットの三兄弟など名前まで覚えているほど好きでした。大人になった今でも当時の主題歌を歌えるほどです。
昔から変わらず人気な理由は共感度の高さにあると思います。しまじろうのキャラクターはわがままで、自由でたまに大人びたことをしたがる子どもの姿そのもので、見ている子供たちもその親も共感できるストーリーなのではないでしょうか。
今作も親子で一緒に楽しめる作品になっています。(女性 30代)
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