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映画『本能寺ホテル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『本能寺ホテル』の概要:倉本繭子は婚約者の親に会うため、京都を訪れた。ホテルがきちんと予約できていなかったため、空いているホテルを探した。すると、「本能寺ホテル」に部屋の空きがあった。繭子はそのホテルに泊まるが、なぜか天正の時代にタイムスリップしてしまう。

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映画『本能寺ホテル』の作品情報

本能寺ホテル

製作年:2017年
上映時間:120分
ジャンル:コメディ
監督:鈴木雅之
キャスト:綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行 etc

映画『本能寺ホテル』の登場人物(キャスト)

倉本繭子(綾瀬はるか)
会社が倒産し、恋人の恭一と結婚を決める。特技も何もなく、やりたいことも見つからないことに悩んでいる。
織田信長(堤真一)
天正の時代に生きていた武将。天下統一を果たし、世が平穏になることを願う。家臣からは冷酷非道な男と恐れられている。
森蘭丸(濱田岳)
信長の家臣。明るく無邪気な性格。小心者で、胃痛を患っている。
吉岡恭一(平山浩行)
繭子の婚約者。父は京都で料亭を営んでいる。母は昨年他界している。

映画『本能寺ホテル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『本能寺ホテル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『本能寺ホテル』のあらすじ【起】

天正10年1582年6月2日。京都・本能寺。明智光秀の謀反により、織田信長は天下統一を目前に歴史の舞台から姿を消すことになる。「本能寺の変」は多くの謎に包まれていた。それは、信長の遺体が見つからなかったこと、謀反の理由が明白になっていないこと、その後光秀を討伐した羽柴秀吉の行動があまりにも迅速すぎたことなどが挙げられた。

倉本繭子は京都の街を散策した。途中「縁結びスポットで恋人ゲット」と書かれたチラシを受け取り捨てようとするが、チラシ配りの男性に見られていたため、仕方なく鞄の中に入れた。そのまま散策を続け、金平糖を購入した。それは、戦国時代から同じ製法で作られており、織田信長も愛した味らしい。繭子は購入した金平糖を、幸せそうな表情で噛み締めた。

繭子がホテルに向かうと、予約が来月になっていると言われる。繭子は街の中を散策し、「本能寺ホテル」と書かれたホテルに足を踏み入れた。そこで、オルゴールの螺子を回していると、いつの間にか支配人が背後に立っており、壊れていると教えられる。繭子は勝手に触ったことを謝罪すると、恋人の吉岡恭一の分も含めて2名で泊まりたいことを伝えた。急には用意できないかと思っていたが、支配人から部屋の鍵を渡される。繭子がエレベーターで金平糖を噛むと、壊れているはずのオルゴールが鳴り出した。エレベーターから出ると、和風の建築物が建っていた。その風景に戸惑っていると、背後にあったはずのエレベーターが無くなっていた。

繭子は着物を着て帯刀している人物(森蘭丸)に声を掛けられる。蘭丸は繭子の洋服姿を見て素性を怪しみ、抜刀しようとした。しかし、胃が痛くて倒れてしまう。繭子は胃薬を持っていたため、蘭丸に薬をあげた。蘭丸は優しい繭子に心を許し、お館様に見つからない内に逃げるよう伝えた。お館様は冷酷非道な男だった。先日も客人をもてなす料理が魚臭かったという理由で、蘭丸に家臣(明智光秀)を殴らせたことがあった。

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映画『本能寺ホテル』のあらすじ【承】

繭子の存在が他の人にばれたため、蘭丸は茶会に来た異国の客人だと嘘を吐いた。繭子は着物姿の人物が並んでいる姿を見て、ここが平成でないことを確信する。繭子は天正10年6月1日にタイムスリップしていた。繭子が蘭丸に連れてこられた席では、商人の島井宗室がお館様に茶入れの「楢柴肩衝」を披露していた。今日は見せるだけの約束の筈が、お館様は島井を脅し茶入れを手に入れた。繭子はそれが許せず、お館様から茶入れを奪い島井に返した。怒ったお館様は打ち首にするため、刀を持って繭子を追った。繭子は逃げ惑い部屋に籠もった。マッサージ師がホテルのフロントにある卓上ベルを鳴らしたと同時に、繭子は現代の世界に戻ってきた。お館様が部屋に踏み込むと、「縁結びスポットで恋人ゲット」と書かれたチラシだけが残っていた。

繭子は恭一と共に食事を食べに行った。すると、そこの店主が恭一の父親だと教えられる。繭子は慌てて恭一の父親に挨拶をした。恭一の父親の話から、恭一が繭子に了承も得ず、勝手に式の段取りを決めていたことが判明する。繭子は恭一が決めたならと特に異を唱えなかったが、恭一の父親は繭子の仕事の都合を心配した。だが、繭子の勤めていた会社は倒産しており、就職活動も上手くいっていなかったため、特に不都合はなかった。すると、恭一の父から何かやりたいことはないのかと聞かれる。繭子は何も答えることができなかった。

繭子がホテルのエレベーターで金平糖を噛むと、再びオルゴールが鳴り出した。エレベーターが開くと、再び天正の時代の風景が広がっていた。繭子はこっそり蘭丸に声を掛けた。2人は場所を移動して静かに話していたのだが、他の者に見つかりお館様の前に連れ出される。繭子は金平糖を渡し、場を取り成そうとした。すると、周りにいた家臣から動かないよう注意される。しかも、金平糖は高価なもので安易に手に入る物ではなかったため、繭子が嘘を吐いていると誤解される。その時、繭子は金平糖のパッケージに書かれた絵や、蘭丸達の話を聞いて、目の前にいるお館様が織田信長だと気づく。

信長から素性を聞かれた繭子は、江戸から来たと誤魔化した。戦国時代はあちらこちらで殺し合いが起きていて恐ろしいと話すと、信長はもうすぐ天下泰平が成し遂げられると答えた。信長は京都の都では町民達が穏やかに笑って暮らしていると話すが、繭子はそれが納得できなかった。なぜなら、信長の家臣達は笑っていないからだった。

映画『本能寺ホテル』のあらすじ【転】

繭子は部屋の一室に閉じ込められることになった。その時、繭子は建物の中を改めて確認し、現在いる場所が寺だと気づく。そこは、法華宗本山本能寺だった。繭子は本能寺の変のことを蘭丸に伝えようとするが、運悪く客がホテルの卓上ベルを鳴らしてしまい、現代の世界に戻ってしまう。

繭子は恭一の友人と会い食事に出かけた。すると、恭一が友人達に結婚式の相談をしていたことが判明する。繭子は何も聞かされておらず戸惑うが、恭一の考えに異を唱えなかった。何だかやるせない気持ちを抱えたままホテルに戻り、エレベーターの中で金平糖を食べた。すると、再びオルゴールが鳴り、天正の時代にタイムスリップした。

繭子は信長に着物を買ってもらい、京都の町を散策することになった。信長は活気に満ち溢れた町を幸せそうに眺めた。天下統一を果たし町に平和をもたらすことが、信長がやりたいことだった。繭子は普通の人にはできないようなことをやり遂げようとしている信長はすごいと褒めるが、信長は他の人はしようとしなかっただけだと一蹴した。信長は繭子に何がしたいのか問い掛けた。だが、繭子は何も答えることができなかった。繭子は本能寺の変のことを信長に伝えたかったが、歴史が変わってしまうため、何も言うことはできなかった。

繭子は信長を誘い、家臣と共に町人の間で流行っている遊びを行った。家臣達は困惑するが、信長は子供の頃に同じ遊びをしたことがあり、とてもうまかった。家臣達はとても楽しそうに信長と遊んだ。繭子はやはりこのままにしておけず、未来から来たことを信長に打ち明けようとした。しかし、信長は繭子が未来から来たことに気づいていた。繭子は明智光秀が謀反を起こすこと、信長と蘭丸が自害することを打ち明けた。

映画『本能寺ホテル』の結末・ラスト(ネタバレ)

現代の世界に戻った繭子は、恭一の両親の金婚式のパーティーを訪れた。そこで、繭子は外の景色を見ながら恭一の父に、何もやりたいことがなくて悩んでいることを打ち明けた。恭一の父は見つかるかもしれないから、諦めるのはまだ早いと励ました。恭一の父はパーティーで、料亭を閉めて大衆食堂を開くことを宣言した。お金があまりない学生達に食事を提供することが、恭一の父のやりたいことで幸せに感じることだった。

信長は死ぬことを覚悟し、本能寺の寺に留まっていた。自分が討死することを秀吉への手紙に書き、蘭丸に託した。信長は天下統一を秀吉に託そうとしていた。天下泰平の世になるならば、自分でなくても構わないと考えたのだ。

恭一は指輪を渡し繭子に改めてプロポーズしようとした。しかし、繭子は突然自分の元を離れて、どこかに行ってしまう。繭子はホテルの支配人に会い、天正時代にどうやって行けばいいのか尋ねた。支配人が困惑していると、繭子はタイムスリップをしたとき、無意識の内にエレベーターで金平糖を食べていたことに気づく。同じようにやってみるが、天正時代に行くことはできなかった。支配人はオルゴールの螺子が回されていないことに気づき、螺子を回した。すると、オルゴールが鳴り出した。支配人は壊れているはずのオルゴールが再び鳴り出したことに驚いた。繭子は天正時代にタイムスリップした。すると、火の矢が飛んできた。

繭子は途中で蘭丸と出会い、信長の元に向かった。すると、信長は自害しようとしていた。信長は本能寺に留まった理由を明かそうとはしなかった。しかし、笑顔の人々が写る「縁結びスポットで恋人ゲット」のチラシを大切そうに持ち歩き、家臣に冷たくしていたことを悔やんでいる様子だった。信長と蘭丸は繭子に危機が及ばないようにするため、早く逃げるよう部屋から追い出した。だが、繭子は帰り方が分からなかった。燃えた建物に押しつぶされそうになった瞬間、偶然にもホテルのベルが落ちて鳴った。繭子は現代の世界に戻ってきた。

恭一は繭子に会い、結婚の話を白紙にしようと伝えた。自分の元から走り去って行く繭子を見たとき、自分は繭子のことを何も理解していないと感じたのだ。繭子は恭一に謝罪し、その話を受け入れた。恭一は繭子に好きな人ができたと誤解していたが、繭子はそれを否定しなかった。

繭子は支配人に金平糖を渡し、笑顔でホテルを去った。繭子は河原に座ると、歴史の教員として仕事がないか探して欲しいと職業斡旋所に電話した。

映画『本能寺ホテル』の感想・評価・レビュー

織田信長が登場するため、これから戦国時代を勉強する人にとってはお勧めの映画である。テストに出るような部分が描かれているわけではないが、織田信長という武将や戦国時代の生活に興味を持つきっかけになる作品だと思う。

主人公の倉本繭子は天真爛漫で、見ていて楽しい女性である。しかし、そんな彼女にも悩みはある。周囲の意見に流されるまま生きていた彼女が、織田信長と出会ったことで今までの自分を顧みるようになる。織田信長もまた倉本と出会ったことで、周囲に辛く当たっていた自分を顧みるようになる。真逆とも言える2人が出会ったことで、少しずつ成長している様子が描かれているのが良かったと思う。(女性 20代)


タイムスリップ物は、終わり方が釈然とせずにモヤモヤした思いが残る作品が多いのですが、「本能寺ホテル」はスッキリ~とまでは言えなくても良い結末でした。冒頭では加藤諒君がチラシ配りをやっていたり、美少年と言われる蘭丸役を濱田岳君が演じていたりのキャスティングも面白かったです。
婚約者の誤解なのか、それとも繭子の気持ちなのか、信長に恋したような終わり方になっていて、婚約解消したことは少し残念でした。仕事も恋も再スタートしてほしかったです。(女性 40代)


本能寺ホテルへ泊まろうとしていた繭子の身に、突如目の前の風景が変わり、天正時代にタイムスリップしてしまい、そこで出会った織田信長と家臣の蘭丸との出会いや、仕事も夢もない繭子の気持ちの変化など、タイムスリップしたことで変わっていくシーンが見所であった。昔の時代と今の時代を行き来していた繭子だったが、信長自信の家臣への気持ちを察し、現代に戻り婚約者との結婚を踏みとどまり、新たに再スタートを切った繭子の真っ直ぐな気持ちが理解できた。(女性 20代)


演出や映像は悪くないので一定の映画であるのは間違いがないが、信長ファンとしては命がけで時代を変化させている歴史上の偉人がなんの因果で、こんないい加減なオンナに触発されねばならないのだ。と文句の一つもいいたくなる。別に名もない小大名で横暴な男でも良かったのではないだろうか。戦国武将が流行するのもいいし、評価が真逆でも構わないが、最低限払うべき敬意がないのなら偉人をフリー素材として便利に使わないでほしい。キャラクターを生み出すことも創作の要素だろう。(男性 30代)


「プリンセス・トヨトミ」の鈴木監督と綾瀬はるか・堤真一が再びタッグを組んだ作品。両作品は脚本も同じである。しかし「プリンセス・トヨトミ」よりもわかりやすく、無理がない作品だったように感じた。それゆえに今作の方が万人受けすると思う。
世界観はかなり独特で好印象なのだが、世界観のわりにはストーリーのインパクトが足りない。想像できる展開が続き、そのまま終わっていくので物足りない感が生まれてしまう。その部分でもったいないと感じてしまった。(男性 20代)


綾瀬はるかをはじめとした俳優は豪華で演技に特に不満はないが、脚本がとにかく幼稚。良く言えば分かりやすく敷居の低い作品と言えなくはないのだが。昨今乱立している信長像にまた新たな混乱を招きそう。

それはともかく主人公が賢くないためにまわりが気をまわして察するというパターンが気になった。なんだか脚本のためにキャラクターが無理やり動かされているような感覚は個人的にはあまり好きではない。コメディー、コントの延長として見るなら十分に面白い。(男性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 夏の思い出 より:

    秀吉の大返しが早く出来た訳や縁結びスポットのチラシが死に行く信長の心の支えになっていた点などなかなかしっかりした作品だと思った。その反面、見終わって思ったのは、繭子から1日夕方に光秀謀反の情報を聞いて「逃げも隠れもしない」という発言があったが、史実では、嫡男信忠や嫡孫三法師も近くにいたはず。彼らだけでも逃がしたり、鎧に着替えたり、鉄砲を集めたり、大坂にいる丹羽長秀に援軍を要請したり、さすがにやることはあるのにと思ってしまった。