映画『ワンス・アンド・フォーエバー』の概要:人々を長きに渡り苦しめたベトナム戦争での実話を元に制作された戦争映画。厳しい戦場で戦った多くの兵士達、そして、彼らの帰りを待ち続けた家族達の戦いを描いた感動作。
映画『ワンス・アンド・フォーエバー』の作品情報
上映時間:138分
ジャンル:戦争、ヒューマンドラマ
監督:ランドール・ウォレス
キャスト:メル・ギブソン、マデリーン・ストー、サム・エリオット、グレッグ・キニア etc
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映画『ワンス・アンド・フォーエバー』の登場人物(キャスト)
- ハル・ムーア中佐(メル・ギブソン)
- ベトナムとの戦いでリーダーとして選ばれた兵士。部下の命を大切にしている人格者で、部下からの人望も厚い。
- ジュリー・ムーア(マデリーン・ストウ)
- ムーア中佐の妻で、5人の子供達の母親。自分と同じ境遇にいる女性を助けるため、配達員としての活動を始める。
- ジャック・ゲイガン少尉(クリス・クライン)
- ムーア中佐の部下。子供を授かったばかりだが、戦場へと赴くことになる。
- ジョー・ギャロル(バリー・ペッパー)
- 戦場へとやってきたカメラマン。戦場で命を賭ける兵士達の姿をファインダーに収め続けた。
映画『ワンス・アンド・フォーエバー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ワンス・アンド・フォーエバー』のあらすじ【起】
1964年、平和な世界に暗雲が立ち込めていた。アメリカが、ベトナムに対しての攻撃を敢行しようとしていたのだった。そして、その時の彼らには知る由もなかったが、この攻撃が今後10年間という長きに渡り続く、アメリカとベトナム間の抗争、通称ベトナム戦争のきっかけになるのだった。
そして、その作戦のリーダーとして選ばれたのが、ハル・ムーア中佐という人望の厚い人物だった。リーダーとなった中佐は、部下達に作戦を遂行するために必要なあらゆる知識、技術を叩き込んだ。しかし、彼が何よりも大切にしたのは、どんなに辛い状況でも互いを助け合うチームワークだった。
そして、そんな中佐の厳しくも優しい教えは多くの部下の心を動かしたのだった。部下のジャック・ゲイガンも心を動かされた一人で、そんな彼に赤ん坊が生まれた。しかし、彼は子供を置いて生死が保証されない戦場へと赴かなければいけない。それは、最愛の妻と5人の子供に恵まれている中佐も同じだった。そして、とうとう彼らが戦場へと赴く日がやってきた。
映画『ワンス・アンド・フォーエバー』のあらすじ【承】
そして、彼らはそれぞれ最愛の家族に別れを告げると、ベトナムへと旅立ったのである。こうして、1965年、総勢395名にも上る兵士たちが一堂に会した。中佐が率いる隊は、イア・ドランの谷と呼ばれる場所へ向かうように上層部から指示を受ける。そこは『死の谷』と呼ばれている場所だった。
実は、先日アメリカ軍は敵軍のアン中佐率いる部隊に奇襲をかけられ、彼らはその後この場所へと向かったというのだ。ムーア中佐は嫌な予感を覚えながらもその場所へと仲間と共に向かうのだった。そして、その予感は的中してしまう。
谷ではアン中佐の部隊が待ち受けており、ムーア中佐達は4000ものベトナム兵に囲まれてしまうのだった。猛攻を受け、ムーア中佐の部隊は次々とダメージを負っていく。それでも、彼らは諦めることなくそれぞれの役割を果敢に果たそうとしていた。ムーア中佐も孤立してしまった偵察隊を救おうと尽力する。そして、そんな戦場に一人の人物がやってきた。
映画『ワンス・アンド・フォーエバー』のあらすじ【転】
それは、記者のジョー・ギャロルだった。彼は戦場の兵士達をファインダーに収めるべく、この危険な戦場へとやってきたのだ。一方、戦っていたのは戦場にいるムーア中佐達だけではなかった。家に残り、愛すべき夫が帰ってくるのを待ち続けている妻達。しかし、無情にも彼女達の元に、次々と夫の戦死を知らせる電報が届けられる。
そして、その電報はタクシーで淡々と、あくまでも事務的に届けられていたのだった。そのことを知ったムーア中佐の妻ジュリーは、胸を痛め、なんとかしようと立ち上がる。そして、自らが配達員になることで、夫を失った妻達の元を一人一人たずね歩き、彼女達の悲しみに寄り添ったのであった。
自らも恐怖に押しつぶされそうなジュリーだったが、しかし、自分と同じ境遇にいる女性達のためにも、その配達員としての仕事を最後までやり遂げる決心をするのだった。こうしてそれぞれがそれぞれの戦いを繰り広げながら、戦争は激しさを増していく。
映画『ワンス・アンド・フォーエバー』の結末・ラスト(ネタバレ)
戦いはとうとう接近戦となり、さらに大勢の兵士達が命を落としていくことになる。そして、ある日とうとうゲイガンもその一人になってしまった。彼は生まれたばかりの子供と妻を残し、この世を去っていったのである。
ムーア中佐達の決死の攻撃により、ベトナム兵はとうとうその場を放棄して退散した。ようやく長く続いた戦いにも終止符が打たれたのである。ムーア中佐はなんとか生き残ったものの、被害は甚大だった。
戦いが始まる前、ムーア中佐は全員を必ず家へと連れ帰るという約束を部下と交わしていた。そして、ムーア中佐はその約束を守ったのである。軍は、戦争で山となった遺体を回収する。しかし、ムーア中佐はすぐに家へ帰ることは許されなかった。その後も約200日近く戦場に留まることとなったムーア中佐は、その後、ようやく最愛の家族の元へと戻ることを許されたのである。中佐は、家族と固く抱き合った。そして、最後にこの戦いで命を落とした兵士の名前が流れるのであった。
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