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映画『新宿スワンII』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『新宿スワンII』の概要:歌舞伎町を舞台にしたスカウトマン白鳥龍彦の成長を描く。龍彦の所属するスカウト会社バーストは前作で同業のハーレムと合併。結果新宿のスカウトマンは飽和状態になる。状況打破のためバーストは横浜進出を目論む。

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映画『新宿スワンII』の作品情報

新宿スワンII

製作年:2017年
上映時間:133分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:園子温
キャスト:綾野剛、浅野忠信、伊勢谷友介、深水元基 etc

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映画『新宿スワンII』の登場人物(キャスト)

白鳥龍彦(綾野剛)
新宿歌舞伎町を仕切るスカウト会社バーストに所属するスカウトマン。破天荒だが情にもろい。
滝マサキ(浅野忠信)
横浜を仕切るスカウト会社ウィザードの社長。警察との癒着や、ヤクザとの繋がりで勢力を拡大。違法薬物の取引も行っている。関とは幼馴染だったが、ある事件により疎遠になる。
関玄介(深水元基)
バーストの幹部。滝とは幼馴染だが因縁の相手でもある。
小沢マユミ(広瀬アリス)
闇金からの借金返済に追われ龍彦に助けを求める。龍彦の紹介で涼子の店ムーランルージュで働き始める。
涼子(山田優)
クラブ「ムーランルージュ」のママ。新宿を仕切る紋舞会の天野会長もかなり入れ込んでいる。龍彦を気に入っており、何かと気にかけている。
真虎(伊勢谷友介)
バーストの幹部で凄腕のスカウトマン。龍彦をスカウトマンの道に引き入れた。
洋介(久保田悠来)
元バーストのスカウトマン。龍彦と親しかったが突如失踪した。現在は横浜にいるらしい。
南秀吉(山田孝之)
現在バーストと合併されたスカウト会社ハーレムに所属していた元スカウトマン。前作で違法薬物の取引に手を出したことにより口封じのため何者かに殺害される。
葉山豊(金子ノブアキ)
バーストの幹部。合併以前はハーレムに所属していた。亡くなった秀吉と違法薬物の売人をしていた。秀吉殺しの疑いをかけられている。

映画『新宿スワンII』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『新宿スワンII』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『新宿スワンII』のあらすじ【起】

新宿歌舞伎町を仕切るスカウト会社バーストに所属する白鳥龍彦は、闇金融での借金返済に苦しむ小沢マユミに出会い、クラブ「ムーランルージュ」の涼子ママの名刺を渡し、そこで働くよう勧める。

龍彦は今やバーストの中間管理職として活躍していた。龍彦は現場のスカウトマンの一人から、路上でスカウトマンたちが揉め事を起こしていると助けを求められて駆け付けるとそこでは渋谷のスカウトマン森長が暴れていた。龍彦を良きライバルと思っている森長は龍彦を見つけるなり勝負を挑み、路上でのタイマン勝負が始まる。途中で駆け付けた警察に、二人は互いを友達同士だと訴えたことでその場は丸く収まった。

麻薬取引に手を染めた秀吉が不審な死を遂げてから1年、秀吉の所属していたスカウト会社ハーレムと合併したことでバーストの雇用するスカウトマンが飽和状態となる。バーストの山城社長は現状打破のため横浜に進出し、バーストの縄張りを広げる決断を下す。バースト幹部の真虎は、横浜はすでにスカウト会社ウィザードの滝がヤクザの宝来会田坂会長と共に牛耳っているため、入り込む隙が無いと反対する。しかし山城社長は全日本酒販連合会が横浜に大型飲食店を2軒オープンさせるという噂を聞きつけ、勝算があると踏んだのである。

龍彦とバースト幹部で横浜出身の関は山城社長の命令で横浜に派遣される。龍彦は当初横浜行きに消極的だったが、新宿から突如姿を消した龍彦の同僚の洋介が横浜にいるという噂を山城社長から聞き、横浜行きを決断する。一方で全日本酒販連合会の会議にて大型店舗の開店に伴う女性求人について住友会長はウィザードにすべてを一任することを決断する。ウィザードの滝のもとを訪れた住友会長は現金で1億円を支払ってウィザードに女性のスカウトを依頼する。そして支払い額の半分を自分に払い戻すよう要求するも、滝は要求を拒む。その後、滝は受け取った1億円の一部を癒着相手の警察官砂子と、ウィザードの後ろ盾をしているヤクザの宝来会に渡すよう部下に指示する。その頃、龍彦は横浜出発前夜ということもあり歌舞伎町に思いを馳せてマユミと共に飲み明かしていた。帰り際、マユミは「信じていれば空も飛べる」と意味深な発言を残し龍彦と別れる。

映画『新宿スワンII』のあらすじ【承】

翌日、龍彦と関は横浜に赴いた。関は横浜出身だったが若かりし頃に喧嘩で日本刀により相手を切りつけてしまった滝の身代わりになって逮捕されていた。出所後は宝来会の田坂に横浜から出ていくよう命令され、それ以来滝とも疎遠になっていた。

横浜で龍彦とバーストのメンバーは女性のスカウトを始めるが、ウィザードと大乱闘になる。騒ぎを聞きつけた警察官の砂子が駆け付けると、バーストのメンバーだけを連行し、ウィザードのメンバーには被害届を出すようにだけ伝えて引き上げてしまう。その頃、滝は新宿を牛耳るヤクザ紋舞会の天野会長に会っていた。滝は全日本酒販連合会から受け取った金の中から5千万円を渡して、バーストを後ろ盾するのを辞め、新たに新宿進出するウィザードの後ろ盾をしてくれないかと交渉する。天野会長は金を受け取り、交渉は成立した。その噂を聞きつけたバーストの山城社長は後ろ盾を失くした今、ウィザードが新宿進出してくればバーストを解散させざるを得ないと悩む。しかしバースト幹部の真虎は逆にバーストという枠組みが無くなり、新宿進出で横浜が手薄になる今こそ、横浜に縄張りを広げるチャンスなのではないかと提案する。

横浜進出に向けて、バーストの山城社長と幹部らは現金を持参して宝来会の田坂会長を訪ねる。滝が新宿の紋舞会に後ろ盾を依頼しウィザードと共に新宿進出を画策しているため、逆にバーストが横浜に進出するため紋舞会に後ろ盾をしてほしいと依頼する。しかし田坂会長は弟のように可愛がっていた滝が自分と横浜を裏切って新宿に進出するはずがないと激怒し、バーストの横浜進出を拒んだ。

ある日、バーストの横浜の仮設事務所に全日本酒販連合会の一人が訪ねてきて、龍彦たちを会合に招待する。より多くの女性を集めたい全日本酒販連合会は、会合の中で龍彦たちに正式に新店舗開店に向けた女性のスカウトを依頼する。さらには宣伝も兼ねて、スカウトした女性たちで競う「クイーンコンテスト」の開催が決定する。店舗オープンは2か月後。コンテストに勝利したスカウト会社には報奨金が支払われるという。

その頃、元ハーレムに所属の葉山は滝のもとを訪れ、洋介をどこにやったのか尋ねる。秀吉殺しの疑いを掛けられている葉山は、新宿に薬物を蔓延させ、秀吉を利用・殺害したのは滝ではないかと疑っていた。滝は真相を語らないまま葉山を帰らせる。一方でコンテストの勝利に向けて、横浜でのスカウトに躍起になる龍彦たちの前にウィザードの滝が姿を現す。龍彦は滝の引き連れてきたウィザードの面々の中に失踪中の洋介を見つけるが、会話を交わす間もなく滝に拉致され執拗な暴行を加えられる。そして滝は山城社長に電話し、龍彦を拉致暴行したこと伝えて、ウィザードの言いなりになれと脅した。時を同じくして関はウィザードと癒着している警察の砂子と密会し、滝の薬物の取引場所を聞き出そうとしていた。関と滝の因縁を知った砂子は、宝来会が滝を見捨てることはないと前置きしたうえで関に薬物の取引場所を教える。

映画『新宿スワンII』のあらすじ【転】

ウィザードとの抗争が激化する中、龍彦のもとに涼子ママの営む新宿のムーランルージュがウィザードによって破壊されたとの連絡が入る。龍彦は急いで新宿に戻ると、店は営業再開ができないほどに徹底的に破壊し尽くされていた。涼子ママは監視カメラに証拠も残っているので自分流で解決するから大丈夫だと微笑むが、龍彦の怒りは収まらない。龍彦は歌舞伎町を闊歩するウィザードを襲撃するが、かつての後ろ盾である紋舞会がウィザードに味方し、乱闘を止められてしまう。意気消沈した龍彦はふと心配になって働き口としてムーランルージュを紹介したマユミに会いに行く。マユミに近況を尋ねると利息の返済に追われ、借金は減るどころか増えていることを知る。二人は闇金業者に会いに行くが、マユミと半年以上連絡がつかなかったため債券を売ってしまったと聞かされる。自暴自棄になったマユミは橋の欄干で母親から教わったというバニーステップを踊り、そのまま川へと身投げする。龍彦は川へ飛び込みマユミを救助すると、二度と同じことはするなと諭し、「信じていれば空も飛べる」とは、何事も信じてやり通せばきっと上手くいくということだとマユミを励ます。

涼子ママは紋舞会の天野会長を訪ね、ムーランルージュの店舗修繕費含む休業損害金2億円を請求する。さらには新宿からウィザードを追い出し、再びバーストの後ろ盾をするよう要求する。涼子ママに入れ込んでいた天野会長が要求に対しての見返りを尋ねると、涼子ママは何でもすると答え、天野会長と涼子ママの交渉が成立する。紋舞会とバーストが再び手を組んだことで事態は一変する。天野会長が滝から渡された金を受け取れないと田坂会長に金を返したことで、田坂会長は日本酒販連合会の住友会長から流れてくるはずだった金を滝が紋舞会に渡していたことを知り、激怒する。さらにはムーランルージュの損害金も請求され、田坂会長は怒りに震えながら滝を呼びつけてゴルフクラブで何度も滝を殴りつけた。

負傷した滝はヤクザと組んで金稼ぎをしたのは間違いだったと反省し、薬物取引から足を洗う決断を下す。滝の決断を聞いた情婦のアリサは、滝の命令で面倒を見ていた洋介が、薬物取引の売人としての利用価値がなくなったことで危険が及ぶのではないかと心配し、龍彦に洋介を連れて逃げてほしいと依頼する。アリサに引き合わせられ、久しぶりに洋介と再会した龍彦は、洋介が薬物中毒になっていることに愕然とする。アリサの情報によると洋介が最後に薬物取引を行うのはクイーンコンテストの開催と同日だった。

クイーンコンテストに向けてバーストとウィザードのスカウト合戦は激化するが、ウィザードは地元横浜での知名度を活かしてバーストがスカウトしていた女性たちを次々と横取りしていく。一方で滝は砂子と連絡を取り、拳銃を横流ししてもらう。砂子は滝の企みに危険を感じ、もう二度と自分とは関わらないよう告げると密会場所を後にした。

そしてついにクイーンコンテスト当日を迎える。ウィザードにスカウトした女性を奪われ、出場者数に大差を付けられていたバーストの勝ち目は無いに等しかった。時を同じくして滝は宝来会の田坂会長のもとを訪れ、砂子に横流ししてもらった拳銃で田坂会長を暗殺する。一方、バーストの新宿事務所ではコンテストの状況を聞いた真虎が、涼子ママに依頼してムーランルージュの営業再開まで暇を持て余していた大勢の女性従業員をコンテスト会場に派遣し勝機が見えていた。

その頃関は砂子から聞いた薬物取引の現場で待ち構えていた。取引時刻になると貨物トレーラーが現金を持つ洋介の周りを取り囲み、取引が始まった。取引が終わるとアリサは洋介に龍彦と一緒に逃げるよう説得する。しかし洋介はアリサに惚れ込んでおり、アリサと共にいることを選択する。そんな洋介にアリサは自分が滝の情婦であり、滝の命令で洋介の面倒を見ていたにすぎないと突き放す。そこに滝が現れ、待ち構えていた関と過去を清算するための乱闘が始まる。途中から龍彦がコンテスト会場から駆け付け、拉致暴行された報復に、関に代わって滝との乱闘を始める。

時を同じくしてコンテストは大トリのマユミの番が回ってきた。審査の中で特技を尋ねられたマユミは、「信じていれば空も飛べる」とは、何事も信じてやり通せばきっと上手くいくという龍彦の言葉に勇気をもらい、母親から教わったバニーステップを披露し、会場は拍手喝采に包まれた。

映画『新宿スワンII』の結末・ラスト(ネタバレ)

乱闘の末、疲れ切った滝は会社を大きくすることに執着したせいでヤクザと組んでしまったことへの後悔と反省、そして本当は関と共に会社を大きくしたかったという夢と謝罪を語り、今後のすべてを関に託した。そのすぐそばで洋介は滝が乱闘中に落とした拳銃を拾う。洋介は薬物による錯乱状態で銃口を滝へと向けた。アリサが滝を庇い、周囲が洋介を説得するも、滝は撃たれてしまう。しかし、滝を撃ったのは洋介ではなく、仇討ちにやってきた宝来会の若頭だった。関は龍彦に洋介を連れて新宿へ逃げるよう命令する。その頃、コンテストは結果発表を迎えていた。結果はバーストの勝利だった。

龍彦は洋介を連れて逃げる途中、葉山に出くわす。葉山は自分にかけられた秀吉殺しの疑いを晴らすため、バースト幹部に真実を告白するよう迫った後、その場を去っていった。薬物で錯乱状態の洋介は龍彦に自分が秀吉を殺害したと自白するが、龍彦にはにわかには信じられなかった。

新宿に戻った葉山はすべてが上手くいったと真虎と祝杯をあげる。関が滝から横浜を受け継ぎそのまま横浜に残ることによって空いたバースト幹部のポストに、秀吉殺しの疑いが晴れた葉山が入ることになったのである。一方、龍彦は秀吉殺しにはまだ何か裏があると直感し、真実はどこにあるのか悶々と考えながら歌舞伎町の街を歩くのであった。

映画『新宿スワンII』の感想・評価・レビュー

前作は、歌舞伎町が舞台となっていたが、今回は横浜に舞台を移し、スカウト会社同士の大きな争いを描いた新宿スワンの続編。龍彦というよりは、関と滝の因縁に焦点を当てた内容となっている。滝役である浅野忠信としては珍しく、所々血の気の多いシーンが見れるので新鮮に感じる。漫画のキャラクターや本筋はなぞりつつも、オリジナルの展開となっているので、2時間の長編だが、飽きずに見る事が出来た。(男性 30代)


スカウトマンの苦悩など、縄張り争いをリアルに描いた新宿スワンの続編です。

前作ではスカウトの術や女の子のケアなどスカウトマンの仕事や苦悩を知る事が出来たが、今回の作品ではスカウトマンとは必ず繋がりのある反社会勢力との戦いに焦点があてられており薬物、闇金、ヤクザ、抗争などなど裏社会のルールに従って進んでいく出来事はどのシーンも緊張感が欠かせませんでした。

また、園子温監督によるアクションシーンもとても迫力があり、裏社会を少しの間だけ身近に感じることが出来る作品でした。(男性 20代)


この作品の見所はアクションシーンや、裏社会に生きる人同士の絆、スカウトマンのルールの描き方である。前作では新宿歌舞伎町、今作では横浜と、個人的によく目にする街を舞台にしているため、とてもリアルで身近に感じた。
綾野剛はシリアスな役も似合うが、今作のような明るく破天荒なキャラクターも違和感がなかった。個人的には静かな役が好みだが、白鳥龍彦のヘラヘラ感や優しさを上手く表現していて、本当に上手い俳優だと思った。(男性 20代)


舞台を横浜に移した新宿スワンの続編。今回は滝と関の因縁の対決がメインで、龍彦はその二人の関係に巻き込まれていく形になる。さすが、滝役の浅野忠信は迫力があった。本当は、関を裏切った過去には理由があるという真実に切なくなる。

新宿、渋谷、横浜でスカウトマンのカラーも描き分けられていたのが面白い。ストーリー自体は、普通の日常生活を営む者としては理解しがたい部分もあったが、アクションシーンやスカウトマンの縄張り争いなどもリアルで現実のことのように感じられた。(女性 20代)


前作では裏切り行為をするちょっと嫌な奴的なポジションだった関ですが、今作は彼の男気やカッコ良さが炸裂していました。新しいキャストに広瀬アリスや浅野忠信を迎え、舞台は横浜へ。
椎名桔平と中野英雄が登場するとどうしても『アウトレイジ』感が否めませんが、豪華すぎるキャストだなと感動しました。
個人的には山田優演じる涼子ママが、新宿の女の子を連れて横浜に乗り込んでくるシーンがかっこよすぎてたまりません。ラストは少し物足りなさがありましたが、見て損は無い作品です。(女性 30代)


前作の『新宿スワン』が意外と面白く、期待を胸にこちらも観賞したが、続編というのは難しいものなのかあまりパッとしない印象であった。前作では沢尻エリカは決して多くはない出演時間でありながらも存在感を見せていたが、本作のヒロインである広瀬アリスもパッとせず、非常に勿体なく感じた。山田優演じる涼子ママは前作同様格好良く、個人的に本作で一番好きな役柄である。続編を期待させる終わり方なのかもしれないが、前作の秀吉殺しが結局曖昧に終わったのは残念。(女性 20代)

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前作 新宿スワン

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