映画『潮風のいたずら』の概要:大金持ちのヒステリックな女が記憶喪失になってしまい、彼女に恨みのあったヤモメの大工は自分の妻だと偽って彼女を自宅へ連れて帰る。嫌々ながら妻と母親役をこなすうち、彼女の中に変化が生まれる。ゴールディ・ホーンのキュートな演技が光るラブコメ。
映画『潮風のいたずら』の作品情報
上映時間:114分
ジャンル:ラブストーリー、コメディ
監督:ゲイリー・マーシャル
キャスト:ゴールディ・ホーン、カート・ラッセル、エドワード・ハーマン、キャサリン・ヘルモンド etc
映画『潮風のいたずら』の登場人物(キャスト)
- ジョアナ(ゴールディ・ホーン)
- 大金持ちのセレブ。夫のグラントとクルーザーの旅をしている途中、海に落ちて記憶喪失となる。美人だが性格は最悪。母親も大富豪で娘を溺愛している。
- ディーン(カート・ラッセル)
- オレゴン州の港町で大工をしている。3年前に妻を亡くし長男のトラヴィス、双子のグレッグとチャーリー、末っ子のジョーイというわんぱく息子たちを1人で育てている。しかし家は荒れ放題で、子供の教育にも無関心。
- グラント(エドワード・ハーマン)
- ジョアナの夫。貴族出身で中身のない男。精神を病んでいた。
- アンドリュー(ロディ・マクドウォール)
- ジョアナ夫婦に仕える執事。夫婦のわがままにじっと耐えている。
映画『潮風のいたずら』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『潮風のいたずら』のあらすじ【起】
大富豪のジョアナは夫のグラントとクルーザーでの旅行中、オレゴン州の港町に船を停泊させる。船内には執事のアンドリューをはじめとする複数の使用人たちが乗せられ、この夫婦のわがままに付き合わされていた。
ジョアナは大工のディーンを呼びつけ寝室のクローゼットを改装させる。ディーンはジョアナに山猿呼ばわりされ不愉快な思いをするが、要求通りの収納棚を作る。しかしジョアナは素材のオーク材が気にくわないと難癖をつけ、報酬を支払おうとしない。さすがに怒ったディーンはジョアナを欲求不満のヒステリーだと罵り、海に突き落とされてしまう。
その夜、ジョアナはデッキに忘れた結婚指輪を取りに行って海へ落ちてしまう。その後ジョアナはゴミ運搬船に救助されるが、記憶喪失になっていた。ニュースを見たグラントは病院へ行き、マジックミラー越しにジョアナを確認する。記憶を失っても悪態ばかりついているジョアナを見て、以前から妻の横暴さに耐えかねていたグラントは“知らない女だ”と彼女を見捨ててしまう。
映画『潮風のいたずら』のあらすじ【承】
ジョアナの持ち物は救助されていた時に履いていた高級パンティしかなく、警察や病院も困っていた。ニュースを見たディーンは報酬をもらえなかった仕返しに、ジョアナを自分の妻として引き取って、家でこき使ってやろうと思いつく。病院はわがままなジョアナに手を焼いており、ディーンの出現を喜ぶ。ジョアナはディーンのことを疑っていたが“お尻の左上にイチゴ型の痣がある(ディーンはクローゼットの改装時にこの痣を見ていた)”と言われ、ディーンの嘘を信じてしまう。
ディーンの家はボロボロで、家の中も散らかり放題だった。さらに猿のように暴れまわる4人のわんぱく息子までおり、ジョアナは唖然とする。クローゼットの中の服も全くサイズが合わず、ディーンの語るジョアナの過去や生い立ちは悲惨だった。ディーンは息子たちにも口裏を合わせるよう事前に話しており、ジョアナはいきなりディーンの妻のアニーとして、4人の息子の面倒を見ることになる。
お嬢様育ちのジョアナは過去にも家事をしたことがなかったが、やり方がわからないのは記憶喪失のせいだと信じて、ディーンに命じられるまま家事と子育てに格闘する。最初はここでの生活を地獄のようだと感じていたが、時が経つにつれて少しずつジョアナは変わり始める。そして子供たちもジョアナになついていく。
映画『潮風のいたずら』のあらすじ【転】
そんなある日、ジョアナは子供たちが通う小学校の校長から呼び出しを食らう。子供たちが仮病を使ってテストを受けようとしないと校長は怒っていた。しかしジョアナがよく見ると子供たちの皮膚は本当に赤くかぶれており、彼女は校長に強く抗議する。後から来たディーンはその様子を物陰から見ていた。
ジョアナは本当の母親のように子供たちの幸せを考えるようになっていた。しかしディーンはジョアナの話をまともに聞こうとしない。ジョアナはそんなディーンの態度に傷つく。ディーンはきちんと片付いた家を見て自分の身勝手さを反省する。最初はジョアナを懲らしめてやるつもりだったが、ディーンは本気でジョアナに惹かれていた。
ジョアナも夜な夜な遊びに出ているのだと思っていたディーンが、家族のために飼料運びの仕事をしていることを知り、ディーンのことを見直す。ジョアナが来てから子供たちも落ち着き、一家は幸せだった。しかしディーンはこのままでは取り返しのつかないことになるという不安を感じ始める。それでも自分の嘘を打ち明けることはできず、ディーンとジョアナは本気で愛し合うようになっていく。
映画『潮風のいたずら』の結末・ラスト(ネタバレ)
一方、ジョアナの母親は2ヶ月も連絡がつかない娘のことを心配していた。グラントはクルーザーにハーレムを作って好き放題やっていたが、母親が乗り込んでくると聞いてジョアナを迎えに行くことにする。
迎えに来たグラントを見て、ジョアナは全てを思い出す。ジョアナは自分がディーンに利用されていたことに傷つき、リムジンに乗り込む。子供たちは必死でリムジンを追いかけるが、ディーンは何もできなかった。
クルーザーへ戻ったジョアナは以前とは別人のようになっていた。母親やグラントは彼女がおかしくなったと医者を呼ぶが、医者や使用人たちは優しくなった今の彼女を歓迎する。
ディーンの家では子供たちがママを取り返す計画を練っていた。ディーンもそんな子供たちに触発され、ジョアナを取り返しに行こうと決意する。
ディーンたちは湾岸警備艇に乗せてもらい、ジョアナの船を追う。ジョアナもディーンのもとへ帰ろうと船の進路を変えていた。しかしグラントの妨害でなかなか船同士が近づけない。ディーンとジョアナは海に飛び込み、お互いを目指して泳ぎだす。海上でしっかりと抱き合い熱いキスを交わした2人を見て、子供たちも大喜びする。
映画『潮風のいたずら』の感想・評価・レビュー
記憶喪失になる前のジョアンナは本当にわがままで、お金持ちであることを自慢に思っている本当に嫌な女でしたが、記憶喪失になっても性格の悪さは変わらず、むしろ拍車がかかっているのには笑ってしまいました。
ディーンは子供のことを考えていないように見えましたが、男手ひとつで育てあげるために必死で働いていて、優しさを学んだジョアンナと一生懸命なディーンが結ばれるラストはすごく優しい気持ちになれました。(女性 30代)
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