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映画『シライサン』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『シライサン』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『シライサン』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『シライサン』の結末までのストーリー
  • 『シライサン』を見た感想・レビュー
  • 『シライサン』を見た人におすすめの映画5選

映画『シライサン』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0048843

製作年 2019年
上映時間 98分
ジャンル ホラー
監督 安達寛高
キャスト 飯豊まりえ
稲葉友
忍城修吾
谷村美月
製作国 日本

映画『シライサン』の登場人物(キャスト)

山村瑞紀(飯豊まりえ)
大学生。心優しい性格。目の前で亡くなった友人を助けられなかったことを悔やんでいる。
鈴木春男(稲葉友)
大学生。弟がいる。行動的な性格。弟の死の真相を知るために調査をしている。
間宮幸太(忍成修吾)
ライター。娘がいたが、交通事故で失った。そのため、唯一の家族である妻に対する気持ちが強い。
加藤香奈(江野沢愛美)
大学生。瑞紀の友人。突然、不審な死を遂げた。
鈴木和人(渡辺佑太朗)
大学生。春男の弟。突然、不審な死を遂げた。
富田詠子(仁村紗和)
大学生。香奈・和人の友人。
渡辺秀明(染谷将太)
酒屋の配達員。怪談や伝承に詳しい。

映画『シライサン』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『シライサン』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シライサン』のあらすじ【起】

ある日、大学生の鈴木春男は、弟の和人から電話を受ける。和人は何かに怯えている様子だ。心配になった春男は、一人暮らしをしている弟の家を訪ねた。そこには目玉が破裂した状態で息絶えた和人の姿があった。

警察によると、和人の死に事件性はないという。しかし、春男はそれに納得できない。弟の死の真相を探っていると、3日前に弟の友人・加藤香奈も同じ状態で死亡していたことが分かった。春男は和人と香奈の共通の友人である山村瑞紀に話を聞いた。彼女は香奈が死亡したときに一緒にいた人物だ。香奈を助けられなかったことを悔やむ瑞紀は、春男の調査に協力することにした。

瑞紀と春男は、和人と香奈の共通の友人・富田詠子にも話を聞く。詠子は2人の死について心当たりがあるようだ。和人と香奈が亡くなる少し前、彼女は2人と一緒に旅行へ出かけていた。宿泊先の温泉旅館・福美館で、3人は酒屋の配達員・渡辺からある怪談を聞いた。目玉が異常に大きい女の霊がおり、その女の名前を知ると殺されるという内容だ。

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映画『シライサン』のあらすじ【承】

詠子は話し終えると、突然自殺を図る。春男が慌てて止めると、詠子は朦朧とした意識のなか「シライサンが来る」と呟くのだった。「シライサン」は先ほど話を聞いた女の霊の名前だ。詠子は話のなかでその名前を出さなかったが、瑞紀と春男は予期せず名前を知ってしまった。その夜、詠子はシライサンに襲われて死亡した。

その頃、福美館の従業員・森川は、同僚から渡辺が死亡したと聞いて怯えていた。彼は渡辺からシライサンの怪談を聞いていたからだ。

瑞紀と春男は福美館を訪れ、そこでライターの間宮幸太と知り合う。間宮は妻・冬美から目玉が破裂して死亡した若者の話を聞き、記事にするために調べていた。香奈が死亡した現場に彼の妻もいたのだ。瑞紀と春男は、彼に協力することを決める。

渡辺の職場を訪ねた瑞紀と春男は、店長から重要な証言を得る。渡辺は昔、近所に住む民俗学者から聞いたさまざまな話を日記にまとめていた。最近その日記を読み返したことで、シライサンの話を思い出したのだ。

一方、間宮は森川の元を訪ねていた。森川によると、シライサンに襲われないようにするためには、彼女と目を合わせ続ければいいという。情報を得た間宮は、妻に調査の進捗を報告する。

映画『シライサン』のあらすじ【転】

その夜、瑞紀の前にシライサンが現れた。瑞紀に電話で助けを求められた春男は、間宮から聞いた通りシライサンから目を逸らさないように伝え、彼女の元へ向かう。シライサンを見つめ続ける瑞紀には、亡くなったはずの香奈の声が聞こえていた。香奈は瑞紀を呼び、シライサンから目を逸らせようとする。なおも瑞紀がシライサンを見つめ続けていると、洞窟のような場所で祈りを捧げる女性の後ろ姿の幻影を見るのだった。そこに春男が駆けつけ、かろうじて難を逃れた。

翌日、瑞紀・春男・間宮の3人は、渡辺の家を訪ねた。そこで、渡辺が話を聞いたという民俗学者は「溝呂木」という名前であることを知る。3人が溝呂木の著作物を調べると、彼は「目隠村」と呼ばれる祈祷師の村について研究していたことが分かった。そして、溝呂木自身も25年前に目玉が破裂した状態で死亡していた。

その後、森川もシライサンに襲われて死亡した。瑞紀たち3人は手がかりを求めて目隠村を訪れたが、何も見つからなかった。

映画『シライサン』の結末・ラスト(ネタバレ)

目隠村からの帰り道、車が故障した。山奥で携帯電話の電波も入らず、3人は車が通りかかるのを待つことにする。その間、瑞紀はシライサンが3日おきに現れることに気がつく。さらに、シライサンの名前を多くの人間が知れば、自分たちが襲われる回数が減らせるのではないかと考える。しかし、これは多くの人々を巻き込む危険な方法だった。

実行を躊躇する瑞紀と春男をよそに、間宮はシライサンに関する記事をインターネット上に投稿しようとしていた。彼は調査の進捗報告で、妻にシライサンの名前を教えていた。そのため、妻を危険から守りたかったのだ。3人は揉み合いになり、瑞紀は頭を打って意識を失う。

間宮が電波の入る場所を探していると、そこへシライサンが現れる。シライサンと目を合わせ続ける間宮。しかし、背後から聞こえる娘の声に思わず振り返ってしまい、死亡する。その後、妻の冬美の行方が分からなくなった。

後日、春男は入院中の瑞紀のお見舞いに来ていた。瑞紀に会うが、彼女は頭を打ったことで春男やシライサンの記憶がなくなっていた。春男は、シライサンの名前を覚えていない瑞紀はもう襲われないだろうと考えた。そして彼女を守るため、シライサンや自分のことを何も話さずに病室を立ち去ることにした。病院を出た直後、春男の前にシライサンが現れるのだった。

映画『シライサン』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

静かな恐怖がじわじわ迫ってくる感じがたまらなかったです。怪異の「名前を知った者を狙う」という設定が不気味で、都市伝説的なリアルさがありました。最後まで倒す方法が明確に提示されないまま終わるラストも、希望を残しつつ怖さを引きずる構成がよかったです。(20代 男性)


ホラー映画にありがちなド派手な演出がなく、あくまで静かに進行する怖さが逆に新鮮でした。目を離すと死ぬ、という設定はシンプルだけど、本当に怖い。シライサンの存在が常に背後にいるような感覚があり、ラストまで息を詰めて見ていました。(30代 女性)


最初から最後まで、じわじわと来る不気味さがクセになりました。見た目が派手な怪物じゃなく、人間の恐怖心を刺激する「シライサン」の存在が良かったです。最後まで倒しきれない絶望感もリアルで、単純なハッピーエンドにしないところに好感が持てました。(10代 男性)


怖がらせ方がすごく上手な映画だと感じました。派手な音や驚かしではなく、心理的に追い詰める演出が丁寧。シライサンの背景も謎めいていて、すべてを明かさないバランスが絶妙。エンドロール後にもしばらく背後を気にしてしまうような余韻がありました。(40代 女性)


個人的にはすごく好きなタイプのホラーでした。人の噂や都市伝説が実態を持って恐怖になるというテーマがリアル。シライサン自体もビジュアルよりも「そこにいる」という怖さを押し出していて、ジワジワ効いてきます。説明しすぎない終わり方も良かったです。(30代 男性)


演出は控えめだけど、そのぶんじわじわ来る怖さがリアルでした。特に、知ってしまったら逃げられないという設定が絶望的で、どんどん精神的に追い詰められていくのが怖かったです。ラストで「終わったわけではない」とにおわせる演出も鳥肌モノでした。(20代 女性)


登場人物たちがシライサンを恐れながらも抵抗しようとする姿が切なかったです。都市伝説的な「名前を知る」というルールが、変にリアリティを持っていて怖かった。説明されすぎないからこそ、想像力がどんどん働いて怖さが増す作品だったと思います。(50代 男性)


都市伝説モノの中でも、かなりよくできた作品だと思いました。派手な演出に頼らず、静かな恐怖でじわじわ追い詰める感じが素晴らしかったです。シライサンがただの「幽霊」ではなく、人々の記憶に根付く存在だというのも、すごく現代的な怖さを感じました。(40代 女性)


ホラーとしてはかなり異色なタイプだと思いました。とにかく「見つめ続けなければならない」というシンプルなルールが怖い。人間の恐怖心をじわじわと炙り出す描き方も上手く、観終わった後に妙な余韻を残しました。エンディングも秀逸でした。(30代 男性)


「目を逸らしたら死ぬ」というルールがこんなにも怖いとは思いませんでした。じわじわとした緊張感と、説明されない部分が多い分だけ不安が膨れ上がる感じがすごくよかったです。最後、完全な勝利とはいえない結末がまたリアルで、心に残るホラーでした。(10代 女性)

映画『シライサン』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『シライサン』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

呪怨

この映画を一言で表すと?

静かに忍び寄る、絶対に逃げられない恐怖を体験せよ!

どんな話?

ある家で起きた惨劇を発端に、訪れた者たちが次々と呪いに巻き込まれていく物語。過去と現在が交錯しながら、逃げ場のない恐怖がじわじわと迫ります。小さな違和感から背筋が凍る本格ジャパニーズホラーです。

ここがおすすめ!

ただ恐怖を見せるだけではなく、静かな絶望感を積み重ねる演出が秀逸。『シライサン』が持つ“じわじわ来る怖さ”が好きな人に間違いなく刺さります。音の使い方も最高に怖いので要注目です!

リング

この映画を一言で表すと?

一度見たら逃れられない呪いに震える、伝説的ホラー!

どんな話?

呪いのビデオを見た者は7日後に死ぬ——そんな都市伝説を追うジャーナリストが、ビデオの謎を解き明かそうと奔走する物語。次第に恐怖が現実となって迫り、背筋を凍らせる展開へと突き進みます。

ここがおすすめ!

都市伝説×不可避の恐怖というテーマは『シライサン』に通じるものがあります。静かに、でも確実に追い詰められる感覚をもう一度味わいたいなら必見。貞子の存在感も圧倒的です!

仄暗い水の底から

この映画を一言で表すと?

日常に潜む静かな恐怖と悲しみを描く、異色のホラー。

どんな話?

離婚後に娘と二人暮らしを始めた女性が、住むマンションで次々と奇妙な現象に遭遇する物語。不気味な水の気配と、誰も知らない哀しい秘密が交錯していきます。

ここがおすすめ!

恐怖演出に頼らず、哀しみと恐怖がじんわりと心に沁みる名作です。『シライサン』同様、静かな日常が少しずつ壊れていく描写が秀逸。観終わったあとも胸に余韻が残る一作です。

来る

この映画を一言で表すと?

得体の知れない「それ」がじわじわと近づく、恐怖の極み!

どんな話?

ある夫婦に忍び寄る不可解な現象を追ううちに、人々が次々と怪異に巻き込まれていく物語。日本古来の恐怖と、現代社会の闇が複雑に絡み合った、強烈なホラー映画です。

ここがおすすめ!

圧倒的なスケールと心理的恐怖が絶妙に絡み合う異色作。『シライサン』が好きな人なら、この「得体の知れないものに追われる感覚」が絶対にハマるはず。登場人物たちのドラマも濃厚です!

怨霊映像シリーズ

この映画を一言で表すと?

じわじわと心を侵す、リアルな恐怖ドキュメント集!

どんな話?

一般人が撮影した心霊映像をまとめたドキュメンタリーホラーシリーズ。作り物ではないかと疑いながらも、どこかリアリティがあり、不気味な違和感がじわじわと積み重なっていきます。

ここがおすすめ!

派手な演出なし、リアルな違和感だけで恐怖を積み上げるスタイルが『シライサン』に通じます。深夜に一人で見ると間違いなく後悔するレベルのじわ怖体験ができるので、覚悟して鑑賞してください!

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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