映画『七福星』の概要:パナマ旅行中の5人の男たちが遊びほうけている裏で、悪の組織がある男を狙っている。男たちの悪ふざけと、激しい戦いが繰り広げられるアクション・コメディ。サモ・ハン・キンポーが監督・主演を務める福星シリーズの第三弾。
映画『七福星』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:サモ・ハン・キンポー
キャスト:ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポー、J・シャム etc
映画『七福星』の登場人物(キャスト)
- キッド(サモ・ハン・キンポー)
- 5人の男と共同生活をしている。太っているが、カンフーや柔道が得意。フラワー刑事にフラれて落ち込む。
- ロミオ(ミウ・キウワイ)
- キッドと共同生活をしている若い男。
- ひげ(フォン・ツイファン)
- キッドと共同生活をしている髭面の男。少し怒りっぽい。
- キウイ(エリック・ツァン)
- キッドと共同生活をしている背の低い男。空気が読めない。
- クレイジー(リチャード・ン)
- キッドと共同生活をしている男。パタヤで怪しい呪術を習得する。
- フラワー刑事(シベール・フー)
- キッドたちと交流のある美しい女刑事。前に仕事のためにキッドに気のあるふりをしたと告白し、キッドを落ち込ませてしまう。
- マッスル刑事(ジャッキー・チェン)
- フラワー刑事の同僚。ラウという男の護衛を任されていたが、ミスをしてしまう。
- ウォン・イーチン(ロザムンド・クワン)
- 殺されたマーと手紙のやり取りをしていた劇団員の女。マーからの手紙が悪の組織に狙われており、キッドたちの家に一時的に避難させられる。
- ベン(ジョン・シャム)
- ウォンと一緒に暮らす劇団員の男。眼鏡をかけて髪の毛はチリチリでお喋り。ウォンと共にキッドたちの家に避難させられる。
映画『七福星』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『七福星』のあらすじ【起】
ある朝、共同生活をしている6人の男たちが食卓を囲んでいると、フラワー刑事がやって来た。彼らは美しいフラワー刑事に群がる。今日から全員フラワー刑事とパタヤ旅行に行くことになっていたが、ダンディという男は仕事のため一人家に残った。
パタヤビーチに着き、共同生活をしている男の一人で太っているキッドがフラワー刑事と並んで歩いている。他の4人は若い女の子を物色している。キッドはフラワー刑事を恋人のように思っていたが、フラワー刑事は仕事のためにキッドに気があるふりをしたと告白した。それを聞いたキッドはショックで倒れてしまう。
キッド以外の4人がプールサイドで女の子たちと食事している。髭の男が面白い話をして場を盛り上げるが、彼がわざとらしく女の子に抱きつこうとしたため、女の子たちは帰ってしまう。
翌朝、キッドの同居人の一人・クレイジーという男が怪しい呪術師を訪ねた。クレイジーはそこで人形を使って女の子を自分に惚れさせる方法を教わった。
クレイジーが皆の元に戻り、人形の話をするが誰も信じない。そんな様子を女の子たちは部屋の外から覗いており、術にかかったふりをしてクレイジーの服を脱がして帰って行った。
映画『七福星』のあらすじ【承】
フラワー刑事の元にチョウ警視から電話がかかって来た。マーという男に会って手紙を受け取るという指示を受け、フラワー刑事はキッドに協力を依頼した。しかし、キッドはもう利用されたくないと言い、依頼を断った。
パラシュートで遊ぶマーを発見したフラワー刑事は、一人でモーターボートを出そうとしている。そこにキッドが現れ、彼が操縦をして出発した。
岩場の陰からマーを狙う3人組がいる。彼らはタイミングを見図り、パラシュートで飛び始める。マーに接近すると、3人は銃で彼を撃った。
フラワー刑事はマーをボートに引き上げて手紙の在り処を尋ねた。しかし、彼は途中で息を引き取り、手紙は香港に送ったということしか分からなかった。
悪の組織のアジトにマーを殺した3人がいる。ボスは、次は香港でラウという男を消し、マーが送った手紙を取り戻せと3人に指示をした。彼らが「殺ししかやらない」と言うと、ボスは手紙の受取人を殺せと言った。
フラワー刑事が香港に帰る準備をしていると、女装した敵の手下が襲撃してきた。キッドたちの助けもあり彼らを撃退したが、フラワー刑事は危険を察知し帰国を急いだ。
映画『七福星』のあらすじ【転】
香港のとある港の近くで、麻薬の取引が行われている。マッスル刑事、リッキー刑事、ラッキー刑事は3人でその現場に乗り込んだ。マッスル刑事たちは何倍もの人数を相手に戦い、しばらくしてやっと応援が到着した。
フラワー刑事とリッキー刑事が、ベンという眼鏡をかけたお喋りな男の家を訪ねている。ベンは劇団員の女・ウォンと一緒に住んでいるという。フラワー刑事がウォンにマーのことを聞くと、定期的に手紙が送られてくるという。フラワー刑事がそれらの手紙を確認したが、敵が狙っている手紙はまだ届いていなかった。ここにいては危険だと刑事に言われ、ウォンとベンは一時的に別の場所に避難することになった。
避難場所としてフラワー刑事が選んだのは、キッドたちの家であった。可愛いウォンが来てキッドたちは浮足立っている。癖のある5人を前に、ウォンもベンも困惑する。
夜になり、キッドたちはウォンにちょっかいを出すためにわざと喧嘩をしている。喧嘩が芝居だとバレると、今度は椅子を燃やしてボヤ騒動を起こした。ウォンは火事だと信じきって、キッドたちの思惑通りにシルクの服を着たまま湯船に潜った。
映画『七福星』の結末・ラスト(ネタバレ)
マッスル刑事はラウの護衛をしている。悪党のラウは警察の護衛を邪魔に思い、替え玉の車を用意した。マッスル刑事が替え玉に気付いた時には、ラウの車は燃やされていた。
キッドたちがウォンとベンと一緒に演劇をしている。芝居で倒れるウォンを抱えられなかったベンは、眼鏡だと見えづらいからコンタクトにすると言った。
フラワー刑事がウォンになりすまして手紙を受け取っている。配達員が銃を取り出そうとした時、ベンがコンタクトを取りに家に戻って来てしまい、殺し屋は作戦を失敗する。
殺し屋の一人が、ウォンの部屋の向かいのビルのトイレからフラワー刑事たちを狙っている。しかし、そこにウォンが入って来る。ウォンは咄嗟に盲目のふりをしてその場を逃げ切った。
マッスル刑事とリッキー刑事がウォンたちのいるビルに到着した。トイレの男と仲間の2人も現れ、激しい銃撃戦が始まった。皆でドアの隙間からその様子を伺っていたが、誰かに押されてキッドが戦いの場に放り出されてしまう。彼の活躍もあって3人を倒したところに、警察の応援と大勢の人々がエレベーターから降りてきた。荒れた部屋を見て、皆口々に「何の騒ぎだ」と言っている。
映画『七福星』の感想・評価・レビュー
サモハンキンポーさんの作品だからなのか、ドタバタ劇なのにスッキリと、利用され失恋する話なのに悲壮感もなく楽しく観れた作品でした。切れのあるアクションと、のんびりしているような風貌のギャップが魅力の役者さんだと思います。
2017年に来日して、ジャッキーチェンとの共演も「また機会があれば撮りたい」と言っていたそうで、昔の切れのある動きはなくなっているかもしれませんが、今後も二人の共演作が撮られることに期待したいです。(女性 40代)
ジャッキー・チェン主演のアクション映画。共演しているサモ・ハン・キンポーが監督を務めている。
麻薬組織を追う刑事たちの奮闘を描いた作品であるが、ジャッキー映画特有のアクションシーンが何より素晴らしい。気持ちの良いぐらい敵をなぎ倒し、セットを利用したりしながら敵の攻撃を交わす姿は爽快。アクション中に見せる一瞬のコメディー要素もアクセントになっている。
さらに、エンドロール中にNGシーンを流す演出は、その後のNG番組の元祖と言ってもいい。
まさにこれぞエンターテイメントと言える甲斐がある。(男性 40代)
とにかく楽しく見られるアクション作品です。香港映画は特別好きな訳ではありませんでしたが、サモ・ハン・キンポー監督の作品はどれも面白く良い意味で余計なことを考えずに見られるのですごく好きです。福星シリーズの第3弾である今作ももちろんあの5人が登場します。笑えるシーンやちょっぴり切ない失恋シーン、そして迫力満点のカンフーなどとにかく沢山の面白い要素が詰まった作品です。
サモ・ハン・キンポーの作品を見た事がない方にもぜひ見てほしい一本です。(女性 30代)
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