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映画『トランザム7000』の感想・レビュー。アメリカのトラック野郎がハイウェイを突っ走る、ハッピーさ満点の映画!

この記事では、映画『トランザム7000』の感想やレビューを紹介しています。数多くの映画を見てきた映画専門ライターによって、様々な視点で感想・レビューを執筆しておりますので、ぜひご覧ください。

映画『トランザム7000』の作品情報


出典:Universal Pictures

製作年 1977年
上映時間 97分
ジャンル アクション
コメディ
監督 ハル・ニーダム
キャスト バート・レイノルズ
サリー・フィールド
ジャッキー・グリーソン
ポール・ウィリアムズ
製作国 アメリカ

映画『トランザム7000』のあらすじ

伝説的トラック野郎“バンディット”は、テキサスの大富豪からある賭けを吹っかけられる。それは成功報酬8万ドルで、28時間以内にビール400箱をテキサスからアトランタまで片道約1500キロを運んで戻ってくるというもの。バンディットは永年の相棒“スノーマン”と組んで賭けに乗ることに。超大型トレーラーに乗り込んだスノーマンを、スポーツカー“トランザム”で護衛するバンディット。快調に飛ばす二人だったが…。(出典:スターチャンネル

映画『トランザム7000』の感想・レビュー

とにかく痛快で、ハッピーな映画

やはり印象に残るのは、全編を通じて映画を貫いている、痛快さ満点な「ハッピーさ加減」ですね!「能天気さ」と言い換えてもいいかもしれませんが、とにかく見ていて心が「どよん」とするようなシーンがほとんどない。しいて言えば主人公の相棒が、レストランでボコボコにされるところくらいでしょうか?そのシーンも相棒がでかいトラックで、自分をボコボコにしたバイカーたちのバイクをぺしゃんこにしてしまうことでチャラになりますし。

映画を見た当時の観客たちは、これが「アメリカ」なんだなあと純粋に憧れたものです。真っすぐに伸びるハイウェイを主人公が乗るトランザムやトラックの列が豪快に突っ走るシーンも含め、「未知の世界」を垣間見せてくれる映画でした。

本作はアメリカ版「トラック野郎」?

本作が公開されたのは1977年ですが、その2年前の1975年。日本では本作と同じような設定の映画、長距離輸送トラックを運転する男性が主人公の『トラック野郎・ご意見無用』が公開されました。

これに関しては、どちらがどちらを「真似た」「パクった」ということではなく、純粋に「同時代性」ということではないかと思います。日本でも海の向こうのアメリカでも、長距離トラックが威勢よく走り回っていた時代だったんですね。

本作では『トラック野郎』シリーズのような派手な電飾こそトラックに装着しませんが、主人公が荷台のサイドに描いた絵を見た保安官が眉をひそめるというシーンがあります。そんな「自己主張」の強い男がカッコよかった時代、とも言えるでしょう。

バート・レイノルズ「絶頂期」の作品

本作の主人公を演じたバート・レイノルズは、1970年代当時アメリカでは「セックス・シンボル」として女性から絶大な人気がありましたが、正直日本では「もうひとつ」という状態でした。しかし、本作はヒットしたおかげでアメリカでシリーズ化され、レイノルズは本作の監督を務めたハル・ニーダムとその後も何作かコンビを組み、そのうちのひとつが1981年に公開された『キャノンボール』です。

『キャノンボール』は日本では1981年の12月末に「正月映画」として公開され、同じ時期の正月映画として注目されていたインディ・ジョーンズシリーズの第一作『レイダース/失われたアーク』を上回る興行成績を叩き出しました。

それでもバート・レイノルズの人気が日本で「爆発的」になることはなかったのですが、本作や『ロンゲスト・ヤード』などの作品で根強いファンがいたことは間違いありません。
そして、ヒロインを演じたサリー・フィールドの可愛さも特筆に値しますね。本作の後は『ノーマ・レイ』で主演女優賞を獲得するなど女優として開眼する彼女ですが、本作の「逃げてきた花嫁」役はたまらない魅力があります。本作を見たのは私がまだ中学生だった頃、スマホはおろかネット自体も普及していなかった時代でした。同じクラスに彼女のようなキャピキャピした女子がいて、どうしたら彼女と「お近づき」になれるのかと、本作を教科書代わりにしていた甘酸っぱい思い出が蘇ります。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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