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映画『宇宙ショーへようこそ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『宇宙ショーへようこそ』の概要:毎年恒例の夏合宿に参加する小学生5人が、宇宙人のポチと出会い、一生忘れることのない出来事を体験する。地球だけでなく、銀河系をも飛び出してしまう5人は、見たこともない世界で様々な体験をする。男の子なら誰もが想像する、夢のある夏休みを描いた物語。

映画『宇宙ショーへようこそ』の作品情報

宇宙ショーへようこそ

製作年:2010年
上映時間:136分
ジャンル:アニメ、青春、アドベンチャー
監督:舛成孝二
キャスト:黒沢ともよ、生月歩花、鵜澤正太郎、松元環季 etc

映画『宇宙ショーへようこそ』の登場人物(キャスト)

小山夏紀(黒沢ともよ)
ヒーローに憧れる小学五年生。活発で男の子みたいな女の子。周とはいとこで、頼られるお姉ちゃんでいたいと思っている。小学校で飼っているウサギの「ぴょん吉」を逃してしまい、罪悪感を感じている。
鈴木周(生月歩花)
合宿をする5人の中では最年少の小学二年生。夏紀の従兄弟でしっかりとした女の子。ぴょん吉が逃げてしまったことを、すごく悲しんでいる。
佐藤清(鵜澤正太郎)
小学六年生で最年長。みんなのお守役的な存在。親からも信頼されていて、4人からも信頼されている。優しい性格で将来は医者を目指している。
西村倫子(松元環季)
小学四年生の女の子。オシャレが好きで少しマセている。でも一番頼りない。
原田康二(吉永拓斗)
小学校三年生の男の子。本が好きで将来は宇宙飛行士を目指している。メガネをかけていて、いかにも真面目そうな少年。
ポチ・リックマン(藤原啓治)
犬と全く同じ姿をした宇宙人。みんなにポチと呼ばれている。しかし自分の星では学校の教授をしており、宇宙にはもう存在しないとされていた「ズガーン」の研究をするため、地球に来ている。
ネッポ(中尾隆聖)
宇宙中で人気の「宇宙ショー」を仕切る宇宙人。一つ目で縞模様のボールのような見た目をしている。昔はポチと共に学んでいた。
メリー(五十嵐麗)
宇宙ショーの歌手をしている。ポチと同じ星の生まれで、犬の姿をしている。マリーもまたポチとネッポと共に学んでいた。

映画『宇宙ショーへようこそ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『宇宙ショーへようこそ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『宇宙ショーへようこそ』のあらすじ【起】

山奥にある村の小学校には、5人の生徒が通っている。ヒーローに憧れる夏紀は5年生、夏樹とはいとこでしっかり者の周(あまね)は2年生の女の子。優しくてみんなのお兄さん的存在の清は6年生で、おしゃれで少しマセている倫子は4年生、本が好きでいかにも真面目そうな康二は3年生の男の子。

この村では毎年夏休みになると、子供達だけで学校に泊まる合宿をおこなう。この年も毎年のように合宿をすることになり、5人は各々で必要なものを持ち寄り学校に集まる。学校まで送り届けた親たちは、合宿の終わる一週間後まで学校に来ることはない。

ついに5人での一週間の合宿が始まる。まずはみんなで野球をし、その後には勉強をしようとする。しかし、だらけた様子のみんなを見た清は、前に夏紀が逃してしまった小学校で飼っているウサギの「ぴょん吉」を探しに行こうと提案をする。その提案に喜ぶ4人は、山の中へとピュン吉を探しに行く。

ぴょん吉を探している途中で、康二が足を滑らせ斜面を落ちていくと、そこでミステリーサークルを発見する。みんなでそこに降りて行きサークル内を探っていると、草むらの中に怪我をした犬を発見する。学校に連れ帰り手当をする。しばらくして犬が目を覚ますと、ポチと名乗り自己紹介を始める。驚く5人に対してお礼を述べるポチは、宇宙人だった。

ポチは手当をしてくれた5人に対して、しっかりとお礼をしたいと伝え、清の代からなくなった修学旅行へみんなで行くことになる。修学旅行の行き先は、人類最長記録の月。みんなでジャングルジムに捕まると、あっという間に宇宙に到達し、宇宙船へと乗り換えて月に到着する。そこには見たこともない大都市が広がっていた。

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映画『宇宙ショーへようこそ』のあらすじ【承】

月に到着した5人は入館審査を通過し、様々な宇宙人の暮らす街で、ショッピングや観光、全宇宙で大人気の「宇宙ショー」を思う存分楽しむ。月での修学旅行を満喫した5人が帰ろうとすると、ポチから地球に帰れなくなったと伝えられる。ポチが地球に来ていた理由でもある、宇宙にはもう存在しないとされていた「ズガーン」の密猟者の情報を報告したことにより、制限がかかり地球に入れなくなってしまった。

しかし5人は、親が迎えに来る一週間後までには帰らなければならない。焦る5人にポチは、別のルートを使えば地球へ帰れると伝える。

5人は地球へ帰るための運賃を稼ぐために、月で初めてのバイトをすることになる。それぞれに別れてバイトをするが、地球へ帰るための運賃には届かない。しかし、バイトをクビになり落ち込んでいた夏紀が、ズガーンとそっくりな成分で出来ているわさび味のお菓子を持っており、それを宇宙人に売ることで全員分の運賃を稼ぐことができた。

5人とポチは無事、地球へ向かう。様々な星を経由して地球へ向かう途中、「宇宙ショー」マニアのゴーバと出会い、宇宙旅行を楽しむ。

地球行きの宇宙船が出ているポチの星へ到着した5人だったが、ポチを待っている間に密猟者にズガーンを盗まれてしまう。しかしポチが追いかけ、無事にズガーンを取り戻し、密猟者を捕まえることができた。そこでポチは、意味深なメッセージを見つける。

ズガーンと一緒に取られた荷物を取り戻した5人は、ポチの実家で地球行きの宇宙船が出発するまで待つことになる。人間には少し小さい家だったが、見たこともない食べ物や動物を体験しながら、それぞれゆっくり過ごす。一方でポチは、夏紀が持っていたものが本当にズガーンであるかを、医者であるお父さんと一緒に調べていた。

夕方になり、夏紀と周が庭で話していると、空から光が降り注ぐ。その光はポチの家を壊しながら、ズガーンと周を吸い込んでしまう。そして、光は消えてしまう。取り残された4人は落ち込んでしまうが、夏紀の言葉に周を救いに行くことを決心する。犯人の検討がついているポチもまた、ズガーンと周を取り戻すために決意をする。

映画『宇宙ショーへようこそ』のあらすじ【転】

ズガーンと周を連れ去ったのは「宇宙ショー」であるというポチの言葉を頼りに、4人は宇宙ショーが開催されると言われる星へと向かう。キラキラと賑わう星に到着し、そこでゴーバにも周の救出を手伝ってもらえることになる。4人は別々に情報を集めようとするが、周に関する情報を得ることはできない。

すると、星の誕生である超新星が始まる。星にいる全員がそれに見とれていると、宇宙ショーの歌手であるマリーの歌声が聞こえてくる。そして、宇宙ショーの司会ネッポも登場し、最後の宇宙ショーが始まる。

宇宙ショーの映像に周が映し出され、夏紀とポチは上空に浮かぶネッポ達の乗る船へと突っ込んでいく。周の元へと辿り着いた夏紀とポチだったが、激怒したネッポが目の前に現れる。そこでネッポの計画を知ることになる。ネッポは幻の星「ペットスター」を使って、宇宙を支配しようとしていた。

そんなネッポを止めるために、ポチは一騎打ちで戦う。夏紀は、マリーに連れて行かれた周を追う。しかしあと一歩届かず、宇宙ショーの船から落とされてしまう。周はペットスターの頂上に連れて行かれたことがわかり、4人で協力しながら夏紀がそこへと向かう。

映画『宇宙ショーへようこそ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ペットスターへと連れて行かれた周は、マリーに縛り付けられている。ネッポとマリーの狙いは、周とぴょん吉を合成して完璧な生物を作り出すことだった。

ポチはネッポとの一騎打ちに勝ち、長い因縁に決着をつける。ぴょん吉と合成するために周がカプセルの中へと移されるが、そこで夏紀がヒーローのように登場する。そんな夏紀を排除しようとするペットスターのロボットだが、地球にいるとき以上の力を出せる夏紀が押し込んでいく。そんな夏紀を止めようと銃を構えるマリーだが、そこに倫子が突っ込んで行き、2人でロボットとマリーを倒した。

無事に周を救出できた夏紀は、謝りながら周を抱きしめる。ぴょん吉も一緒に救出できた。そこにポチと清と康二が宇宙船に乗って現れる。みんなでその船に乗り込むと、超新星を見に来ていた、たくさんの宇宙人に喝采を受ける。ネッポのおこないは全て、宇宙ショーのカメラが映し出していたのだ。

周を救出し宇宙の危機も去ったところで、5人はようやく地球へと帰れることに。宇宙を救った5人のために、宇宙全体が協力し、地球へと最速で帰れることになる。親が迎えにくる時間までに、ギリギリ間に合うように。ポチとの別れも近づくと、泣きながら再会を約束した。

夕方になった地球では、親達が学校の玄関まで迎えに来ていた。5人が窓から教室へと入っているところで、親達も教室へとやって来た。間一髪5人が学校にいなかったことは、バレなかった。

映画『宇宙ショーへようこそ』の感想・評価・レビュー

主人公が小学生ということで、子供向けの内容かなと思っていたら、大人でも十分に楽しめる内容だった。男の子なら特に共感を得られるような映画。子供の頃に誰もが想像する、あり得ない夏休みを叶えてくれているようで、見ていて懐かしいような嬉しいような気持ちにさせられる。様々な姿形をした宇宙人やカラフルな星を見ていると、宇宙には無限の可能性があるんだなとも思わせてくれる。暑い季節には、子供と一緒にぜひ観て欲しい一本。(MIHOシネマ編集部)


「夏休み」の思い出というと小学生の頃に家族と海に旅行に行ったり、自由研究を一生懸命やったり。昔から人見知りで人付き合いが苦手な私は、友達との思い出はあまりありません。この作品に描かれているのは夏休みに起こった信じられないような奇跡のストーリーでした。
宇宙人を助けた小学生たちが、月に招待されるなんて笑ってしまうような始まりですが、前半はものすごく壮大なストーリーにドキドキしました。
仲間との絆や友情、子供ながらに感じる様々な感情がとても丁寧に描かれていました。(女性 30代)

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