映画『スパイラル 危険な関係』の概要:結婚10年目で倦怠期を迎えた男が友人女性と浮気をしたことをきっかけに、不幸の連鎖に巻き込まれる様子を描いたドラマ作品。『スパイダーマン』シリーズのトビー・マグワイアが主演を務める。
映画『スパイラル 危険な関係』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ジェイコブ・アーロン・エステス
キャスト:トビー・マグワイア、エリザベス・バンクス、デニス・ヘイスバート、レイ・リオッタ etc
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映画『スパイラル 危険な関係』の登場人物(キャスト)
- ジェフ(トビー・マグワイア)
- 医師として社会的地位を築いている。趣味でバスケをしている。セックスレスなことからレベッカと関係を持ってしまう。
- ニーリー(エリザベス・バンクス)
- ジェフの妻。ジェフがアライグマについて騒ぎ立てることに苛々しており、それをきっかけに浮気をしてしまう。
- リンカーン(デニス・ヘイスバード)
- ジェフのバスケ仲間。腎不全を患っている。ジェフに仕事を紹介され、臓器提供を受けたことで恩義を感じる。
- レベッカ(ケリー・ワシントン)
- ジェフの友人で、心理療法士をしている。ジェフと関係を持ってしまったことをピーターに話してしまう。
- ピーター(レイ・リオッタ)
- レベッカの夫。人は間違いを犯しても善行を積んで向上していくべきだと信じている。レベッカの浮気を契機に離婚する。
- ライラ(ローラ・リニー)
- ジェフの隣人の変わり者の女性。ペットの猫をジェフのせいで失う。ジェフに好意を寄せており、言い寄ろうとする。
映画『スパイラル 危険な関係』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『スパイラル 危険な関係』のあらすじ【起】
ジェフとニーリーの結婚10 周年を友人達が祝ってくれる。しかし、2人の夫婦関係は完全に冷めており、ジェフはネットでアダルトサイトを見て楽しんでいた。ジェフが朝起きると、自宅の庭の芝生が荒らされていた。アライグマの仕業だった。ジェフは仕事の後にリンカーンとバスケを楽しむ。ジェフは無許可で家の改修工事をすることを決め、隣人のライラが苦情を出さないように花を贈る。ジェフはアライグマを退治するために劇薬を購入する。
ライラがジェフに改修工事のせいで埃が舞っていると苦情を言ってくる。ライラが不眠症と知ったジェフは睡眠導入剤をあげて機嫌を取る。ジェフは劇薬を庭に撒くが、アライグマの話ばかり聞かされて嫌になったニーリーと口論になってしまう。アライグマが出没し続けるため、ジェフは食べ物に毒を混ぜて庭に置く。同じタイミングでライラの飼い猫が行方不明になってしまう。ジェフはレベッカとバーで落ち合い、性の悩みについて話す。レベッカもピーターとセックスレスだと打ち明ける。
映画『スパイラル 危険な関係』のあらすじ【承】
ジェフとレベッカはバーを出てレベッカの家に向かう。レベッカはアライグマ退治用に銃を渡し、2人はマリフアナを吸ってハイになる。そしてキスを交わし、関係を持ってしまう。ジェフは翌朝、ニーリーのために朝食を作ってあげる。ジェフはリンカーンの職場を訪ね、中学校でバスケコーチをする仕事を紹介する。ジェフの病院にピーターが現れ、ジェフがレベッカの家に忘れた上着を届けてくる。上着のせいでレベッカとの不倫がばれてしまったのだ。ピーターはジェフを責め、ジェフを追い掛けて病院に来ていたライラもそのやり取りを聞いてしまう。
ジェフが仕事帰りにライラの家を訪ねると、ライラは飼い猫が死んだことを悲しんでいた。猫はジェフの毒のせいで死んでいた。ライラはジェフを誘惑しようとする。ジェフは拒もうとするが、誘惑に屈してしまう。ジェフの留守中にピーターが訪ねてくる。それを知ったジェフは意図を探るためにピーターに会いに行く。ピーターはジェフにニーリーに真実を話すか、10万ドルを渡すように迫ってくる。
映画『スパイラル 危険な関係』のあらすじ【転】
ジェフはレベッカに会い、相談する。ジェフの預金残高は全く足りなかった。ジェフはピーターと橋で落ち合い、家を担保にして借りた金を渡す。ピーターはその金を橋かばらまく。ピーターはレベッカと破局したことを明かし、そして金で解決しようとしたジェフの行為を卑劣だと責める。ピーターの言葉について考え込んでいたジェフの元にリンカーンからコーチの職に就けたと連絡がある。ジェフは透析中のリンカーンに会いに行く。リンカーンはお礼にジェフとニーリーを夕食に招く。
ジェフは自分の腎臓をリンカーンに提供しようと考え、ニーリーも賛成する。それを聞いたリンカーンは感激して涙を流す。移植手術は無事に成功し、リンカーンはジェフに感謝する。ライラが入院中のジェフの元にお見舞いに来る。ライラもジェフの行為を称賛する。そしてライラは違法建築のことを役所に通報したことや、ジェフの子を妊娠したことを告げる。ジェフは退院後に再びライラと会うが、ライラは子供を産む意思を固めており、ジェフに認知を求めてくる。
映画『スパイラル 危険な関係』の結末・ラスト(ネタバレ)
保健に入っていないライラはジェフに診察するように求めてくる。ジェフは自分の窮地についてリンカーンに相談する。そしてライラが死ぬ夢を見ることを打ち明ける。リンカーンはその話を聞いてからどうすべきか考え込む。そして弓矢を買いに行く。ライラが森の中で犬の散歩をしていると、突如、弓を構えたリンカーンが姿を現す。ライラは逃げようとするが、リンカーンは弓を射てライラを殺す。ジェフはニーリーからライラが殺されたとの連絡を受ける。
リンカーンが通う教会でジェフに謝意を表す式典が開かれるが、ジェフは複雑な心境に陥る。その帰りにジェフは道端にアライグマを見付け、何度も轢いてしまう。そしてニーリーにレベッカやライラとの関係やリンカーンとのことを正直に話す。ニーリーは動揺の余り笑い出してしまう。そしてニーリーも浮気していたことを明かす。2人は家に戻り、今後について相談する。ニーリーはジェフが自首をしたら関係者全員が不幸になると言い、2人はこれまで築いた生活を守って何事もなかったように続けていくことにする。
映画『スパイラル 危険な関係』の感想・評価・レビュー
身勝手な行動で自滅するダメ男の姿を軽妙なテンポで描いており、気軽に楽しめる作品。トビー・マグワイアはスパイダーマンのようなヒーローを演じるよりも、こうした人間性が少し歪んだ役柄の方がイメージに合っている。登場人物は誰も一癖ある人ばかりで、特に全ての事情を知った上で夫婦生活を続けるニーリーのキャラクターに恐ろしさを感じた。唯一良心の声となっているのがピーターで、彼の台詞の中に救いがある。(MIHOシネマ編集部)
たった1回の過ちによって、負のスパイラルに陥ってしまう男の物語。トビー・マグワイアはこういう残念なキャラクターというか、不運が付きまとうような役が本当に似合います。哀しそうな表情がなんとも言えないんです。
シリアスな展開かと思いきや、クスッと笑ってしまうようなシーンもあり、どういう意味や意図があるのだろうと深読みしすぎてしまいました。
隣人との距離感ってすごく微妙ですよね。特別仲良くしたくもないけど、ある程度付き合わなければいけないし…と意外とリアルに考えてしまいました。(女性 30代)
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