映画『ストリート・オブ・ファイヤー』の概要:1984年製作のアメリカ映画(原題:Streets of Fire)。キネマ旬報で読者が選ぶ選出でナンバー1に輝いた作品である。ロックとアクションを融合した異色作で根強い人気がある。
映画『ストリート・オブ・ファイヤー』 作品情報
- 製作年:1984年
- 上映時間:94分
- ジャンル:アクション
- 監督:ウォルター・ヒル
- キャスト:マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デフォー、リック・モラニス etc
映画『ストリート・オブ・ファイヤー』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ストリート・オブ・ファイヤー』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のあらすじを紹介します。
ロック女性歌手エレン(ダイアン・レイン)はLIVEの最中、複数の男がステージ上に近づき誘拐されてしまう。
流れ者のトム・コーディーは久しぶりの姉からの電話で街に戻ることにした。
そこで元恋人の歌手エレンの誘拐を知ったトムは、彼女のマネージャーのフィッシュと偶然知り合いになった軍隊帰りの女性マッコイと協力し誘拐した暴走族のあじとへと乗り込んでいく。
無事にエレンを救出したトムたち。
しかしエレンを奪われたことに腹を立てたレイヴンはトムに決闘を申し込み、街まで乗り込んでくる。
それを囮にレイヴンを逮捕したい警察は、トムたちに今晩中に街を出ていくように支持する。
しかし警察がレイヴンを捕まえようとしたとき、合図ともに仲間たちが押し寄せる。
警察が観念したその時、トムが現れレイヴンと1対1の対決に。
素手での死闘が繰り広げられた。
この救出劇でトムとエレンの恋心は再燃した。
そして来るラストシーンでは再びLIVE中のエレン。
入口にはトムの姿がある、しかしトムは流れ者として旅にでることを決めていた。
彼女には歌があるが自分には街に滞在する生活は難しいと。

映画『ストリート・オブ・ファイヤー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ストリート・オブ・ファイヤー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
最高に凡庸で完全なる娯楽作品
悪者がヒロインを誘拐し、元彼氏が助け出すという勧善懲悪映画。
ここまでは非常にありきたりでナンセンスに思えるのだが、この映画はそれだけじゃ終わらない。
冒頭とエンディングにダイアン・レイン演じるエレンのLIVEシーンを非常に格好良く盛り込み、いきなり魅了させるのである。
そうかと思うと3人で救出に向かう途中、ロックファンやら歌手やらが追いかけコントのように人が増えていく面白シーンがあったりと何かと飽きない。
戦闘シーンはウエスト・サイドストーリーを思わせるがごとく、団体で睨み合ってるのに1対1。
考えようによっては吹き出してしまうようなシーンがたくさん散りばめられているのだが、決してくだらなくもなく楽しむことができるのである。
警察とトムのやりとりも見ている側が求めているシーンがそのまま演出されており、スカットする気持ちの良い作品である。
ストーリー構成は凡庸でありありがちなものであるが、エンターテインメント性に優れ最高の娯楽作品に仕上げられている。
30年も前の映画ということで信じがたい人も多いだろうが、見て損はしない映画であると言えるだろう。
とにかく音楽を楽しんで欲しい
サントラに力を入れている作品は数多くあるが、映画を見て思わず欲しくなってしまうというBGMの先駆けではないだろうか。
異例のヒットを飛ばしたというサントラCDは当時大ブームであった。
この映画は音楽無くして語れない。
死後になっている昭和のセリフが満載
時代の象徴、映画字幕のセリフがださすぎて面白かった。
この時代の映画であるからこれが醍醐味であり、そのセリフを見つける楽しみ方もオススメである。
にやっとしてしまうこと必須。
古典的な決闘とアクションがとても爽快な青春映画。ファンとして若い頃のウィレム・デフォーは見ておきたかったのだが、悪役っぽい顔と色白さが役にハマっていて思わず笑ってしまった。表情とか最高でしかもかっこいい。
作品自体は拉致された恋人を取り戻しにいくというシンプルなストーリーでまた観るかと言われたら観ないだろうが、80年代感あふれる曲の数々と「ロックンロール」と命名するのにふさわしい雰囲気と古いカッコよさに憧れた!(女性 20代)
クッパにさらわれたピーチ姫をマリオが助けに行くあの有名すぎるゲームを思い出してしまいました。それくらい王道すぎるストーリーなのに、音楽やファッション、街の雰囲気など全てが魅力的で見ているだけで楽しい作品でした。
良く考えればツッコミどころは満載なんです。元カノに未練タラタラだったのかなとか、なんでエレンを誘拐したのかとか気になる点はありますが、そんなことはどうでもいいと言うかのように、エネルギッシュなストーリーが展開されていきます。
熱い男くささを感じるには最高の作品だと思います。(女性 30代)
私が本作を見たのは、1984年の劇場公開時です。私はダイアン・レインのデビュー作『リトル・ロマンス』が大好きで、それ以来出演した映画を見続けていたのですが、この作品はこれまでと違うちょっとワイルドな面が見れたのが良かったですね。この年はロス五輪があって、映画が公開されたのもちょうど五輪の時期だったように覚えています。あと、この年はわらべの『もしも明日が』、チェッカーズの『涙のリクエスト』、小泉今日子の『渚のはいから人魚』、中森明菜の『飾りじゃないのよ涙は』など、同世代なら今でもカラオケでバリバリに歌えるくらいのヒット曲がたくさんありましたね。いい時代だったなぁと、つくづく思います。(50代 男性)
今から10年ほど前、私がまだ大学生だった時に、付き合っていた彼氏からこの映画を見せられました。彼氏はバンドをやっていて、こういう映画が好きなんだろうな~と思って見ていたのですが、見終わったらなんと彼氏が「こんな女性ボーカルが欲しいんだ、頼む」と、私にバンドのボーカルをやってくれというお願いをしてきたのです。私はそんな経験がなかったので無理だと言ったのですが、半ば強引に説得させられてしまいました。バンドといってもプロなどは遠い世界の話で、学園祭で演奏する程度のものだったのですが、なんだかんだと楽しい思い出になっています。今は夫となったその彼氏と、たまにその頃の演奏を録画したビデオなどを見て思い出に浸っています。まだ幼い我が子にも、大きくなったらそのビデオを見せてあげたいなと思ってます。(30代 女性)
私がこの映画を見たのは、2018年にデジタルリマスター版が作られ、その劇場公開がされた時です。私は映画のタイトルは知っていたのですが見たことはなくて、いい映画だという評判だったのでこの機会に見てみようと、新宿の映画館で観賞しました。私と同じような、恐らくこれが初観賞かもしれない若い観客もいましたが、初公開時に見ていたと思われる年配の方も多く見受けられましたね。その年配の方も初公開時は今の私のような若者で、きっとあの頃の思い出を蘇らせてるんだろうなと思うと、少し胸が熱くなるような光景でした。(20代 女性)
映画『ストリート・オブ・ファイヤー』 まとめ
2015年からしたら役30年前の映画。
古めかしい感じがするのは当然であり、それは問題ではない。
内容がどうかであるかということであるが、本作は音楽・演出共に楽しむことができる作りとなっており現在でも鑑賞しやすい。
特に冒頭のLIVEシーンなどは鳥肌がたつほど格好が良く、必見である。
今みてもこのような感動があるのだから当時は相当なものであったのかもしれない。
ミュージカル映画や音楽映画が人気の今では、それなりにインスタントなものが多い印象を受けることもあるが当時の映画は1作が非常に大事に評価されている。
他にも掘り出し物の映画があるかもしれないと思うと、数を見ないと勿体無いという衝動に思わず駆られてしまうのである。
みんなの感想・レビュー
高校時代に見ました。後半のライブ会場でトムが去って行くシーンは鳥肌もんです!