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映画『素顔のままで』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『素顔のままで』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『素顔のままで』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『素顔のままで』の結末までのストーリー
  • 『素顔のままで』を見た感想・レビュー
  • 『素顔のままで』を見た人におすすめの映画5選

映画『素顔のままで』の作品情報

素顔のままで

製作年:1996年
上映時間:115分
ジャンル:サスペンス、コメディ
監督:アンドリュー・バーグマン
キャスト:デミ・ムーア、バート・レイノルズ、アーマンド・アサンテ、ヴィング・レイムス etc

映画『素顔のままで』の登場人物(キャスト)

エリン・グラント(デミ・ムーア)
FBIで秘書として働いていたが、薬物使用者で窃盗犯である夫のせいで職を手放す。娘の親権が元夫に渡ってしまったため、娘を連れ戻すべくストリッパーとして働くようになる。
デイビット・ディルベック(バート・レイノルズ)
下院議員。選挙が6週間後に迫っているにも関わらずストリップクラブへ赴き、エリンに一目惚れする。彼女に絡んだ酔っ払いに重症を負わせてしまい、証拠隠滅のために手を回す。
ガルシア警部補(アーマンド・アサンテ)
エリンが働くストリップクラブの客や関係者が立て続けに殺害され、事件を追う。
ダレル(ロバート・パトリック)
エリンの元夫。車椅子の窃盗で金を稼ぎ、薬物も使用している。定住せずバンで放浪生活を送りながら、娘の親権を巡ってエリンと裁判中。
シャド(ヴィング・レイムズ)
エリンが働くストリップクラブのガードマン。悪徳弁護士と手を組んで詐欺を働こうと画策する。ストリッパー達から厚く信頼されており、彼女達のことを「ダンサー」と呼ぶ。

映画『素顔のままで』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『素顔のままで』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『素顔のままで』のあらすじ【起】

FBIで秘書をしていたエリンは、夫、ダレルが窃盗の罪で捕まったせいで職を手放すことになった。彼女は娘のアンジェラを自分で育てるつもりでいたが、判事は彼女が無職である故に親権をダレルに託す。判決に納得のいかないエリンは、親権を取り戻す裁判を起こすためストリップクラブ「ぬれぬれ天国」で働きはじめた。

ストリッパーになって8週間が経ったエリンは、新人ダンサーとして注目されていた。中でも、お忍びで店に通う下院議員のディルベックは彼女に夢中だった。ある夜、エリンのダンスに興奮した客が彼女に抱きつくと、嫉妬したディルベックは客をビール瓶で殴り卒倒させてしまった。同じくエリンのファンである客の1人、ジュリー・キリアンは、その一部始終をカメラに収めていた。

アンジェラの親権を持ったダレルは、娘を連れて窃盗を繰り返していた。エリンはアンジェラと会うため、ダレルの姉に居場所を聞き出したり電話料金の明細書から住所を特定したりしたが、彼の住居は定まっておらず中々娘と会えない日々が続いていた。

エリンは、仕事中にジュリーから手紙を受け取った。内容は、アンジェラの親権を取り戻すため現職の判事、フィンガーハットを説得できるというものだった。仕事を終えたエリンがジュリーに話を聞くと、彼は判事を説得できる下院議員の弱みを握っていると言う。エリンは期待を抱いたが、同時に困惑した。

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映画『素顔のままで』のあらすじ【承】

ディルベックの事務所を訪れたジュリーは、写真をダシにフィンガーハットへ口利きしろと訴えた。選挙まであと6週間というタイミングで暴力事件を起こしてしまったディルベックは、右腕であるマルコムから「ぬれぬれ天国」での一件を責められた。エリンと寝てもいないのに彼女の肩を持つジュリーを脅威と捉えたディルベックやマルコム、彼らのバックに付いているロホ一族は、証拠隠滅にジュリーを殺害した。

刑事のガルシアは、休暇で訪れていた湖で変死体を発見。死体の身元がジュリー・キリアンであると判明し、彼が殺害された経緯を捜査し始めた。

「ぬれぬれ天国」のガードマン、シャドが、金儲けのアドバイスを貰いに通っている弁護士のモルデカイは、ジュリーから秘かに渡されたディルベックの写真で一儲けしようとシャドを誘った。モルデカイは、ディルベックを強請り大金を得ようと画策したのだ。シャドは、ケチな稼ぎを辞め彼の計画に乗った。

エリンは、ようやくダレルの居場所を突き止めると、アンジェラと会える僅かな時間を楽しんだ。ダレルがアンジェラを学校に通わせないばかりか、窃盗に付き合わせていると知ったエリンは、ジュリーの話に乗ることを決意した。しかし、ガルシアがジュリー殺害の件で店を訪れたため、彼から持ち掛けられた話を告白。エリンは、情報を提供する見返りにダレルを逮捕するよう要求した。

映画『素顔のままで』のあらすじ【転】

事件の進展を報告するためエリンの自宅を訪れたガルシアは、ダレルを一時逮捕したことと、フィンガーハットが心臓発作で死亡したことを彼女へ告げた。判事が死亡したため裁判が半年後に伸びたことを知ったエリンは、アンジェラを誘拐しようと思い付く。

老人ホームで営業していたディルベックの元へ、ジュリーが撮った写真を持ったモルデカイが訪れた。モルデカイに強請られたディルベックだったが、写真にエリンが映っていたことに歓喜し、彼女の姿にのぼせた。ことの重大さに気付いていないディルベックの裏では、写真が出回ることを恐れたマルコムやロホ一族がモルデカイの殺害を企てていた。

エリンは、夜中にアンジェラを連れ出し自宅へ匿った。アンジェラは、母との生活を喜んだ。エリンをストーカーしていたディルベックは、店の外で見る子連れの彼女に興奮し、エリンと寝るまでは選挙をしないと言い切った。

一時逮捕から保釈されたダレルは、仕事終わりのエリンを襲撃。娘を返せと恫喝したが、シャドに打ちのめされ再び逮捕された。エリンはダレルの件をガルシアに相談したが、娘を誘拐したことの方が法律上では重大だと言われてしまう。

ディルベックから何か言われたら必ず連絡するという条件で見逃して貰ったエリンが帰宅すると、ディルベックから手紙がきていた。1時間2千ドルでパーティに来いと書かれていた手紙をガルシアに見せたエリンは、金額が大きいため話を断れず、シャドを連れてディルベックが指定した船へ向かった。

映画『素顔のままで』の結末・ラスト(ネタバレ)

ディルベックの船でストリップを披露したエリンは、5千ドルやるから明日も来いと言われ、マルコムからは他言無用と念を押され帰された。しかし、マルコムは、エリンがガルシアと通じている事実を押さえていた。

モルデカイ殺害の一報を受けたガルシアは、シャドへ、エリンをディルベックに近づけるなと忠告した。

エリンは、ディルベックの秘書を装い各報道機関へ「ロホの砂糖工場で記者会見を開く」と電話して回った。シャドにも内緒でディルベックの船へ向かったエリンだったが、保釈されたダレルが彼女の後を追っていた。

ガルシアは、シャドと共に、店から居なくなったエリンを探しにディルベックの船へ向かった。

ダレルは、ディルベックの手下を殴り倒しエリンとディルベックの元へ乱入した。エリンはディルベックを砂糖工場に誘導し告発するつもりだったが、ダレルも連れて工場へ向かった。道中、エリンは酔ったダレルに「娘の親権を渡します」と直筆の誓約書を書かせた。ガルシアとシャドも、船から離れる車を追い工場へと到着した。

エリンとダレル、ディルベック、彼らを追って来たガルシアとシャド、さらにそれを追って来たマルコムやロホ一族は工場で一堂に会した。エリンは、ディルベックの口からジュリーやモルデカイの殺害を指示したこと、隠れて「ぬれぬれ天国」に通いつめたこと、妻と離婚したいという本音を引き出し録音。そこへ記者達が押しかけディルベックの一派は軒並み逮捕されることとなった。

エリンは合法的にアンジェラの親権を取り戻し、母娘で新しい生活を始めようと一歩を踏み出した。

映画『素顔のままで』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

デミ・ムーアの生命力溢れるストリップに魅了されてしまった。ストリッパー自体非常にかっこいい職業だと思っているが、それを抜きにしても、女性が憧れるダンサー姿を披露していたと感じる。

エリンに首ったけのディルベックは、下院議員という表の顔に対しドの付く変態性を隠しているところが人間らしくて憎めなかった。金や権力、多くの人からの期待があっても、ドア一枚隔てれば人間は何をしているか分からないものである。二面性が非常に面白かった。(MIHOシネマ編集部)


ストリッパーと言う仕事に対するイメージが大きく変わる作品でした。デミ・ムーア演じるエリンのストリッパー姿はとにかくかっこよくて、下心丸出しで見ていた自分が恥ずかしくなります。
ストーリー自体はテレビドラマにあるような安っぽい展開なので、あまり期待できませんがデミ・ムーアのファンであれば大満足の作品だと思います。ストーリーよりもデミ・ムーアが多額のお金をかけて作り上げた身体、そしてダンスを思う存分楽しんで欲しい作品です。(女性 30代)


デミ・ムーア演じるエリンの生きざまは、90年代的な強い女性像の象徴でした。親権を取り戻すため、ストリッパーとして働く決意をする姿に胸を打たれます。ネタバレですが、最終的に娘を守るため、危険な政治家ダヴィッドと対決する展開はスリリング。ストリップシーンは話題性が先行しましたが、本質は母の愛と自立の物語でした。(30代 女性)


派手なショーやセクシー描写が目を引くものの、物語の核は娘を奪還しようとする母親の闘い。エリンが腐敗した政治家とその取り巻きに立ち向かう展開は、社会派サスペンスとしても楽しめました。ラスト、娘を取り戻す瞬間には思わず涙が出ました。(20代 男性)


ストリッパー=性的対象という固定観念を覆す、母親としての誇りと意思が描かれていました。ネタバレですが、ダヴィッドの裏取引や犯罪を暴く場面は痛快。コメディ要素もありつつ、90年代のフェミニズム的な風潮を感じる作品です。(40代 女性)


当時話題になったデミ・ムーアのギャラや肉体美に注目が集まりましたが、それ以上にエリンの強さが際立っていました。危険を承知で権力者の汚職を暴く行動力は圧巻。ラスト、娘を抱きしめるシーンはすべてを物語っていました。(50代 男性)


映画のテンポはやや古典的ですが、母の愛と社会の腐敗を絡めた筋立ては今見ても色褪せません。ストリップシーンもストーリーに必然性があり、単なるサービスではないのが好印象。エリンが逆境を跳ね返す姿は力をくれます。(20代 女性)


政治スキャンダルと家族愛を同時に描くのは難しいですが、本作はそこをうまく融合させています。エリンが舞台で見せる笑顔の裏に、必死に娘を思う母の表情が垣間見えるのが切ない。クライマックスは爽快感抜群でした。(30代 男性)


若い頃に観た時はセクシーな印象しか残らなかったが、今見ると社会的テーマの重さに気付かされます。権力構造に抗いながらも、娘のために生きる姿は、職業や世間体を超えた尊さを感じました。(40代 女性)


サスペンス的要素が意外と強く、政治家ダヴィッドとの駆け引きはハラハラしました。ネタバレですが、証拠をつかみ、彼を失脚させる展開は痛快。ストリップクラブという舞台をうまく活かした構成も巧みです。(50代 女性)

映画『素顔のままで』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『素顔のままで』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

エリン・ブロコビッチ

この映画を一言で表すと?

「シングルマザーが巨大企業に立ち向かう、実話に基づく法廷ドラマ。」

どんな話?

学歴も資格もないシングルマザーのエリンが、水質汚染を引き起こした大企業と法廷で闘う実話を描く。彼女の粘り強い調査と情熱が、多くの人々を救うきっかけとなっていく。

ここがおすすめ!

主人公の力強さと諦めない精神は、『素顔のままで』のエリンにも通じる。ジュリア・ロバーツの熱演と、社会派要素をエンタメに落とし込んだテンポの良いストーリーが魅力。

マジック・マイク

この映画を一言で表すと?

「男性ストリップの舞台裏で描かれる夢と現実。」

どんな話?

昼は建設作業員、夜はストリッパーとして働くマイクが、新人を業界に導きながらも、自分の人生を模索していく。煌びやかなショーの裏にある人間模様が浮かび上がる。

ここがおすすめ!

ショービジネスの光と影をスタイリッシュに描写。『素顔のままで』同様、舞台シーンの華やかさと現実の厳しさの対比が見どころ。ダンスや演出の迫力も圧巻。

ショーガール

この映画を一言で表すと?

「夢のためにラスベガスへやって来た女性の、欲望と裏切りの物語。」

どんな話?

ラスベガスでショーダンサーを夢見るノミは、成功を掴むために奮闘するが、業界の厳しさや裏切りに直面する。野心と欲望が交錯する中で、彼女は自分の生き方を選び取る。

ここがおすすめ!

華やかなショーと過激な人間関係描写が魅力。『素顔のままで』のように、主人公が自分の誇りを守りながら逆境を生き抜く姿に心を打たれる。

ハスラーズ

この映画を一言で表すと?

「ストリッパーたちが仕掛けた、リッチ客へのリベンジ計画。」

どんな話?

リーマンショック後のNYで収入が減ったストリッパーたちが、富裕層の客から金を騙し取る計画を実行。友情、裏切り、そして欲望が入り混じる実話ベースの物語。

ここがおすすめ!

女性たちの強さとしたたかさを描く点で、『素顔のままで』と共通。ジェニファー・ロペスの魅力全開のダンスと、社会風刺的なメッセージ性が光る。

コヨーテ・アグリー

この映画を一言で表すと?

「夢を追う女性が、バーでの仕事を通して自分を見つける青春ドラマ。」

どんな話?

シンガーを目指してNYに来たヴァイオレットは、「コヨーテ・アグリー」というバーで働き始める。仲間や客との交流を通じて、自信と夢を手に入れていく。

ここがおすすめ!

音楽とダンス、そして女性の自立をテーマにした作品。『素顔のままで』の主人公同様、逆境を乗り越えて自分らしい生き方を見つける姿が感動的。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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