映画『サマー・インフェルノ』の概要:キャンプ指導員として集められた4人の男女が、次々と狂暴化しては正気に戻るという恐怖と緊張を描いた。「REC レック」シリーズそれぞれの製作総指揮を務めたメンバーが揃って製作した、感染系ホラー映画。
映画『サマー・インフェルノ』 作品情報
- 製作年:2016年
- 上映時間:85分
- ジャンル:ホラー、サスペンス
- 監督:アルベルト・マリーニ
- キャスト:ディエゴ・ボネータ、ジョスリン・ドナヒュー、マイアラ・ウォルシュ、アンドレス・ベレンコソ etc
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映画『サマー・インフェルノ』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『サマー・インフェルノ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『サマー・インフェルノ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『サマー・インフェルノ』 あらすじ【起・承】
キャンプ指導員としてアメリカからスペインにやってきた、アントニオ、ウィル、クリスティ、ミシェルの4人。
お嬢様育ちのクリスティは文句ばかりで、メンバーに馴染めずにいた。
キャンプ場として使う屋敷の周囲に住み着いた人々からは変な目で見られ、使うはずの井戸も壊れたまま。
子供たちが来る前日、4人でパーティーをすることに。
アントニオとウィルが地下にお酒を取りに行くと、アントニオは黒い液体を吐き出し豹変して、ウィルに襲いかかる。
怪我を負い、身を守るためにアントニオを殺してしまうウィル。
それを目撃したクリスティは、アメリカへ国際電話をかけようとしていたミシェルを連れて車で逃げだす。
だが、ミシェルも豹変し、黒い液体を吐き出すとクリスティに襲い掛かる。
2人に追いついたウィルはミシェルを気絶させ、クリスティを連れて屋敷に逃げ込む。
狂暴になったミシェルが屋敷に入ろうとするため、手分けして戸締りをするクリスティとウィルだったが、屋敷に入り込んでいた近くに住むという男性がミシェルに殺されてしまう。
クリスティとウィルはミシェルを殺そうとする。
ミシェルは突然正気に戻るが、信用しきれないウィルとクリスティは彼女を閉じ込めると、屋敷から逃げ出す。
だが今度は、クリスティが黒い液体を吐き出し豹変してしまう。
映画『サマー・インフェルノ』 結末・ラスト(ネタバレ)
ウィルはミシェルが正気だと確信して扉を開けるが、足を怪我してしまう。
納屋に逃げ込んだウィルとミシェルは、水が原因だと突き止めるが、その直前ウィルは水を飲んでいた。
黒い液体を吐き出し、豹変するウィル。
ミシェルはそこにクリスティをおびき寄せ、2人の気が逸れている間に納屋から逃げ出す。
すぐに正気に戻ったクリスティも、納屋から逃げ出した。
ミシェルはウィルから預かっていた携帯で警察を呼ぼうとするが、相手にされない。
手伝いをしていたハビエルが助けに来るが、ウィルに襲われてしまう。
直後、ウィルは正気に戻りクリスティもやって来る。
屋敷の近くに住み着いた人々のキャンピングカーを見つけ、中にいた青年に話を聞く。
実験のために井戸にキノコを植えていたと教えられるが、豹変した青年の家族が襲ってくる。
ミシェルは、彼らが作った薬を飲んで一時的に狂暴化すれば助かると予想し、クリスティに配るように言う。
だが、彼女はわざとミシェルにだけ薬を与えなかった。
目覚めたウィルとクリスティは、青年やミシェルの遺体を見て愕然とする。
屋敷に戻り、ミシェルの死の真相に気が付いたウィルはクリスティを責める。
そこに、予定通り子供たちがやってくると、水を飲んでしまう。
逃げ出したウィルとクリスティだったが、豹変した子供たちが追ってきていた。
映画『サマー・インフェルノ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『サマー・インフェルノ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
途中までは斬新な感染系パニックホラー
感染系ホラーといえば、感染者から追われる非感染者、という構図が一般的。
しかし本作は、感染して怪物と化した人でも時間が経てば元に戻り、これまで仲間だった誰かが感染した怪物になるという、先の読めない斬新な展開になっている。
また、クリスティの空気の読めないお嬢様で自分さえ助かればそれでいい、というキャラクターがたっていて、人間関係が滅茶苦茶になっていく部分も見もの。
キャンプにハイヒールを履いてきたり、クリスティに貸してもらった服をあからさまに嫌がったり、現実にもいそうな嫌われキャラになっているのが見ている側にも嫌悪感を感じさせる。
そんな彼女が感染せずに、しっかり者のミシェルが感染して襲ってくるという理不尽にも思える展開から、クリスティが感染者になってミシェルが追われる立場になるのは、面白味があるしスッキリする。
しかし、ストーリー全体に深みが無く、原因と発症して怪物化する順番が明らかになった後は、ありがちな感染系パニックホラーになっている。
終盤でキャンプにやってきた子供たちが水を浴びて感染し、ウィルとクリスティに襲い掛かってくるのは定番過ぎる終わり方。
「REC レック」のイメージが離れない
発症している時の黒い目や表情が、よくある悪魔に憑かれた人のメイクで、ホラー映画を見る人にとっては怖さゼロ。
「REC レック」シリーズのスタッフによる作品ということもあり、狂犬病というセリフなど、似た部分が何度も出てくる。
近眼のウィルが眼鏡を失くし、そのぼやけた視点で描かれる終盤のシーンや、狂暴化している時の彼の視点は見えにくいが、ぼやけているからこその緊張感やウィルの視点だとわかりやすくて良い。
明かりがない夜の屋敷の中や森の中のシーンは、暗すぎて何が起こっているのかわかりにくく、いまいちパッとしない。
クリスティにめちゃくちゃイラつきながら見てしまいました。なんでワガママなお嬢様のクリスティが生き残ったのか不思議で仕方ありませんでしたが、最後の子供たちの展開を見ればなるほどな、ざまあみろと言った感じでしょう。
感染してもまた元の姿に戻れるというのは斬新で面白かったのですが、あまりにも何回もそれが繰り返されるので後半は少し飽きてしまいました。
クリスティよりもミシェルに生き残って欲しかったなあとは思いましたが、想像していたよりも楽しめた作品です。(女性 30代)
映画『サマー・インフェルノ』 まとめ
大ヒットした感染系パニックホラー「REC レック」のスタッフの作品ということもあり、注目度は高かったものの、いまいち面白味に欠けている作品。
感染して狂暴化した後は普通に戻り、他の登場人物が狂暴化するという、他人を信用しきれないような設定が完全に活かされておらず、もったいなさが残る。
狂暴化したが元に戻ったミシェルにドリルを突き立てられ、狂犬病と思われる犬、アントニオとクリスティにも噛み付かれて散々な思いをするウィルが痛そうと思えるシーンが多い。
また、クリスティのワガママっぷりには何度もイライラさせられる。
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