12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『スーパー・ミー』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『スーパー・ミー』の概要:売れない脚本家である主人公は半年もの間、不眠を患い黒い男に襲われるという悪夢に悩まされていた。ある日、夢の世界で手にした物を現実世界に持ち出せることに気付いた彼は、財宝を持ち出し豪遊し始めるのだが…。

映画『スーパー・ミー』の作品情報

スーパー・ミー

製作年:2021年
上映時間:103分
ジャンル:ファンタジー、サスペンス、アドベンチャー
監督:チャン・チョン
キャスト:ダレン・ワン、ソン・ジア、ツァオ・ビンクン、ウー・ガン etc

映画『スーパー・ミー』をフルで無料視聴できる動画配信一覧

映画『スーパー・ミー』をフル視聴できる動画配信サービス(VOD)の一覧です。各動画配信サービスには2週間~31日間の無料お試し期間があり、期間内の解約であれば料金は発生しません。無料期間で気になる映画を今すぐ見ちゃいましょう!
U-NEXT ×
Hulu ×
Amazonビデオ ×
dTV ×
TELASA ×
TSUTAYA DISCAS ×
ビデオマーケット ×
Netflix

※動画の配信情報は2022年5月時点のものです。配信状況により無料ではない場合があります。最新の配信状況は各動画配信サービス(VOD)の公式サイトでご確認ください。

映画『スーパー・ミー』の登場人物(キャスト)

サン・ユー(ダレン・ワン)
売れない脚本家。半年間もの間、不眠を患い悪夢に悩まされている。学生時代からフラワーに片思いをしている。夢世界で手にした物が現実世界へ持ち出せることに気付く。本来は誠実で心優しく才能に溢れた青年。
フラワー(ソン・ジア)
歌手を目指していたが、現在はカフェのオーナー。サンのことを覚えており、ずっと気にかけていた。

映画『スーパー・ミー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スーパー・ミー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スーパー・ミー』のあらすじ【起】

天涯孤独のサン・ユーは半年もの間、不眠を患っていた。彼は地下鉄に乗車中、突如黒いマントを被った男に襲われるという夢を見て飛び起きる。売れない脚本家であるサンだったが、不眠状態を改善させるために様々な療法を試し公演を聞きに行った。だが、不眠になる原因など思い当たらない。

彼はカフェ、フラワーの経営者フラワーに好意を寄せている。毎晩悪夢を見るせいで執筆も進まず、売れないので生活費もない。サンは様々な人から借金を繰り返し、逃げ回る生活を送っていた。

その日の深夜、再び黒マントの男に襲われる悪夢を見て飛び起きたサン。PCも盗まれてしまい途方に暮れた彼はビルの屋上へ向かい自殺しようと考えた。ところが、屋台の親父が奢ってやると叫ぶ。

逡巡した結果、サンは自殺することをやめた。親父との会話で少しだけ前向きになる。スマホを売って僅かながら金を入手。食い物を購入して腹を満たした。コンビニにいるとフラワーが現れ声をかけて来る。彼女の言葉に頷いたが、フラワーと思われる女性は黒マントの男に変貌していた。サンは男によって剣で心臓を貫かれる。コンビニの窓を突き破って店内へ飛び込んだサン。気付くと自分の胸を貫いたはずの剣が手元にある。この現象は夢だと思っていたのに、現実世界へも影響を及ぼしているのだった。

翌朝、うろついていると剣を目にした者達からこぞって売って欲しいと言われる。伝説の剣だという話だ。サンは一番高値で売れる店に剣を持ち込み、売り払った。
大金を得た彼は豪勢な食事をして、身支度を整えまともなホテルに宿泊することにする。そして、睡眠薬を服用して横になった。しかしその直後、ドアをノックする音がする。

廊下に出たが、誰もいない。だが、そこへ斧を手にした男がサンに襲い掛かって来る。あわや命を落としそうになったその時、ようやく覚醒。胸には男が武器にしていた斧を抱えていた。

映画『スーパー・ミー』のあらすじ【承】

斧を売って再び大金を得たサンは、その日も散財。クラブで豪遊しホテルへ帰った。したたかに酔っぱらった彼はベッドへダイブし、そのまま入眠。寝る直前に見た博物館が今夜の舞台だった。サンは博物館の遺物を思う存分に物色したが、そこへまたも男が現れる。今度は銃だった。何発もの銃弾を撃ち込まれ命を落としたサンだったが、何も手にせず帰ることなどできない。夢の世界へ戻った彼は、手近にあった壺を2つ手にして戻った。

当然、博物館に展示されるほどの歴史的遺物であるため、質屋も眉をしかめる。盗品であることを疑っているようだが、サンが犯人であるという証拠はどこにもないはずだ。またも大金を手にした彼は、編集者である先輩と遭遇し借金に色をつけて返済。そして、もう脚本は書かないと告げた。

自信を持ったところで、フラワーのカフェへ。彼女とようやく言葉を交わすことができる。フラワーは客足が伸びないカフェを近々閉店させるつもりらしい。
その夜も先輩と酒を飲みホテルへ帰宅。先輩はサンがどのようにして大金を得たか、疑問に思っているようだ。

部屋や後輩の持ち物を物色していると、サンが暴れ始め叫んだと同時に多くの貴金属を手にして起きた。夢で触れた物が現実世界に現れる。この事実を知られてしまったサンは、一口咬みたいという先輩を軽くあしらった。
翌日はフラワーを夕食に誘う。店を存続させるために資金援助を行い共同経営者となったのだ。

先輩に助手を務めさせ、銀行の金庫から大金を得る夢を見ていたサン。そこへ再び黒い男が現れ攻撃を加えて来る。サンは夢の中での力を増し、男を退けるほどの力を身に着け始めた。毎夜、大金を夢世界から運び出すので、先輩は毎晩嬉々としている。

フラワーのカフェも軌道に乗り始め、客足が増える。以前はとても静かで落ち着いた場所だったが、混雑するようになって雰囲気も失われていた。サンはほくそ笑んでいたが、道路を挟んで向こう側に出店を出している親父にも大金をこっそり渡していた。

フラワーとの距離が縮む中、夢の中での行動も大胆になってくる。今回は金ではなくフラワーの送り迎えに必要なスポーツカーを持ち出した。かつてサンが学生の頃、フラワーは歌手を目指していた。その頃からサンは彼女のファンで好意を寄せていたが、彼女は夢に破れ未だに独身を貫いている。

帰宅したサンは突然、脚本を執筆。彼女とのふれあいにより創作意欲が沸いたのだ。だが、その日の夜、夢に入ると両脇に女が寝ていた。彼は咄嗟に夢から逃げ出す。サンが書いた脚本は大金によって脚光を浴び、とうとう賞を取るまでになる。

映画『スーパー・ミー』のあらすじ【転】

そして、彼はまたも夢の世界で財宝の山へ。黒い男は弱り果て立ち上がる気力もないようだった。サンは男がしていた黄金のベルトを手にして現実世界へ戻った。別の世界への扉を開いたと豪語するサン。先輩は貧しい人々を救うためのビルを建てようと計画を立てていた。

サンはフラワーに過去の思い出を明かそうとしたが、そんな時に男から受けた傷が突如、胸に浮かび上がる。前日の夜、弱り果てた男がサンの胸をなぞったのだ。彼はフラワーと会わず逃げるように帰宅。どうして今頃になって傷が現れたのか。これまでは傷など現実になったことはなかった。

サンは先輩にいずれ夢から戻れなくなるかもしれないと告げた。その夜、夢世界へ向かった彼は自身が立てたビルの屋上で男と対峙。彼は自分と同じ相貌をしていた。飛び起きると斧で傷つけられた傷が顔に現れる。いつ何時、自分が夢で負った傷が出現するか分からない。そんな状況なのでパーカーのフードを深く被り、サングラスをして外出。ところが、フラワーのカフェ近くまできて突然、拉致されてしまう。

相手は骨董を売り払っていた質屋だった。大金を払って解放を願う。すると、今度は先輩が捕縛されてしまう。スマホも見られ次の標的はフラワー。サンは全ての財産を渡すので、目的を果たすまで待ってくれと告げた。

そうして、自分の住むホテルへ男達を案内。次々と傷が身体に現れる。サンは命を削って財産を得たのだと明かした。そんな時、ホテルへフラワーが会いに来る。毎晩、送り迎えしていたのに来なかったので、心配してやって来たらしい。案の定、フラワーは男達に捕まってしまう。

サンと先輩は隙を突いて、男達に抵抗しフラワーを連れて逃走した。ところが、逃げる時にわき腹を刺されてしまうサン。そして、フラワーとサンを逃がした先輩も奴らによって暴行され、命を奪われてしまうのだった。

映画『スーパー・ミー』の結末・ラスト(ネタバレ)

追手により追い詰められたサンとフラワー。大男に反撃したが、酷く痛めつけられてしまう。彼は意識を失い夢の世界へ誘われた。そこは歪んだ遺跡の世界。無限に続くかのように思えたが、彼は一つに光へと身を投じる。サンはこれまでの自分の行いを振り返った。
その後、現実世界へ戻ろうとしたが、扉は閉ざされ外へ出ることができない。フラワーを救いたくても救えない絶望に襲われ、彼はとうとう命を落とした。

すると、彼の体が突如、変容し黒マントの男へ。男は敵を次々に排除したが、フラワーも流れ弾に被弾。男は瀕死の自分に向けて銃を構えた。これまでに財を成した全ての物が消え失せて行く。

気が付くとサンはコンビニの前で座り込んでいた。目の前にはフラワーがいる。彼女は彼を自宅へ案内し、食事をご馳走する。学生時代に彼女へと声をかけたが、相手にされなかった。けれども彼女はそれ以降、彼のことをずっと気にかけてくれていたのである。そうして、フラワーは困っているなら自分の店で働けばいいと誘ってくれるのだった。

フラワーのお陰で生活を立て直すことができたサン。彼女は脚本家としての彼を応援し、PCまでプレゼントしてくれた。サンは脚本を執筆して先輩に渡し、借金の返済をしたのだが、実はその脚本がいい値段で売れたと言う。ようやく、脚本家として頭角を現し始めたサンは、カフェの向かいの屋台へ向かい親父に声をかけた。すると、親父は以前、豪遊していたサンから貰った金を返し、自分もかつての経験者だと笑うのだった。

映画『スーパー・ミー』の感想・評価・レビュー

夢で触れた物を現実世界に持ち込めることに気付いた男が、夢と現実の狭間で自身を見失ってしまうという内容。
非常に皮肉の利いた作品だ。夢の中から財宝を持ち出し、大金を得る。正に夢の話だ。当然、大金を手にしたら大抵は豪遊するに決まっている。脚本家は絵に描いたような人生を歩む。それも一つの幸せというものだろうと思う。だが、今作では豪遊の果てに悲劇が待っている。その後、心を改めた男は片思いの相手と温かい関係を築く。こちらの方がどちらかと言うとほっこりしている。しかし、ラストシーンで果たしてそれが現実なのかという落ちが待っている。面白い構成とストーリーだと感じた。(MIHOシネマ編集部)

みんなの感想・レビュー