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映画『少女は異世界で戦った』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『少女は異世界で戦った』の概要:原発や核、銃の存在しないアナザー・ワールドで戦うのは4人の少女、レイ、アリサ、ミキ、マリ。一方、平行世界では原子力が平常通りに存在し、それを売り込もうとする侵入者(インベーダー)が日々、侵攻してきていた。4人の少女らは剣を手に侵入者と戦い続けていた。

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映画『少女は異世界で戦った』の作品情報

少女は異世界で戦った

製作年:2014年
上映時間:97分
ジャンル:SF、アクション
監督:金子修介
キャスト:花井瑠美、武田梨奈、清野菜名、加弥乃 etc

映画『少女は異世界で戦った』の登場人物(キャスト)

レイ(武田梨奈)
戦士達のリーダー的な立ち位置の少女。強い意志を持ち、冷静沈着・己の信念の元戦いに挑むストイックな性格。
アリサ(花井瑠美)
少女戦士の1人。ある日、別世界での自分が幸せそうに恋をし、楽しそうに生きているのを見てしまい、戦士として生きるか、普通の女の子として生きるかその葛藤に揺れ動く。
マリ(清野菜名)
少女戦士のうちの1人で、様子のおかしなアリサのことを影ながら心配している。
ミキ(加弥乃)
少女戦士のうちの1人で、メンバーの中では1番幼く無邪気。アイドルのふりをして行動することになった時も1番乗り気だった。
柳生(岡田浩暉)
少女戦士らに指令を下すボス。
豪徳寺(金子昇)
白装束を身に纏う、怪しげな男。全ての黒幕。「神の手」と呼ばれる電磁波を手から放つ異能を持つ。

映画『少女は異世界で戦った』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『少女は異世界で戦った』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『少女は異世界で戦った』のあらすじ【起】

2024年。アナザー・ワールド。その世界では日本への原爆投下以来、銃も核も存在しておらず、剣が最強の武器であった。アリサ、レイ、ミキ、マリの4人は戦士としてボスの柳生の指示に従い「インベーダー」と呼ばれる別世界(ワームホール)からの侵入者達を倒し続けていた。インベーダーは彼女達の目から見ると、青く光って映る。その日も4人は銃を持ったインベーダーの男を倒し、ボスである柳生の元へと戻るが、柳生の顔はどこか険しい――「敵は新たに5人のインベーダーを送り込んできたようだ」。ワームホールの場所はまだ特定できないのかと問うと「出現する仕組みは分かっている。プラスとマイナスの磁場がお互い打ち消し合っているゼロ磁場だ」と返事する柳生。ワームホールの場所さえ分かればこちらから攻撃できるのに、と悔しがるアリサ。そして、今回侵入してきたインベーダー5人は全て日本光華党の議員達だ。選挙で議員らは本部へと帰ったが、その時に向こう側の議員らと入れ替わった可能性があるという。そして、その場所にワームホールがあるのではないかと推測しすぐに本部へ向かおうとするが、まずは議員5人を退治するのが先だと少女らは動き出す。

関東電力ビルに集まった5人を探しそれぞれ持ち位置につく少女ら。レイがまず通気口ダクトから潜入し、官房長官を発見する。ダクトから密かに侵入したレイだったが、官房長官既にレイに気付いており日本刀で応戦してくる。ミキは移動中の選挙対策委員長を見つけ、彼を車から降ろすことに成功。護衛含む集団相手に剣で戦いを挑む。アリサはステルス機能を使いながら幹事長とその愛人でSPの女をマークする。こちらも体術を織り交ぜつつ勝利。残るマリは国会対策委員長と対峙。2人はすぐに剣を抜き合い、戦闘の態勢へと移る。それぞれターゲットを倒すと、議員らの身体は皆光に包まれて消えてしまった。任務を終えると少女らは合流し帰っていくのだった。そして戻った少女らに光華党の本部へと乗り込むことを命じる柳生。目立たないようにアイドルグループ風の制服を渡し、それに扮して行動することになる少女達。

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映画『少女は異世界で戦った』のあらすじ【承】

どこかの神社の前で、謎の団体がアナザー・ワールドで少女らに倒され戻ってきた遺体を回収している。白装束を纏った団体のボスは豪徳寺なる男で、遺体を見下ろし「役立たず」と罵る。手下の女性が「向こうにはそれなりの奴がいるのでしょう」と言う。

一方、少女らはi.Dolls(アイドールズ)と書かれたワゴンで移動をする。光華党本部の付近で食事をしていると小学生達に本当のアイドルと間違われ握手を求められる。ミキはいつになくやる気で「本当にダンスと歌を覚えよっか」と笑顔だ。そんな中、柳生が少女らに指令を下す。アリサとマリはワームホール探しを命じ、レイとミキにはインベーダーを尾行して動向を探ることに。その時、店員からサインと写真を求められ応じる少女達。一方、そんな少女らの正体について探っている男がいる。男は少女達の戦闘中の動画と、店員がアイドル達と映しブログにアップした写真を照合し同一人物なのではないかと探りを入れ始める。男は少女らが尋ねた店へと足を運んだ。

少女らは二手に分かれることとなり、レイとミキは日本光華党本部へと潜入。アリサとマリは森の中を移動しつつワームホールを探して回り、途中で謎めいた鳥居を発見する。そしてその場所がワームホールの条件であるゼロ磁場で、鳥居が帯電していることが分かる。その時、何かの物音を聞きつけ走り出したアリサの後を追いかけマリも走り出す。本部へ潜りこんでいたレイとミキは早速見つかり、戦闘開始に。アリサとマリが発見したのは日本光華党議員が謎の男……教祖と名乗る、先程の豪徳寺に捕まっている光景であった。豪徳寺はワームホールの出現と同時に自分は高次元の存在になったのだと言い、「神の手」を手に入れたのだという。その手から発せられた電撃のような攻撃により、捕まっていた議員らは焼き殺されてしまう。議員の丸焦げになった遺体を見つめながら、アリサとマリは奴らが全身から強力な電磁波を放ったに違いないと話す。そんな2人の前に豪徳寺の手下が現れ、戦闘となる。戦闘の最中、アリサは川に落ちてしまいそのまま流されてしまうが少女達を追っていた例の男によって助けられる。マリが男を背後から殴って気絶させ、アリサを背負い歩き出す。一方でミキとレイも負傷してしまい、何とか逃げ出してきた所を柳生が発見し急いでワゴンへ2人を乗せる。柳生は豪徳寺がこちらの世界へやってきたのではないかと言い、ワゴンを走らせる。途中でマリとアリサを見つけ、アリサを宿で休ませながらマリは森で見たことについて柳生に報告する。謎めいた高電圧の鳥居の存在について話すと、マリはもしかするとあれがワームホールを作り出しているのではと言う。レイは、敵はワームホールを利用して何をするつもりなのかと柳生に問いかける。核のない世界に核を持ち込めば誰よりも強い存在になれるからだと答える。なら一刻も早く手を討とうと言うレイに柳生はまず皆には傷を癒してもらうのが先決だと言う。

温泉に入りながら、アリサはレイに川に流された時に助けてくれた男について話す。「その人のこと知らないし、全然タイプじゃないのに手を握られてドキッとしたんだ」と言うアリサ。レイは「もしかしたら別の世界……パラレルワールドでは知ってる人なのかも」と答え、アリサは「そこでは普通に恋してる私たちがいるのかな。でもここではそんなの無理だよね」と悲しそうに呟くが、レイは「いつかは私達も普通に誰かを好きになる日が来ると思う。でもそれは戦いが終わった先にある。嘘をつきながら誰かを好きになっちゃいけない」と言い、のぼせるからと先に上がってゆく。

映画『少女は異世界で戦った』のあらすじ【転】

夜中、目覚めるとアリサがおらず慌てるマリ。レイがそんなマリを落ち着かせ、代わりに自分が様子を見に行くと外を出る。すると、川でアリサを助けた男がそこに立っておりアリサはお堂の方にいると言う。レイが男に何者なのかと尋ねると、男は少女らを追っている記者らしい。そしてレイに、無理やり戦わせられているのならば警察に言うべきだと諭すがレイは警察の手に負える相手ではないと言い返す。記者は自分は只傍観しているしかないのか、と問いかけるとマリが「そうです。それ以上アリサに近寄らないようにして下さい」と毅然と言い放ったのだった。レイとマリがお堂の方を探しに行くがアリサの姿は見つけられずじまいだった。

アリサはその頃、例の鳥居をくぐってしまう。鳥居の先にはもう1人、パラレルワールドの自分がいてばったり遭遇してしまう。自分を見るなり驚いて悲鳴と共に倒れてしまう向こう側のアリサ。悲鳴を聞いた向こう側のマリがやってきて「今悲鳴が聞こえたけどどうしたの?」と慌ててやってくる。アリサは「アイドルとして悲鳴の練習をしてたの」と誤魔化すが、マリはすんなりそれに納得し、みんな待ってるから行こうとアリサの手を引いていく。どうもこの世界では彼女達は本当にアイドルらしい。レイ、ミキ、マリらは露天風呂に入ろうと盛り上がっているがアリサは戦いでできた痣が気になりその場を抜け出す。同時に森で気絶していたこちらの世界のアリサが戻ってきて、「自分のドッペルゲンガーに出会った」と話し盛り上がる。アリサはニュースで、自分達があっちの世界で倒した日本光華党の遺体が盗まれたという情報を見た後、例の記者がやってきたのを目撃し慌てて隠れる。記者はこちらの世界ではアリサの恋人のようで、メンバーにも秘密でこっそり逢引きしているようだ。その時、例の白装束の連中が忍び込んできて、アリサはそれを見つけ追いかける。その瞬間に立ち会ってしまったこちらの世界のマリは、こちらの世界のアリサに「ドッペルゲンガー、見ちゃった」と呆然とする。アリサは白装束の男と戦い勝利するがその遺体が消えないままでいること、また世界のすべてが何故か青く見えること――不信を抱いたまま鳥居へ戻り元の世界へと引き返す。鳥居の向こうでは柳生と他のメンバーらが彼女を待っていたが、アリサは何も話す気になれずそのまま歩いて行ってしまう。一方、自分のドッペルゲンガーを追いかけてきた向こうのアリサもこちらの世界へとやってきてしまったのだった。

少女らはアリサに向こう側で何を見たのか尋ねかけると、アリサは自分が殺してきた連中は人ではないと聞かされていたがそれは嘘だったということに気付いてしまった。インベーダー達が青く光って見えていたのは放射性物質によるものでそう見えていただけだったと話し、動揺するマリ達。自分達が倒していたのは化け物ではなく単にあちら側からやってきただけの人間達だった。柳生はその事実を知っていたのかと尋ねられる。柳生は、教団は核のない世界へと子供達を住ませるのだと聞き協力したと言う。元々は、向こうの世界で平和なアイドル生活を送る筈だった少女ら4人をこちら側に連れてきたのは柳生であった。事実を知り驚愕する4人。愕然としたアリサは「もう何も信じない」とその場を立ち去り、レイがそれを追いかけるとアリサは剣を抜いた。

映画『少女は異世界で戦った』の結末・ラスト(ネタバレ)

アリサは語る。「レイもミキもマリも、向こうではみんなに愛されて笑顔で楽しそうだった。私は元の世界に戻る。これ以上殺しをするのは向こう側の私にやってもらう」。マリはそんなアリサについていこうとするが、レイがそれを止める。レイはそんなのはエゴで、笑顔でいる向こうの少女達を不幸にするのか?とアリサに言い放つ。レイは戦うことに意味を見出していたが、アリサはこれ以上殺しには耐えられない。本来いた場所へと帰る、それが駄目だと言うのならこの場で自分を殺してレイの主張を証明してみろと剣を振りかざす。

一方柳生は、鳥居の前で少女らの力を利用しようとする教団の女と遭遇する。柳生は「これ以上、少女らを戦わせない。責任は自分で取る」と剣を抜き出し教団の女に戦いを挑む。白装束の教団らが次々姿を現し柳生に迫りくる。次々襲い来る刺客を倒していく柳生。一方アリサも、レイとの主張に対立し戦闘が始まる。レイは自分の良心に従うままに剣を振るい、アリサを殺してでも自らの正義を曲げないと言い放つ。アリサもアリサでそれを狂気の沙汰だと言ってのけ、意見は真っ向から対立する。マリとミキが2人の間に止めに入り、無駄な争いをやめるように諭す。その時、敵の気配を察知した一同はすぐさま戦闘態勢に入るがアリサだけはやはり沈んだ顔のままだった。ミキはそんなアリサに「アリサが必要なんだよ」と言い、その場を離れた。そしてその光景を、向こうからやってきていたアイドルのアリサは草間の陰から覗いていた。そして向こうの世界ではアリサが戻ってこないので仕方がない、とアイドルのレイ達が彼女を抜きにライブを始めていた。

大量の刺客を相手取り剣を振るっていた柳生だったが、女幹部に一歩及ばず刺されてしまう。駆けつけた少女らは柳生の死を目の当たりにし、女幹部は駆け付けたアリサを除く3人に「何だ、全員じゃないのか。もう命令する者はいないんだから大人しく死んでおけ」と無情にも言い放つがレイは毅然として「命令されたからじゃない。私は自分の意志で戦う!」と剣を構え、やがてアリサも戻ってきて加勢した。再び4人の少女らが己の迷いを捨て集結した。少女らはこれを最後の戦いにすると誓いを立て次々迫りくる刺客と共に女幹部を4人の力を合わせ倒すことに成功した。それでも絶え間なく押し寄せる軍勢に戦いを強いられる少女ら。途中、向こうの世界のアリサが加わり、こちらのアリサに向かって呟いた。「私と入れ替わろう。疑問を持ったまま戦っているあなたよりも、私がここで戦う。私はむしろわくわくしているの」と剣を手にしていた。遊びじゃない、と諭すアリサに本気だと告げる向こうのアリサ。そこへ、豪徳寺の魔の手が迫っていた。豪徳寺はこちらの世界には存在しない拳銃を使い、こちらのアリサを殺害した。向こうのアリサは愕然とするが、レイがすかさず「あんたはあっちの世界がどれだけ幸せか分かってない」と言い放ち、しかし向こうのアリサは「もうあっちの世界のテロや放射能にうんざりしているんだよ」と言う。それを聞いたマリは「だったらあんたがアイドルという職業で少しでもそんな世界に笑顔をもたらすんだよ!」と言い放つ。続けざま豪徳寺に特攻をしかけたマリが銃の被害に遭い命を落とし、マリの死に動揺したミキまでもが犠牲となった。只1人生き残ったレイもピンチになったが、駆け付けた記者の男がカメラを投げつけたことでできた隙を突き窮地を脱する。豪徳寺は銃で更にレイを追い詰めようとするが弾切れを起こしたため、次は「神の手」による電磁波でレイに迫る。しかしそんな豪徳寺を背後から突き刺したのは向こう側のアリサだった。豪徳寺の身体が消え、レイは一命を取り留めた。しかし、レイはアリサを元の世界へと帰し、満身創痍となりながらも戦い続け鳥居そのものを破壊しワームホールを消滅させたのであった。かくして元いた世界へと戻ったアリサに、ライブを終えて心配そうに駆け寄ってきた3人のメンバー。再び集結した3人の前に、突如剣が空から降ってくる。アリサはそれを手に取り、「私達の代わりに誰かが戦ってくれた証よ」とその剣を迷いなく手にした。他のメンバーも躊躇いつつも手にし、異世界で亡くなった少女らの意思を継ぐこととなったのであった。

映画『少女は異世界で戦った』の感想・評価・レビュー

正直、全体的にチープで脚本もよく分からない部分があるのだが、女優陣の殺陣はカッコイイ。アクション女優では名高い武田梨奈が飛び抜けて凄いが、他の女優らも負けず様々な剣術・体術を披露し、また少女らを愛らしく撮る金子監督らしいセンス。只、ソードアクションなのに血が出ないのは全く惜しい!せっかくズバズバ景気よく切り裂いているのだから!一応テロや反原発等へのメッセージが込められているそうだが、いっそ振り切ってアクションに特化しても良かったのでは。(MIHOシネマ編集部)


こういう作品って誰に向けて作られているのでしょうか?一部のコアなファン向けとしか思えないようなシナリオにファンだけが喜びそうなキャスティング。ストーリーも何だかよく分からず万人受けする作品ではありませんでした。
2014年の作品でまだブレイクする前の清野菜名や武田梨奈が出演しています。武田梨奈のアクションには定評がありますが、そこまで魅力的には映りませんでした。
異なる世界線で描かれるストーリーですが別の世界との関係が上手く生かしきれていないので勿体なく感じます。(女性 30代)

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