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映画『蠢動 しゅんどう』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『蠢動 しゅんどう』の概要:剣術修行という夢へひた走る香川は、幕府から来た剣術指南役の松宮に夢を断たれてしまう。松宮が密偵であると知った城代の荒木は、香川の師範である原田に松宮の暗殺を命じ、さらに、香川を下手人に仕立てあげた。

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映画『蠢動 しゅんどう』の作品情報

蠢動 しゅんどう

製作年:2013年
上映時間:102分
ジャンル:時代劇
監督:三上康雄
キャスト:平岳大、若林豪、目黒祐樹、中原丈雄 etc

映画『蠢動 しゅんどう』の登場人物(キャスト)

香川廣樹(脇崎智史)
因幡藩で剣術の稽古に励む藩士。剣術に対して人一倍の熱意と高い向上心があり、他藩での剣術修行を強く望んでいる。血の気が多く、友人が怪我をさせられたり挑発されたりするとすぐに手が出てしまう。父親の香川ヒロノシンは、10年前、藩の立場が危うくなる事件が起きた際に罪を被って自決した。しかし、それは当時の主君ミツナカとツナキヨが石田家の出であり、家康の次女督姫の子、池田忠雄の血筋であったために幕府と深い関わりがあった故の恩赦であった。
原田大八郎(平岳大)
因幡藩の剣術師範。香川へ10年近く剣術を教えており、彼の希望である修行の許可を得るため、土下座をしてまで松宮に理解を求める。荒木の娘と結婚しており、幼い息子がいる。荒木から孫の顔を見せるよう言われ、妻と子を城へ呼ぶ。荒木に幕府からの隠密である松宮暗殺を命じられ遂行したが、下手人に仕立て上げられた香川の殺害も命じられてしまう。
荒木(若林豪)
因幡藩城代。3年前の飢饉から立ち直った矢先に幕府から松宮を送られ、舟瀬に彼の動向を探らせる。松宮が隠密と知り、原田へ彼の暗殺を命じる。さらに、原田が犯人と知れれば幕府からの追及が藩全体に及ぶことを危惧し、犯人に仕立てあげた香川をも殺害させようとする。
松宮十三(目黒祐樹)
容赦がないとされる吉宗主導の幕府から、剣術指南役として因幡藩へ遣わされた武士。その実態は、因幡藩の内情を探るための密偵。香川の他藩での修行を頑なに拒んでいた。原田によって暗殺される。
船瀬(中原丈雄)
荒木の付人。
香川由紀(さとう珠緒)
香川廣樹の姉。弟の親友である木村との祝言を控えている。父を失い、母も病気で失った姉弟は幼い頃から木村家で世話になっていた。
草加(金子栄章)
原田の元で稽古を受ける藩士。香川とは犬猿の仲。
木村一浩(花田昇太郎)
香川の親友。ユキとの祝言を控えている。松宮殺害の下手人となった香川へ真相を聞き出すべく、討手として彼を追う。

映画『蠢動 しゅんどう』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『蠢動 しゅんどう』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『蠢動 しゅんどう』のあらすじ【起】

享保二十年(1735年)。稲葉藩は、幕府から剣術指南として松宮という武士を派遣された。城代の荒木は松宮の真の目的が別にあると踏み、付人の舟瀬へ動向を探らせた。

一方、剣術師範である原田の元で稽古に励む藩士達は、本物の戦さながらの厳しい稽古を行っていた。木村と手合わせをした草加は彼を倒したが、友人が怪我を負ったことに激怒した香川は草加に飛びかかると、その喉元へ木刀を突き立てた。その様子を偶然見かけた荒木は稽古を中断させ、太平の世に本当の戦に備えるような稽古は不要だと香川を窘めた。

因幡藩の家老を集めた報告会で、舟瀬は、松宮が因幡藩の内情を探っているようだと報告した。幕府が因幡藩から多摩川治水の助成金を徴収するため、余剰金の有無を確認しているのだと見当をつけた家老達は、下手に出し渋れば反感をかうだろうと判断した。家老の一人は、10年前に藩の立場が危うくなった時は先の主君が石田家の血筋であったこと、藩士の香川ヒロノシンが罪を被ったことで追及を免れたが、現主君は養子であるため以前のようにはいかないだろうと不安を露わにした。

稽古で負傷した木村は、香川の姉・由紀に治療してもらった。木村は剣術は苦手だと弱音を吐いたが、香川は自分とは対照的に学問が得意である彼を励ました。

原田は、高い志を持ち剣術を極めたいと望む香川を剣術修行へ出すため、荒木へ相談した。荒木は、他藩へ赴くには松宮からの推挙状が必要だと言い、原田は松宮に土下座して熱意を見せた。

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映画『蠢動 しゅんどう』のあらすじ【承】

伊藤は舟瀬に命じられ、日々松宮の背後へ潜み彼の隠れ家などを特定しようとしていた。ある時、松宮が使用人へ手紙を渡す場面に遭遇した伊藤は、秘かにその手紙を奪い取った。早急に松宮を藩から追い出したかった荒木は、藩の内情を全て掌握したと書かれた手紙に愕然とし、10年前の香川のように藩を救う方法はないか思案した。そこへ急報を持った伊藤が駆け付け、幕府の使者団が因幡へ向かっていると告げた。

由紀は、近々剣術修行で出るであろう弟へ、木村と揃いのお守りを手渡した。香川もまた姉と木村の幸せを願ったが、藩に利用された父を情けなく思う気持ちを吐露し、姉に諭された。

木村と歩いていた香川は稽古仲間の草加から因縁をつけられ、頭に血が上り手を出してしまった。丁度そこへ現れた松宮は、ご法度の喧嘩をする香川へ、原田が土下座してまで香川の他藩での修行を願ってきたが、血の気の多い者を修行へやるわけにはいかないと吐き捨てて去ってしまった。

香川は、草加と揉めたところを松宮に見られ修行の話が無くなったことを由紀に報告した。そこへ騒ぎを聞いた原田が訪れ、修行したいなら今は我慢しなさいと香川を諭した。

その夜、荒木や家老達の前へ呼び出された原田は、藩のために松宮を討つよう命じられた。

映画『蠢動 しゅんどう』のあらすじ【転】

翌日、舟瀬に呼び出された香川は、彼から伯耆藩笹山陣九郎に宛てた松宮の推挙状と通行手形を手渡された。舟瀬は、支度が終わり次第出発し、途中にある久遠寺で両親の墓参りをしてから伯耆へ向かうよう言うと、「香川ヒロノシンの行いは後世に残されるべきだ。10年前の父上の行いは立派であった」と励ましの声をかけた。昨日と一転し修行を許可された香川は舞い上がり、働きかけをしてくれたであろう原田へ礼を言いに行ったが、当の原田は身に覚えがないようだった。

その夜、原田は、松宮が草加達シンパと食事を終え、夜道を一人歩いているところを襲い殺害した。原田が去った後、隠れていた伊藤は絶命した松宮の側に香川のお守りを置いて走り去った。

荒木へ松宮暗殺を報告した原田は彼から、私恨による殺害に見せるため香川を犯人に仕立て上げると聞かされ愕然とした。荒木はさらに、香川を久遠寺にて討つよう原田へ命じた。

真夜中に召集され松宮の死を知らされた藩士達は、下手人が香川と聞いて驚いた。舟瀬は、香川が松宮に修行を許されず逆上して犯行に及んだと説明し、藩士達へ香川を討つよう命じた。舟瀬の言葉を信じられない木村は、事件の真相を本人から聞くため討手に参加した。

香川を追って雪の降る山道を進む原田は、自分と草加の二組に分かれて捜索すると言った。原田は伝令係の結城と、自分に付いてくると志願した木村を連れて山へ入った。

原田は木村と結城を連れ、久遠寺へ到着した。一人香川を発見した木村は、松宮暗殺の真相を彼へ問い質した。事件を一切把握していない香川が犯人ではないと悟った木村は、問答無用で切りかかろうとする結城から香川を庇い命を落とした。混乱の中襲い来る結城を手に掛けた香川はそのまま逃走し、原田は香川を追った。

映画『蠢動 しゅんどう』の結末・ラスト(ネタバレ)

由紀は木村の母から、弟に松宮殺害の疑いがかかっていると知らされ、何かの間違いだと声を荒げた。彼女は仏壇に手を合わせ、弟と、討手として山へ入った木村の無事を祈った。

遂に幕府からの使者団が因幡藩へ到着した。彼らを迎えた荒木は松宮殺害について説明し、本日中に下手人を討つと約束した。使者団を率いる幕府の役人は「藩士が下手人とあらば痛くもない腹をさぐられますぞ」と警告した。

訳も分からず逃げる香川は、推挙状を確認した。紙は全くの白紙であり、ようやく騙されたことに気付いた彼は悔しさを滲ませながら再び道なき道を走り出した。討手から逃げる香川だったが、遂に草加の軍勢に追いつかれて取り囲まれてしまった。仲間を切ることに抵抗を示す彼らだったが、香川に恨みを抱く草加は全員に刀を抜かせ一斉に襲わせた。

向かって来る全員と死闘を繰り広げた香川は、最後の一人となった草加と対峙し勝利した。

香川に追いついた原田は、香川の側に倒れる教え子達の無残な姿に言葉を失った。香川は原田に事の真相を問うと「これが武士道か!」と声を荒げたが、原田は静かに刀を抜き、師弟は決死の一騎打ちに身を投じた。

両者が振りかぶった刀は、互いの胸に突き刺さった。しかし、倒れたのは香川であった。原田は倒れ込んだ彼の首へ短刀を振りかざした。

舟瀬に連れられ荒木の前に引き出された原田は瀕死だった。原田は切り取ってきた香川の元結を荒木へ差し出し、それを見た幕府の役人が因幡藩の幕府への忠義を認めたため、一切の疑いが晴れた。荒木は誰もいなくなった広間に向かい、涙を流して「許せ」と手を合わせた。

夜を迎えた雪山で目を覚ました香川は、同胞たちの亡骸の前で雄叫びをあげた。

映画『蠢動 しゅんどう』の感想・評価・レビュー

非常に緊迫した臨場感ある殺陣は圧巻だった。

顔の判別が難しく、普段は髪型や服装・声などで人物を認識している私にとって、服装と髪型が一律である時代劇は普段避けて通るジャンルなのだが、ストーリーや登場人物のきめ細やかな感情の動きが印象深く、物語終盤では作品に引き込まれていた。

雪山での香川の大立ち回りは「シビれる!」の一言に尽きる。迫り来る大勢の敵を一人で蹴散らすシチュエーションはやはりかっこいい。その中でも、何故共に稽古に励んできた友人を切らなければならないのかという香川の葛藤が見えて胸が痛い。(MIHOシネマ編集部)

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