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映画『探偵はBARにいる』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『探偵はBARにいる』の概要:東直己の小説を題材に実写映画化。現在第3弾の上映まで決定している人気作で、松田龍平と大泉洋の凸凹コンボのやり取りは必見。松田龍平の本格アクション、そして大泉洋のテンポのよいコメディシーンも見どころ。

映画『探偵はBARにいる』の作品情報

探偵はBARにいる

製作年:2011年
上映時間:125分
ジャンル:コメディ、サスペンス
監督:橋本一
キャスト:大泉洋、松田龍平、小雪、西田敏行 etc

映画『探偵はBARにいる』の登場人物(キャスト)

探偵(大泉洋)
北海道、ススキノで探偵を営む人物。幅広い人脈を持ち、捉えどころのない性格をしている。
高田(松田龍平)
探偵の相棒兼ボディーガード。普段は大学で助手を務めている。空手の達人。
沙織(小雪)
高級クラブ、コンチェルトを営む女性。亡き霧島の元妻。
霧島(西田敏行)
一年前に殺された沙織の夫。心優しい人物。
岩淵貢(本宮泰風)
暴力団、花岡組の次期組頭。沙織との結婚が決まっている。

映画『探偵はBARにいる』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『探偵はBARにいる』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『探偵はBARにいる』のあらすじ【起】

毎日多くの人で賑わう札幌、ススキノ。そんなススキノを自由気ままに渡り歩く人物がいます。その男はススキノで探偵を営んでいますが、個人事務所を持ってはいませんでした。その代わりに、彼は『ケラーオオハタ』という行きつけのバーの名刺を持ち歩いており、何か彼に依頼をしたい際にはそこのバーに電話をかけるというシステムを取っています。探偵は、現在大学で助手をしており空手の達人でもある高田という男を、相棒兼ボディーガードとして雇っていました。

そんな一風変わった探偵の元に持ち寄られるのは少し変わった依頼ばかりです。その日探偵に依頼を持ち込んできたのは、コンドウキョウコという女性でした。その依頼内容は、自分の代わりに南という弁護士に面会し、昨年2月5日にカトウという人物が何をしていたかを聞いてきて欲しい、というものでした。

一見簡単な内容でしたが、その仕事の最中に探偵は何者かに急に襲われ、雪の中に埋められてしまいます。そして、これ以上首を突っ込むなという脅しを受けるのでした。

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映画『探偵はBARにいる』のあらすじ【承】

しかし、負けず嫌いな探偵がそこで大人しく引き下がるわけがありませんでした。探偵は自分を襲った男達を密かに尾行します。すると、彼等はしばらく車を飛ばした後、「則天道場」という場所に入って行きました。後に探偵が調べたところによると、道場と銘打ってはいるものの、実はそこは花岡組という暴力団のアジトだったのです。

それから、探偵は徹底的に花岡組について調べ上げました。すると、最近花岡組は地上げのために皆楽会館という建物に火をつけ、その中にいた人物を一人殺していたのでした。そして死者の名前こそが、近藤京子という女性だったのです。つまり、コンドウキョウコの名を語り探偵に依頼をしてきた人物が別にいるという事でした。

しかし、流石の探偵も一体自分に電話をかけてきた人物が誰であったのかを特定するまでには至りませんでした。そしてその事件は、容疑者と思われる人物がシンナー中毒で死亡するという奇妙な最後を迎えていたのです。

映画『探偵はBARにいる』のあらすじ【転】

そこで、行き詰まった事件を進展させるため、探偵は今回の事件の被害者である近藤京子について調べることにしました。すると、近藤京子の生い立ちは少し複雑なものでした。彼女が長年父親と信じていた人物は実は母親の再婚相手で、本当の父親は別にいました。そして、彼女には足長おじさんと呼んでいた存在がいたのですが、その足長おじさんこと霧島こそが近藤京子の本当の父親だったのです。

探偵は霧島について調べようとしますが、霧島は既に去年亡くなっていました。どうやら、たまたま見かけてしまった誘拐の現場に割って入り、そこで殺害されてしまったという事でした。近藤京子は霧島が父親と言うことは知らなかったものの彼に恩義を感じており、最後まで地上げに抵抗したのも、足長おじさんがくれた店を手放したくないと言う理由からでした。

探偵は霧島の妻、霧島沙織が”コンドウキョウコ”なのではないかと疑いますが、本人にハッキリと否定されてしまいます。

映画『探偵はBARにいる』の結末・ラスト(ネタバレ)

そして、沙織は花岡組の組頭の息子、つまり次期組長である岩淵貢との再婚が決まっていました。「コンチェルト」という高級クラブを営める程の沙織の美貌とトーク力に岩淵が惚れこんだ末の結婚です。しかし、全ては沙織が仕組んだことでした。沙織は探偵の睨んだ通り、コンドウキョウコとして探偵に依頼を持ちかけていました。

花岡組は探偵の調べ通り、皆楽会館の土地を手に入れるために火事に見せかけて近藤京子を殺していました。そして霧島が、愛する娘の死因を調べていたところその事にたどり着いたのでした。そして、真実を知ってしまった霧島を殺害するべく誘拐事件などを仕立て上げ、全て計算の上で霧島を始末したのでした。沙織は、愛する霧島の死因を知った時、花岡組への復讐を誓いました。

そして結婚式当日、ウェデングドレスを身に纏った沙織はこっそり持ち込んだ銃を乱射させ、花岡組の幹部を次々と殺害するのでした。そして最後に自分に向けて引き金を引き、全てに決着をつけました。その事を知った探偵は、バーで遣る瀬無い気持ちになるのでした。

映画『探偵はBARにいる』の感想・評価・レビュー

とてもシュールで面白く、また内容もしっかりオチがあるため、納得の映画であった。主人公の探偵を演じた大泉洋の抜群の演技力に惹かれ、独特な言い回しや表情など、それだけでお腹一杯になった。特に、依頼内容に行き詰まった時の姿や、最後の何とも言えないショックな気持ちなども共感を得た。探偵の相棒を演じた松田龍平も個性派であり、見るものを魅了させた。依頼内容も面白く、小雪が演じた沙織の想いや、結末のハッピーエンドではないシーンも見所である。(女性 20代)


ハードボイルドでどこか三枚目の狙いはいいし、主演の二人がはまり役かつ実力派といいこと尽くめの映画。ただの人気取り以外の方法で意欲的に金を稼ぐという目的にはかなり合致した材料だと思う。映画は興業なので出来不出来とどうように稼げるかも必要。そういう意味でこの周到な儲かりそうな計算も、それでいて少し外した演出も好感が持てるしこうした企画にどんどんチャレンジしてほしい。現実はあんまりそうはいかなかったが。(男性 30代)


「探偵はBARにいる」は大泉洋の魅力が全面に出ている映画である。なんとも男らしく格好良い。普段のおちゃらけたイメージがこの映画の大泉洋の格好よさを倍増させているのだ。
相棒の松田龍平もハマっている。無口でポーカーフェイスな役が、大泉洋と非常に良いバランスを生み出している。
そんな2人の凸凹コンビが生み出すこの作品の流れを、少しミステリアスな雰囲気を醸し出している小雪が、より一層引き締めている。この映画は配役の時点で勝ちが決まっていたと言っても過言ではない。(男性 20代)


北海道を舞台に難事件を解決していく探偵と助手の話しですが、助手役の松田さんの妙に強い所とかは違和感を少し覚えます。大泉洋とのやりとりや会話の感じはコメディでタッチになっていました。

シリーズ化されていて毎回有名なキャストが出てくるんですが、話しの脚色が少しオーバーな場面もあります。探偵なのにいつの間にか事件に巻き込まれて、解決していくのが探偵じゃないじゃんとツッコミたくなります。(女性 30代)


大泉洋と松田龍平の掛け合いが癖になる面白さ。大泉洋の相棒、高田のマイペースで常に眠そうな態度や発言がいちいち笑える。笑って泣ける最高の作品。原作も読んでみたくなった。

この映画はラストがとても切ない。視聴者から見て、依頼人が沙織であることは途中から推測できると思うが、結末がわかっていても沙織が自殺してしまうシーンは悲しすぎる。電車の中で大泉洋が絶叫するシーンは、何度見ても胸が締め付けられる。(女性 20代)


とにかく雰囲気の良い作品。
札幌の街が良い。その街のどこかにある設定のバーが良い。そのバーにある黒電話が良い。探偵とその助手の2人のバランスが良い。探偵の暮らしっぷりもどこか味があり、ちょっとこんな生活してみたい(事件に巻き込まれるのは嫌だが)と思わせる。ハードボイルド路線でありつつ、かっこ良すぎないのが親しみやすい。
見終わった後、札幌の街のどこかにあんな探偵がいないかなと思ってしまう作品。
驚いたのは高嶋政伸、一瞬誰だか分からない程の強烈なキャラで目が離せなかった。(男性 40代)


この作品が撮られた舞台となるBARは道民に限らず聖地となり、街が活性化したようにも感じられた。この作品の影響力は底知れず、シリーズ化と共に札幌の街が動いていったそうで、結果として確実に北海道札幌市活性化の起爆剤となった。北海道出身の大泉洋演じる探偵がまた良すぎるキャラクターだ。大泉洋ってこんな風にスマートな感じでダンディーにかっこよくなれるの?!と驚かされた。松田龍平演じる高田が北海道大学の学生という設定が個人的になんだか面白さを引き立てている。(女性 20代)


この作品物語としてはとても面白いのだが、大泉洋のキャラクターの印象に引っ張られてはじめ違和感を感じてしまった。大泉洋といえば、コメディアンというようなイメージが付いていたからだ。それがなければ、ハードボイルドな世界に入り込めたのだが。

だから、この映画を楽しむにはハードボイルドな大泉洋のイメージを事前に脳にインストールしておく必要がある。意識的に昭和物の刑事ドラマっぽさがあり、そういうのが好きな人にはたまらない。(男性 30代)


大泉洋と松田龍平をキャスティングした時点でこの作品は大成功だったと思います。探偵と高田の凸凹コンビですが、大泉洋と松田龍平のイメージが役にハマりすぎていてなんの違和感もなく見られました。
大泉洋はバラエティ番組ではおちゃらけたおふざけキャラが多いですが、俳優のときはちょっとカッコつけてるハードボイルドな役が似合うんですよね。松田龍平の気だるそうな雰囲気は、リアルしか感じません。
ストーリーは結構ハードなのでショッキングなシーンには驚きましたが、しっかりと盛り上がりがあって最後まで楽しんで見られました。(女性 30代)

関連作品

次作 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    この映画の魅力、それは何と言っても大泉洋のダンディーさ。
    彼の作品を観たことない人でも大泉洋と聞くとコミカルで明るく大笑いの映画を想像するのではないだろうか。
    ところがこの作品は大きく裏切ってくれる。
    おふざけは封印し、男の魅力たっぷりなのだ。
    冒頭からアクションシーンも満載で、俳優としての力量を思い知らされることになる。
    特に歩き方や仕草が格好良く、スマートな探偵が描かれている。

  2. 匿名 より:

    相棒を演じているのが松田龍平。
    もう少し弱々しい役柄なのかと思いきや度胸は一人前、タメグチ。
    何よりポーカーフェイスでどんな危機に陥っても顔色一つ変えないのだ。
    この役が相当はまっている。
    冷静沈着を通り越して冷淡な感じさえする役なのだが、これが松田龍平以外考えられないほどピッタリなのだ。
    少々感情的な探偵との愛称も良く、疲れないで観ることができる。

  3. 匿名 より:

    大泉洋とは何と面白い俳優だろう。
    賑やかで明るくそれでいて上手い。
    好きではないかもしれないが大嫌いな人を知らない、そんな人である。
    中でも本作品は物語性もあり、アクションもあり、俳優の味もちゃんと出ているクオリティーの高い作品である。

    特に大泉洋と松田龍平のアンバランスでいながら見事にマッチしている、そんな感想が似合う二人。
    他の映画では楽しむことができない可能性を存分に引き出している。
    相棒のスタッフが製作しているということもあるのか、相棒映画を作るのには慣れている感じがする。
    また、お洒落でジャジーな音楽が質の良い映画を作り上げている。
    良い作品とはすべてのバランスが良いこのような映画のことを言うのかもしれない。

  4. 匿名 より:

    頭の部分からわかるBGMのセンスの良さ。
    これが映画を何倍も魅力的にしている。
    ホーン系のビッグバンド演奏はジャジーでブルース感たっぷりの曲。
    これが盛り上がりのシーンでボリュームが上がってくるとわくわくしてくる。
    探偵二人が並んで歩くシーンや、現場に向かうシーンはまさに本作品の見せ場。
    探偵という男の臭いを漂わせるハードボイルド風の画が最高に格好良い。