映画『BECK』の概要:2010年公開の日本映画。原作はハロルド作石の漫画で、偶然の出会いからバンドを組むことになったコユキが天性の声の持ち主であり、仲間と共に音楽にのめりこんでいく青春ストーリー。
映画『BECK』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:145分
- ジャンル:ヒューマンドラマ、音楽
- 監督:堤幸彦
- キャスト:水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、忽那汐里 etc
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映画『BECK』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『BECK』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『BECK』のあらすじを紹介します。
つまらない日常の学校生活を送っているコユキ(佐藤健)は偶然町で外国人にいじめられている犬を助けたことで、その飼い主であるリュウスケ(水嶋ヒロ)と知り合う。
彼はアメリカ帰りのバイリンガルでギターの腕前は凄く、コユキはすぐにリュウスケに魅了された。
彼が好きな外国バンドにはまって、リュウスケのギターを借りて練習も始めようになった。
ある日学校でサクという青年に声をかけられたコユキ。
彼もコユキの好きなバンド“ダイブリ”のファンであり、交流を深めていく。
そんな中、自身のバンドを作るべく奮闘しているリュウスケは、コユキに音楽のセンスを見出しドラムが叩けるサクと共にバンドに誘う。
このバンドの名前はリュウスケが飼っている犬の名前に因んでBECKと名付けられ、ベースは平(向井理)、ラップに千葉(桐谷健太)がいた。
リュウスケはアメリカ時代にダイブリのギターのエディーとは旧知の仲であったこともあり、良い影響を受けコユキは努力を続ける。
何もかもが初めてで新鮮で音楽にのめり込んでいくコユキ。
またリュウスケの妹の真帆に密かな恋心も募らせていた。
そんなある時たまたま新曲を披露したリュウスケに、コユキは自分に歌わせて欲しいと申し出る。
半信半疑で聞いたメンバーはコユキの声の才能に確信を覚えた。
こうしてバンドは本格的にライブ活動やCD発売を進める。
そしてリュウスケ念願の夢だったグレイトフルサウンドという音楽のフェスティバルへの出場を打診される。
喜びうかれるメンバー。
しかし突然その話はとりやめ、CDも売り上げも良いのに返品される事態に陥った。
実はBECKのライバルであるバンドとプロデューサーが仕組んでいたのだ。
しかしエディーの助けもあり、BECKはその危機を乗り越える。
映画『BECK』 結末・ラスト(ネタバレ)
ついにグレイトフルサウンドの舞台に出る当日。
バンド内で揉め事が起こる。
それはバンドの存続をプロデューサー側と勝手に決めたリュウスケと、それに怒った千葉の間で怒ったのがきっかけだ。
そのことで巻き込まれるメンバー。
ステージの時間になっても戻ってこないリュウスケと千葉だったが、場を見かねてコユキが一人ステージに上がる。
一人ではギターもままならず、ドギマギしているコユキを助けたのがサクと平だった。
しかしボーカルもメインギターもいないバンドに会場がしらけ始めたその時、リュウスケが舞台に戻ってきた。
続いて千葉もステージにあがる。
こうしてやっと全員揃ったBECKは思う存分音楽を楽しみ演奏し、会場は湧いた。
第一ステージで演奏していたライバルバンドの観客もBECKステージに移動し始める。
初めてのステージの観客の反応に感動するメンバーだった。
映画『BECK』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『BECK』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
最後まで歌わないコユキの意図
この物語の盛り上がりは、冴えない高校生であったコユキが天性の声を持っているという事にバンドメンバーが気がつくところから始まる。
最初はリュウスケの妹の真帆と何となく歌を一緒に歌った時。
その次はリュウスケが新曲を作った時に、思わずコユキが立候補する時である。
試しに歌って見たら全員驚くと言う設定。
だがしかしコユキが歌うシーンは結局ラストまでない。
最後に夢だったフェスの大舞台にあがるのだが、もちろんそこでも歌わない。
見ている側としてはちょっとがっかりである。
左藤健の歌声が聞きたかったというのはもちろんであるが、音楽としての完成を一緒に楽しみたかったからである。
何故声を出させなかったか。
恐らく漫画のファンが多いことで様々なイメージを持たれている以上、どんなやり方でも文句は出る。
そのため無しにしてしまったという解釈をしたのだが、見終わったあとはこれで良かったのかもしれないと思う。
何故なら、バンドのステージが感動的に終了した直後にかかる音楽がオアシスの名曲なのだ。
この前に左藤健が歌っていて、すぐにオアシスがかかったらやはり天性の声の設定に疑問が出てしまったかもしれないと思う。
キャスティングのアニメっぽさ
この映画の良いところは漫画っぽいところである。
キャスティングが登場人物にはまっているというのか、違和感が無い。
多少台詞まわしや行動、ストーリーの突然さがリアルではないが漫画だと思えば納得できる。
逆に漫画をよくここまで実写化したと感心させられる。
ラップを担当している感情的な千葉役の桐谷健太や向井理など全てのキャラクターが生の人間に見えないのが魅力だ。
映画『BECK』 まとめ
漫画が原作の映画が増えている。
特にその主人公として抜擢されやすいのが左藤健だ。
るろうに検心をはじめ、漫画顔と評されその二枚目フェイスと可愛らしさが圧倒的魅力を放っている。
本作も間違いないキャスティングでファンも納得ではないか。
わざとらしくなく、かといって面白味もある演技を見せる最強の若手俳優である。
またバンドサウンドを楽しむという意味でもオススメの作品で、楽器や海外のバンドに興味がある人も楽しめる作りである。
最近めっきりみない水嶋ヒロの流暢な英語、演技力にも改めて彼の魅力が感じられる1本である。
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