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映画『タッチ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『タッチ』の概要:『タッチ』は、あだち充原作の誰もが知る大ヒット漫画の映画化作。ヒロイン・朝倉南を長澤まさみが、双子の兄弟・上杉達也と和也を斉藤祥太・慶太が演じ、野球に青春をかける高校生の姿を描く。

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映画『タッチ』 作品情報

タッチ

  • 製作年:2005年
  • 上映時間:116分
  • ジャンル:青春、スポーツ、コメディ
  • 監督:犬童一心
  • キャスト:長澤まさみ、斉藤祥太、斉藤慶太、RIKIYA etc

映画『タッチ』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

映画『タッチ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『タッチ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『タッチ』 あらすじ【起・承】

浅倉南と、隣に住む双子の兄弟・上杉達也と和也の三人は小さい頃から一緒に育った幼馴染。双子の顔はそっくりだが、勉強もスポーツも優秀な弟の和也に比べ、兄の達也は何をしても続いたためしがなく、全てにおいて弟に劣っていた。
三人の小さなころからの夢は、甲子園に行くこと。甲子園に南を連れて行った方が結婚できる、と約束していた。しかし達也は野球を辞めてボクシング部に入り、今や野球部に所属する和也と南だけの夢となっていた。

周りの人々は何をしても優秀な和也ばかりをもてはやしたが、南だけは落ちこぼれの達也をいつも気にかけていた。南は和也の想いに気付きながらも、達也に好意を寄せているのだ。
和也は南の想いを知り、達也に対抗意識を燃やす。甲子園を目指すのだって、一番の理由は南との約束を果たすためなのだ。しかし南は和也の気持ちに応えようとはしなかった。

明青学園野球部は和也をエースに迎えてからというもの順調に予選大会を勝ち進み、名門・須見工との決勝戦を迎えていた。しかし、その当日エースの和也は現れず、敗れてしまう。その日の朝、和也は交通事故に遭って亡くなっていたのだった。

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映画『タッチ』 結末・ラスト(ネタバレ)

野球部キャプテンの黒木は、達也に賭けを持ち掛け、それに勝ったら野球部に入ってほしいと頼む。達也の球を黒木が打つことができれば野球部に入らなければならない。達也は少し迷いながらも、わざと打たせて入部する。

野球をするのは小学生以来。元々の才能があるとはいえ、和也程度の実力を身に着けるのは容易ではない。
達也自身の人生を歩んでほしいと願う両親の反対や南の心配、そして野球部のチームメイトたちのよそよそしい態度。それらを尻目に達也は練習に励んだ。しかし、秋季大会で当たった須見工の4番・新田に惨敗。実力を思い知った達也は野球からしばらく離れる。
南も達也のそんな姿を見ていられず、野球部のマネージャーを辞める。

野球から離れてうだうだ悩む達也を立ち直らせたのは親友・原田だった。達也は野球部に戻り、練習を再開する。

高校2年の夏、明青学園は今年も予選大会決勝まで勝ち進んでいた。相手は須見工。1点差で追い上げられた9回表、ツーアウト2・3塁。打者は4番の新田という場面で、達也はマウンドから南の姿を確認し、球を投げた。
新田を封じた達也は、南を甲子園へ連れていくという和也と2人の夢を叶えるのだった。

映画『タッチ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『タッチ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

映画としてまとめることの難しさ

原作は誰もが知る名作で、コミックスにして26巻と、それなりの長さがある。原作では中学から高校3年の夏までを描いているので、これをそのまま映画化するのは難しい。そこで、映画では短くまとめるために甲子園出場を高校2年にするなど、設定が変更されている。その他原作で重要な役割を担う人物が数人登場しないなど、かなり相違点がある。
これだけ有名な作品なので、原作を知る人は多い。そんな中での映画化は難しかったと思う。
確かに原作と比べると大事な場面が省略されている。ダイジェスト版だと思って観るくらいがちょうどいいだろう。
少し欲を言えば、前後編の二部作に分けて上映すればよかったのではないだろうか。
漫画原作の映画が増えた最近では二部作が当たり前のようになってきているが、この頃はまだそんな作品もほとんどなかったように思う。二部作にしたらしたで良くない面もあるのだが、2005年当時そういうスタイルがあればもう少しいい作品になっていたのではないかと考えてしまう。

この時にしか撮ることができなかった映画

主役三人のキャスティングは、これ以外はあり得ないだろうと思えるもので、それだけでも観る価値はあったと思う。特に双子の役は重要。双子俳優というと、斉藤兄弟しかいない。ドラマ『キッズ・ウォー』から双子役で活躍してきた。この兄弟が高校生役を自然にできるのはまさにこの頃だけだった。別に一人二役でも撮れないことはないが、たくさんの人にとって思い入れがある作品である。そこは双子が演じてこそ重みがある。


私は原作の人気マンガ『タッチ』を知りません。懐かしのアニソン特集で登場するあの歌を聞いて、これがタッチの歌かと感じる程度の認識です。そんな知識が全くない人でも、しっかり感情移入できてドキドキしながら楽しめる作品でした。
『キッズ・ウォー』ど世代だった私には、斉藤慶太・祥太が作品の中でも双子の兄弟を演じるというのがアツすぎて物凄く興奮して鑑賞してしまいました。
とてもわかりやすいストーリーで、これは原作が愛されるわけだと少し分かった気がします。(女性 30代)

映画『タッチ』 まとめ

名作『タッチ』の実写映画として、キャストは申し分ない作品だったと思う。長澤まさみは別のあだち充作品の実写映画でもヒロインを演じており、イメージとしては南にピッタリだった。斉藤兄弟のような双子俳優も最近では全くと言っていいほど見ることがない。当の本人たちも最近では目立った活動もないので惜しいが、全盛期だった当時にこの映画が作られて本当に良かった。
内容は漫画の名場面を継ぎはぎしただけで工夫がなく、演出にがっかりした。長い原作をコンパクトな映画にするならば、それに見合った見せ場を作るべきではないだろうか。

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